機動戦士ガンダム 水星の魔女(G Witch)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』とは、サンライズによるアニメ作品で、ロボットアニメの金字塔である『ガンダムシリーズ』の作品群の1つ。同シリーズでは7年ぶりのテレビ用作品で、放送前からファンの注目を集めていた。
人類が宇宙に進出し、太陽系に広く勢力を拡大したA.S.122年。アスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星からスレッタ・マーキュリーという少女が編入してくる。やがて彼女を含むパイロット候補生たちは、巨大企業の陰謀に飲み込まれるも、それに懸命に抗っていく。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の概要

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(きどうせんしガンダム すいせいのまじょ)とは、サンライズによるアニメ作品で、ロボットアニメの金字塔である『ガンダムシリーズ』の作品群の1つ。他シリーズとの関連性は無く、独立した世界観で描かれている。
同シリーズでは7年ぶりのテレビ用作品で、放送前からファンの注目を集めていた。

人類が宇宙に進出し、太陽系に広く勢力を拡大したA.S.(アド・ステラ)という時代。その122年、人型機動兵器MS(モビルスーツ)産業最大手の「ベネリットグループ」が運営するアスティカシア高等専門学園に、辺境の地・水星からスレッタ・マーキュリーという少女が編入してくる。
ガンダムとMSに関する悲劇の当事者の1人でもある彼女を中心として、パイロット候補生たちはそれぞれに青春を謳歌していくが、やがて巨大企業や大組織の陰謀に飲み込まれていく。今を生きるために、己の信念のために、スレッタたちは熾烈な戦いを切り抜けていく。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のあらすじ・ストーリー

ヴァナディース機関への襲撃

小惑星に建設されたヴァナディース機関のラボで、新型MSガンダム・ルブリスの起動実験が行われていた。この機体は“人間の身体感覚の延長として機械を御する”技術「GUNDフォーマット(ガンドフォーマット)」を用いた最新型で、既存のMSとは一線を画す性能を秘めていた。
しかし新たに機関のパトロンとなったベネリットグループは、“GUNDフォーマットを用いたARM(兵器)”こと「ガンダム」がさらなる戦火と悲劇の発端になると決めつけ、研究の停止とあらゆるデータの破棄を決定。ルブリスのテストパイロットであるエルノラ・サマヤの娘エリクト・サマヤが4歳の誕生日を迎えた日、ベネリットの私設軍がラボを急襲。機関の代表のカルド・ナボを含む研究者たちを虐殺していく。

生き残るため、娘を守るために、エルノラはルブリスに乗り込む。様々な問題から今までろくに動かすこともできなかったルブリスだったが、娘のエリクトとは相性が良かったのか、彼女をマスターとする形で起動に成功。ベネリットの魔の手から逃れるべくラボを飛び出していく。
追撃してくるベネリットのMSに応戦しつつ、妻のため娘のために別の機体で敵部隊に突撃していった夫をその場に残し、エルノラとエリクトはルブリスと共に戦場を離脱。自分と家族に起きた悲劇とこれから待つ過酷な運命をまだ知らないエリクトだけが、戦場で炸裂する爆炎を眺めて「花火みたい」と喜んでいた。

魔女と花嫁

MS産業の最大手・ベネリットグループが運営する、アスティカシア高等専門学園。ここに編入した水星育ちのスレッタ・マーキュリーは、その初日に宇宙をノーマルスーツ(一般的な宇宙服)で漂流する少女を発見する。水星から持ち込んできたMSガンダムエアリアル(以下エアリアルと略)に乗り込んで慌てて救出すると、彼女は「もう少しで脱出できそうだったのに」と憤慨する。
彼女はミオリネ・レンブランという名で、ベネリットグループの総裁にして学園理事長でもあるデリング・レンブランの娘だった。ミオリネは、ベネリットグループ内の中でも特に有力な会社の1つであるジェターク・ヘビー・マシーナリーの御曹司グエル・ジェタークとの婚約をデリングに勝手に決められてしまい、その境遇から逃げ出そうとしていたのである。

アスティカシア高等専門学園には生徒同士による「決闘」という風習があり、MS戦での勝者は敗者に様々なものを要求できることになっていた。脱出の邪魔をしてしまったことを謝ろうとミオリネの下に向かったスレッタは、そこでグエルが彼女に強引に迫るのを見て、思わず彼に決闘を申し込んでしまう。
しかしミオリネはデリングにしろグエルにしろ自分のことを勝手に決められることにほとほと嫌気が差しており、スレッタもこの手合いだと判断して勝手にエアリアルに乗り込んで決闘場に出撃。操縦の訓練をしているわけでもない彼女はあっさりとグエルに追い詰められるも、ここにスレッタが乱入してエアリアルのコックピットに入り込む。「私とエアリアルは負けない」と言い切る彼女が操縦を受け持つや、エアリアルはグエルの機体を圧倒。瞬く間にこれを中破に追い込む。

