五等分の花嫁(The Quintessential Quintuplets)のネタバレ解説まとめ

『五等分の花嫁』とは、春場ねぎが2017年より『週刊少年マガジン』で連載している漫画である。2019年にはアニメ化もされた。勉強だけは得意な主人公・上杉風太郎がお金のために五つ子の女子高生の家庭教師を務めるというラブコメディ。それぞれ性格の違うキャラの可愛さやそれを描く高い画力もさることながら、五つ子のうちの1人との結婚式を迎えた主人公が高校時代を回想する形で物語がスタートするため、誰と最終的に結婚するのか考察する楽しみも本作の魅力の一つである。

『五等分の花嫁』の概要

『五等分の花嫁』とは、春場ねぎによる『週刊少年マガジン』で連載中のラブコメディ漫画である。2017年8号に読み切りとして掲載され、後に読者アンケートの結果を受け2017年36・37合併号より連載開始された。2019年1月にアニメが放送(第2期も決定している)、2019年5月に第43回講談社漫画賞少年部門を受賞、単行本の累計発行部数は2019年8月時点で600万部を突破するなど、注目を集めている作品である。
勉強が出来ない五つ子たちを、勉強は出来る主人公・上杉風太郎が家庭教師として全員卒業させるのが目標だが、そもそも五つ子たちは勉強をする気が無い。どうにかやる気にさせようと奮闘していく中で、一人また一人と、風太郎と五つ子たちはその距離を縮めていくというラブコメディなのだが、物語が五つ子の中の誰かと結婚式を挙げているところからスタートするため、果たしてそれが誰なのか、考察するのも本作の魅力である。姉妹間の恋の駆け引き、五つ子たちそれぞれが努力していく姿、そして人に積極的に関わることで変わっていく風太郎の人間的な成長も目が離せない。

『五等分の花嫁』のあらすじ・ストーリー

結婚式当日、新婦の用意が出来たと微睡んでいた上杉風太郎は起こされる。「夢を見ていた」と、新婦と初めて会った高校2年生を回想するところから物語は始まる。

五つ子たちとの出会い

高校2年生の上杉風太郎は全国模試1位の天才だが周囲に馴染めず、おまけに家は貧乏だった。ある日、学食で貧乏飯を食べている時、一人の見知らぬ他校の制服を着た女子に勉強を教えて欲しいと頼まれるが、無視をする。そんな折、父から借金が無くなるかもしれないという「富豪の娘の家庭教師」のアルバイトを紹介される。溺愛する妹・らいはのために渋々引き受けるが、その相手は学食で無視をした転校生・中野五月であり、また彼女を含む五つ子(一花・二乃・三玖・四葉・五月)たちだった。しかし、五月以外は勉強する気も無かった。彼女たちを高校卒業させるという仕事を引き受けた風太郎は、それぞれとまず距離を縮めようとするもうまく行かない。おまけに二乃の策略で自宅に強制送還されるが、着いてきた五月が上杉家の借金事情を知り、風太郎の力は借りないが、高校卒業してみせると言う。それを聞いた風太郎は何も自分が教えずとも卒業さえしてくれればいいのだ、ということで自前のテストを行うが、揃いも揃って赤点だらけであった。

なんとか勉強をさせようと努力する風太郎は五つ子たちと向き合い、花火大会などを通じて一花・三玖・四葉を勉強させることに成功する。自身と五つ子の関係性をパートナーだと悟った風太郎だったが、中間試験で一人でも赤点を取ったらクビと依頼主である五つ子の父から言われてしまう。未だ風太郎とすれ違う二乃と五月だったが、姉妹の協力もあり五月とは関係を修復。二乃以外には勉強を教えることができ、そして運命の日を迎える。しかし結果は成長こそしたものの全員赤点。だが二乃が機転を利かせ、今回はクビを免れる。五つ子たちとの距離は徐々に縮まり、林間学校では変装姿で別人としてではあるが二乃と近づき、恋愛成就の伝説があるキャンプファイアーのダンスを通じて一花と三玖がお互いの恋心を認識しだす。

