好きな子がめがねを忘れた(好きめが)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『好きな子がめがねを忘れた』とは、中学生同士の初々しい恋模様を描いた、藤近小梅による漫画作品。連載開始の翌年である2019年には「次にくるマンガ大賞コミック部門」で12位に輝くなど、その甘酸っぱくもどかしい展開は期待と注目を集めた。
中学生の小村楓は、隣の席の三重あいに恋をしていた。ある日、三重はめがねを忘れて登校し、助け舟を出した小村に「物が良く見えない」と急接近。驚きつつも内心で喜んだ小村が「三重がまためがねを忘れますように」と星に願うと、それが通じたか三重は時々めがねを忘れるようになる。

『好きな子がめがねを忘れた』の概要

『好きな子がめがねを忘れた』(すきなこがめがねをわすれた)とは、めがねを忘れた女の子を、彼女に恋をする少年が自分にできるなりに懸命に守りつつ、相手の振る舞いにドキマギしながら距離を縮めていく様を描いた、藤近小梅による漫画作品。
主軸となる男女を中心に展開する群像劇型のラブコメディで、中学生同士の初々しい恋模様が主なテーマとなっている。連載開始の翌年である2019年には「次にくるマンガ大賞コミック部門」で12位に輝くなど、その甘酸っぱくももどかしい展開は期待と注目を集めた。

中学生の小村楓(こむら かえで)は、隣の席の三重あい(みえ あい)に恋をしていた。ある日、三重はめがねを忘れて登校し、「物が良く見えない」と言って困惑する。
見ていられなかった小村が助け舟を出すと、三重は「助かった」とばかりに彼を頼り、はっきり物を見るためにほとんど触れ合うような距離にまで体を近づけてくる。これに驚きつつも内心で喜んだ小村は、「これからも三重がめがねを忘れますように」と星に願う。それが通じたか、あるいは“困ったら小村くんを頼ればいい”と学習して油断するようになったためか、それから三重はたびたびめがねを忘れては小村をドギマギさせるさせるようになるのだった。

『好きな子がめがねを忘れた』のあらすじ・ストーリー

小村と三重の近くて曖昧な関係

中学生の小村楓(こむら かえで)は、隣の席の三重あい(みえ あい)に恋をしていた。三重のめがねの奥の綺麗な瞳にすっかり魅入られてしまった小村は、まだ彼女とまともに話したこともなかったが、近くで過ごすだけで毎日幸せな気分になることができた。
ところがある日、その三重がめがねと教科書を忘れてきてしまう。三重はかなり目が悪いらしく、目の前にいるのが誰かもはっきり分からない様子だった。見兼ねた小村が助け舟を出すと、三重は「教科書が良く見えない」、「そもそも助けてくれているのが誰か分からない」と息もかかるような距離まで近づいてそれを確かめようとする。

小村はこれに驚きつつも内心で喜び、その夜に「三重がまためがねを忘れますように」と星に願う。これが通じたか、三重はめがねを踏んづけて壊してしまい、翌日もめがね無しで登校。小村は「もしかして自分のせいなのでは」と反省しつつ、前日に続いて三重の面倒を見る。昨日から世話になり続けている三重は、“自分を助けてくれているのは友達ではなく隣の席の小村くんだ”とはっきり理解し、彼を信頼するようになる。
翌日、三重はまたもめがね無しで登校する。大丈夫だろうかと案じる小村に顔を近づけると、三重は「そんな顔をしていたんだ」と微笑む。実は彼女は壊れためがねの代わりにこの日はコンタクトレンズを使用していたのだった。

初めてのお出かけ

たびたび小村の世話になるようになった三重は、彼に「連絡先を教えてほしい」と言い出す。めがねを忘れたことで友達に1日中頼るのは申し訳ないが、親にめがねを持ってきてもらうのも恥ずかしく、どうしようもない時は小村に助けてもらおうということらしかった。不思議な判断基準だとは思いつつ、恋する相手に頼ってもらった小村は有頂天になり、三重に自分の連絡先を教える。
その週末、小村は早速三重に呼び出される。慌てて駆け付けてみれば、電車の中で居眠りしている間にめがねを落としてしまったらしく、三重は裸眼のまま街中で動けなくなっていた。「どうしても行きたいところがある」と頼み込まれ、小村は彼女の手を握って三重を先導する。