かくして勝利者となったスレッタだが、この決闘に賭けられていたのが「ミオリネの婚約者の座」だったため、彼女はミオリネの新たな“婚約者”になってしまう。自分は女なのにと慌てるスレッタだったが、ミオリネは「水星ではどうか知らないが、地球圏では普通にアリだ」とつまらなそうに言い切り、彼女を自身の新たな婚約者として認める。
学園最強のパイロットであるグエルの敗北は、生徒たちの間にも大きな波紋を呼ぶ。当のグエルは父のヴィム・ジェタークに呼び出されて「我が社に泥を塗るな」と叱責され、決闘委員会に所属するエラン・ケレスはスレッタ個人に興味を抱いて彼女に接触する。自分に親切にしてくれるエランをスレッタが少しずつ意識する中、ベネリットグループではエアリアルを開発した同グループ末席「シン・セー開発公社」の査問会が開かれていた。エアリアルが禁止されているはずのGUND技術を使用したMS、つまりはガンダムではないかというのだ。

シン・セー開発公社の代表でスレッタの母でもあるプロスペラは、有力会社への根回し工作なども込みでこの査問を乗り切ろうと画策。しかしデリングは「私がそう決めた以上、あの機体はガンダムだ」と強弁し、スレッタの退学とエアリアルの解体処分を押し通そうとする。
ここにミオリネが現れ、「デリング自らが決めたルールでその権利を手にしたのだから、スレッタを自分の婚約者として認めろ。それでもスレッタとエアリアルへの処分を覆さないなら、あんたが決めた“決闘”というルールでけりをつけてやる」と言い返す。ミオリネの代理人として、スレッタは自らと愛機エアリアルの運命を賭けた決闘に臨むこととなる。

スレッタとミオリネとエアリアルの運命を懸けた決闘の相手はグエルだった。彼はヴィムや周囲の人間から「必ず勝て」と厳命され、そのために新型MSダリルバルデを受領する。しかし、ヴィムは勝利のために様々な策略を進めており、グエルは「俺の力では勝てないというのか」と歯噛みする。
かくして始まるスレッタとグエルの決闘。ダリルバルデには最新の自動操縦システムが組み込まれており、スレッタに猛攻を加える。しかしミオリネのサポートでスレッタは反撃のきっかけをつかみ、ダリルバルデに反撃。ワンパターンな自動操縦では勝てないと判断したグエルは自ら操縦桿をつかみ、なお自分に従えと強要するヴィムに反発。意地とプライドを賭けてスレッタに挑み、接戦を演じるも惜敗する。

これで自分もミオリネも学園生活を送れる、エアリアルも処分されないと喜ぶスレッタは、一方でグエルの操縦技術が思っていた以上に高かったことに驚き、彼の強さを認める。誰からもその実力を軽んじられ、誇りを蔑ろにされた一連の騒ぎの中、戦ったスレッタだけはそれを認めてくれたことに感動したグエルは、彼女に「結婚してほしい」と言い出すのだった。

地球寮の仲間たち

決闘に勝利したことで、スレッタは改めてホルダーに返り咲く。公然と彼女にプロポーズしたグエルだったが、これは本人に取っても無意識に出た言葉だったらしく、これを取り消した上でスレッタに向けて「俺がお前に惚れると思ったか」と語る。
改めて学園生活をスタートさせるスレッタだったが、辺境も辺境である水星育ちの彼女は意地の悪い生徒たちに目を付けられてイジメに遭う。これを見かねたアーシアン(地球出身の人間のこと)の“チュチュ”ことチュアチュリー・パンランチが「汚いことをするな」とイジメっ子たちに殴り掛かり、スレッタもこれに巻き込まれる。この1件でチュチュやアーシアンの生徒たちと親しくなったミオリネは、彼女たちの暮らす地球寮に入ることとなる。

