無双OROCHI 3(無印・Ultimate)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『無双OROCHI 3』は、2018年9月にコーエーテクモゲームスより発売された『無双OROCHI』シリーズのアクションゲーム。のちにバージョンアップ版も発売された。前作で魔王・遠呂智が滅び、元の世界に戻った無双武将達は、異世界での記憶を全て忘れて過ごしていた。ところが世界が再び融合され、神々をも巻き込んだ新たな戦いに挑むことになる。
前作よりもさらにプレイ可能キャラクター数が増え、「最も多い操作可能なキャラクターを持つハックアンドスラッシュゲーム」としてギネス世界記録に認定された。

『無双OROCHI 3』の概要

『無双OROCHI 3』はコーエーテクモゲームスが2018年9月27日に発売したアクションゲーム作品で、『無双OROCHI』シリーズの1つ。前作『無双OROCHI 2』から約7年ぶりとなるナンバリング作品である。PlayStation 4版とNintendo Switch版、Xbox One版(海外のみ)で発売され、同年10月16日にはMicrosoft Windows版(Steam)が配信された。
2019年12月19日にはバージョンアップ版となる『無双OROCHI3 Ultimate』が発売。パッケージ版・ダウンロード版問わず『無双OROCHI 3』を持っていれば、ダウンロード購入で入手できる「アップグレードパック」が適用される。

本作のストーリーは、前作『無双OROCHI 2』のトゥルーエンディング後の設定。前作のトゥルーエンディングにおいて、遠呂智(おろち)が創造した異界は崩壊、異界に召喚されていた武将たちは仙界の仙人たちによって異界での記憶を失い、元の世界へ帰還した。その後も武将たちは、各々が属している国で、異界での記憶を取り戻すことなく暮らしていた。しかしある日、オリュンポスの主神ゼウスによって再融合された異界へ召喚されてしまう。
ストーリーモードは一章~五章で構成されている。ステージの数は1つの章につき10前後。ほとんどの武将はストーリーモードをクリアしていくと仲間になる。このほか外伝としてサイドストーリーが用意されており、ストーリーモードをクリアしていくと解放されていく。サイドストーリーのステージは全部で20ステージ。一部の武将はサイドストーリーをクリアすると仲間になる。このほか、DLC(ダウンロードコンテンツ)として10ステージが配信された。

本作の見どころは『無双OROCHI』シリーズの特色である『真・三國無双』シリーズと『戦国無双』シリーズのクロスオーバーに加え、新たな勢力としてギリシャ神話および北欧神話の神々が登場すること。前作で登場した仙界の仙人・道士たちとはまた違う力と目的を持つ彼らとどう関わっていくのか、ストーリーを進めていくことで明らかにしていく。また、武将たちにはかつて異世界で過ごした記憶がないため、前作までの人間関係が反映されていない。今回が新規参戦となる武将たちを含め、新たに築かれる人間関係も注目である。

本作の新規参戦武将は、『真・三國無双7』と『戦国無双4』で追加されたキャラクターに加え、『無双OROCHI』シリーズオリジナルキャラクターとして、オリュンポスの主神ゼウス、ゼウスの息子でもある戦神アレス、知恵と戦略の女神アテナ、半神半人の英雄ペルセウス、北欧神話の主神オーディンがいる。なお、ペルセウスはオーディンの配下ロキの変装だったことがストーリー中盤で明かされる。さらに『無双OROCHI』シリーズ1作目から登場している妖魔武将の蛟(みずち)も追加され、プレイアブルキャラクターは総勢170人となった。
『3 Ultimate』ではさらに地母神ガイア、ゼウスの兄にあたる冥府の神ハデス、仙界の道士楊セン(ようせん)、コラボキャラクターとして前作『無双OROCHI 2』にも登場したアキレウス、ジャンヌ・ダルク、リュウ・ハヤブサの6名が参戦。本物のペルセウスも重要キャラクターとして本作で登場するため、プレイアブルキャラクターは総勢177名となった。そして新規キャラクター追加にあわせて、ストーリーモードに六章、七章、最終章が追加された。サイドストーリーも10ステージが追加されている。最終決戦を前にした真田幸村がロキの真意を確かめるために、単身敵陣へ向かうところから六章が始まり、『無印』とは違う新たなストーリーが展開されていく。本物のペルセウスの行方や、オーディンがラグナロクを生き延びた真相など、『無印』では語られなかった謎が明らかにされるのが、ストーリーモードの見どころである。

