五等分の花嫁の名言・名セリフ／名シーン・名場面まとめ

2023.01.30

『五等分の花嫁』は、春場ねぎによって『週刊少年マガジン』に読み切りとして掲載された後、2017年から2020年にかけて定期連載されるようになったラブコメディ漫画である。貧乏男子高校生・上杉風太郎と彼が家庭教師を務める五つ子の女子高生中野一花（なかのいちか）、二乃（にの）、三玖（みく）、四葉（よつば）、五月（いつき）達の交流を描く。個性豊かな五つ子たちの可愛らしさ、主人公との胸キュンな恋愛模様が人気を集めている。

『五等分の花嫁』の概要

『五等分の花嫁』（ごとうぶんのはなよめ）は、『五等分の花嫁』は、春場ねぎによって『週刊少年マガジン』に読み切りとして掲載された後、2017年から2020年にかけて定期連載されるようになったラブコメディ漫画である。単行本は2017年に第1巻が発行され、全14巻である。2022年25号には、「122＋1話」として読み切りが掲載された。

本作は、1人の男子高校生が五つ子の女子高生の家庭教師を務め、その中で心を通わせていくラブコメディである。物語は主人公・上杉風太郎（うえすぎふうたろう）の結婚式当日から始まる。五つ子のうちの1人との結婚を控えた風太郎が高校時代を回想する形でストーリーが描かれ、その1人が誰かは物語の終盤まで明かされない。

式場の部屋で微睡んでいた新郎の風太郎は妻と初めて出会ったときを思い出す。当時、高校2年生の風太郎は、借金を抱えて貧乏生活を送っていた。ある日風太郎は、妹のらいはから「富豪の娘の家庭教師」というアルバイトの話を聞かされる。成績優秀を自負している風太郎は借金返済のためにその仕事を引き受けることにした。風太郎の仕事はそっくりな五つ子姉妹、中野一花（なかのいちか）、二乃（にの）、三玖（みく）、四葉（よつば）、五月（いつき）に勉強を教え、全員を高校卒業まで導くというものだった。しかし当の5人は落第寸前の成績であるにもかかわらず勉強する意欲すら見せず、風太郎は頭を抱える。だが、交流する中で姉妹のそれぞれとの関係が次第に良くなっていくとともに、恋愛感情を持たれることになる。

顔貌は極めて似ていても中身は個性豊かな五つ子達と風太郎との、焦ったいながらも胸キュンな恋愛模様が見どころとなっている。また、とくに中野姉妹の人気が高く、各種メーカーやコンビニエンスストアなどでコラボ商品が発売されている。単行本は累計2000万部越えを記録し、アニメ、映画、ゲームと各種メディア化もされている大ヒット作品である。

上杉風太郎（うえすぎふうたろう）の名言・名セリフ／名シーン・名場面

上杉風太郎は、本作の主人公である。鋭い三白眼と頭頂部から生えた枝分かれ状のアホ毛が特徴的である。連載開始当初は旭高校2年生で、後に3年生に進級した。4月15日生まれで、身長は178cmである。学年首席の優等生で、テストでは常に満点を取っている。

真面目な勤勉家だがコミュニケーション力には欠ける傾向があり、独りよがりで社交性は皆無に等しい。周りの人物に対して高圧的な態度を取ることが多く、特に中野姉妹に対しては思ったことを口走って反感を買うこともしばしばである。だがその実は思いやりがある性格で、ひたむきに相手と向き合って寄り添うことができる。また、頭が良いだけに洞察力も鋭い。姉妹にも次第に真摯な面を見せるようになり、それぞれの悩みや個人の問題などにも気付いてその度に解決に導く。家庭教師として姉妹と向き合っていくうちに、風太郎本人も人間として大きく成長していく。

当初は中野姉妹との間に溝があったものの、現在は強い信頼と好意を向けられている。ただし本人はあくまで家庭教師としての情しか姉妹に無かったがために、彼女達の態度には戸惑い気味であった。今までに恋愛経験も無いため非常にその手の話に疎い。

実は小学生の頃に京都で中野姉妹の誰かに出会い、ほのかな恋愛感情を抱いていた。出会った直後はその事を認識していなかったが、物語が進む中でその初恋の相手が姉妹の中にいると気づく。当時は不良少年であり、髪も金髪に染めていた。金髪時代の写真は高校の生徒手帳に挟んで保管している。