強化人士4号の散華

ジェターク・ヘビー・マシーナリー、グラスレー・ディフェンス・システムズと並ぶベネリットグループ有力会社「御三家」の1つペイル・テクノロジーズは、ヴァナディース機関の関係者だったベルメリア・ウィンストンという女性を匿っており、彼女から密かにGUNDアーム関連の技術提供を受けていた。しかしGUNDアームを使用する際に生じるパイロットへの致命的な反動「データストーム」の問題は未だクリアできず、この技術的難題をクリアするために様々な強化処置を施した「強化人士」を作成する。エランはこの4人目の実験体で、GUNDアーム搭載機、つまりはガンダムの操縦のために体のあちこちを切り刻まれ、劇薬を投与される日々を続けていた。
そんな彼にとって、スレッタは「ガンダムのパイロットということは自分と同じ強化人士かもしれない、苦しみを共有できる仲間かもしれない」という期待を抱かせる存在だった。ペイル・テクノロジーズのCEOたちの思惑もあり、エランはエアリアルの性能について詳しく調べる。しかしその結果、エランは「エアリアルがガンダムであること」、「にも関わらずデータストーム問題を完全にクリアしていること」を知り、期待を裏切られた反動でスレッタを憎むようになり、辛辣な言葉を告げて彼女を涙させる。

「事情は分からないがエランがスレッタを傷つけた」と判断したグエルはエランに決闘を挑むも、MSの性能の差、先述の相性の差で敗北。続けてエランはスレッタに決闘を申し込み、彼女は戸惑いながらもこれを受ける。「勝ったらエアリアルをもらう」というエランの要求に、スレッタは「私が勝ったらエランのことを教えてほしい」と言葉を返す。
かくして始まったスレッタとエランの決闘では、エランが機体性能を活かしたヒット・アンドウェイで優位に立つ。しかしスレッタはエアリアルのビット兵器で劣勢を覆し、ついにエランの機体のブレードアンテナを破壊。その刹那、エランはエアリアルのビットの中にはしゃぎ回る子供のような気配を幻視し、自分にもかつて誕生日を祝ってくれる誰かがいたことを思い出す。

「目的を達成できない(=決闘に勝てない)強化人士に価値は無い」と判断したペイル・テクノロジーズによって、エランは処分される。エランがどんな目に遭っているかも知らないまま、待ち合わせの時間になかなか現れない彼を、スレッタは鼻歌混じりに待ち続けるのだった。

株式会社ガンダム

決闘に敗れたグエルは親から見放され、ジェターク寮からも追い出されることとなる。一方スレッタは企業の新事業の出資者を募るための催しであるインキュベーション・パーティーに参加することとなり、ここで再び「エアリアルはガンダムだ」との大々的な糾弾を受ける。これはスレッタを狙ったものではなく、デリングの真意を探ろうとする御三家の重役たちの策略だったが、いずれにせよ「禁止技術を搭載したMSとそれを持ち込んだ人物」としてスレッタとエアリアルは風前の灯火の状態だった。
そのスレッタに助け舟を出したのはミオリネだった。エアリアルがガンダムであることを認めた上で、「その何が悪い、倫理的な問題があるなら解決してみせる」と言い切って、損失を上回る利益を生み出すと豪語。新会社「ガンダム」の設立を宣言し、そのために出資してほしいと参加者に要求する。

「まだ学生のミオリネには社会的な信用が無い」として誰もが出資を渋る中、ミオリネはスレッタのために意地を捨ててデリングに「あなたの信用を貸してほしい、自分たちのために出資してほしい」と頭を下げる。「ガンダムの呪いはお前が思っている以上に根深いものだ」としつつデリングはこれに応え、彼のこの行動を機に多くの出資者が集まり、ミオリネの企画した新会社は第一歩を踏み出す。これによりエアリアルは解体の危機を免れるも、御三家は“デリングが最終的にはガンダムを庇う行動を取った”ことを確認し、彼がガンダムを利用した何かをするつもりであることを確信する。
会社設立のために奔走するミオリネに、シャディク・ゼネリという生徒が接触してくる。彼は孤児ながら多方面に才能を発揮し、御三家が1つグラスレー・ディフェンス・システムズのCEOサリウス・ゼネリに養子として引き取られ、学生ながら経営者としても活躍する才気の持ち主だった。シャディクは会社設立に協力する旨を伝えるも、彼の養父のサリウスがガンダム排斥派であることを知るミオリネは「グラスレーの関係者であるお前のことは信じられない」とこれを断る。シャディクはおとなしく引き下がるも、行き場を無くしたグエルに自分の下に来るよう誘いをかけ、サリウスから新型MSを受け取るなど、暗躍を続けていく。

