乃木坂46 / Nogizaka46

乃木坂46とは、AKB48の公式ライバルとして、秋元康とソニー・ミュージックエンターテインメント(SME)の合同プロデュースによって生まれた、日本の女性アイドルグループである。グループ名に用いられている「乃木坂」は、乃木坂46結成メンバーの最終オーディション会場として使用され、SMEが当時所有していた「SME乃木坂ビル」を由来としている。46という数字には「AKB48よりも人数が少なくても負けない」という意味が込められている。専用劇場を持たない、総選挙を行わない、などAKB48と差別化を図っている。又AKB48が掲げる「会いに行けるアイドル」のようなコンセプトはない。「コンセプトがない」ことをコンセプトにしている。2011年8月21日に結成され、オーディションの結果、36名が選出された。2012年2月22日に1stシングル「ぐるぐるカーテン」でCDデビューを果たす。2015年には「NHK紅白歌合戦」に初出場する。2017年には、17thシングル「インフルエンサー」で初のミリオンセールスを達成し、同シングルは「第59回日本レコード大賞」において大賞を受賞する。翌年の「第60回日本レコード大賞」でも20thシングル「シンクロニシティ」が大賞を受賞し、大会連覇を果たす。2022年2月22日には、デビュー10周年を迎えた。

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乃木坂46 / Nogizaka46
7

王者だけど、王道じゃない

アイドルに提供される楽曲というものは、その時代の空気感を上手に取り入れている気がします。
王のもとにたくさんの宝物が集まるように、トップアイドルのもとには時代の宝のような曲が集まるという感じでしょうか。
「乃木坂46も時代の王座に就いたアイドルグループのひとつで、そこに集まるのは時代の宝物のような楽曲のはず…」、王道派アイドルの楽曲に触れる僕のきっかけは邪道でした。こんなヨコシマ心を、乃木坂の曲は肯定してくれました。
「王道を進まなくてもいいんだよ?」と優しく僕に語り掛けてくれるような、そんな曲がたくさんあるのです。
乃木坂の曲は、「みんなが当たり前にこなしていることが、自分にはどうにもうまくできない」という人の心に寄り添ってくれます。

現代はコンテンツを選べる時代で、「昨日のアレ見た?面白かったよね?」が通用しない時代だと思います。
みんなが王道ではないものを消費して生きています。だからこそ、自分を邪道と認識する心や不安を多くの人が抱いているのではないでしょうか?
共有できるものが減った時代だけど、不安な気持ちは共有している気がします。そんな不安に乃木坂の楽曲は寄り添い、肯定してくれるように思うのです。
乃木坂という存在自体が王道ではないのかもしれません。アイドルの王者だけど王道ではない。
ロングスカートを穿くアイドルグループというのは、乃木坂の登場まであまりいなかったような気がします。
「アイドル=元気な人たち」の王道を歩まずに天下を取った、不思議なアイドルグループなのかもしれません。

ありそうでなかった清純派アイドルグループのもとには、ありそうでなかった楽曲が集まっている。乃木坂46は、盲点をついてくれます。