最遊記シリーズ(アニメ・漫画)のネタバレ解説まとめ

『最遊記』とは、峰倉かずやによる漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。
最遊記はSTUDIOバックギャモン発行の同人誌から始まり、エニックスで1997年より連載が開始された。漫画、アニメ、映画、歌劇など様々なジャンルで展開されている。
人間と妖怪が共に暮らす桃源郷(とうげんきょう)の平穏を取り戻すため、玄奘三蔵は孫悟空、沙悟浄、猪八戒を連れて西の天竺国(てんじくこく)へ向かう。

『最遊記』の概要

『最遊記』とは、峰倉かずやによる漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。
西遊記のキャラである玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)、孫悟空(そん ごくう)、沙悟浄(さ ごじょう)、猪八戒(ちょ はっかい)の四人を主役に、峰倉かずやによってアレンジされた「西遊記」の話。

人間と妖怪が共に暮らす桃源郷(とうげんきょう)の平穏を取り戻すため、玄奘三蔵は孫悟空、沙悟浄、猪八戒を連れて西の天竺国(てんじくこく)へ向かう。
助け合い、共に戦い、時には仲間同士でぶつかりながら、いくつもの困難を乗り越えて旅をする冒険ストーリー。

本編は「最遊記」全9巻、「最遊記RELOAD」全10巻、「最遊記RELOAD BLAST」の連載と続いている。
さらに2017年の7月から、各地域にて新アニメとして「最遊記RELOAD BLAST」の放送が開始された。

本編だけでも楽しめるが、番外編として「最遊記外伝」と「最遊記異聞」も発売されている。
最遊記外伝は最遊記本編の500年前の話であり、悟空が天界にいたころの物語で「最遊記」が始まる大本の話が載っている。
最遊記異聞は玄奘三蔵の師である光明三蔵(こうみょうさんぞう)が、峯明(ほうめい)という修行僧の頃の話。光明三蔵は最遊記本編では多く表れないが、その飄々とした峯明の昔の姿を異聞では見られる。

また、最遊記外伝で登場する捲簾大将(けんれんたいし)と天蓬元帥(てんぽうげんすい)の部下との物語である「天上の蟻(あり)」という番外編もある。
単行本化はしていないが、電子書籍として公開されており、ネット上で読むことは可能。

番外編では本編に少ししか出てこないキャラについても深く知ることが可能で、それぞれのキャラ設定の深さが垣間見える。
「桃源郷」という場所にいながら、キャラがタバコを吸っていたり、麻雀(まーじゃん)をやっていたりと現代の文化が時折混ざっており、それが作品の面白さを膨らませている。

『最遊記』のあらすじ・ストーリー

最遊記(さいゆうき)

舞台は妖怪と人間が共存する桃源郷(とうげんきょう)。
突如妖怪が狂暴化し、自我を無くして人間を襲う異変が起こっていた。
異変の元凶となっているのは、かつて討伐された牛魔王(ぎゅうまおう)を何者かが蘇らせようとしているため。
化学と妖術の合成は禁忌だとされていたが、牛魔王の蘇生にはこの禁忌の力が使われているらしい。
蘇生で起こる負の波動が妖怪を狂わせているのだ。

そこで牛魔王の蘇生を阻止すべく、命を受けたのが玄奘三蔵(げんじょう さんぞう)だった。
玄奘三蔵は孫悟空(そん ごくう)、沙悟浄(さ ごじょう)、猪八戒(ちょ はっかい)を共に連れ、ジープではるか西の天竺国(てんじくこく)を目指す。

しかし旅立った三蔵一行は仏道の教えはどこへやら。
銃は撃つし、酒も飲みまくって、タバコも博打もお構いなし。
破天荒なキャラ達による珍道中は騒がしくも、四人は圧倒的な力で敵となる妖怪を倒していく。

三蔵一行を襲うのは牛魔王に味方する妖怪で、彼らは紅孩児(こうがいじ)のためにと口にした。
牛魔王の一人息子である紅孩児は、牛魔王が討伐された時に封印されたはずだった。
桃源郷の異変の元凶は、紅孩児の封印を解いた玉面公主(ぎょくめんこうしゅ)によるものだった。
玉面公主はただ牛魔王の蘇生を望み、紅孩児は封印された母の羅刹女(らせつにょ)を救うために嫌々ながら加担していた。
しかし、母を救いたいと願う紅孩児の思いは誰よりも強い。

西に進むにつれ、紅孩児は三蔵一行の前にも姿を現す。
紅孩児の部下である八百鼡(やおね)は、紅孩児の許可を得て、単独で三蔵一行を襲いに来た。
しかし、破天荒な三蔵一行の行動は八百鼡の想定を超えるもので、八百鼡は負けてしまう。

紅孩児の枷になるなら、命をかけて償う。
八百鼡は自殺しようとするが、迎えに来た紅孩児は八百鼡が死ぬことを許さなかった。
「ずっと傍で仕える」というのは紅孩児と八百鼡がした約束だった。