シャディクの挑戦

チュチュやニカ・ナナウラといった地球寮の生徒たちを社員として雇う形で始まった株式会社ガンダムだったが、「ガンダムでどうやって儲けを出すか」という件についてはなかなか意見がまとまらない。最終的に「GUNDが当初目指していた医療技術としての完成を目指す」というプランが採用され、株式会社ガンダムはいよいよスタートしようとするが、ここで思わぬ横槍が入る。シャディクが「学生が起業する際は、扱う技術の安全性を完全に立証しなければならない」という条件をいきなり追加したのだ。
研究が打ち切られたGUND技術の安全性は立証されておらず、株式会社ガンダムは発足前にその動きを封じられることとなる。エアリアルの処遇は再びベネリットグループに委ねられることとなるが、シャディクは今後のグループの発展にはガンダムが不可欠だと考えていた。そのためにスレッタとミオリネから「エアリアルを奪う」と、シャディクは静かに宣言する。

新校則の撤廃を求めてミオリネはシャディクに決闘を申し込み、6対6の集団戦が行われることとなる。地球寮にはチュチュ以外にパイロットがおらず、スレッタたちはその確保のために奔走。スレッタはその実力を見込んでグエルを誘うが、彼は「父から決闘することを禁じられている」と言ってこれを拒否。自身も家族を敬愛するスレッタは、グエルが父の言葉を守ろうとする気持ちはよく分かると言ってすんなり引き下がる。しかしそのグエルの敬意は父には届かず、彼はいよいよ学校からの退学と、ジェターク・ヘビー・マシーナリーズの子会社への出向を命じられてしまう。
スレッタとチュチュ以外のまともなパイロットを集められないまま決闘が始まり、シャディクは自身の仲間と協力してミオリネ側のMSを撃破していく。孤軍奮闘するエアリアルも次第に追い詰められるが、「誰も信用していないから、絶対に最後は自分で決めに来る」というミオリネの読み通りに動いたシャディクの機体をチュチュが狙撃。リーダー機の頭部アンテナ破壊により、決闘はミオリネ側が勝利し、新校則の撤回によって株式会社ガンダムは業務を開始する。

デリング抹殺計画

ベネリットグループの重鎮たちの間では、新たに「デリング抹殺計画」が進められていた。この情報を知ったシャディクは、これに乗じて「ベネリットグループの解体」という秘めたる計画を推し進めるべく、地球で暮らす子飼いの工作員に協力を要請する。
大人たちの陰謀が進む一方、アスティカシア高等専門学園でも様々な動きがあった。グエルは学園を去り、輸送船の整備を行う会社に就職。ペイル・テクノロジーズは5人目の強化人士の調整を完了させ、彼を“エラン・ケレス”として学園に送り込み、スレッタを篭絡せんとする。そのスレッタはようやく出張から戻ってきたミオリネに忙しいあまりにぞんざいに扱われたことで、「自分は本当にミオリネの役に立てているのか、もう彼女にとって不要な存在なのではないか」と思い悩む。

大人たちの思惑によってデリング抹殺計画は進み、ついに決行の日が訪れる。デリングが地方のコロニーに呼び出される中、シャディクが雇った工作員たち「フォルドの夜明け」は新型のガンダムを駆って現場近くを航行する宇宙船を拿捕。奇しくもその船には、作業員として働くグエルもまた乗り込んでいた。
地方のコロニーに呼び出されたデリングは、そこでプロスペラと「クワイエット・ゼロ」という計画について話し合う。デリング曰く、これは「今は自分の計画」であり、プロスペラは自身がかつて彼の差し金で夫や恩師を殺された“エルノラ・サマヤ”だということを明かしつつ、計画の完成のために必要だというデータを彼に渡す。

このコロニーではエアリアルの修理と整備も進められており、これを受け取るためにスレッタたちも来訪。ここでスレッタは「自分は株式会社ガンダムには不要な人間かもしれない」ということを電話でプロスペラに相談するが、偶然それを聞いたミオリネから「アンタのお陰で逃げるのではなく前に進むことができた、私から逃げないで」との言葉を告げられ、自分が考えすぎていたことを理解して彼女と和解。これからもミオリネや会社の仲間たちとがんばっていこうと決意する。
しかしこの時、コロニーにはグエルたちの輸送船をジャックしたフォルドの夜明けのMS部隊が迫っていた。隔壁によってスレッタはミオリネと分断され、彼女は「母とミオリネを助けなくては」と大いに焦る。その様子をコロニーの外から確認したフォルドの夜明けのMSパイロットであるソフィ・プロネは、シャディクたちとの決闘の映像を見て以来密かに憧れていたスレッタが目の前にいることに気付き、コックピットの中で喝采を上げる。