『無双OROCHI 3』のあらすじ・ストーリー

共通シナリオ

一章のあらすじ・ストーリー

物語の序盤は本多忠勝、井伊直虎、井伊直政の3人が中心。本多忠勝は初めて訪れるはずの異界において、たびたび奇妙な既視感を覚える。

魔王・遠呂智との戦いが終わり、崩壊した異界から元の世界へ帰還した武将たちは、異界での記憶をすべて忘れ、それぞれの日常を過ごしていた。
そんな武将たちを別の世界から眺めている神がいた。神の名はゼウス。神界オリュンポスを統べる大神である。魔王をも退けた彼らの力に興味を持った彼は、彼らの力を試すため、神の力を込めた「ウロボロスの腕輪」を造り出し、遠呂智消滅によって崩壊した異界を再び融合させた。そして武将たちを異界へと召喚する。
その様子を物陰から見ていたゼウスの息子ペルセウスは、隙をついて腕輪を奪い神界から逃亡した。その後同じゼウスの子である戦神アレスと女神アテナに追われ、どうにか逃げのびたものの腕輪が異界にばらまかれてしまう。

舞台は変わって戦国時代の日本。徳川軍武将の本多忠勝、井伊直虎、井伊直政は秀吉軍と戦うべく、小牧山を目指していた。ところが途中で濃霧に包まれ、霧が晴れた時には見知らぬ土地に迷い込んでいた。その直後呂布軍に遭遇、敵と間違われ戦いへ突入。忠勝は呂布と相対するが、神格化した呂布の前に撤退を余儀なくされる。その後、今度は孫権軍と遭遇し、やはり敵と思われ衝突するが誤解が解け、今後は協力していくことになった。
謎に満ちた世界、国も時代も越えた武将たち。このような異常事態に遭遇するのは初めてなはずなのに、忠勝や孫権たち一部の武将たちは、奇妙な既視感を覚えていた。

二章のあらすじ・ストーリー

やがて忠勝たち徳川・呉連合軍は劉備、上杉謙信、武田信玄を中心とする反乱軍と合流する。反乱軍とは、この異界で強大な勢力を築いている織田軍に対抗する勢力であった。織田軍は数多の猛将、知将を抱えている上、織田信長自身が呂布と同じ神格化する力を有しているという、恐るべき大勢力。しかもそのなかには孫権の父・孫堅など、反乱軍の将たちにとっては本来味方であるはずの武将のほか、仙界の戦士である哪吒(なた)もいた。このほかにも妲己率いる妖魔軍など、得体のしれない敵がいる。忠勝を撤退させた呂布は、妲己と組んでいた。しかし、反乱軍は前へ進むため、戦う道を選ぶ。苦難は続くが、異界へ迷い込んだ武将を保護したり、戦後投降してきた武将を仲間に加えたりすることで、反乱軍も大きくなっていく。

さまざまな勢力が入り乱れて戦うなかで、反乱軍はペルセウスと出会う。ペルセウスはこの異界を造り出したのはオリュンポスの主神であり、自分の父でもあるゼウスであることや、神々の力を込めた腕輪の存在を教える。そして自分は住む世界すら異なる人間たちを戦いに巻き込み、運命を捻じ曲げる父の所業に嫌気がさし、腕輪を奪って異界へ逃げて来たこと、途中で腕輪を落としてしまったことを明かす。呂布や織田信長が見せたとてつもない力も、腕輪によるものだったのだ。反乱軍は織田軍など敵勢力に対抗していくと同時に、異界のどこかにある腕輪の捜索を開始する。敵勢力も腕輪を狙っているため、腕輪の獲得は簡単ではなかったが、どうにか確保に成功し、真田幸村や井伊直虎などが腕輪に選ばれ、神格化を可能とする者も出てきた。

しかしオリュンポスからペルセウスを追ってきた戦神アレスと女神アテナたちオリュンポス軍が参戦。彼らが率いる軍勢のなかには趙雲や星彩たち蜀の武将、曹丕、豊臣秀吉など、反乱軍の一部の武将たちと深い縁のある者がいた。

二章終盤で織田軍との決着がつき、信長と仙界の仙人たちによって、彼らの真意と新たな世界の真実が明らかにされる。今ある異界は、かつて遠呂智が創造し崩壊した世界をゼウスが再融合させたもの。元々、遠呂智が自分を滅ぼしてくれる強者を生み出す目的で創造した異界は、滅びの意志を強く持つ不安定な世界だったが、一度崩壊したものを再融合させたことで、さらに脆く不安定な世界ができあがってしまった。
この世界を安定させるためには、神々の強い力が込められた腕輪の力を引き出さなければならない。しかし、腕輪の力を引き出すためには、腕輪に選ばれた者が強い意志を持って戦う必要があった。そこで信長は武将たちに覚悟を決めて戦いへと進ませるため、各地で戦いをしかけていたのである。これまでの織田軍の侵略行為は、異界を安定させるためだった。真意を明かした後、織田軍・仙界軍も反乱軍と行動を共にすることを申し出て、連合軍が誕生した。

