聴かなきゃ損なバンドと名曲まとめ!「フランク・アンド・ウォルターズ」など

ここでは既に解散していたり、あまりメジャーではないけれど埋もれさせるには惜しいバンドと名曲をまとめた。90年にアイルランド出身の兄弟を中心に結成された「フランク・アンド・ウォルターズ」、80年代にイギリスで圧倒的な存在感を発揮したインディーズロックバンド「FELT(フェルト)」などを紹介している。

▼THE FRANK AND WALTERS(フランク・アンド・ウォルターズ)

出典: www.cluas.com

1990年にアイルランド出身のポールとアシュレイ(2004年に脱退!)の兄弟を中心に結成。1992年のデビュー・アルバム『Trains, Boats and Planes』は、全英で好調なセールスだったのはさておき、珠玉のポップ・ソングが詰まった完璧なアルバムだった。その危うくも強靭なサウンドはもちろん、切なくもペーソスに溢れた歌詞の世界、朴訥としたキャラのヴォーカルまで、正に愛すべきバンド。その後も忘れた頃に作品をリリースしたりと、マイペースに活動している。ちなみにメンバーにフランクさんもウォルターさんもいない。

The Frank And Walters - Fashion Crisis Hits New York

1993年にリリースされた彼らの4作目のシングル曲で、デビュー・アルバム「Trains, Boats and Planes」にも収録されている。流れるようなメロディ・ラインで歌われる、ビンボーでダメな僕らへの温かい眼差しを感じる歌詞が秀逸。

▼FELT(フェルト)

このバンドに関しては、もう、どうしようもないまでに降参してしまう人が存在する。それほどに重要なバンド。ヴォーカリストのローレンスとギターのモーリス・ディーバンクを中心に1979年に結成。ザラザラしてトンガッたギター・サウンドと呟くような淡々としたヴォーカル、そして詩的な美しいメロディで、1980年代のイギリスで存在感を発揮したインディ・バンド。初期はCHERRY RED、中期はCREATION、最後はelで締めた。1989年の解散までに10枚のシングルと10枚のアルバムを残した。

Felt - Crystal Ball

1984年にリリースされた通算3作目のアルバム「The Strange Idols Pattern and Other Short Stories」に収録された名曲。初期フェルトを代表する曲と言えるが、モーリス・ディーバンクによるささくれ立ったメランコリックなギター・サウンドが、この曲では非常にアコースティックでクリアーでクールなものになっているのが特徴。ローレンスのヴォーカルはいつも通り。

▼CLOSE LOBSTERS(クローズ・ロブスターズ)

出典: www.last.fm

1986年にスコットランドのペイズリーで結成された5人組バンド。デビュー前の彼らの曲が、NMEの伝説のカセット「C86」に収録されて注目される。1987年にアルバムデビュー。繊細な響きを持ったアコースティックでジャングリーなテイストのギター・サウンドを中心に、ドコドコした小気味いいビート、甘酸っぱさいっぱいのヴォーカルとハーモニー、魅力的なメロディが素晴らしい。1989年に解散。たった2枚のアルバムを残し、決して駄作を残さなかったバンドで、現在でも一部の熱烈な支持を受けています。

Close Lobsters - Foxheads

何と言っても捨て曲が無いバンドなので選曲に困るが、今回はデビュー・アルバム「Foxheads Stalk This Land」の(一応)タイトル・トラックであるこの曲を。ジャングリーなギター、甘酸っぱいメロディ・ラインとヴォーカルとコーラスが混然一体となった名曲!

▼THE FEELIES(ザ・フィーリーズ)

アメリカはニュージャージー出身、結成は1976年にまで遡る。1980年にアルバム「Crazy Rhythms」でデビュー。この作品にだけ在籍したスーパー・ドラマーのアントン・フィアーが話題だった訳ですが、催眠ギターと称される伸びやかなギター・サウンドと秀逸なメロディが素晴らしく、アントン脱退後の作品の方が個人的には好きだったります。4枚のアルバムを残して1992年に解散していますが、2008年に再結成して現在も活動しています。

www.nicovideo.jp

▼STEREOLAB(ステレオラブ)

1980年代のUK名バンド「McCarthy」のティム・ゲインと、フランス人ボーカリストのレティシア・サディエールが中心となって1990年に結成。ラウンジやクラウト・ロックに影響を受けたサウンドは、奇妙なアナログ・シンセのサウンドが印象的ですが、何よりキッチュでポップ!ハイ・ラマズのショーン・オヘイガンなどの流動的なメンバーにより活動。初期からのメンバーだったメアリー・ハンセンの事故死による危機を乗り越え、現在も活動している。

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▼THE RAKES(ザ・レイクス)

2003年にロンドンで結成された4人組バンド。同時期に話題となったポスト・パンク・リバイバルと言われるシーンの渦中にあり、特に「BUZZCOKS」や「MAGAZINE」に大きな影響を受けたと思われるソリッドで奇妙にひしゃげてユーモラスでポップでパンクなサウンドが大いに支持された。3枚のアルバムをリリースして順調な活動を行っていたが、2009年に突然解散した。

The Rakes - 22 Grand Job

2004年にリリースされた記念すべきデビュー・シングル。デビュー・アルバム「Capture/Release」にも収録された。ジャカジャカしたギターを中心においた正にポスト・パンク・リバイバルと言えるサウンドに、ちょっとエキセントリックなヴォーカルをフィーチャーしたユニークな彼ら流のスタイルは、既に確立されていたのだ!名曲中の名曲!

▼フリッパーズ・ギター(THE FLIPPER'S GUITAR)

ご存じ、コーネリアスこと小山田圭吾と、小沢健二による2人組ユニット(初期はバンド編成だった)。バンド編成で1枚、2人となって2枚のアルバムを残している。アルバムは傑作ぞろいなので聴いてあたりまえなんですが、ライヴ・アルバムやベスト・コンピにも良曲やヴァージョンがあるので、油断できない。全部聴いといた方がいいですよ!思えば1988年から1991年までしか活動しなかった。突如の解散には涙を通り越して怒りが...(笑)。

フリッパーズ・ギター - ビッグ・バッド・ビンゴ

前作までのバンド編成から、小山田&小沢の二人ユニットとなり、全曲日本語詩で製作された1990年のアルバム「カメラ・トーク」から。流れるようなメロディ・ラインとラテン・ダンスな雰囲気もあるチープなリズム、そして全体を覆うダラっとした雰囲気(←褒めてます)が秀逸な名曲!へっぴり腰な歌詞もイイ!

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