プラント・クエタの惨劇

「フォルドの夜明け」は、未だコロニーに残っていたヴィムごとデリング抹殺のための行動を開始。ヴィムは「シャディクに騙された」と激怒し、自らMSに乗って状況を打破せんとする。しかしグエルもまた「このままでは死ぬのを待つだけだ」とテロリストのMSを奪って戦場に飛び出し、息子が乗っているとは思わないヴィムの猛攻を受ける。グエルは咄嗟に反撃してヴィムの機体を撃墜するが、最後の最後になってそのパイロットが自分の父であることに気付いて慟哭する。
外部からの攻撃でコロニーが破壊されていく中、その爆発に巻き込まれたミオリネは、デリングが身を挺して庇ってくれたお陰で九死に一生を得る。代わりに瀕死の重傷を負ったデリングは、「なんとしてもミオリネを守ろう」とかつて妻と誓い合ったことを譫言のように口にし、あれほど嫌い抜いていた父に見守られながら生きていたことに気付いたミオリネは愕然とする。

一方、「この状況を切り抜けるにはエアリアルが必要だ」と判断したスレッタは、テロリストたちに怯えながらも格納庫を目指していた。あと少しというところでテロリストに追い詰められるも、プロスペラがこれを射殺することで危ういところを切り抜ける。母親が人を殺すところを目の当たりにしたスレッタは恐怖と衝撃に震えるも、プロスペラは「そうしなければあなたが死んでいた。あなたが今ガンダムで戦えば、私たちもミオリネも助かる」と言葉巧みに彼女を煽る。
母を、ミオリネを、会社の仲間たちを救えるのは自分しかいない。覚悟を決めたスレッタはエアリアルに乗り込み、敵機を攻撃して撤退に追い込む。同じ頃、ミオリネとデリングはコロニーに乗り込んできた者たちに銃口を突きつけられていたが、外の敵を退けたスレッタがここに現れ、テロリストをエアリアルで叩き潰す。ミオリネを守れたことに安堵して微笑むスレッタだったが、目の前でテロリストが肉塊になるところを目の当たりにしたミオリネは、彼女を「人殺し」と罵るのだった。

剣呑な転入生

コロニーへの襲撃事件から2週間。デリングは一命を取り留めるも意識は戻らず、ミオリネは娘としてそれに付き添い、学校に戻らない日々を続けていた。事件はベネリットグループによって隠蔽され、株式会社ガンダムも当面営業を停止するよう命じられる。一方、父を殺めてしまったグエルは行方不明となる。
スレッタたちが「これからどうなるのか」と案じる中、学園にコロニーを襲撃した「フォルドの夜明け」のMSパイロットであるソフィ・プロネとノレア・デュノクが転入してくる。これはシャディクが「ベネリットグループの解体」という目的のために手を回したもので、彼らの連絡役として立ち回っていたニカを困惑させる。

その頃、プロスペラはミオリネに接触し、「デリングの代わりにクワイエット・ゼロを継いでほしい」と言ってなんらかのデータを彼女に渡す。それこそはデリングが極秘に進め、プロスペラも加担した、“この世から戦争を無くす”ための壮大な計画なのだった。
クワイエット・ゼロとは、膨大な情報を圧縮して送り込むデータストーム現象を利用して、あらゆる情報を誰もが瞬時にやり取りできるネットワークを構築することを目指したものだった。個々の人間がこのネットワークに接続することで相互理解を促し、全ての紛争を未然に防ぐことがその最終的な目的である。ミオリネは「神にでもなるつもりか」と否定的な態度を見せるが、自身の母が発案者であることをプロスペラから教えられ、その中身がどのようなものか気になって彼女が残したデータを受け取ってしまう。

一方、アスティカシア高等専門学園では、エキシビジョンとしてのバトルロイヤル式の決闘が開催されていた。ホルダーであるスレッタもこれに参加するも、ここにソフィとノレアがそれぞれのガンダムに乗って乱入。決闘用ではない、実戦用に調整された強力なビームを乱射し、死者すら出る騒ぎとなる。
ただちに決闘の中止が宣言されるも、シャディクの手回しにより保安部は動かない。混乱の中、シャディクは自分の手の者たちを動かして、事実上のベネリット・グループのトップに立ったサリウスを拉致する。