三重の目的は週末限定の話題のケーキを食べることと、予備のめがねを購入することだった。「予備であれめがねが確保できたなら自分はもうお役御免だろう」と判断して小村が立ち去ろうとすると、三重は「お礼もしたいし、もっと一緒にいたい」とそれを制止。小村は「まるでデートをしているみたいだ」とすっかり舞い上がり、三重と楽しい時間を過ごす。
小村と別れて帰宅する途中、三重は「さすがに小村に迷惑をかけてしまったのではないか」と案じるも、自分が今日1日小村のことをずっと見詰めていたことに気付いて「なんでだろう」と首を傾げる。週が明け、めがねを忘れずに登校した三重は、小村が自分の知らない彼の友人と親し気に放しているのを見て寂しいような苛立つような感覚を覚える。そっとめがねを外して机の中に隠すと、三重は「今日もめがねを忘れた」と言い張って小村の世話になろうとするのだった。

ラブレター事件

ある時、小村はまためがねを忘れた三重が、クラスメイトで「イケメンだ」と女子の間で話題になっている東蓮(あずま れん)と親し気に話しているところを目撃してしまう。驚きと共に苛立ちを覚える小村だったが、「別に自分は三重と付き合っているわけではないし、彼女が誰と仲良くしようが文句を言える立場じゃない」と嫉妬心を抑えて自分の席に座る。すると三重は驚いた様子で「小村くんじゃなかった」と言い出し、今まで小村だと思って東に話しかけていたことを明かす。東は気を悪くした風でもなく「馴れ馴れしくしてごめん」との三重の謝罪を受け取り、彼女たちの関係をなんとなく察して引き上げる。
その後同学年の女子が落としていった東へのラブレターを拾った三重は、「封筒に差出人の名前は書いてないし、中を開けて確認するのも悪いから」とこれをクラスメイトの前で東に直接渡す。事情を知っていた小村は「クラスのみんなに勘違いされる、もし東が三重からのラブレターだと勘違いしてOKしたらどうしよう」とパニックに陥る。案の定、クラスメイトたちは「三重が東にラブレターを渡した」という話題で大いに盛り上がる。

マイペースな三重はクラスメイトたちが何を騒いでいるのか分からず、「みんなに“東くんが好きなのか”と聞かれるけど理由が分からない。いつもお世話になってるし、“小村くんが好きなのか”なら分かるけど」と内心で大慌てしている小村に愚痴る。そこにラブレターの中身に目を通した東が現れ、三重に「返事を書いた」といって手紙を渡す。
例によってめずねを忘れた三重に「読んでほしい」と頼まれた小村が恐怖と焦燥に駆られつつ手紙を見ると、そこには「小村くんも三重さんのこと好きだよ」と書かれていた。東は小村と三重の恋に至りそうで至らない繊細な関係に気付き、今回の1件を利用して彼なりに後押ししようとしてくれていたのだった。小村は胸を撫で下ろすも、「手紙の内容を教えて」と三重に迫られ、イケメンと天然には勝てないと頭を抱える。

三重のヤキモチ

クラスメイトの間にも、「仲もいいみたいだし、三重さんがめがね関係のトラブルで困っている時は小村くんに任せれば安心」という風潮が広まり始め、小村は何かと三重を押し付けられるようになる。体育の授業で三重が転んで膝を擦りむいた上でめがねを壊した時も、小村は彼女を保健室まで運ぶよう頼まれるが、「三重さんのためなら」と喜んでこれを引き受ける。
ある時、三重が学校の中でめがねを忘れ、小村はこれを見付けた女生徒から「三重さんに届けてほしい」と頼まれる。この時、めがねの度の強さに驚いた女生徒が軽いイタズラのつもりで小村にそれをかけてしまい、めまいを起こした彼が倒れ掛かるという状況になる。

