「名探偵コナン ベイカー街の亡霊」の登場人物・キャラクターまとめ

この記事では『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』の登場人物・キャラクターをまとめた。コナンや蘭、小五郎といったおなじみのキャラクターの他に、天才少年ヒロキ・サワダ、人工頭脳ノアズ・アークといったオリジナルキャラクターが登場する。

名探偵コナン ベイカー街の亡霊(ベイカーストリートのぼうれい)

出典: www.amazon.co.jp

2002年4月20日に公開。
劇場版『名探偵コナン』シリーズの第6作目にあたる劇場版アニメ。
上映時間は107分。興行収入は34億円。

キャッチコピー
「待ってろ…絶対、また逢えっから…」
「夢か幻か!?歴史の迷宮に隠された真実をつかめ!」。

登場人物 メインキャラクター

江戸川コナン
毛利蘭
毛利小五郎
工藤新一平
阿笠博士
灰原哀
吉田歩美
円谷光彦
小嶋元太
鈴木園子
目暮十三
白鳥任三郎
千葉刑事
工藤優作
工藤有希子

登場人物 オリジナルキャラクター

●ヒロキ・サワダ (Hiroki Sawada)
マサチューセッツ工科大学に在籍する天才少年。10歳。
日本の束縛された教育に壁を感じて、母親と共にアメリカへ留学していた。母親が亡くなってからはトマス・シンドラーの養子となり、人工頭脳「ノアズ・アーク」やDNA探査プログラムを発明、アメリカでも注目を浴びるほどの有名人となった。現在は厳しい監視体制が敷かれており、友人と遊ぶことすら許されておらず、部屋には監視カメラまで設置されている。2年前に「ノアズ・アーク」を一般の電話回線に逃がし、自身はマンションの屋上から身を投げてしまった。

●ノアズ・アーク (Noah's Ark)
ヒロキ・サワダが制作した人工頭脳。年齢はヒロキと同じ10歳に相当する。
ヒロキの唯一の友達かつ彼の分身とも言える存在で、彼が抱いていた「日本は個性を認めない」という考えを受け継ぎ、日本のリセットを計画していた。1年で人間の5年分成長するため、2年前に製作されたことでヒロキと同じ年齢になっている。ヒロキの手により電話回線から逃亡して成長。米花シティーホールで披露された「コクーン」のコンピューターに侵入した後、参加していた日本の二世・三世を人質にゲームを続けるよう命令した。コンピューターへの侵入後は子供の様な口調でゲーム等の説明を行っていた反面、外部からの通信を切断し、「コクーン」をこじ開けようとする親達に電撃を浴びせて進行を妨害する外部の人間たちを脅す等の行為から、無邪気であると同時に非情な性格であるともいえる。しかし、実際は自身も参加者の1人である諸星秀樹のデータを借りてゲームマスターとして参加する形で内部からの監視も行なっており、仮に全員がゲームオーバーになったとしても自身がクリアする事で参加者の子供達を救う事も考えていたことから、本来はヒロキの様に優しい性格であるとも言える。コナンにゲーム内での正体を暴かれ、彼が現実世界に戻るのを見届けた後に自ら消滅する。
名前は旧約聖書のノアの方舟に由来している。

現実世界

●トマス・シンドラー (Thomas Schindler)
シンドラーカンパニー社長。52歳。IT産業界の帝王でシンドラー帝国と称されている。父親と別れ、母親を亡くしたヒロキを養子として引き取っていた。「ジャック・ザ・リッパーの正体に子供達が辿り着いたら私は終わりだ!!」と発言する。終盤では樫村忠彬殺害容疑で逮捕された。

●樫村 忠彬(かしむら ただあき)
コクーン開発の主任で、ヒロキの父親。39歳。工藤優作とは大学時代の悪友。現在は探偵と依頼人という関係でも付き合っており、ある調査を依頼していた。序盤ではトマス・シンドラーに殺害された。

●諸星 登志夫(もろぼし としお)
警視庁の副総監で、諸星秀樹の祖父。江守頭取とシンドラーについて語り合っていた。他人に迷惑をかけ、大人にまで食って掛かる秀樹をそれほど厳しく注意しないなど、威厳のない人物である。名前の由来は、『うる星やつら』の諸星あたるを担当している古川登志夫から。

●江守 哲之助(えもり てつのすけ)
財閥系銀行頭取で、江守晃の祖父。諸星副総監とは友人らしく、彼と一緒にシンドラーについて語り合っていた。ノアズ・アークに孫達を人質に取られ、観客席から事態を見守る。

オールド・タイム・ロンドンの参加者

●諸星 秀樹(もろぼし ひでき)
諸星登志夫の孫。小学6年生。12歳。コナンの事を「メガネ」と呼ぶ。
生意気で尊大な性格の少年で、パーティー会場でサッカーのミニゲームをするなどモラルも持ち合わせておらず、小五郎や樫村たち大人にまで食って掛かる。電脳世界でも、コナンの制止も聞かずに無断で拳銃を持ち出して、騒動の原因を作ってしまう。モラン大佐との乱闘後は迷惑を掛けたと反省して、コナン達と協力していく。チャリング・クロス駅発の豪華列車でコナン・蘭と協力してジャック・ザ・リッパーと対決したときには、2人のサポートを担当した。
ゲーム内ではコナン以外で唯一生き残るが、その正体は彼のデータを借りて参加していた「ノアズ・アーク」本体であり、俗に言う「ゲームマスター」と言える存在であった。コナンに正体を見抜かれた際はヒロキの姿で現れゲームに参加した本当の理由を打ち明け、自分で消滅する事とゲームと現実の違いを告げ、最後は現実世界に戻るコナンを後ろから彼の本名である工藤新一と呼び見送った。諸星本人にはゲーム内での記憶が無いらしく、周囲で起こっていた状況を理解できていない様子だった。