「焼肉定食焼き肉抜きで」

本作登場時の風太郎のセリフである。風太郎の家はかなりの貧乏であり、風太郎は厳しい節約生活を送っている。それは学食においても同様で、「焼肉定食焼き肉抜きで」という独特な注文がパターンになっていた。風太郎がこのメニューを注文する理由は、普通にライス単品を頼むと200円のところ、焼肉定食焼き肉抜きで注文した場合200円でライスにお味噌汁と漬物が付いてくるからである。なお、この時の食事シーンが風太郎と五月の初対面シーンとなる。

「恋？あれは学業から最もかけ離れた愚かな行為だ」

恋に対する反感を露わにする風太郎（中央）

中野姉妹の家庭教師で雇われた風太郎だが、当の姉妹達は一向に勉強しようとしなかった。一花にもっと青春をエンジョイすべく恋をするべきだと言われた風太郎は、「恋？アレは学業から最もかけ離れた愚かな行為だ。したい奴はすればいい。…だが、そいつの人生のピークは学生時代となるだろう」と一花の考えを全力で否定する。これほどまでに捻じ曲がった青春感に、風太郎のコミュ力不足がよく現れている。

「変じゃない！自分が好きになったものを信じろよ」

三玖（左）に励ましの言葉をかける風太郎（右）

三玖は実は武将好きの歴女なのだが、それを変だと思い、他の誰にも明かしていなかった。彼女の日本史好きを勉強のとっかかりにしようと考えた風太郎は、「変じゃない！自分が好きになったものを信じろよ」と励ましの言葉をかける。日本史をよく知っていることをアピールして三玖に歩み寄ろうとした風太郎だが、三玖のマニアックな質問に答えられなかったため、結果的に反感を持たれてしまった。しかし風太郎の一言は、三玖が自分の趣味を認める一つのきっかけになったのである。

「お前達には五人揃って、笑顔で卒業してもらう」

勉強をさせようとした風太郎と逃げようとする三玖は追いかけっこをした後、そろって体力の限界を迎えて芝生の上で話すことになった。自分が姉妹で一番の落ちこぼれだと思い込んでいる三玖は、自分のことは諦めるように促す。しかし風太郎は、「俺は五人の家庭教師だ。あいつらも、そしてお前も勉強させる。それが俺の仕事だ。お前達には五人揃って、笑顔で卒業してもらう」と告げた。お金目的で引き受けた仕事ではあってもやりとげようとする風太郎の責任感が現れたセリフである。

「姉妹のことが嫌い？むしろ逆じゃないのか？五人の姉妹が大好きなんじゃないのかだから異分子の俺が気に入らないんだ」

他の姉妹達が勉強に前向きになっていく中で、二乃は強硬に反抗姿勢を貫いていた。それがきっかけで姉妹達と険悪な雰囲気になった二乃は、1人で家を飛び出していく。戻ろうにも戻れずにマンションの前で佇んでいる二乃を見つけた風太郎は、二乃の横に留まって彼女の心情を分析し始めた。以前二乃が言った「五人の家にあいつの入る余地なんてない」という言葉を覚えていた風太郎は、「姉妹のことが嫌い？むしろ逆じゃないのか？五人の姉妹が大好きなんじゃないのか。だから異分子の俺が気に入らないんだ」と話す。その推測は的を射ていたが、冷静な分析は逆に二乃の反感を煽ることになった。

「ただ馬鹿なだけなんだ」

五月（右）にトンチンカンな励ましの言葉をかける風太郎（右）

いくら勉強をしてもなかなか成績が上がらない五月だが、それでも真面目に勉強を続けていた。そんな五月を励まそうとした風太郎だが、「ただ馬鹿なだけなんだ」と言ってしまう。本人としては励ましの言葉だったのだが、言葉のチョイスが悪いが故に五月は馬鹿にされたと感じ、舌を出して風太郎のもとから去ってしまった。風太郎のコミュ力のなさが最も強く現れた一言である。

「早くいけ、俺がいなくても大丈夫だ努力した自分の力を信じろ！」

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