期末試験を控え、今度こそ赤点を全員回避したいところだが、相変わらず二乃は風太郎を異分子として追い出そうとする。しかし風太郎手書きの問題集を破ったことで五月が怒り、揉めた二人は家出をしてしまう。自分は必要とされてないのでは、と落ち込む風太郎の前に、自身を変えるきっかけとなった京都で5年前に出会った五つ子そっくりの零奈が現れる。アドバイスをもらうもののまた零奈は姿を消してしまい、さらに落ち込む。傷心するも二乃の元に赴き、二乃が抱える変わりたくない自分と変わらざるを得ない現状の気持ちに気付く。その気持への決別として、林間学校の際に一目惚れした風太郎の変装姿、キンタローに会いたいという願いを叶えるため風太郎は再度変装するも、二乃にはその正体が風太郎であることを見透かされていた。とりあえず二乃のことを信じるとして、もう一人、隠れた問題児であった四葉を助けるために動く。人が良く運動神経も良いため、部活動の助っ人を頼まれている四葉だったが、実際は断ったら迷惑をかけるという思いからだった。それを知った風太郎と姉妹たちは芝居をうち、四葉を解放する。そしてとうとう期末試験を迎えるも、これまでの状態でまともに勉強が出来ているわけはなく、赤点を取ってしまう。責任を感じていた風太郎は結果を見るまでもなく家庭教師を辞任。五つ子たちには新しい家庭教師が付くも、風太郎と乗り越えたい五つ子たちは、マンションを飛び出しボロアパートに移り住むという父への抵抗を見せ、風太郎も再度家庭教師をすることを決意する。

五つ子たちとの関係を新たにした風太郎は、温泉旅行やアルバイトを通じて勉強だけではない彼女たちの気持ちと向き合っていく。五つ子たちもまた、それぞれの恋心と将来のことを考え、『五等分である』ことから段々と変化していく。三年生に進級し、まさかの全員と同じクラスという状況を嬉しく思ってしまう風太郎。試験や修学旅行など、五つ子たちとの最後の一年が始まる。

『五等分の花嫁』の登場人物・キャラクター

上杉 風太郎(うえすぎ ふうたろう)

CV:松岡禎丞

本作の主人公。目付きの悪さとアホ毛が特徴。テストは常に満点の天才で、真面目で勤勉ではあるものの、少々独りよがりであり周囲からは浮いている。また思ったことを口にしてしまうためトラブルになることが多い。頭は良い反面、体力は無く運動神経も無い。家は父の借金で貧乏生活をしている。
小学生の頃は不良であり、髪も金髪であったが修学旅行先の京都で出会った少女の影響で不良を止め、勉学に励むようになる。
妹のらいはを溺愛している。

中野 一花(なかの いちか)

長女。ショートヘアと右耳のピアスが特徴。
長姉として妹たちを気遣うことが多いが、その反面服は散らかし放題、寝るときは半裸と私生活はズボラ。駆け出しの女優であり、映画にも出演している。学業との両立を考えていたが、中退することも視野に入れている。自分を押し殺す面があり、風太郎への恋心も隠そうとしていたが、四葉の言葉を受け積極的にアプローチを試みるようになる。
風太郎への呼び方は『フータローくん』。

中野 二乃(なかの にの)

次女。初期は姫カットのロングヘアで、蝶のような黒いリボンで結ったツーサイドアップが特徴。後に自分が変わる決意としてボブカットになる。
風太郎には勝気で毒舌だが、それは姉妹への愛ゆえであり、クラスでは社交的で友人も多い。姉妹の中で一番料理好きでオシャレであり女子力が高い。
金髪姿に変装した風太郎、通称キンタローに一目惚れするも、後に風太郎だと知り動揺を見せるが、気持ちに整理をつけ風太郎への好意を顕にする。
素直になってからは同じ店でアルバイトをするなど、積極的にアプローチをしている。
呼び方は『上杉』『キミ』→『フーくん』。

中野 三玖(なかの みく)

CV: 伊藤美来

三女。右目が隠れる斜め分けのセミロングと首にかけているヘッドフォンが特徴。
口数が少なく表情もあまり変わらないクールな性格だが、風太郎への好意をきっかけに勉強や料理を努力する。戦国武将が好き。
姉妹の中では一番初めに好意を明確に抱くも、自分に自信がない奥手な性格からなかなかアプローチ出来ずにいる。風太郎がアルバイトをする店の向かいのパン屋でアルバイト中。
呼び方は『フータロー』。

中野 四葉(なかの よつば)

CV:佐倉綾音

四女。ボブカットとウサギのような大きなリボンが特徴。リボンはアホ毛のように表現されることもある。
ポジティブで明るく、初期から風太郎に協力的なのだが、反面お人好しが過ぎて頼み事を断れずに内心困ってしまっているところも。運動神経は良いが勉強はダメ。転校前の黒薔薇高校で落第が懸かった試験を一人だけ落ちてしまったゆえに、全員で現在の高校に転校することとなったことに罪悪感を抱いている。
呼び方は『上杉さん』。

中野 五月(なかの いつき)

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