倒すべき敵がわざわざ現れてくれたのだから、と、悟空は紅孩児に勝負を挑む。
だが、紅孩児は誰にも負けなかった悟空の攻撃を避け、玄奘三蔵に負けないほどのカリスマ性を見せた。
そのまま八百鼡を連れて紅孩児は姿を消す。

敵の存在を感じつつ旅を続ける三蔵たちは、六道(りくどう)という男と出会う。
六道はかつて三蔵と同じ寺院にいた「朱泱(しゅうえい)」だった。

三蔵の幼名は江流(こうりゅう)といい、江流は光明三蔵に拾われて寺院で修業をしていた。
しかしある日、光明三蔵の持つ「聖天経文(せいてんきょうもん)」と「魔天経文(まてんきょうもん)」を狙って妖怪が寺院を襲撃する。
魔天経文は守ったがその際に光明三蔵は殺され、直前に「玄奘三蔵」の名をもらった江流は、妖怪に奪われた聖天経文を取り戻すべく、寺院から離れた。

しかし三蔵はそのあとに起こった惨劇を知らなかったのだ。
三蔵が寺院を出た後、残された魔天経文を狙って再び妖怪が現れた。
妖怪の力に敵わず寺院の皆は殺されかけるが、朱泱が「禁忌の札」を自分に使い、寺院を守った。

だが禁忌の札を使った朱泱は徐々に札に飲み込まれ、妖怪を殺す化物となっていた。
かつて三蔵と共に同じ寺院で修業をしていた朱泱の面影はない。
妖怪が暴走を始めた現在では、妖怪を倒してくれる「六道様」とあがめられていた。
悟空、悟浄、八戒が妖怪だと気付いた六道は、妖怪を滅するべく、三人を襲ってくる。

友を相手に相対する三蔵一行だが、悟空には六道を倒すのにためらいがあった。
六道を札の力から解放する方法は一つ、殺すことでしかない。
しかし納得できない悟空を庇って三蔵が重傷を負ってしまう。

傷付いた三蔵を見て悟空の金鈷が砕け、悟空の本来の姿である「斉天大聖(せいてんたいせい)」の力が覚醒する。
暴走する悟空は、六道を退けるが、仲間の分別も出来ずに悟浄と八戒に向かってくる。
だが、その場に現れた観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)のおかげでその場は治まった。
観世音菩薩は天界を司る五大菩薩の一人であり、玄奘三蔵に天竺へ向かうように指示した人物だった。

観世音菩薩によって一時は争いが治まったものの、六道を開放する手段はやはり一つしかない。
三蔵は傷が癒えないまま、けじめをつけるため一人で六道の元へ向かう。
札の力に飲み込まれかけていた六道だが、最期は自分の意志で三蔵の銃を受け、死を選んだ。

三蔵一行の前に、紅孩児が再び姿を見せる。
妹の李厘(りりん)が単独で三蔵一行を襲いに行ったのを知り、連れ戻しに来たのだ。
紅孩児の傍には、八百鼡の他に独角兕(どくがくじ)という男がいた。
独角兕と顔を合わせた悟浄は、独角兕は腹違いの兄である沙爾燕(さ じえん)だと気付く。

爾燕は悟浄の腹違いの兄で、半妖の悟浄とは違って純血の妖怪だった。
愛する夫と人間の愛人の間に産まれた悟浄は母から憎まれていた。
そして八年前に爾燕の母は悟浄を殺そうとするが、爾燕が悟浄を庇って母を殺し、それきり爾燕は悟浄の前から姿を消した。

爾燕は昔に悟浄を救ってくれたが、悟浄は「自分のせいで兄は母を殺した」という後悔に苛まれていた。
三蔵たちと共に旅に出た時、悟浄は密かに兄を探していた。
もし兄に再会したら、何をするべきなのだろうか? 謝ればいいのだろうか?

しかし独角兕として悟浄が兄と再会した時、独角兕はさっぱりとした笑顔を見せた。
母を殺したことは事実だが、独角兕はそのことを悔いても恨んでもいなかった。
感謝も謝罪もなく、お互いに伝えたいのは「今、こうして生きている」ということだった。

敵として相対することになるが、紅孩児たちは本来の目的だった李厘を連れ戻すと、今回は三蔵たちの前から姿を消した。
三蔵一行が牛魔王の蘇生実験の邪魔をする限り、紅孩児たちは再び三蔵一行の前に現れるだろう。

そして、兄と再会した悟浄とは別に、八戒もかつて自分の双子の姉を奪った敵の息子の清一色(ちん いーそー)と再会する。
八戒は以前は人間であり「猪悟能(ちょ ごのう)」という名だった。
悟能は孤児だったが生き別れた双子の姉の花喃(かなん)と再会し、花喃を一人の女性として愛して共に暮らしていた。
しかし二人の住んでいた街に百眼魔王(ひゃくがんまおう)の使いが現れ、街の人間は悟能が知らないうちに花喃を生贄として差し出す。
姉を奪われた憎しみで悟能は街の人々を殺し、百眼魔王の城に乗り込んで千の妖怪を殺した。