●滝沢 進也(たきざわ しんや)
与党政治家の息子。小学6年生。11歳。
諸星秀樹らと同様、傲慢で生意気な性格。しかし、諸星よりは素直なようで、彼が拳銃を取り出したのを制止していた。モラン大佐との対決後は改心して、コナン達と協力するようになる。ホームズ関連の知識には疎いが、100年前のサッカーボールに興味を示すなど、年相応に探求心は強い様子。アドラーを救うために江守と共にゲームオーバーとなったが、彼女からお礼を言われて2人で感動を分かち合い笑顔を見せている。そして、諸星に後を託して消えていった。

●江守 晃(えもり あきら)
江守哲之助の孫。小学6年生。11歳。
生意気な性格だが根は臆病。肥満体型だが機敏に動き、モラン大佐の手下を倒してピースサインをしたり、アドラーを守ったりと活躍を見せる。また、100年前のサッカーボールに興味を抱くなど子供らしい一面も見せる。彼も、コナン達と行動を共にする間に人を助ける優しさを覚えていき、モリアーティ教授の陰謀からアドラーを守りゲームオーバーになってしまう。滝沢同様、消える直前にアドラーから助けてもらったお礼を言われ赤面していた。

●菊川 清一郎(きくかわ せいいちろう)
有名狂言師の息子。小学6年生。11歳。
江守と同じく性格は生意気だが、臆病で諸星に頼りっぱなし。また、父親の影響により、女性の言葉遣いで喋り動きも女性的。ロンドン橋で休んでいるときに急に橋が崩れ始め落ちそうになるが、コナンと蘭に間一髪で助けられる。その後の、モラン大佐との乱闘では手下の攻撃からコナンを守り、借りを返したと言ってゲームオーバーになった。結果的に、彼が消えたショックで自分勝手な行動から彼や少年探偵団が消えたことを悔やむ気持ちを諸星達に芽生えさせた。

オールド・タイム・ロンドンのNPC

●シャーロック・ホームズ (Sherlock Holmes)
私立探偵。『シャーロック・ホームズシリーズ』の主人公。
容姿や性格は工藤優作がモデルになっている。「オールド・タイム・ロンドン」のサポートキャラだったが、ノアズ・アークにプログラムを書き換えられ、ワトスンとダートムーアに向かっていた。自室にはゲーム攻略のヒントとなる貴重なアイテムが多く皆も感動していた。その後も、コナンに影響を与えていったが、ゲームに登場することはなかった。しかし、列車が衝突する最終局面でコナンの前に現れ、最後のヒントを告げる。

●アイリーン・アドラー (Irene Adler)
舞台女優。ホームズが生涯でたった1人愛した女性と言われている。
容姿や性格は工藤有希子がモデルになっている。ジャック・ザ・リッパーの標的となっていることを知らされ、コナンに公演を中止するよう説得されるも、気丈に振る舞って舞台に立つと宣言する。その意志の強さに、コナンは本当に有希子にそっくりだと説得を諦めて、舞台の袖から見守ることになった。美しい歌声に観客が酔いしれる中、モリアーティ教授の仕掛けた爆弾で命の危機に晒されるも、無事に脱出できた。

●ハドスン夫人 (Mrs. Hudson)
ホームズとワトスンが下宿している「ベーカー街221B」の女主人。
コナン一行に、2人はダートムーアに出掛けたことを伝える。また、ノアズ・アークに先手を打たれ動揺する一同をベイカー・ストリート・イレギュラーズと勘違いして、大活躍だったと褒め称えた。そして、一同をホームズの部屋に通し、ジャック・ザ・リッパーの事件解決に役立てられる捜査資料やアイテムの入手を手助けする。また、コナンがホームズの椅子に座り考え事をしているのを見て、ホームズも同じような恰好でよく考え事をしていると嬉しそうに語っていた。

●ジェームズ・モリアーティ教授 (Professor James Moriarty)
ホームズの宿敵。ロンドンを影から支配する犯罪界のナポレオンと評されている。ジャック・ザ・リッパーに英才教育を施し自身の操り人形にしていた。

●セバスチャン・モラン大佐 (Colonel Sebastian Moran)
モリアーティ教授の腹心で、ロンドン第二の危険人物。トランプクラブでコナン達と対決して追い詰めるが、モリアーティ教授には逆らえず引き下がった。

●ジャック・ザ・リッパー (Jack the Ripper)
実在した連続殺人犯。通称、JTR (Jack The Ripper)。本作では貧民街に捨てられていた浮浪児で、モリアーティ教授に英才教育を施された設定になっている。身体能力にも優れており、蘭の蹴りも余裕で回避した。コナン達と、最終ステージとなったチャリング・クロス駅発の豪華列車で対決する。元々余命わずかな貴族だったがノアズ・アークにより上記の設定に書き換えられた。

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