三章~四章のあらすじ・ストーリー

三章と四章は神々との戦いが本格化する。そんななか、趙雲や星彩がオリュンポス軍に従っているのは、劉備の息子劉禅が人質にされているためだったことが判明。連合軍は劉禅を救出し、趙雲たちを味方につけることに成功した。アレスたちに従うふりをして情報を集めていた秀吉や曹丕の軍も、機を見て連合軍に合流していく。しかし戦いの最中に、妲己(だっき)によってペルセウスがさらわれてしまう。そして妲己や呂布がオリュンポス軍とは違う勢力と手を組んでいることが判明する。その勢力とはアースガルズ軍。戦争と死の神オーディンを主神とする神々が属する勢力である。そして妲己にさらわれたと思っていたペルセウスが、じつはアースガルズの神ロキの変装だったという衝撃の事実が発覚する。本物のペルセウスは、すでに亡き者とされていた。そのうえ、かつて異界と共に滅んだはずの破壊神である真・遠呂智まで復活を遂げる。

神々との戦いが深刻化するなかで、オリュンポスの主神ゼウスが降臨。四章の最後でゼウスと対峙した連合軍の将たちは、ゼウスに異界を再融合し、国も時代も違う人間たちを巻き込んだ大戦を起こした真意を問うが、ゼウスははぐらかすばかり。するとアレスがゼウスを殺害し、その力を奪ってオーディンにつくという事件が起こる。連合軍は味方に裏切られたアテナと協力してアレスとオーディンの追撃をかわし、反撃の機会をうかがうのだった。

五章のあらすじ・ストーリー

最終章でもある五章は、オーディン率いるアースガルズ軍との戦いが中心となる。アースガルズの主神オーディン、ゼウスの力を奪ったアレス、元の世界においても鬼神と呼ばれていた呂布の力は圧倒的で、連合軍とアテナでさえも苦戦を強いられた。そんななか、オーディン軍に潜伏していた武将たちがもたらした情報によって、オーディンの恐るべき計画が明らかにされる。ユグドラシルという樹を、破壊神と異界に宿る滅びの力を使って生成し、己以外のすべてを滅ぼす最終兵器へと育て上げる計画。兵器が完成すればオーディン以外のすべての生命、世界が滅ぼされてしまう。オーディンの計画を止めるには破壊神真・遠呂智を倒し、ユグドラシルの生成を止めるしかない。

そのとき、アースガルズ軍に異変が起きる。呂布軍がオーディンから離反し、アレスもオーディンに裏切られ、ゼウスの力を奪われたため、オーディンから離れる。オーディンにとってはアレスも呂布も、最初から自分の野望を叶えるための道具でしかなかったのだ。彼らを仲間に加えた連合軍は、オーディンへの対抗策として、ゼウス復活を試みる。彼の亡骸を回収し、アレスとアテナ、仙人たちの力でゼウスを復活させた。
復活したゼウスはようやく秘めていた真意を明かす。じつはゼウスは早くからオーディンの野望に気がついていた。オーディンを止めるための作戦を考えた結果、今回の異界再融合と、三國・戦国の武将の召喚に至ったという。神界からあらゆる世界を睥睨していて、発見した異界と、その地で繰り広げられた武将たちの戦いに、彼らとならばオーディンを止められるとゼウスは信じたのだ。

ゼウスたちオリュンポスの神々も加わった連合軍と、オーディンとの戦いも終わりへと近づく。ユグドラシルの生成を止めるため、真・遠呂智と対峙した武将たちの前に、突然遠呂智が出現し、真・遠呂智と戦闘を始める。同時に、武将たちは失われていた異界での記憶を思い出す。真・遠呂智が倒れた後、遠呂智は連合軍に挑み、散った。遠呂智と真・遠呂智が倒れたことで解放された滅びの力をゼウスが腕輪に込める。その力を用いて神格化した武将たちがオーディンを討つ。これがゼウスの考えた作戦であった。

