サマータイムレンダ(サマタイ・サマレン)のネタバレ解説・考察まとめ

『サマータイムレンダ』とは田中靖規による『少年ジャンプ+』にて連載されたSFサスペンス漫画である。
幼馴染の小舟潮の葬儀に参列する為、主人公の網代慎平は帰郷する。
潮は海の事故で亡くなったはずが、他殺の可能性が出てくる。「影を見たら死ぬ」という島に伝わる「影の病」。
慎平は島全体を巻き込む幼馴染を取り戻す闘いに巻き込まれていく。
本作は主人公がタイムリープを繰り返す事で明らかになってくる真相と影の正体、張り巡らされている物語の伏線が最大の魅力。

『サマータイムレンダ』の概要

『サマータイムレンダ』とは田中靖規による『少年ジャンプ+』にて2017年10月23日から2021年2月1日まで連載されたSFサスペンス漫画である。
作者の田中靖規は2002年の天下一漫画賞(審査員・久保帯人)で『獏』という作品で佳作を受賞。
その後、2006年には『週刊少年ジャンプ』にて『瞳のカトブレパス』を15週連載、続いて2009年には同誌にて『鍵人-カギジン-』を17週連載。
当時、『僕のヒーローアカデミア』の作者である堀越浩平がアシスタントをしていた。その独特なストーリー構成や世界観には定評があった。
本作はアシスタント無しで、線描きはペン入れを行わない環境で製作された。作者の出身地である和歌山県を舞台にしており、登場人物も全員和歌山弁で物語が進む。
最初から最後まで、コミックス表紙やおまけページ等、至る所に張り巡らされている物語の設定や伏線が最大の魅力。1コマ、1文に至るまで読者を楽しませてくれる。
『少年ジャンプ+』にて累計1憶3000万PVを記録。
その人気からアニメ化、実写化、リアル脱出ゲーム化が決定している。

幼馴染だった小舟潮が海での事故で亡くなり、7月22日にその葬儀に参列するため、東京から和歌山県の日都ヶ島に主人公である網代慎平が2年ぶりに帰郷する。道中のフェリー内で慎平は潮から「ちゃんと私のこと、見つけてよ」と言われる夢を見る。葬儀の時、親友である菱形窓から潮は海で溺れた子供のしおりちゃんを助けるため死んでしまったと聞く。しかしその夜電話で窓から語られたのは潮の死には不可解な事が多く、首には絞められた跡があり、事故ではなく、他殺かもしれないと言われる。警察はそれでも事故死と決めたという。そして翌日に謎の消失をする島民一家。潮の妹である小舟澪が次々に続く異変に不安がる。そこへ偶然通りかかった老人、根津銀次郎から影を見たら死ぬという島に伝わる「影の病」の話を聞き、その真相を追うため行動を起こす小舟澪と網代慎平の二人であったがそこにはなぜか澪とまったく同じ形をした人間が現れ、二人はなすすべなく殺されてしまう。
本来ならこれで物語は終わってしまうのだが、気が付くと網代慎平はまた7月22日のフェリーで目が覚めた。そして繰り返される日常。
今作は網代慎平がタイムリープによる死に戻りを繰り返して事故の真相、影の病の真相に迫り、幼馴染の小舟潮を取り戻す物語である。

『サマータイムレンダ』のあらすじ・ストーリー

網代慎平17歳は幼い頃に両親を事故で無くし、その母方の縁で小舟家に養子として迎えられた。小舟家の姉、潮と妹の澪は義理の兄妹であり幼馴染でもあった。慎平は焦ったときには落ち着かせるために自分を第三者的な立ち位置で「俯瞰」して見る癖がある。小説を読むことが好きで、作者、南雲龍之介の大ファン。また料理が得意で小舟達の父であるアランの紹介により、15歳の時に調理専門校に通うために東京へ行くことになり、上京する潮に反対され喧嘩別れしてしまう。東京へ行く前日に潮から「今日で最後やから慎平の作ったカレーが食べたい」と言われるが「荷造りとか色々あんねん。また今度な」と断ってしまう。2年後、アルバイト中に突然電話がなり潮が海の事故で亡くなった訃報を聞き、その葬儀のために帰郷することになる。そのフェリーでの移動中に寝てしまいその時に夢の中で潮が出てきて「目をつむって」「プレゼントや」と言われ、最後に「ちゃんと私のこと、見つけてよ。澪のこと、守っちゃってね」と言われ飛び起きる。その時に向かい側で座っていた女性、南方ひづるの胸元に飛び込んでしまい、人生初のビンタをされることになる。

