七つの魔剣が支配する（ななつま）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2024.03.27

『七つの魔剣が支配する』とは、宇野朴人による電撃文庫のファンタジーライトノベルおよび、2023年7月から放送された魔法と剣が交差する世界を舞台にした異世界ファンタジーアニメである。独特の美学と複雑なキャラクターが特徴で、主人公たちの成長と冒険を描く。魔剣を巡る戦いと友情の物語は、多くのファンを魅了している。アニメは小説の魅力を色鮮やかな映像で表現し、緊張感あるストーリーラインが視聴者を引き込む。

パメラ＝ゴートン

CV：羊宮妃那
迷宮内で商売を行う3年生の少女は、一風変わった服装をし、露店を構える「迷宮商人」として知られている。彼女はケビンの教えを受け継ぎその生き残りの技術、抜け目なさ、そして後輩を思う心を持つ。彼女はケビンの影響を色濃く受けており、その教えを自身の商売に活かしているのである。

リネット＝コーンウォリス

CV：日野まり
ステイシーの姉であり、金髪で学年は4年生。彼女は家族との絆よりも、シェラやフェイとの友情を大切にしているステイシーとの関係に苦悩している。ステイシーへの不満があるものの、フェイがオフィーリアによって誘拐された際には、彼女を救うために力を貸すことを躊躇わなかった。リネットは1年生だったフェイを迷宮の第三層まで無事に導いたのである。

カーリー＝バックル

親しみやすいが、どこか手が届かないオーラを持つ女性で、「血塗れ（ブラッディ）」という異名を持つ。彼女はオリバーの仲間であり、物語が進むにつれて3年生から7年生へと成長していく。ロベールとの間には3人の子どもがおり、末っ子は魔法使いとしての才能には恵まれていない。オリバーに対する忠誠心に疑問を抱いていたカーリーだったがエンリコとの激しい戦いを通じて、オリバーの深い信念に触れ、彼を真のリーダーとして認めるようになる。そして、末っ子の未来をオリバーに託し、夫ロベールと共に最後の戦いに挑む。ロベールが最期に放った呪詛によって混乱した機械仕掛けの神に対し、カーリーは自らの限界を超えた魔法を発動させ、その場で命を落とす。彼女の犠牲は、物語において重要な転換点となった。

ロベール＝デュフルク

痩せ型でオリバーの仲間の一人。彼は物語が進むにつれて2年生から6年生に成長し、カーリーと結婚して3人の子供を持つ家庭を築いた。エンリコとの激しい戦いの中で、機械仕掛けの神に対して自らを犠牲にする特攻を敢行し、長年溜め込んだ呪詛を解放した。この行動により、オリバーに攻撃の機会を提供し、彼らの戦いにおいて重要な役割を果たす。ロベールの勇敢な決断は、彼の強い意志と献身を示すものであり、物語における彼の重要性を際立たせている。

ダイアナ＝アシュベリー

箒競技のトップ選手でブルースワロウチームのエースとして活躍する5年生。彼女は家族の夢である「箒術における最速」を目指し、そのためには身体的な特徴から霊的な資質まで、箒乗りに必要ないものを削ぎ落として設計された。この特殊な設計のおかげで彼女は箒乗りとして非凡な才能を発揮し、箒競争ではその速さで競合を圧倒し、箒合戦では三人がかりでも彼女の飛行技術を制御するのが難しいほどである。ダスティン教師からは「箒乗りとしての体と技術は完成している」と高く評価されている。しかし彼女のチームメイトでキャッチャーのモーガンが失踪して以来、彼女は全速力で飛ぶことに恐怖を感じるようになり、その結果記録が停滞していた。それでも彼女は、箒術だけでなく戦闘能力においても優れており、前生徒会陣営からの刺客たちを容易く退けることができていた。世界記録の更新に挑んでいたダイアナは、モーガンが現れたことで心の重荷が取り除かれ、ついに記録を更新することに成功する。しかしその直後にモーガンが異界の炎に巻き込まれ暴走し、ダイアナは杖剣を手に箒で彼のもとへと飛ぶ。炎に焼かれながらも彼の心臓を貫き、ともに命を落とす。

クリフトン＝モーガン

アシュベリーの元キャッチャーで、その豪快な性格と危険なものへの対処能力で知られている6年生。彼は特に炎の扱いに優れており、過去にはゴッドフレイに対しても助言をしていた。彼の研究対象は「蝕む火焔の炉（ルフトマーズ）」という異界の炎で4年生の時にその炎を制御する実験に失敗し、以来、その影響で身体が侵され続けている。迷宮の深層では侵蝕を抑えることができたが、地上ではその弱体化が顕著で、アシュベリーは彼が実験失敗で亡くなったと思っていた。しかし、彼は自分の状態をアシュベリーに知らせることを望まず、自らの寿命が尽きることを受け入れていた。それでもナナオの説得により、ケビンの介護のもと、アシュベリーの世界記録更新の瞬間に立ち会う。その後緊張が解けたことで異界の炎に飲まれ、暴走するが、アシュベリーによって最終的に心臓を貫かれ、彼の生涯は終わりを迎えた。