百眼魔王の城で花喃を見つけ出した悟能だが、花喃はすでにお腹に百眼魔王の子を孕んでいた。
そして妖怪の子供を産む前に、花喃は悟能の目の前で自殺してしまう。
そんな悟能の前に現れたのが清一色だった。
「千の妖怪の血を浴びたものは妖怪になる」
冗談半分で清一色は「自分の血が千人目の妖怪かもしれませんね」と自分の血を八戒にかけた。
清一色の血を受けた八戒は、言い伝えのように、本当に人間から妖怪へ変わってしまう。
清一色は妖怪になった悟能が殺したはずだったが、清一色は自分を式神にして生き残っていたのだ。

悟浄たち仲間が傷付けられて動揺する八戒だが、今は「猪悟能」ではなく「猪八戒」として生きているのだと、言い切り、清一色を倒した。

三蔵一行はとある砂漠の中で道を見失っていた。
そんな時に一人の少年と出会い、三蔵たちはその少年の村に案内してもらう。
その村で「以前に妖怪が三蔵法師を喰った」という話を聞く。
連れ去られた三蔵法師はもう生きてはいないだろう。
だが「三蔵法師」は経文を一つずつ所持して守る存在であり、過去に三蔵法師を殺したならば、その妖怪が経文を持っているはず。

経文を取り戻しに妖怪のアジトへ三蔵一行が向かうが、妖怪に三蔵が毒針を刺されてしまい、急いで村に戻らなくてはなくなった。
その時、妖怪が持っている経文を目当てにやってきた紅孩児と悟空たちが相対することになった。
三蔵のために妖力制御装置の金鈷を外した悟空は、紅孩児を意識不明の重体まで追い込んだ。しかし悟空の暴走を止めるのに苦戦し、三蔵一行も紅孩児も命からがらでその場を離れた。

幸い、三蔵の意識は三日で回復した。
しかし根城に戻った独角兕は治療担当の八百鼡を見つけられず、苦渋の決断で紅孩児を你健一(にい じぇんいー)に託す。
你健一は玉面公主の城にいる唯一の人間である。
最高の科学者である你健一は、傷付いた紅孩児を利用しようと洗脳を始めた。
自分の意志を失い、紅孩児は玉面公主の命を聞く人形となってしまう。

その頃、三蔵一行は金閣と銀閣という兄弟に出会う。
妖怪の姿になった弟の銀閣を救うため、兄の金閣は悪人の魂を壺に吸い込み善い行いを続けていた。
金閣が持つ壺は「カミサマ」からもらったと金閣は言った。
だが、金閣はそのカミサマに騙されていただけで、銀閣はすでに死んでいたのだ。

カミサマが現れ、絶望した金閣を殺す。
カミサマは三蔵法師の力を持っているらしいが、わざわざかかわる必要はない。
三蔵は先に進むことを決めるが、幼い子供を騙していたカミサマを悟浄はどうしても許せなかった。
そして悟浄は三蔵、悟空、八戒の前から姿を消す。

悟浄がいなくなっても西へ向かう三人だが、気分は苛立ち、空気はギスギスして落ち着かない。
結局、三蔵たちは悟浄を追ってカミサマの元に向かう。

どんな奴でも倒せばいい。
そう思っていた三蔵一行だが、カミサマの力は壮絶で、三蔵たちは初めて「敗北」を知った。

それぞれの力を思うままに振るうだけでは勝てない。
カミサマに負けた時に経文を奪われていたため、三蔵たちは再びカミサマに勝負を挑む。

四人で連携してカミサマを倒し、三蔵一行は皆で力を合わせることの大切さを知った。
だが四人は、カミサマの裏に別の敵がいることをまだ知らない。
カミサマが「先生」と呼ぶその男の名は烏哭三蔵(うこくさんぞう)。
それは玉面公主の前で你健一と名乗っている男だった。
果たして你健一と名を変えた烏哭の目的はなんなのか?

そして三蔵一行は西を目指す。

最遊記RELOAD(さいゆうき リロード)

前作の「最遊記」から半年が経ち、三蔵一行が旅に出てから一年の月日が流れた。

三蔵たちは相変わらず妖怪を蹴散らし、西へ向かっていた。
金髪の僧侶に銀の銃、そしてジープに乗った四人組の「三蔵一行」。
四人の存在は桃源郷内で噂が広がる程だった。

桃源郷で、人間と妖怪は相容れないものになりつつあった。
たとえ妖怪の暴走が治まったとしても、その先で人間と妖怪は以前のように共に暮らせるのか?
その危うさを行く先々で知りながら、三蔵一行は争いの先の未来へ進んでいく。