帰郷。不可解な影の病

2年ぶりに帰郷する慎平

帰郷してすぐ、義理の妹である小舟澪が自転車で迎えに来てくれたが、ブレーキがきかずそのまま海に落ちてしまう。
慎平は澪を助けた後、話しながら葬儀場へと向かう。葬儀場では村の人々が集まっており、親友の菱形窓と潮の父親であるアラン、海で溺れたところを潮に助けてもらった女の子、早川しおりとそのご家族、村唯一の日都神社神宮である雁切真砂人がいた。故人に慎平が近づいたとき、後方からカメラで撮影したかのような光が発生。一時騒ぎになるが不明のまま葬儀は進む。
葬儀後、潮の実家である「洋食コフネ」で澪やアランと共に食事をとる。
食後に窓から電話があり、潮の死体には首を絞められた時にできる吉川線があり、事故ではなく他殺の可能性がある事。警察もそれを知っているはずなのに事故で処理している事。潮の死について不可解な事があると打ち明けられる。
同時刻。「洋食コフネ」の前で店を眺める澪の姿があり、偶然通りかかった島の駐在所に勤務する警察官、凸村哲が声をかける。
翌日、葬儀の後にも関わらず日常を取り戻すためとアランは懸命に食堂の営業を再開する。慎平、澪もアランのお手伝いをすることに。
ランチ時に凸村が食事の為来店し、その際先日葬儀場にいた小早川しおりとその家族が1日にして消失したことを慎平と澪に話し、澪は手伝い中にも関わらずその話を聞いて店を飛び出していった。
慎平はアランの手伝いを終えた後、小早川家が経営していた「コバマート」へ向かうことになる。しかし店は閉まっており、澪が1人項垂れた様子で座っていた。
そこへ老人の根津銀次郎が通りがかり、小早川家は昔から島に伝わる「影の病」に侵されたと言い、そのまま去っていく。
澪は思い当たる節があるらしく、小早川しおりが数日前に自分とそっくりな子を見たと言っていた事、潮も実は死ぬ3日前の砂浜の清掃活動中に自分とそっくりな人物を見たと言っていた事を告白し慎平は困惑しながらも状況を俯瞰し、落ち着きを取り戻そうとする。
2人は影の病の事を詳しく知っているであろう日都神社へ向かうことに。神社へ到着するとそこにはなぜか消失したはずの小早川しおりが草むらへ走っていくのを目撃し澪は急いで追いかけ、慎平は警戒しながらも後を追うことに。しかしそこには先日、フェリーで慎平が夢から飛び起きた時に胸元に頭を突っ込んでしまった南方ひづるが。しかも腹部から血を流していた。助けを呼ぼうとした時、ひづるから「しくじった。きをつけろ」と言われた後、ひづるは銃で撃ちぬかれ死んでしまう。
振り向くとそこには私服姿の澪にピストルを突き付けた制服姿のもう一人の澪がいた。

何もかもが分からないまま、突如現れたもう一人の澪に襲われる。

訳が分からないまま、私服姿の澪も頭を撃たれ、そのまま慎平も撃たれ、死亡してしまう。

始まるタイムリープ

死んだはずなのに2度目の7月22日を繰り返す慎平

ループ2週目。
銃で撃たれて死んだはずの慎平だったが、目を覚ますと再びフェリーで南方ひづるの胸元に頭を突っ込んでいた。
顔色が相当悪かったらしく南方ひづるから「随分とうなされていたが、悪い夢でも見たのかい?」と声をかけられたが、つい先ほど、慎平の記憶の中では中で撃たれて死んでしまった彼女を思い出し、「鉄砲で撃たれたことあります?」と聞いてしまい、さらに距離を置かれてしまう。
本当に悪い夢でもみていたのかと思った慎平だったが、その後に起こる出来事が先ほどと全く同じであった為、夢ではないことに気付く。落ち着きを取り戻すために今回は「洋食コフネ」での食事の後に家の外に出て、海辺側で休憩することに。その時に、家の前で入り口を見つめる澪と、そこを通りかかった凸村哲を見つけた。