そして最終決戦にて、オーディンの元に向かった幸村たち神格化した武将たちが見たものは、オーディンの術に操られる人形と化したロキだった。ロキはかつてオーディンに敗れ、力の大半と仲間を奪われた。以降表面上はオーディンに従いながら、ひそかに復讐の機会を狙っていたのである。しかし最終決戦の前に、オーディンを討とうとしたが返り討ちにされた。オーディンはロキの遺体に術をかけ、完全に体が崩壊しない限り何度でも復活し、オーディンが敵と見なした相手に攻撃し続ける人形に仕立てたのである。
ロキに友情を感じ、正体が発覚した後もロキを信じていた幸村は悩むが、ロキは「自分を復活させる際、オーディンは自分に膨大な力を注ぎこむ。そのとき生じる隙をついてオーディンを討て」と迷わず自分を討つようにうながす。武将たちはロキの言葉通りにしてオーディンを討ち、ユグドラシルを破壊した。

すべての戦いが終わった後、異界は崩壊し、武将たち、仙人たち、神々は元の世界へ帰還。元の日常に戻った武将たちを、遠く離れた神界よりゼウスらオリュンポスの神々が静かに見守る場面で、物語は終わる。

『無双OROCHI3 Ultimate』の新規シナリオ

六章のあらすじ・ストーリー

オリュンポスの主神ゼウスすら畏敬の念を抱くほどの力を有する地母神ガイア。しかし最初は肉体がないため、戦闘に参加できない。

『無双OROCHI3 Ultimate』の物語は、ストーリーモードに追加された六章、七章、最終章が中心となる。ただし最終章は七章の最終ステージをクリア後、ペルセウスのかけらをすべて集めるのが解放条件であるため、初期状態でのプレイは不可能。
六章の始まりは、オーディンとの最終決戦前にまでさかのぼる。ロキとの友情を信じる真田幸村は彼の真意を確かめるべく、ロキの元へと単身敵陣に向かう。自分の真意を問うためだけに、危険をおかして自分の元へ来た幸村の誠意に打たれたロキは、アースガルズ軍離反を決意する。オーディンが差し向けた追っ手の追撃により、窮地に立たされた2人は、突然不思議な光に包まれ、気がつけば味方の元へと帰還していた。
幸村とロキを救った光の正体は、オリュンポスの地母神ガイア。ゼウスの祖母にあたる大神である。しかし肉体はなく、光り輝く魂のみの姿であった。大昔、オリュンポスの大地を創造する代償として肉体を失ったという。

ガイアはゼウスよりも先にオーディンの野望に気づき、独自に調査していたこと、そして調査に協力していたのが本物のペルセウスと、オーディンの計画を止めるため、ひそかにガイアと通じたロキだったことを連合軍に明かす。その結果、オーディンは普通に攻撃するだけでは倒せないことが判明する。用心深いオーディンは魂をどこかに隠しており、その魂をどうにかしないことには、いくら肉体を滅ぼしても復活してしまう。オーディンの魂のありかを突き止めるため、連合軍は各地の調査に乗り出す。

アースガルズ軍と激戦を繰り広げつつ、調査を進める連合軍に新たな仲間ができる。ギリシャ神話の英雄の一人で、オリュンポスの神々の子孫でもある戦士アキレウス、フランスを守るために戦う聖女ジャンヌ・ダルク、邪悪と戦う超忍リュウ・ハヤブサ。じつは過去の異世界にて共に戦った者たちが、時空の歪みによって再びこの世界へと流れ着いていたのだった。また、仙界からも道士楊センが降臨。連合軍に合流した。

調査の途中、ガイアは戦場で覚えのある気配を感知する。向かったところにいたのは、ペルセウスの幻だった。連合軍に襲いかかってくるペルセウスの幻に、ロキは激しく動揺するが、どうにか退ける。幻が消えたあと、連合軍は「ペルセウスのかけら」を手に入れた。戦いの後、ロキは連合軍に隠してきた真実を告げる。ガイアの頼みで、オーディンの計画を調べていたロキとペルセウスは、共に過ごすなかで無二の親友と呼べるほどの関係を築いていた。ところがオーディンにかぎつけられ、ペルセウスを殺さねばならない状況に追いつめられてしまう。するとペルセウスは、ロキがオーディンの疑心を躱すためにと、自ら命を差し出した。以来ロキは、かつてラグナロクでオーディンに奪われた仲間と親友ペルセウスの仇を取るために苦渋の日々を過ごしてきたのである。

しかし成長するユグドラシルの力を得ているアースガルズ軍の勢いは増す一方で、連合軍は窮地に追い込まれる。その時、思わぬ援軍として駆けつけたのは、ゼウスの兄神にして冥府の王ハデスだった。ハデスは本来ラグナロクで命を落とすはずだったオーディンが生き延びたのは、自分が出来心で冥府から生還させたことが原因だと告げる。その詫びも兼ねて、連合軍に協力することを申し出た。