ある村で三蔵一行は紅孩児と再会する。
しかし你健一に洗脳された紅孩児は、経文を奪うためならば敵も味方も殺すと言った。

仲間の識別すら危うくなっている紅孩児を見て、八百鼡と独角兕は戸惑うが、二人にとって紅孩児が主であることに変わりはない。
再び八百鼡と独角兕が紅孩児の味方に立つと決めた時、悟空に殴られた紅孩児は、洗脳を振り切って己を取り戻した。
根城まで戻った紅孩児は、同じく実験体として扱われていた李厘を救い出した。
玉面公主や你健一の駒ではなく、己の意志で三蔵一行と戦う。
改めてそう宣言した紅孩児は、決意を新たにした。

そして物語は過去の時間へと戻っていく。

かつて玄奘三蔵の師であり、聖天経文の持ち主であった光明三蔵と、今は你健一と名乗っている烏哭三蔵の出会い。
師である光明三蔵を殺された玄奘三蔵が、どのように「三蔵法師」であることを決意するのかという過程。
玄奘三蔵と孫悟空の出会いと打ち解けるまで。
罪を犯した八戒を助け、自分の家に住まわせる悟浄と、助けられた八戒のすれ違いの日々。
正反対の性格をした悟浄と八戒は、どのようにして共に暮らすことを選んだのか、など、敵を含めたキャラの過去が描かれている。

時間が現代まで戻り、三蔵一行は旅の途中で「ヘイゼル・グロース」と「ガト」という男に出会う。
妖怪を殺すために異国の地からやってきたというヘイゼルは、死んだ妖怪の魂を回収し、その魂で死んだ人間を生き返らせることが出来るという。

ヘイゼルの目的は「妖怪を根絶やしにすること」であり、魔天経文の力を持つ三蔵が共にいれば妖怪の撲滅も不可能ではないと言う。
仲間にならないかとヘイゼルは三蔵を誘うが、三蔵は間髪入れずに断った。
三蔵一行の目的は異変の原因を突き止め、妖怪の暴走を止めること。
悟空や悟浄、八戒と共に行く三蔵と、妖怪を憎むヘイゼルは相容れない。

お互いを敵同士だと認識してヘイゼルと三蔵一行は決別するが、烏哭三蔵の策略で再会することに。
大地から生まれた混沌の象徴である「斉天大聖」を倒さなければこの世に平和は訪れない。
烏哭からそう吹き込まれ、悟空が斉天大聖なのかどうか、ヘイゼルは見極めようとする。
そんな時、悟空が重傷を負った。

駆け付けた八戒と悟浄が手当てをするが、悟空の傷は八戒の気功を使っても手遅れの状態だった。
最後の手段として悟空の金鈷(きんこ)を外し、斉天大聖の力で悟空は死を免れた。
だが、悟空の暴走を止めるため、八戒も妖力制御装置を外し、妖怪の力を使って戦うことに。
一度呼吸が止まる程の怪我を負いながら、八戒はなんとか悟空の暴走を止めた。
動揺してその場を離れていた三蔵が我に返った時、すべては終わった後だった。
そして平常心を取り戻した三蔵は、何も言わないまま悟空たち三人の前から姿を消した。

三蔵が居なくなった。

その事実に悟空は混乱するが、三蔵にも何かしらの考えがあるのだろうと言う八戒の言葉で、三人だけで西を目指すことに。
しかし旅の資金をすべて三蔵に任せていたため、三人はあっという間に一文無しになってしまう。

砂漠で倒れた悟空たちが目覚めたのは、妖怪の暮らす村だった。
悟空たちを同じ妖怪だからと、村の妖怪が三人を助けたのだ。
悟空たちを助けた兄妹は「あんたたちはまだ生まれ変わっていないのか?」と言ってきた。
それは「妖怪が狂暴化したことなのか?」と返すのと、妹の少女は違うと言う。

ある日突然、何かが爆発したように、体の内側から衝動が湧き出てくる。
そしてその衝動が治まると、前まで「人間」として見ていたものが牛や羊のように「美味しそうな肉」にしか見えなくなるのだと言う。
例えて言うならば、今まで羊として暮らしていたのに、ふとした拍子に自分が羊ではなく、狼だったということを思い出すのだと。
眠っていた野性が目覚め、それが妖怪の本当の姿で、生まれ変わるということだった。

お金もないため、悟空たち3人はしばらくその街に滞在することになる。
助けてくれた兄妹と生活しているうちに、悟空たちはあることに気付く。
ここにいるのは妖怪なのに、この街は人間の街とほとんど変わらない。
妖怪も人間も同じ生き物だった。

その頃、三蔵はヘイゼルとガトと共に、砂漠の中の人間の街にいた。
その街の人間は生きるために妖怪からオアシスを奪い、武器を強化して妖怪からオアシスを守っていた。

いつ妖怪が攻め込んでくるのかわからず、街の人々は怯えながら暮らしている。
だから「ヘイゼルの力を貸してほしい。」と人間たちは言ったがそれはただの建前だった。
『妖怪たちに殺された人間を生き返らせる。』それが街の人間の狙いだったのだ。
実際、ヘイゼルは妖怪の殲滅を望んでいるが、うまく利用されたことに不服を感じる。
だが「ヘイゼルが納得できないなら人間に協力する必要はない」とガトは諭した。
ヘイゼルが妖怪を殺したことで、オアシスを巡る争いの火蓋が切られた。
戦争のきっかけを起こした代償として、ガトがヘイゼルのペンダントを砕く。
そして三蔵とヘイゼル、ガトは人間に協力しないまま街を去った。