本物の凸村を殺害し、吸収。影は存在した。

凸村が澪に声をかけたその時、突然ナイフを取り出して凸村の背中を何度も刺し殺害。衝撃の瞬間を目撃した慎平は物陰に隠れて現状を俯瞰し自分を落ち着かせ様子を見る。すると澪からシャッター音と共に発光があり、突如凸村の死体が消滅し、その陰から凸村が出てくる。その瞬間を見たとき慎平は「影の病」の存在を確信する。そしてフェリー到着時に澪が乗っていた自転車のブレーキが壊れており海に転落したのもこの影の仕業だということ。1週目の昼のランチを食べに来た凸村はこの影だったことを知る。
隠れていた慎平だったが、スマホに窓から着信がきて、影達にバレてしまい、喉元を刺され死亡してしまう。

ウシオと夏祭り

3度目の22日を繰り返す慎平

ループ3週目。
次は日都ヶ島に到着した所から目が覚める。未来に起きることが予測できるようになり、迎えに来た澪を海に落ちる前に体を張って止めようとし、自ら海に落ちる。
慎平はその日の夜には影のミオ(以降、影のキャラクターは原作通りカナ表記で区別する)が「洋食コフネ」に現れて凸村が殺害されてしまう為、事前に凸村に嘘の通報をし、彼の移動場所を変更させ、窓からの電話はこない用あらかじめ連絡し、ミオが来るかの確認の為、「洋食コフネ」の入り口付近の植木鉢にスマートフォンを動画モードで設置し撮影に成功する。設置後、顔を洗う為に洗面所の鏡を見たときに自らの右目の色が変化していることに気づく。
撮影できたミオを本物の澪に見せ、影の存在を確かめた後、同じく影を見たという小早川しおりの家である「コバマート」を訪ねる。
コバマートに到着すると村民の汐見と会い、慎平と汐見の2人で家の中を確認することになる。
部屋の中は朝食がそのまま残されており、テレビもついた状態になっているのだが、床とソファには人の影が染み込んだような跡があった。さらに慎平が2階にいくと後方からフラッシュを受け、振り向くとそこには小早川しおりが。ここでしおりが既に影になっていることを知ることになる。
汐見さんが追いかけてきてくれて影のシオリは消え、命拾いする。
家に戻ってきた慎平はランチを食べに来た凸村から嘘の通報をした事を注意され、コバマートの事も後で聞かせてくれと言われ、彼が影ではない本物だということに安堵する。同時に凸村から、潮のスマートフォンを渡され「亡くなる前日に潮ちゃんからもし私に何かあったら慎平に渡してほしいと言われていた」と言われる。
その後、協力してくれる仲間を増やすために、今までの話を親友の窓に全て話す。窓は全てを理解し、神宮の雁切さんなら何か知っているのではないかと急ごうとするが、1週目で神宮でミオに殺されている為危険だと判断し、人出も多い翌日24日の夏祭りの時に集まっていくことにする。
夏祭り当日。屋台を楽しみながら歩く一行。そこで慎平は大勢の人の中から潮らしき人を見つけ、1人で追いかける。砂浜まで行って見つけたのは死んだはずの潮そのものだった。
潮は慎平を見つけ抱きついて喜ぶ。「なんで慎平がおるん?」。しかし慎平は「それはこっちのセリフだ」と驚きを隠せない。潮は今までどうしていたのかという記憶、自分は死んだという現実が理解できていなかった。慎平は今目の前にいるウシオは影だと警戒するが、ウシオは祭りを楽しみたいと慎平を引っ張っていく。
影であるはずの潮の本物の人間のような振る舞いに、本当の潮なのではないかと慎平は困惑してしまう。澪達に電話し、ウシオには祭りが終わるまで隠れていろと伝え、慎平は1人でみんなのところへ向かう。
我慢ができなかったウシオはバレないようにと変装して出てくるが、窓にすぐにバレてしまう。澪はウシオを見て「本物とは違う」、影だと認識し離れるように叫ぶ。しかしウシオを掴んでいた慎平も実は祭りの最中に入れ替わっていた影のシンペイであった。本物の慎平は電話の後、みんなのもとへ向かう時にミオに見つかり、取り押さえられていた。
影はその本人のそれまでの記憶を知ることができるらしく、シンペイによって、慎平が今まで何度か死んでいることを知る。その為今殺してもまたループされるということから「全てが終わるまで殺すな」とミオに伝える。そしてシンペイは澪達のもとへ向かった。
神宮へ向かう階段でミオに捕らえられた慎平は左腕を折られ、「もうじき、オカアサンが起きて来る」と言われる。
続けて足も折られようとしたその時、散弾銃がミオの頭部に当たり地面の影も撃たれミオは消滅する。
慎平を助けてくれたのは南雲龍之介と名乗る、フェリーで一緒だった南方ひづるだった。
龍之介は影と人の区別がつき、影の本体は地面にある影の方という事、影は踏まれるのを嫌うため踏もうとすると影そのものが避けようとする事。人間を光るスキャンによって情報を取り込む事。それが人間でいう食事に繋がっていることを慎平に教える。そしてみんなが危ないと2人で向かうことに。
境内についたとき、そこには山と積まれた人の死体と4本の腕を持つ見たことのない影がいた。影は窓の妹の朱鷺子を殺し、窓も自分の影に殺され、澪は影に取り込まれて消えた。
その上空にはオカアサンと呼ばれる着物を着た少女が。龍之介は小さく「ハイネ」と呟く。続けて「手遅れだ」と言う龍之介(この時、南方ひづるには南方龍之介という過去に亡くなった弟の人格が宿っている)に慎平は「俺なら22日に戻れる」と自分を撃って殺してくれと叫ぶ。