七章のあらすじ・ストーリー

七章はオーディンの魂を滅ぼすための戦いが展開される。オーディンの魂のありかを探す連合軍に「オーディンの魂はユグドラシルの中にある」と断言するハデス。冥府の王ハデスには、冥府に来た魂ならば、どこにあっても気配で感じ取れる力があった。しかし、オーディンの魂のありかの周囲には、防衛のために大量の敵軍が配置されている。武勇と知略をつくし、次々と突破していく連合軍だったが、強大な力を有するユグドラシルは、自らに頑丈な障壁を張り巡らせていた。内部へ突入するには、ユグドラシルを弱体化させて障壁を消さなければならない。

ここでゼウスとハデスは一つの策を提案する。まずはユグドラシルの力の源でもある破壊神を倒した後、ユグドラシルからまとまった力を引きはがし、弱体化させる。そしてはがした力をすべてガイアへ注ぎ込む。ユグドラシルを弱体化させるだけでなく、ガイアが完全に力を取り戻し、肉体を取り戻せるという一石二鳥の作戦である。ただし、この作戦はゼウスとハデスの力をもってしても大変な荒業であり、失敗するリスクも高い。しかしガイアは二人を信じて了承する。激戦の末、破壊神を退けた連合軍は作戦を成功させ、ガイアは肉体を取り戻した。以降はガイアも戦闘に参加する。

オーディンの魂の気配を感知できるハデスが先導する形で、連合軍はユグドラシル内部に進む。内部深く進攻するに従い、敵の防御も厚くなる。ユグドラシルの力で強化されたアースガルズ軍に加えて、遠呂智、妲己、平清盛、孫悟空ら妖魔軍が待ち構えていた。連合軍は力をあわせて遠呂智を討つ。妲己ら妖魔軍は「遠呂智亡き今オーディンに従う理由はない」と連合軍の陣営に加わる。

ついにユグドラシル最深部・ミーミルの泉にたどり着いた連合軍は、ハデスがオーディンの魂を探す間、連合軍総出でオーディンらアースガルズ軍の足止めをする作戦をとる。戦いの最中、オーディンの術によってペルセウスの幻影が出現するが、そのなかに本物のペルセウスの気配をまとった幻がいた。その幻を討つと、以前ガイアが見つけた幻と同じく「ペルセウスのかけら」を落とす。以前に回収したものよりも、さらに強くペルセウスの力を宿すそれは、ロキが預かることになった。

神格化した武将たちが総出でオーディンにあたるが、強大な神の力を有するうえに、成長したユグドラシルの力で何度倒しても復活するオーディンに苦戦を強いられる。しかしここで、ハデスがオーディンの魂のありかを突き止めた。暴かれたオーディンの魂を趙雲と幸村が討ち、ついにオーディンは倒れる。同時に異界が崩壊し始めた。神々は連合軍の武将たちに共闘の礼を述べると、皆を元の時代へ帰す。一見すべてが解決したように見えるが、最後に「皆、どうか聞いてくれ…!世界の危機は、まだ終わってはいない…!」という不吉なメッセージが示される不穏なエンディング「まだ見ぬ未来へ」が流れる。

最終章のあらすじ・ストーリー

最終章は七章クリアし、ペルセウスのかけらをすべて集めると開放される。時はオーディンとの最終決戦前にさかのぼる。かけらをすべて集めたことにより、復活を遂げたペルセウス。彼はオーディンを操る黒幕がいること、その黒幕とはハデスであることを連合軍に告げる。衝撃的な情報に動揺する連合軍だが、ハデスがいつの間にか姿を消していることに気づく。

連合軍は最終決戦の地・ミーミルの泉へ向かうが、そこで見たものはオーディンを討ち、力を奪ったハデスだった。ハデスはオーディンがユグドラシルを成長させ、膨大な力を手にする時まで待っていたのである。弟ゼウスを超える神となるために。とてつもない力を手にしたハデスの追撃は凄まじかったが、ゼウスと神格化した楊戩が殿軍をつとめたこともあり、連合軍はどうにか撤退に成功する。

『無双OROCHI 3』のゲームシステム

アタッカータイプ

各武将のアタッカータイプは、情報画面を開けば名前の横にあるアイコンで確認できる。本多忠勝の場合は握りこぶしのようなアイコンから、パワータイプであるとわかる。

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