形としては小村が女生徒に壁ドンする格好となり、めがねを探していた三重がこれを目撃。女生徒が小村に呼び掛けたことで誰が何をしているのか気付いた三重は、慌てて2人を引き離す。女生徒は突然割り込んできた三重に驚きつつも笑って許し、三重は三重で「どうして小村くんを離れさせようとしたんだろう」と困惑する。
それからしばらくして、予備のめがねを買うために街に出掛けた三重は、小村に同行をお願いして「試着用めがねは度が入っていないから自分では確認できない、めがねが合っているかどうか見てほしい」と伝える。小村は「どのめがねの三重さんもかわいい」と1人で盛り上がるが、結局三重は「使い慣れたものが一番」と以前から使っていたフレームを選択する。小村も「なんだかんだこれが一番似合う」と感じつつ、「三重さんはすぐめがねを無くしちゃうから、たくさん稼げるようになろう」と早過ぎる決意を固めるのだった。

バレンタインデーの葛藤

年が明け、街はバレンタインデーの装飾で彩られる。「三重さんにチョコをもらえたらどんなに幸せだろう」と小村が胸高まらせながら街を歩いていると、またもめがねを忘れたその三重と遭遇。三重は「なんだか街の様子が賑やかだ」とは気付いていたが、それがバレンタインデーを理由とするものだとは分からずに困惑していた。「ここで下手に三重にバレンタインデーを意識させてしまったら、恥ずかしがってチョコをくれなくなるのでは」と焦った小村は慌てるも、三重はもともと友チョコをたくさん用意して配るつもりでいたらしく、「小村くんにもあげる」と約束する。
しかしバレンタインデーの当日、三重はうっかり用意したチョコを配りすぎてしまい、小村に渡す分が無くなってしまう。いつもお世話になっているのに申し訳ないことをしてしまったと意気消沈した三重は、「チョコの代わりに、小村くんの言うことをなんでも1つ聞く」と言い出す。

小村はこれを機に胸の内の想いを打ち明けようとするが、なんとなく卑怯な気がして取りやめる。「ちゃんと顔を見てもらいながら伝えたい」とだけ答えると、三重は「なるべくめがねを忘れないようにする」と言って微笑むのだった。
時は流れて3月、ホワイトデーがやってくる。小村はプレゼント用のお菓子を用意するが、三重は友チョコの食べ過ぎで増えた体重を気にして「しばらく甘いものは食べない」と決意していた。それでも次々と渡されるお菓子の誘惑に彼女が屈しそうになったところで、小村は「どうせならこれを食べてほしい」と用意していたバームクーヘンを渡す。三重はお礼を言ってこれを頬張るも、小村は「嬉しいけど、ダイエットのことを考えれば止めた方が良かっただろうか」と悩む。

進級と席替え

春休みが終わり、小村と三重は3年生に進級する。また三重と同じクラスになれたことを喜ぶ小村だったが、席まで同じになれるかどうかは完全に運任せで、「せめて親切な人が三重の隣になりますように」と祈るのみだった。
小村は2年だった頃と同じく窓際の一番後ろの席になるが、三重は前の席になってしまう。その隣はこちらも腐れ縁的に同じクラスになった東たちで、イケメンな彼らしく爽やかに三重に接する姿を見せて小村をハラハラさせる。

そんな時、小村の隣の席になった女子生徒が「やっぱり見えにくい」と言い出し、自分の列の先頭の席に座る三重に「目が悪くて黒板の文字が見えないから席を変わってほしい」と言い出す。三重はこれを了承し、小村の隣にやってくる。
三重自身も目が悪いのにこれで良かったのかと小村が尋ねると、三重は「ここの方がうとうとしていても先生に注意されにくいし、授業中に後ろばかり見なくてもいい」と答える。「後ろばかり見るというのは、もしかして自分のことを気に懸けてもらえているのか」と一瞬喜び、「勝手な思い込みで喜ぶなんて」と1人で反省する小村だったが、三重もほんのりと頬を染めていたことにはまったく気付いていなかった。