人間と妖怪は分かり合えない。
人間も妖怪もお互いに生きることに必死なのだ。
目の前で妖怪と人間の戦争を見て、悟空たちは痛感した。
同じ妖怪だが、自分たちはこの村にはいられない。
自分たちは人間にも妖怪にもなれない存在なのだ、と改めて感じ、三人は三蔵を探すことを決める。

そしてついに、玄奘三蔵の前に烏哭が現れた。
天竺の吠登城で妖怪に交じり牛魔王の蘇生実験に加担する唯一の「人間」であり、無天経文の継承者でありながら額に「印(ちゃくら)」を持たない異端の最高僧、それが烏哭三蔵法師であった。

カミサマを操り、ヘイゼルを惑わせ、悟空に重傷を負わせたのも烏哭だった。
玄奘三蔵は迷わず烏哭に挑むが、無天経文はすべてを無に返すもの。
それは攻撃を無にし、空間さえも無にし、その人の存在すら消してしまう。

危うく「玄奘三蔵という人間」を消されかけるが、三蔵が烏哭の闇に飲み込まれる直前に悟浄、悟空、八戒が駆け付けた。
そして烏哭の言葉で、ヘイゼルは過去を思い出す。

自分の師であるマスターが妖怪と戦ってヘイゼルを庇い、死んだこと。
その時に倒し損ねた妖怪は、ヘイゼルの体に住み着いて体力の回復を待っていた。
ヘイゼルが使っていた蘇生の力は妖怪のものだったのだ。

あれほど憎んでいた妖怪の力を使っていたことを知り、ヘイゼルは絶望する。
ヴラハルと名乗ったヘイゼルの中の妖怪は、ヘイゼルの体を乗っ取り、悟空たちを襲ってくる。
ヘイゼルの意識は消えたかに思えたが、三蔵と八戒からの侮辱の言葉に、ヴラハルの中のヘイゼルが動いた。
ヴラハルの意志を阻止して、ヘイゼルは己を取り戻す。

だが、烏哭の無天経文でガトが、重傷を負った。
ガトを蘇生させるには一つの魂が必要だが、今の場に魂はない。
ヘイゼルはガトを救おうとするが、力が敵わずガトは死んでしまう。

優勢のまま去ろうとする烏哭だが、ヘイゼルは最期に命がけで烏哭に一撃を浴びせ、崖の下へと落ちていった。
ヘイゼルの「忘れ物」を受けた烏哭に、続けて三蔵が餞別を送る。
ガトが残した銃で三蔵は烏哭を撃ち、烏哭はこめかみの近くに傷を負う。
三蔵からの餞別で視界を失った烏哭だが、烏哭は笑いながら三蔵たちを蹴散らし、姿を消した。
結局、三蔵たちは烏哭を逃してしまう。

崖から落ちたヘイゼルは命は助かったものの、記憶をなくしていた。
気を失っていた間、ヘイゼルはずっとバンダナを握っていたらしい。
そのバンダナはガトが身に着けていたものだが、ヘイゼルはガトのことを覚えていない。
それでもそのバンダナを見たヘイゼルは、静かに涙を流していた。

空の路を行けば、天竺などあっという間に着く。
それでも地を歩いて西へ向かう三蔵一行は、様々なものに出会い、少しずつ強さと決意を増しながら、西を目指す。

最遊記RELOAD BLAST(さいゆうき リロード ブラスト)

桃源郷の平和のため、三蔵一行が旅立っておよそ2年。
西に進むにつれて妖怪の強さと数は増し、地形も起伏の多い道になっていた。
時には崖を登り、山を越え、三蔵たちは服も体もボロボロの状態だった。
だがそれでも三蔵一行は西へ向かうことに迷いはない。

そんな三蔵一行は、死肉を食べる鳥と、その鳥の世話をする妖怪の男に出会う。
異変の影響を受けていないその男、淀仁(てんじん)は、人々が暮らす村から少し離れた場所にいた。
その村では以前に鳥葬(ちょうそう)の風習があり、淀仁は鳥葬の文化を大切にしていた(鳥葬とは、火葬や土葬と同じく、亡くなった者を火や土で葬るように、鳥によって遺体を葬る習慣のこと)。
村で鳥葬が禁止された後も、淀仁は一人で鳥たちの世話をしていたのだ。

しかし、その村では不審な失踪が相次いでおり、村の人々はそれを淀仁の仕業だと思っているようだった。
たとえ淀仁の仕業ではなくとも、村の近くに妖怪がいるのは不安であり、村人たちは淀仁には立ち去ってもらいたかった。
そこで村に泊めてもらう代わりに、三蔵たちは淀仁を説得しに向かう。
淀仁は人さらいのことを否定するが、鳥たちを置いては行けないと言う。
いつか桃源郷に平和が戻った時のために鳥葬の風習を消したくない。
三蔵たちも淀仁が犯人だとは思っておらず、村から離れるよう淀仁に忠告だけ残し、村に戻った。

