ジャパンシューゲイザーの「4つの世代」

ジャパンシューゲイザーの第2世代が少女スキップであるとすれば、それ以前が全て第1世代になってしまうのは腑に落ちない。長いことシューゲイザーシーンは日本に存在していたのだ。時代別に分けるとジャパンシューゲイザーの世代には0、1、2世代がある。しかし、1、2世代の間にもう一つ世代があった。これらを時系列でまとめ直す。

シューゲイザーの世代を意識することになったきっかけ

2012年に「少女スキップ」がアルバム『COSODOROKITSUNE』をリリースしたが、その時のキャッチフレーズでジャパンシューゲイザー「第二世代」と紹介されていた。「では、その前後の世代とはどんなバンドがいたのか」が纏めて語られていないので、いつか整理をしてみたかった。これを機に各時代の主要バンドをすべて網羅したいと思った。

ジャパンシューゲイザーの世代には0、1、2世代がある

第2世代が少女スキップであるとすればそれ以前が全て第1世代になってしまうのは腑に落ちない。長いことシューゲイザーシーンは日本に存在していたのだ。

www.cdjournal.com

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ジャパンシューゲイザーシーンを4つの世代に分けてみた

簡単に年代ごとに分けてると意外と3つに分類できるが、しかしながら少女スキップなどの前、すなわち2008年3月にTotal Feedbackが始まる前と後で2次世代は少し別れるのではないかと考えている。2008年にCruyff in the bedroomのハタユウスケが高円寺HIGHでTotal Feedbackというイベントを開始する前は、シューゲイザーバンドは下北沢や吉祥寺や高円寺のライブハウスやクラブで行われていたロックイベントで生き延びていた。代表的なイベントは、natural gift、Getting Better、a place in the sunなど。特にa place in the sunのマナブさんはシューゲイザーシーンを盛り上げ続けていた人だ。

getting1996.com

第0世代は1990年代前半〜後半

第0世代では海外シーンの影響そのままに、ロック系からZEPPET STOREやdipなどのロックバンド達と、渋谷系からギターポップバンド達とが現れた。彼らはシューゲイザーというジャンルに心酔していたというよりは海外のクールな音の一つとして取り入れたという姿勢であった。
バンドは、COALTAR OF THE DEEPERS、Venus Peter、ZEPPET STORE、フリッパーズ・ギター、Spiral Life、サロンミュージックなどが挙げられる。

第1世代は1990年代後半〜2000年代前半

第1世代ではインディーシーンで90年代前半から活動しつつも、シューゲイザーがジャンルとして侮蔑されるような扱いを受けていた時期なので、その音楽性を否定している場合もあった。
cruyff in the bedroom、Luminous Orange、Hartfield、Human Station、Supercar、Honeydip、dive、Mashなど。

第1.5世代は2000年代中盤

「Blue Skied an' Clear」以降エレクトロニカとポストロックが湧いていた頃で、持ち前のジャンルとしては、ロックバンドだったり宅録だったりポストロックだったりギターポップだったりと、現在の多彩な音楽シーンと同じくしていた。東京で最も貢献していたイベントは、a place in the sunとnatural giftだったかと。
バンドは、Mono(Monocismではない)、CLAMS、maikotobranco、Cosmicdust、Texas Pandaa、Cryv、Oeil、Caucus、John juhl's Cornfield、burrrn、sgt.など。ここに加えて、関西のシューゲイザームーブメントの中心レーベルHIFADER RECORDのLemon's Chairも含まれる。

diskunion.net

第2世代は2000年代後半〜

こでやっと、第2世代が出てくる。「死んだ僕の彼女」「PLASTIC GIRL IN CLOSET」「bloken little sister」などだ。コレ以降に出てくるバンドたちについてはしばらく第2世代として認識されていくだろう。

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