信頼と感謝

ある時、三重が学校にめがねを忘れて下校。これに気付いた小村は連絡を入れるも、三重は友達と一緒に遊びに出掛けていてすぐに合流するのは難しい状態だった。明日からは土日で、学校に置いたままにするのも心配だと考えた2人は、「めがねを小村が預かって月曜に渡す」ことにする。かくして三重のめがねをいったん自分の家に持ち帰った小村だが、三重本人に見られているような気がして落ち着かない週末を過ごす。
困ったら小村に頼ることが日常となりつつあることを改めて意識した三重は、「いつもお世話になっている分、自分にできることがあったらなんでも言ってほしい」と彼に伝える。これに対し、小村は「いつも隣にいてくれるだけでも十分嬉しい」とは思いつつ、あまりに恥ずかしくてそれを言葉にして伝えることはできなかったのだった。

3歩進んで2歩下がるように2人の関係は進んでいくが、ある日小村はクラスメイトの東が女生徒に告白されているところを見てしまう。なんだかとても失礼なことをしている気がして咄嗟に身を隠すと、その日もまためがねを忘れていた三重がやってくる。告白の邪魔をさせてはいけないと考えた小丸は、咄嗟に三重を大樹の陰に引き寄せ、そのまま流れで抱き締めてしまう。
驚く三重だったが、自分を抱き締めているのが小村だと気付くと困惑しながらもおとなしくなり、やがて想いを打ち明ける女生徒の声を耳にして状況を把握。東が「好きな人がいる」といって告白を断り、2人がそれぞれに去ったのを見届けてから小村は三重を解放するが、その顔はどちらもほんのりと赤く染まっていたのだった。

恋心の自覚

校外学習の日が近づいてくる。クラスメイトたちから「めがねを忘れた三重の世話係」として認識された小村は、当然のように三重と同じ班になる。その三重は「小村くんに迷惑ばかりかけられない」としっかりめがねをかけてくるが、遅刻しそうで慌てたためめがねを落として踏んづけた上に、予備用のものと間違えて伊達めがねを持ってきてしまう。
結局いつものように小村がフォローすることとなるも、三重は「今日こそはと思ったのに、結局小村くんに迷惑をかけている」と自分の不甲斐無さに涙する。これを見た小村は慌てて「三重の世話をするのは全然嫌ではないし、頼ってもらえると嬉しい」と打ち明ける。三重はこれに驚くも、小村に嫌われているわけではないと知って安堵する。

中学卒業の足音が近づいてくる中、クラスの仲間たちの関係にも少しずつ変化が訪れる。友人の1人が男子に告白され、彼のことが気になって仕方がない様子を間近で見た三重は、「こんな顔をどこかで見た気がする」と首を傾げる。ややあって彼女はそれが小村が自分を見る時の表情に似ていると思い至り、「もしかして小村くんは私のことが好きなのだろうか」と考える。その想像は三重の気分を高揚させると共に、「自分も同じ気持ちかもしれない」との気付きを彼女に与える。
「自分たちは相思相愛かもしれない」という想いは三重の勇気と依存心を刺激し、彼女はより堂々と小村を頼るようになる。小村も当たり前のようにそれを支えるが、彼の顔を見るために三重が極端に顔を近づける様を見たクラスメイトに「キスをしていたのでは」と騒がれ、「恥ずかしいし、三重まで囃し立てられるようなことは避けたい」との配慮から少し距離を置くべきだと考え始める。いくらでも甘えさせてくれる反面急によそよそしくなった小村に戸惑う三重だったが、保健室で2人きりになった際に「もっと顔を見せてほしい」と正直に訴える。これに嫌と言えるわけもなく、小村は「自分の顔なら好きなだけ見てくれて構わない」と三重に伝え、早速息もかかるほど近くから自分の顔を見ようとする彼女にドギマギするのだった。