その夜、村の女性を攫おうとする妖怪を三蔵たちが見つけた。
妖怪たちは一度に多くを捕らず、月に数人の人間を攫い、この村を食糧庫にしていたのだ。
犯人を捕らえたことで淀仁の疑いは晴れるが、妖怪である淀仁に対する村人たちの態度は変わらない。

そのことでもやもやした気持ちを抱く悟空は、早朝に一人で淀仁の元へ向かった。
だがその後、村で亡くなった人たちの遺体が墓場から消えていることに三蔵が気付く。
淀仁は鳥たちの餌のために、土葬された遺体を掘り返していた。
それはもう風習を守るための行為では亡くなっていた。
異変を感じた三蔵は、悟浄に悟空を迎えに行くように言う。

昔、淀仁は自分の息子が鳥葬される瞬間を見ていた。
生きていた息子の血肉が、鳥たちによって自然に還っていく。
だが、肉体は自然に還ったとしても、その魂はどこに行くのか?
淀仁が誰にともなく呟いた問いに、悟空はこう答えた。

「大事な人が死んで、魂がどこに行くかなんてわからないけれど、どんな形になっても、きっとずっと俺の中にいるよ」

毒を飲まされて動けなくなった悟空は淀仁に殺されかけるが、駆け付けた悟浄に助けられる。
魂が還る場所なんてものはわからないけれど、生きていれば帰る場所はいつもそこにあるのだ。
待ってくれていた三蔵と八戒の元に「帰った」悟空は、再び西へ旅立つ。
そのあとに淀仁がどうなったのか、悟空たちは知らない。

その頃、天界では騒ぎが起こっていた。
五百年ほどの間、ずっと意識を失っていた哪吒太子(なたくたいし)が姿を消したのだ。

哪吒太子は悟空が天界にいた時の友達だった。
だが、悟空は天界にいた時の記憶は無く、哪吒のことも覚えていない。

「何か」が動き始めている。
桃源郷の異変は、天界をも巻き込んでいく。

西に向かう道中、三蔵一行は山を越えることになる。
だがその山はとても高く、道の途中で悟空以外の三人は高山病で動けなくなってしまう。
そんな時に妖怪が現れてさすがに悟空も焦るが、その場に現れた複数の人間に四人は救われた。
その人々は自分たちを紗烙三蔵(しゃらくさんぞう)の援護体である「恒天部隊(こうてんぶたい)」だと言う。

三蔵の服装を見て「三蔵法師」がいると知った部隊は、四人を紗烙三蔵のいる寺院まで案内することに。
高山病に効く薬をもらって体調を整えた玄奘三蔵一行は、寺院で紗烙三蔵に会う。
紗烙三蔵だと呼ばれて現れたのは、顔に大きな傷を持つ女だった。
顔を合わせて早々にお互い銃を突きつけ合う二人だが、ふと笑って紗烙が銃を下ろす。
その女は「第二十八代羅漢紗烙三蔵(だいにじゅうはちだいめ らかんしゃらくさんぞう)」と名乗った。

桃源郷の異変が起こった時、敵の本陣である吠登城に最も近い位置にいたのは紗烙だった。
しかし紗烙が持つ恒天経文(こうてんきょうもん)は「防御」を司り、戦闘には向かないため、三仏神からその場にとどまって、西域の人間を守るように命じられたのだ。
味方として他の「三蔵法師」と会うのは三蔵も紗烙も初めてだった。

意気投合して和む一行だが、紗烙が守護する村で火災が発生する。
それを治める際、三蔵と紗烙は偶然にお互いの経文を同時に発動し、経文がわずかに共鳴したことを感じていた。
天地開元経文は全部で五巻あり、同時に使えば別の力が現れることもある。それは善に限った力ではない可能性もあるため、三蔵と紗烙はお互いの経文の同時発動を避けることにした。

村の火災はひと段落して夕食の時間になるが、八戒は悟浄の異変に気付く。
悟浄は妖怪の血を持つが、半妖のため生まれた時から妖怪独自の紋様はない。
だが、悟浄の首の後ろになかったはずの紋様が出来ていた。
悟浄本人すら自覚はないようだが、西域の負の波動を受けて、悟浄の体に変化が起きているのかもしれない。

八戒がそんな懸念を感じる中、紗烙の張った結界が急に破られた。
火災で避難してきた村人の一人が家族を人質にとられ、結界を作る塔鍾を壊したのだ。
紗烙の守ってきた近隣の七つの村で、同時に妖怪の襲撃が起こる。

紗烙の結界は大きく、張り直すにはどうしても一時間はかかる。
悟浄、八戒、悟空は恒天部隊と共に別れて村人を助けに向かった。
三蔵は紗烙と共に寺院に残り、紗烙の結界が完成するまで妖怪の相手をし、時間を稼ぐことに。
寺院に残ったのは三蔵を含めて全部で八人。その八人で寺院にいた村人と紗烙を守らなければならない。

