スマホを落としただけなのに

スマホを落としただけなのに

『スマホを落としただけなのに』とは、志駕晃(しがあきら)のミステリー小説および、中田秀夫が監督を務めたミステリー映画である。原作は第15回『このミステリーがすごい!』大賞で最終候補に残った人気シリーズだ。賞には落選したが、編集部推薦の「隠し玉」としてシリーズ化され、全3巻が刊行された。
主人公の麻美の彼氏である富田がスマホを落とした日から、麻美の周囲で不可解な出来事が起こり始める。やがて事態はネットに留まらず連続殺人事件、そして麻美の秘密をも暴いていくことになる。

masatoito65のレビュー・評価・感想

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スマホを落としただけなのに
8

ハラハラドキドキ。誰にでもあり得る話です。

スマホを落としただけなのに。今や老若男女問わず、一人一台スマホを持つ時代。スマホを落とすなんて可能性は、誰にでもあるわけです。この映画のように、あるときふとしたときにスマホを何処かにおいてきてしまっただけで、犯罪に巻き込まれる可能性は、誰にでもあるわけです。この映画を見ると、その恐怖を身をもって体験することになります。本当に恐ろしい話です。パソコンを使うことに長けている犯人は、スマホを通じて狙いを定めた人の行動を、徹底的に監視します。ウイルスをその人のスマホに入れるなんてことも、容易に出来てしまうわけです。その人がどこでなにをしているのか、どんなサイトを見ているのか、すべて把握されてしまうわけです。実際にこの映画の中でも、主人公のSNSをのっとって、パスワードやIDをすべて変更して、本人がログインできないようにしたり、本人になりすましてSNSで繋がっている人に勝手にメッセージを送ったりする場面があります。場合によっては恥ずかしい写真まで、ネットにばらまかれてしまうかもしれません。何処かでスマホを落として、運が悪ければこういったことに自分のスマホを悪用されてしまうわけです。改めてスマホの管理を考えさせられる作品です。