進路相談

文化祭の時期になり、放課後はその準備で生徒たちが慌ただしく動き回る。中学最後の文化祭をクラスメイトたちと一緒に楽し個体と考えた三重は、門限ギリギリまで作業しようと意気込み、うっかりこれを破ってしまう。慌てて家に帰る三重を見た小村は、「このままでは三重さんか怒られる」と考え、彼女が焦って靴を間違えていったことに気付いて一計を案じる。三重の家を訪れ、彼女の母親の前で靴を渡し、「自分が間違えて靴を持っていってしまったため、それを探していて三重は遅くなった」という説明をして“門限を破った”ことをフォローしようとしたのである。三重の母は「だからといって連絡に出ないのはどういうことか」と首を傾げつつ、わざわざ靴を届けてくれたクラスメイトの前で娘を怒る気持ちにもならず、三重は叱責を免れる。
小村が自分のために配慮してくれたことを察して、三重はますます彼への信頼を強くする。文化祭当日、珍しくめがねをかけてきた三重は小村に「ここのところ忙しくてなかなか見れなかったから、顔を見せてほしい」と訴える。小村は「三重さんが望むなら」と応じようとして、ほんの少しだけ勇気を出し、「自分も三重さんの顔が見たい」と口にする。これを聞いて、三重は甘やかに笑んで小村の要求を受け入れ、2人はぎこちなくも心置きなく見詰め合う。

文化祭が終わると、中学校生活も終わりが見えてくる。この先の進路についてクラスメイトたちが真剣に考える中、三重は何気なしに「昔はお父さんのお嫁さんになりたかった」と小村に打ち明ける。その愛らしくて微笑ましい幼い頃の夢に小村は苦笑するが、その彼を三重がかつて「お父さんみたいな人」だと評したことはすっかり忘れてしまっていたのだった。
二学期の終わりも近づく中、東から「隣の部屋に住む5歳年上の女子大学生に恋をしている。脈は薄いけど、ちゃんと気持ちを伝えなきゃこの先も一緒にいられるかどうかは分からない」との助言とも決意表明ともつかない言葉を贈られた三重は、小村との関係に正面から向き合う時が来たのではないかと考え始める。小村は小村で、三重が調理実習で作ったクッキーをもらって喜ぶ一方で、卒業を前に三重に気持ちを伝えるべきか思い悩む。

小村と三重の約束

卒業の足音が近づいてくる中、小村は三重が知らない少年と話をしているところを見掛ける。その少年は伊勢という名で、三重の小学校の頃の知り合いだという。この時もめがねを忘れていた三重は、伊勢の顔が思い出せずに困惑するが、小村は小村で「自分も卒業してしばらくすれば、三重に忘れられてしまうのだろうか」と不安になる。
そんな小村の葛藤を知ってか知らずか、三重は後日彼を公園に誘う。この日はちゃんとめがねをかけてきた三重は、「小村の顔が見たい」と顔を近づけてくる。彼女に見てもらえるだけで幸せだった小村だが、いつしか「自分も三重の顔を見たい、この先もずっと見ていたい」との想いを抱くようになっていた。伊勢のように忘れられたくないと考えた小村が、必死に勇気を絞り出して「明日も、その先も、今度の夏も、ずっと三重さんを見ていたい」との本心を伝えると、三重は嬉しそうに笑ってそれを受け入れる。

実のところ、2人は幼い頃に会ったことがあった。この時、三重は伊勢にめがねを取られて困っており、見兼ねて手を貸してくれた小村に感謝。彼のことを「お父さんみたい」と称し、いつか結婚するならあなたのように優しい人がいいと口にする。小村も三重もすっかり忘れていたが、2人の関係はこの頃からすでに始まっており、これから先も続いていくのだった。

『好きな子がめがねを忘れた』の登場人物・キャラクター

YAMAKUZIRA
YAMAKUZIRA
@YAMAKUZIRA

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