用意周到な妖怪の攻めに、三蔵たちは苦戦を強いられる。
その時、三蔵の前に現れたのは紅孩児と独角兕だった。攻め込んできた妖怪の数や戦略の大本には、紅孩児の存在があったのだ。
紅孩児たちは紗烙の経文を略奪することが目的で、玄奘三蔵の存在は知らなかった。
だが三蔵と紅孩児は対立する立場であり、紅孩児たちにとってみれば一度に経文が二つも手に入るチャンスだった。
三蔵と紅孩児が相対し、独角兕は紗烙を探しに行き、恒天部隊の波珊(はっさん)と相対する。

波珊は修行僧の時から紗烙と共にいて、ずっと想いを寄せていた。
だが紗烙はその気持ちを知りつつ、皆を守るために「自分を女として扱うな」と言い続けていた。
いくら恒天部隊でも、波珊は人間だ。妖怪の独角兕を相手に苦戦するが、紗烙を守るために命がけで挑む。

その頃、三蔵と紅孩児が争っていたが、紗烙が恒天経文で結界を作っているので、結界が完成するまで三蔵は魔天経文を使えない。
銃の残り球も少なく、三蔵は次第に追い詰められていく。
そして銃弾も無くなり動けなくなった三蔵に、紅孩児はとどめとして炎獄鬼を放った。
だが、経文で頭部を守った三蔵は、炎獄鬼を受けながらも生きていた。

「お前は何を迷っている?」

炎獄鬼は確実に三蔵を焼き殺せるほどの威力だった。
だが紅孩児は共もつけず魔戒天浄も使わない三蔵を相手に、無意識のうちに相手に隙を与えていた。

「そんな迷いがあるうちはお前に俺は殺せない」

重傷を負いながらも立ち上がる三蔵に、紅孩児が再び攻撃を仕掛けようとする。
その時、天から強烈な光が落ちてきた。

そこに現れたのは、天界で行方不明になっていた哪吒だった。
妖力とも法力とも違う、強烈なエネルギーの波動に、束の間だが皆の動きが止まる。

妖怪を見た哪吒は機械的な口調で喋りながら、あっという間に妖怪たちを殺していく。
仲間が殺された紅孩児も哪吒に反撃しようとするが、哪吒の力はあまりにも大きかった。
放たれた哪吒の力で紅孩児が死にかけた時、独角兕が紅孩児の元に駆け付ける。
哪吒の攻撃の光が治まったあとには、紅孩児も独角兕も姿を消していた。

妖怪がいなくなったのを確認して去ろうとする哪吒に、三蔵が問いかける。
「お前は何だ?」
三蔵の問いに、哪吒は一言「分からない」と返し、哪吒には記憶がないことがわかる。

紅孩児は去ったが、三蔵が重傷を負っていることに変わりはない。
三蔵の元へ、村に散っていた悟空が戻ってくる。

悟空と哪吒の視線が、一瞬、交差する。

二人ともお互いのことは覚えていないはずだ。
悟空は哪吒を見てとっさに口を開いていたが、そこからは何の言葉も出てこない。
自分は今、何と呼ぶつもりだった?
去っていく哪吒を見ながら困惑する悟空だが、三蔵が倒れているのを発見し、慌てて三蔵に駆け寄った。

その時、寺院から紗烙の結界が放たれる。
哪吒の攻撃で寺院の一部が崩れるが、波珊は自分の身を挺して崩れる瓦礫から紗烙を守った。
妖怪に襲われながら、紗烙は結界を完成させたのだ。

村で妖怪の相手をしていた悟浄と八戒も、結界が張り直されたことを知る。
騒動は去り、ひと段落した。
だがジープで寺院に戻りながら、八戒はある懸念を抱いていた。
もし結界の中の寺院に戻って再び悟浄の体調が崩れれば、それは悟浄の体が妖怪化し始めている証だ。
三蔵も重傷を負い、この先どうなるのか?
それは八戒にも知りようがなかった。

紗烙の寺院から離れた森で、紅孩児は目を覚ます。
そこで目に入ったのは、血まみれになって倒れている独角兕だった。
独角兕は紅孩児を庇って重傷を負いながら、意識のない紅孩児を連れて逃げたのだ。

傷の具合からして、独角兕が助かるとは思えない。
急いで飛竜を呼ぼうとする紅孩児に、独角兕は呟く。
弟の悟浄を置いて去った時に言った台詞。
あの時と今は違うはずだが、残していく紅孩児にかける言葉は、あの時と同じだった。

「――泣くなよ?」

その言葉を口にして、独角兕は動かなくなった。
死に逝く独角兕の姿に、紅孩児が咆哮する。

「――泣いてねえよ、クソ兄貴」

遠くで、悟浄も何かを感じていた。

星は違えぬ。
どうあがいても、釈迦牟尼の掌(たなごころ)からは抜け出せぬ。
そう予言する少女の正体は誰なのか?
その言葉の意味は何なのか?

