奈緒子(漫画・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「奈緒子」は1994年から2003年までビッグコミックスピリッツに連載された坂田信弘原作・中原裕作画による漫画。2008年2月16日に実写映画化もされた。漫画の終盤は「奈緒子 新たなる疾風」というタイトルで仕切り直しがされた。
長崎県壱岐市をモデルにした「波切島」を舞台に、小さくして事故で父親を亡くした「日本海の疾風(かぜ)」と呼ばれる天才走者壱岐雄介の成長を描いた物語である。

「奈緒子」の名言・名セリフ

悲し過ぎる馬鹿が、待っている…

壱岐雄介をバイトとして雇って以来雄介と関わるようになった大山権太が負傷した壱岐雄介のために波切島の海水を運んでいるときに吐いたセリフ。原作者が同じ名作「風の大地」とも通じるような独特な詩的な表現が胸に刺さる一言だ。

指導とは落伍者を出さないことだ。落ちこぼれと落伍者とは違う。落ちこぼれは落ちこぼれながらも生きている。落ちこぼれにも走る権利はある。たとえそれが表の舞台でなくてもな。

「指導とは落伍者を出さないことだ。落ちこぼれと落伍者とは違う。落ちこぼれは落ちこぼれながらも生きている。落ちこぼれにも走る権利はある。たとえそれが表の舞台でなくてもな。いつかは表舞台に戻れることもあるだろう…何キロ遅れようが、何年遅れようが、落伍しないことが大切だと思う……………海と暮らしているとそういう気になってくる……」

全文は上記の通り。
これまた「風の大地」とも通じる独特な台詞回しの、マラソンだけではなく、生きていく上で重要な事を表したセリフ。夏の合宿に参加した人間で脱落者がまだ出ていないことを聞いた権太の言葉。

足が熱い!! 燃えとる!!俺の足が燃えとるぞ権爺!!俺の足は治っとらんのか!? もう駄目なのか!? 俺の足はもう走れんと言っとるのか!? 父ちゃん… 俺、もう走れんのか!?

足の負傷を押して出場した全国高校駅伝大会で「足と語れ」と大山権太に言われていた壱岐雄介の心の声。厳しい状況で必死に走ろうとする雄介の心情が伝わってくる名台詞だ。

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