試験中に夢中で読んでしまう小説まとめ!吉本ばなな『TUGUMI』など

ここでは現代文の試験に採用されることが多い、うっかり夢中で読んでしまう小説をまとめた。ふたりの少女の夏の日常を描いた吉本ばななの『TUGUMI』、動物を飼っている人が読んだら涙が止まらなくなる江國香織『デューク』などを紹介している。

TUGUMI/吉本ばなな

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生まれつき病弱な少女つぐみと、
いとこのまりあのひと夏の日常を
描いた小説。
ミーハーなわたしは、まず美人なのに
ぶっきらぼうで男前というつぐみの
キャラクターに魅了され、あっという間に
爽やかで美しい夏の日々のただ中に
吸い込まれていきました(遠い目)。

ほっとする物語。ほっと一息ついて、ほっと一安心する話。温かくてほっこりする一冊。

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魚眼レンズでのぞいた、ある夏の風景。さりげない風景描写が秀逸。

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つぐみは体が弱いのに心がしっかりしていて、でも、きっと自分の死を見つめる毎日でなければこんなに心が早熟することはなかったと思います。一生懸命に生きて行きたいと思える本です。

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デューク/江國香織

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「西の魔女が死んだ」
ではなく、「デュークが死んだ」
でお馴染みの短編。
動物を飼っている方、あるいは
動物好きな方、はたまた動物好き
でもなんでもない方、必読です。
心に突き刺さります。
涙が止まらなくなります。
不思議な透明感をもった一作。
魂は流転する。

泣ける(T ^ T)の一言!

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国語の教科書の最後に乗っていた話。
テスト勉強中に読んでいたら涙がとまらなくなった。

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死別したあと、遺されたほうの気持ちの整理について、吉本ばななのお話にも通じるところがある気がします。

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白桃/野呂邦暢

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これは、問題文を読んで
疑問で頭がいっぱいになった覚えがあります。
お兄ちゃんなんでこんなにしっかりしてるの?
なんで出された桃を食たらダメなの?
弟小さいんだからいいじゃない。
などなど。
というか抜粋の仕方が引きありすぎなんです。
わたしの集中力ではなく、問題が悪かったんです。
ラストが必見なので、
「兄弟がおもてなしされてて、桃食べたい弟を兄がたしなめる、みたいな問題どっかで読んだ気がする!」
という方は是非。

ざっと読むのが惜しくて、ちびりちびり読んでいく、そういう滋味溢れる本だった

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非常に地味な作家さんですが、私には読む価値のある野呂さん。読むと必ず何かを心に落としてくれる野呂さん。今回、原爆の話も入っているこの短篇集を読みましたが、表題作の白桃の男の子の目線のやるせなくて可愛らしくていじらしいことと言ったら!!!

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送り火/堀江敏幸

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「送り火」1つとってもいいですが、
できれば全体を読み通して独特の
世界感を満喫して欲しい短編集。
もう二度と手の届かないノスタルジア。
さまざまに切り取られる温かい人の暮らし。
長閑な空気に切なさが溶けていきます。

人と人との繋がり、人と物との繋がりを静かに真摯に見つめる眼差しに心があたたかくなった。

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いつかセンター過去問で見かけた文章を探し求めて、堀江敏幸を読み漁っていたが、ついにこの本で見つけた。「送り火」。

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再読。堀江敏幸で一番読み返してる本。気持ちよいです。

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春の道標/黒井千次

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試験中、「"黒井千次"って逆から読んだら
"人生録"だ!」という事実に気が付き、
その自惚れで集中力が完全にぷっちんして
しまったのは懐かしい思い出です。

ともあれ春の道標、めっちゃイイです。
男の子の移り気(って言っていいのかな)
な恋心にヤキモキヤキモキ(でも後半ヘヴィ)。
かなり刺激的な描写もあり、当時若干
後ろめたさを覚えつつもぐいぐい
読んでしまいました。
おすすめですが、残念ながら普通の本屋さんには
置いていないのですよね。
図書館に行って司書さんにお願い
すれば高確率で取り寄せてくれると思います。
興味がある方は。

恋愛もの、とか初恋ものといわれる小説には、極めて冷笑的な態度を取るひねくれ者の私が、さめざめと涙してしまった小説である。

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現代の女性の変化の兆しは、この小説のなかにも見ることができる

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姨捨/井上靖

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