スレッタと死闘を繰り広げた末に、ソフィはデータストームによって死亡。ノレアは「どうしてあなただけがガンダムの呪いから逃れられているのか」と憎々しげに言い残しつつ、ソフィの亡骸と彼女の機体を回収して去っていく。

グエルの再起

YAMAKUZIRA
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デリング・レンブラン(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

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デリング・レンブランとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、MS産業の世界最大手ベネリットグループの総裁にしてアスティカシア高等専門学園の理事長。主人公スレッタ・マーキュリーからすると父と恩師の仇である。 軍人としていくつもの戦場を経験し、「人を殺すのは人でなければならない」との思いを抱く。このためパイロットを廃人に追い込む危険性のある新型MSガンダムを忌避し、研究員の虐殺という凶行でこの開発を阻止する。その後ベネリットグループの頂点に立つも、強引な手法が嫌われ多くの敵を作る。

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ラウダ・ニール(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ラウダ・ニール(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ラウダ・ニールとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、アスティカシア高等専門学園パイロット科3年生。 ジェターク・ヘビー・マシーナリーの御曹司グエル・ジェタークとは同年代ながら異母兄弟の関係。ラウダは彼を兄と呼んでいるが、実際にそうなのか正妻の子を立てているのかは不明。学園ではグエルの取り巻きの1人として行動することが多く、傲慢で横暴なグエルの振る舞いに呆れることも多いが、これといって止めるわけでもなく“揉めているわけでもないが積極的に関わろうともしない”冷めた関係である。

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エラン・ケレス オリジナル(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

エラン・ケレス オリジナル(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

エラン・ケレス(オリジナル)とは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、ベネリットグループの御三家の1つであるペイル・テクノロジーズの関連人物。 寿命を削りながら“呪いのMS”ガンダムのテストパイロットを務める強化人士たちを自分そっくりに整形させ、普段は彼らをアスティカシア高等専門学校に通わせている。彼らに活躍させた上で、その成果だけを自分が得ようとしているが、最終的な目的は不明。軽薄な口調ではあるが強化人士を励ましたり案じたりするなど、やっていることのわりに気の良いところがある。

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セセリア・ドート(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

セセリア・ドート(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

セセリア・ドートとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、アスティカシア高等専門学園経営戦略科の2年生。 他人を刺す言葉を次々に口にする毒舌家。情報を扱うことに長け、所属する決闘委員会でその能力を発揮している。学園屈指のMSパイロットであるグエル・ジェタークが決闘で敗れたこと、彼を破った編入生スレッタ・マーキュリーの持ち込んだMSが禁止技術を用いた機体だったことから学園の内外が大きく動き出し、自身もそれに巻き込まれていく。

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チュアチュリー・パンランチ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

チュアチュリー・パンランチ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

チュアチュリー・パンランチとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、アスティカシア高等専門学園のパイロット科1年生。 自毛なのか付け毛なのかは不明ながら、自身の頭に匹敵するサイズのお団子状にまとめた髪が特徴。アーシアン(地球出身者)であり、これまでの人生でスペーシアン(宇宙出身者)からの様々な差別を受け、彼らに対して強い反感を抱いている。メカニック化の先輩ニカ・ナナウラにカスタム化してもらった専用のデミトレーナーを愛機としている。

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フェルシー・ロロ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

フェルシー・ロロ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

フェルシー・ロロとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、アスティカシア高等専門学園パイロット科の2年生。 猪突猛進傾向のボーイッシュな元気娘。ジェターク・ヘビー・マシーナリーの御曹司であるグエル・ジェタークの取り巻きの1人で、MS(モビルスーツ)パイロットとしてのグエルのことを尊敬している。そのグエルとの婚約を嫌がって逃げ回るミオリネ・レンブランには当たりが強く、何かにつけては揶揄するようなことを告げている。

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ペトラ・イッタ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ペトラ・イッタ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ペトラ・イッタとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、アスティカシア高等専門学園のメカニック科の2年生。 ジェターク・ヘビー・マシーナリーの御曹司であるグエル・ジェタークの取り巻きの1人で、MS(モビルスーツ)パイロットとしてのグエルのことを尊敬している。同じ取り巻きのフェルシー・ロロとは仲が良く、大抵一緒に行動している。グエルのことは本気で尊敬しており、敗北した姿を見ても見捨てず、立ち上がろうとする彼を見守っている。

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サリウス・ゼネリ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