レオンシオ＝エチェバルリア

かつて生徒会陣営を率いていたリーダーで、学生統括の地位を巡ってゴッドフレイと対立していた。彼は1年生の時から物語に登場し、7年生に至るまでの成長を見せている。彼の性格は尊大な面があるが、同時に生徒会を率いるにふさわしいカリスマと決意を持っていた。彼の外見は金髪に赤い瞳を持ち、美しい顔立ちだが、過去の戦いでゴッドフレイによって顔の右半分を焼かれた傷跡が残っている。エチェバルリア家は保守的な名家で、完璧を求める家風の中で育った。しかしその完璧主義に反発し、自らの顔に残る傷を通じて、完璧さの呪縛から解放されたと感じている。そして、かつての敵であったゴッドフレイへの感情が、徐々に恋愛感情へと変化していった。7年生になると彼は長年抱えていた怒りを新たな信念へと昇華させ、自分自身や他人を軽んじることなく、それぞれの価値を見出すことを全生徒に呼びかける。この信念は、かつてのライバルであったゴッドフレイからも理解と支持を得るに至った。

キーリギ＝アルブシェーフ

エルフの中でも特異な存在で、快楽を追求する生き方を選んだために故郷から追放された。彼女は「貪欲（アヴァリス）」と呼ばれ、キンバリー学院においてもその開放的な性格で知られている。彼女は、エルフの伝統的な価値観とは異なる道を歩み、その過程で自身の存在意義と種族の未来について深く考えるようになった。キーリギは、エルフがかつて神に愛された存在であったこと、そしてその地位を失った原因が倫理や法則を無視する姿勢にあると結論づける。彼女は自らの生まれた理由がエルフたちにその行き詰まりを認識させ、進化への道を示すためだと信じており、その信念を持って生きている。彼女にとって欲望と背徳を愛することは、自らに課された使命であり、魔道の探求そのものなのだ。

テオ＝イェシュケ

詳細な年齢や性別が明らかでない先輩で、オリバーの仲間。4年生で、変身術に長けており、オリバーが必要とする時には彼の姿に変身してアリバイを提供している。テオの変身能力は非常に高度で、ナナオをはじめとするオリバーの友人たちを数日間も完全に欺くことができるほどである。この技術は、彼らの冒険において重要な役割を果たす。

ジャネット＝ダウリング

キンバリー第三新聞部の編集長で、オリバーの信頼できる仲間。彼女は6年生から7年生にかけて、新聞部の立場を利用して情報操作の任務を果たしている。デメトリオの攻撃時には、詠唱を妨害する任務に専念しすぎて孤立したグウィンを守るために自らを犠牲にした。重傷を負いながらも、彼女はグウィンに対して自分の治療よりもオリバーの支援を優先するように促し、長い間抱いていた彼への未練を残したまま命を落としたのである。

パーシヴァル＝ウォーレイ

旧生徒会から支持される次期学生統括の有力候補。彼は「パーシィ」という愛称で親しまれている。彼は万能型の才能を持ち、特定の分野で際立つ才能はないものの、他者の才能を引き出し活かすことに優れている。決闘リーグではその能力を発揮し、自分のチームを優勝に導いた。オリバーと同じく多才な彼は、オリバーを生徒会の中核メンバーとして迎え入れようと試みたことがある。箒競技においても高い実力を持ち、シェラやミリガンといったライバルたちからもその能力を認められている。ナナオがいなければ、彼はシニアリーグで最も注目される若手選手だった。総括選挙前のリーグ戦では入賞を果たしたが、ナナオには敗れている。

ジーノ＝ベルトラーミ

酒の扱いに長けた錬金術師で、かつての生徒会陣営に属していた。彼は敵味方を問わず、すべての人を「客」として迎え、バーテンダーとしての役割を果たしている。「酔師（バーマン）」という異名を持つジーノは、その卓越した技術で校内の酒飲みたちから「一万ベルクの一杯」と称賛されるほどだ。錬金術師としても優れており、ティムの毒薬を瞬時に無効化する能力を持っている。

ロジャー＝フォースター

オリバーたちの進級時における下級生

七つの魔剣が支配する（ななつま）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

リネット＝コーンウォリス

カーリー＝バックル

ロベール＝デュフルク

ダイアナ＝アシュベリー

クリフトン＝モーガン

レオンシオ＝エチェバルリア

キーリギ＝アルブシェーフ

テオ＝イェシュケ

ジャネット＝ダウリング

パーシヴァル＝ウォーレイ

ジーノ＝ベルトラーミ

ロジャー＝フォースター

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