境界戦機(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『境界戦機』(きょうかいせんき)とは、4つの経済圏に占領された日本を取り戻すために戦う少年たちの姿を描く、SUNRISE BEYOND制作のロボットアニメである。
2061年。日本人の少年椎葉アモウは、人型兵器AMAIMの残骸から使えるパーツを回収しては、廃工場でそれを組み立てることを趣味としていた。ある日彼は自立思考型AIガイと出会い、協力して廃工場に眠っていたAMAIMケンブを完成させる。成り行きからこれを駆って占領軍を蹴散らしたアモウとガイは、日本解放の戦いに巻き込まれていく。

日本神話に登場する、三本足のカラスの姿をした神霊。作中においては、“日本復権”を掲げて活動するレジスタンス組織の名称である。
本部は広島にあり、日本各地に支部が存在する。新型AMAIMであるMAILeSシリーズなど強力な兵器を所有する一方、4大経済圏の軍と正面から戦うほどの力はなく、物語開始前に四国支部は壊滅している。

4大経済圏

経済政策や少子化対策に失敗し、国家破綻した日本を事実上占領している4つの経済圏。それぞれが経済を巡って緊張状態にあり、4つの経済圏が領土を隣接する日本は極めて高い緊張状態にある。

北米同盟

北米を中心とする経済圏。日本のかつての首都であった東京を含む関東から近畿地方までの主要都市を掌握しており、他3つの経済圏に対して一歩リードした状態にある。

大ユーラシア連邦

ユーラシア北部の国々を中心とした経済圏。北海道から東北地方までを掌握している。

アジア自由貿易協商

アジア地域を中心とした経済圏。北九州、山陽、山陰、北陸、上越地方を掌握している。
物量を基本とした戦術を得意としており、圧倒的な性能を誇るケンブをも数の差で制圧してみせた。

オセアニア連合

南太平洋の国々を中心とした経済圏。沖縄、南九州、四国、瀬戸内海沿岸を掌握している。4大経済圏の中ではもっとも勢力が弱い。
物語開始時にアモウが暮らし、ガイを拾い、放置されていたケンブを修復したのも、オセアニア連合の勢力圏である。

境界戦

日本を舞台に4大経済圏が繰り広げた戦争。日本における各経済圏の勢力争いが発端となっており、日本各地が戦場となった。
この頃開発された人型特殊機動兵器AMAIMが戦場を席捲し、それ以降の主力兵器としての座を確立した。無人兵器であるAMAIMの登場で各経済圏の死傷者は低く抑えられた一方、戦場となった日本では少なくない民間人が巻き添えになって死亡。ゲンの息子もこの時命を落としている。

AMAIM(アメイン)

境界戦の前後に各国に配備されるようになった人型特殊機動兵器。基本的には無人兵器で、遠隔で操縦される。そのため、AMAIM同士の戦いでは機体そのものより指揮している者を攻撃するのが効果的となっている。
ケンブのような有人式のAMAIMは珍しいが、まったくないわけではないようで、各国の軍人も比較的すんなりと受け入れている。

ブレンゾン社

ヨーロッパを中心に活動している非公式の軍需産業。公式の組織ではないだけに自由に研究を行えるためか、その技術力は4大経済圏のものと比べても遜色がないどころか上回っている。
MAILeSを開発し、これを現在もっとも軍事衝突が発生する危険性が高い日本に送り込み、八咫烏に渡している。これは彼らの掲げる日本の復権に同調したためではなく、あくまで紛争を長引かせて商機を広めるのが目的で、同社から派遣されたエージェントであるゴベールもはっきりそういった意味の言葉を口にしている。

『境界戦機』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):Blank Paper『enemy』

ED(エンディング):富金原佑菜『You're my perfect mirror』

YAMAKUZIRA
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@YAMAKUZIRA

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