終わりに向けての物語は始まっている。

『最遊記』の登場人物・キャラクター

玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)

声優:高木渉(OVA版)/関俊彦(テレビアニメ版)

正しくは「第三十一代目唐亜玄奘三蔵(だいさんじゅういちだいめ とうあげんじょうさんぞう)」。
金の髪に鋭い紫の瞳を持ち、天地開元経文の所有者である三蔵法師の一人。

しかし法師と言う立場ながら、銃は撃つしタバコも吸うし、酒も遠慮しないという危険人物。
口癖は「死ね」「殺すぞ」で、仲間からは「鬼畜生臭坊主」と呼ばれていたりする。
連れの馬鹿二人の悟空と悟浄が騒ぐと、どこからともなくハリセンを取り出して見事なハリセンさばきを見せる。

銃をメインの武器として戦い、摩天経文の力である「魔戒天浄(まかいてんじょう)」という大技を使う。
自分の師である光明三蔵の形見を探している。
いたって自己中心的で法師とは思えないが、冷静な判断力とカリスマ性は本物で、四人のリーダーとして動いている。
最遊記の初期では23歳という設定。

孫悟空(そん ごくう)

声優:岡野浩介(OVA版)/保志総一朗(テレビアニメ版)

大地のオーラが集結した岩から生まれた「斉天大聖」という異端の存在。
常に頭に妖力制御装置の金鈷をつけており、金鈷が外れたり壊れたりすると「斉天大聖」の本性が出てくる。
しかし、いつもは遊ぶことと食べることが大好きで、とても能天気な四人組のマスコットキャラ的存在。
口癖は「腹減った」。

天界で罪を犯し、五百年の間、岩牢に幽閉されていた過去を持つ。
悟空が天界にいた時の様子は「最遊記外伝」にて描かれている。
「最遊記」の作品ではあまり話題にならないが、のちの作品である「最遊記RELOAD」「最遊記RELOAD BLAST」では悟空の天界での記憶も重要になってくるのではないかと思われる。

悟空の「声」を聴いた三蔵が牢から連れ出すまでずっと一人で、自分の名前しか覚えていなかった。
悟空が大食いなのは五百年ずっと何も食べずにいたからその反動で、と揶揄するシーンもある。

意のままに形状を変える如意棒を使って戦い、肉弾戦が得意。
悟浄とは喧嘩仲間で、三蔵にどやされ、八戒に見守られて育った健康優良児。
最遊記の初期では18歳だが、幽閉されていた期間も含めると518歳。

沙悟浄(さ ごじょう)

声優:山寺宏一(OVA版)/平田広明(テレビアニメ版)

禁忌とされている妖怪と人間の間に生まれた半妖で、赤髪と赤目を持つ。
髪と目が赤いのは、禁忌の子の証拠である。
半妖であるためか、桃源郷の負の波動には影響されていない。

粗野で大雑把、酒とたばこと女が大好き、と聞くとだらしない男に見えるが、見た目以上に仲間思いの兄貴分。
仲間思いであるがゆえに貧乏くじを引くことが多い。
悟空からは「エロ河童」と呼ばれていたが、話が進むにつれて「エロゴキブリ河童」など呼び方が進化している。

武器は鎖鎌を自在に操ることのできる錫月杖を使用しているが、悟空と同様に肉弾戦が多い。
旅に出る前は三年前に助けた八戒と暮らしていた。
最遊記の初期では22歳。

猪八戒(ちょ はっかい)

声優:石田彰

いつも笑顔で人当たりが良く、三蔵一行の中の交渉人のような役割をこなす。
三蔵一行の足であるジープの操縦者であり、飼い主でもある。
三蔵は悟空の「飼い主」、八戒は悟空と悟浄の「保護者」というたとえを使われることも多い。

笑顔の裏に時折、鋭い視線が出るのは、過去の罪を背負っている象徴のようなもの。
かつては人間だったが、双子の姉を妖怪に殺され、大量殺戮を犯す。
千の妖怪を殺して血を浴びたため、自らが妖怪になってしまった。
妖怪だが半端な存在のせいなのか、悟浄と同じく、負の波動に侵されていない。
しかし、左耳のカフスが妖力制御装置になっており、カフスを外すと蔦が全身を這っているような妖怪の姿になる。

倒れていたところを悟浄に助けられ、罪人として捕らえるために追ってきた三蔵と悟空に出会う。
以前は「猪悟能(ちょ ごのう)」という名前だった。
罪を犯したため、過去の名前を捨てて新たな人生を送るよう、三仏神から「猪八戒」の名をもらった。

戦闘時は主に気孔術を使う。
気孔で相手を吹き飛ばすだけでなく、気を固めて障壁を作り相手の攻撃を受け止める、などとても器用。
回復術も使えるため、三蔵一行でも貴重な存在である。
最遊記の初期では22歳。

ジープ

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