サリウス・ゼネリ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

サリウス・ゼネリとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、MS産業の最大手ベネリットグループの御三家ことグラスレー・ディフェンス・システムズのCEO。 ベネリットグループの前身であるMS開発委員会の頃からその重鎮として活躍しており、時に容赦なく強権を振るう同組織の中にあっては比較的穏健派。ベネリットグループの幹部の中でも特に高齢で、その才能を見込んだシャディク・ゼネリを養子にして自分の補佐をさせている。

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ソフィ・プロネ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ソフィ・プロネ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ソフィ・プロネとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、半スペーシアン組織「フォルドの夜明け」に所属するMSパイロット。 まだ10代の少女ながらガンダム・ルブリス・ウルという強力な機体を任されており、目的よりも自分の欲求のために暴威を振り向く危険な人物。ガンダム特有の問題点で、時にパイロットの命すら奪うデータストームの反動を「生きている実感」と捉えて楽しんでいる。ガンダム・エアリアルとそのパイロットであるスレッタマーキュリーに興味を抱き、彼女を「お姉ちゃん」と呼んでいる。

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ヴィム・ジェターク(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヴィム・ジェターク(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヴィム・ジェタークとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、ベネリットグループの御三家ことジェターク・ヘビー・マシーナリーのCEO。 ベネリットグループの権力争いに熱を上げる野心家で、息子のグエル・ジェタークも利用してグループ全体を掌握しようと画策している。そのためには現総帥のデリング・レンブランを暗殺することも辞さない強硬な人物。グループ内での生き残りを図るシン・セー開発公社のプロスペラと手を組むも、彼女がベネリットグループへの復讐を目的としていることには気づいていない。

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ノレア・デュノク(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ノレア・デュノク(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ノレア・デュノクとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、半スペーシアン組織「フォルドの夜明け」に所属するMSパイロット。 冷静沈着で任務に忠実な優れた兵士で、まだ10代の少女ながらガンダム・ルブリス・ソーンという強力な機体を任されている。同僚のソフィ・プロネと行動を共にすることが多いが、仲はあまり良くなく、作戦中ですら自分の欲求を優先する彼女に辟易としている。スペーシアンに対する深い憎悪を持ち、彼らとの融和を夢見るアーシアンを「裏切り者」と見なして殺意すら向けている。

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ゴルネリ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ゴルネリ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ゴルネリとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、MS(モビルスーツ)産業の最大手であるベネリットグループの有力会社ペイル・テクノロジーズのCEOの1人。ニューゲン、カル、ネボラとは4人共同でCEOを務めている。 グループ内での競争で優位に立つため、虎視眈々と商機をうかがう。アスティカシア高等専門学園の天才パイロットエラン・ケレスを抱え込み、ベネリットグループでも規模や営業成績が最低クラスのシン・セー開発公社が開発した新技術を積極的に導入しているのもその一環である。

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ラジャン・ザヒ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ラジャン・ザヒ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ラジャン・ザヒとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、MS産業の最大手ベネリットグループの総帥デリング・レンブランの部下。 デリングと同様に自身も軍人上がりで、彼の命令に唯々諾々と従う。秘書のような立場ながら、デリングの娘のミオリネ・レンブランにに関する対応を任されるなど、小間使いのような仕事も押し付けられている。グループ内外に敵の多いデリングにとって、ほぼ唯一といっていい頼れる人物。『PROLOGUE』には登場しておらず、ヴァナディース機関の惨劇には関与していないと思われる。

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ニューゲン(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ニューゲン(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ニューゲンとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、MS(モビルスーツ)産業の最大手であるベネリットグループの有力会社ペイル・テクノロジーズのCEOの1人。カル、ネボラ、ゴルネリとは4人共同でCEOを務めている。 グループ内での競争で優位に立つため、虎視眈々と商機をうかがう。アスティカシア高等専門学園の天才パイロットエラン・ケレスを抱え込み、ベネリットグループでも規模や営業成績が最下位クラスのシン・セー開発公社が開発した新技術の導入に積極的であるのもその一環である。

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ロウジ・チャンテ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロウジ・チャンテ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロウジ・チャンテとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、アスティカシア高等専門学園メカニック科の1年生。 MSに関する知識や情報に長け、自分で改造を加えたペットロボットのハロを常に従えている。学園屈指のMSパイロットであるグエル・ジェタークが決闘で敗れたこと、彼を破った編入生スレッタ・マーキュリーの持ち込んだMSが禁止技術を用いた機体だったことから学園の内外が大きく動き出し、自身もそれに巻き込まれていく。

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カル(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

カル(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

カルとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、MS(モビルスーツ)産業の最大手であるベネリットグループの有力会社ペイル・テクノロジーズのCEOの1人。ニューゲン、ネボラ、ゴルネリとは4人共同でCEOを務めている。 グループ内での競争で優位に立つため、虎視眈々と商機をうかがう。アスティカシア高等専門学園の天才パイロットエラン・ケレスを抱え込み、ベネリットグループでも規模や営業成績が最下位クラスのシン・セー開発公社が開発した新技術の導入に積極的であるのもその一環である。

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ネボラ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ネボラ(水星の魔女)とは【徹底解説・考察まとめ】

ネボラとは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物で、MS(モビルスーツ)産業の最大手であるベネリットグループの有力会社ペイル・テクノロジーズのCEOの1人。ニューゲン、カル、ゴルネリとは4人共同でCEOを務めている。 グループ内での競争で優位に立つため、虎視眈々と商機をうかがう。アスティカシア高等専門学園の天才パイロットエラン・ケレスを抱え込み、ベネリットグループでも規模や営業成績が最低クラスのシン・セー開発公社が開発した新技術を積極的に導入しているのもその一環である。

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ガンダムシリーズの歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

ガンダムシリーズの歴代OP・ED主題歌・挿入歌まとめ

ガンダムシリーズの主題歌・挿入歌を「宇宙世紀」、「アナザーガンダム」、「外伝作品」の3種に分けて一挙に紹介する。同シリーズは日本のアニメ文化を代表する作品の1つであり、その人気も知名度も非常に高い。それだけに作品の顔とも呼べるOPやEDの曲を任されるアーティストは実力派ぞろいで、時に華々しく時に切なく物語を盛り上げてきた。

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YOASOBI(Ayase・ikura)とは【徹底解説まとめ】

YOASOBI(Ayase・ikura)とは【徹底解説まとめ】

YOASOBIとは、ボーカルのikuraと作詞作曲のAyaseから成る男女2人組の音楽グループだ。小説を元にした曲作りが特徴。デビューしてわずか1年ほどで年末の紅白歌合戦に出場を果たし、人気アニメ『BEASTARS』の主題歌を担当、ミュージックビデオの再生回数が億を超えるなどの快挙を遂げた。YouTubeのチャンネル登録者数は200万人を超える。1発撮りを行うYouTubeチャンネル、「THE FRIST TAKE」の出場でも大きな話題を呼んだ。

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韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

韓国芸能界・K-POPで活躍する日本人まとめ

日本でも幅広い世代から高い人気度を誇るK-POPや韓流ドラマ。2016年デビューのガールズグループ「TWICE」に日本人メンバーが3人選ばれたことで、K-POPアイドルを目指す日本人が急増した。韓国の芸能市場にとっても、日本人メンバーの存在は日本進出の大きな足掛かりとなるため重要視されている。またK-POPアイドルに限らず、韓国芸能界で活躍する日本人は多い。

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ガンダムシリーズの宇宙世紀年表まとめ

ガンダムシリーズの宇宙世紀年表まとめ

宇宙世紀とは『機動戦士ガンダム』から『G-SAVIOUR』までの作品間に存在する、架空の歴史である。 いわゆる戦記の体裁を採用しており、主に上記作品群の劇中で描かれた戦争をはじめとした、国家および組織間の闘争に年月を当てはめ、あたかも本当にガンダムワールドの歴史が続いているかのように楽しむ事を可能とした設定となっている。 反面、宇宙世紀のガンダムシリーズは年表に基づいた作劇を行うため、この設定を知らないと作品を理解する事が難しくなるという難点も抱えている。

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機動戦士ガンダム サンダーボルト(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダム サンダーボルト(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムサンダーボルト』とは、原案を矢立肇と冨野由悠季、作画を太田垣康男によるガンダムシリーズの漫画作品またはそれを原作とするOVA(オリジナルビデオアニメーション)作品である。 本作は大元の原作であるアニメ『機動戦士ガンダム』とほぼ同じ時代から数か月たった期間を描いた作品である。 地球連邦軍所属のイオ・フレミングとジオン公国軍所属のダリル・ローレンツのダブル主人公で構成され、二人の宿命的な出会いと運命的な殺しあう様を描いている。

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機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムUC(機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096)は福井晴敏による小説、およびそれを原作としたアニメ作品。 2007年より小説版が連載され、2010年よりOVA劇場上映および発売、2016年にはTVアニメ版が放送された。 機動戦士ガンダムから続く宇宙世紀を舞台に、ラプラスの箱と呼ばれる重要機密を巡る戦いを描く。

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