ウシオとひづるの協力によりループに成功する慎平

慎平のループを理解していない4本腕の影が余計な事をしないよう阻止するが、そこにウシオが現れ4本腕の影を殴り飛ばし、その隙に慎平は頭をひづるに撃たれ死亡する。ひづるは最後に慎平に対して「もしも本当に戻れるのなら私に君の名前を名乗りたまえ。必ず助ける」と言いそのまま影に飲まれる。
ループの光に入る時、上空にいたハイネと目が合う。そしてウシオから光の中で「力には限りがある」と言われ、目が覚めると22日、澪と合流し葬儀場へ向かうところだった。

反撃開始

南方ひづるを見つけ、作者である南雲龍之介であることに気づきサインを求める慎平

ループ4週目。
このままだと7月24日に全員が死ぬことを知った慎平は影と戦う事決める。
慎平は3週目の最後に言われた通り、次は南方ひづるを探すところから始める。葬儀に参列し、影であることをわかっているシオリに声をかける。
途中でシオリの両親に止められるが二人の影をみるとハエがいるところだけ影が避けているのを確認し、2人が既に人ではないことを確信する。
火葬場での昼食時間に慎平は情報収集を行い、南方ひづるの連絡をアランから手に入れる。
南方ひづるは慎平と出会い、全容を聞き、すんなりと慎平がループしていることを理解する。ひづるは共に影を殲滅する為行動していた根津銀次郎と2人での協力を約束してくれる。
早速、慎平はひづる達と失踪する前の小早川家に行き、ひづるが先行し小早川家の両親とシオリの影を倒すことに成功する。
この時に地面に存在する影に釘でいえば3本、打ち付ければ影の行動を無力化できることを知る。
22日の夜、3週目で出会った影のウシオが慎平と共にループをして再会する。相手は影。警戒を怠らない慎平であったが、この時突如部屋にまで襲撃してきた影のミオを相手に、体を張って戦ってくれたこと、またそれまでの言動も生きていた時の潮にそっくりだった為、慎平はウシオの事を信じることにする。
ひづるは自らのスマートフォンに届いた潮と思われる声の「夏祭りに島民が殺される事、救えるのは網代慎平だけ」という音声メッセージを聞き、それが理由で今回、日都ヶ島へ来た事を明かす。
しかし影のウシオと共に行動をしたい慎平、影を殲滅したいひづるの意見が分かれ、以降は別行動をとることになる。
翌日、3週目の最後、影と菱形朱鷺子が話をしていたことから、菱形家と影に繋がりがあるのではないかと慎平は考え、窓に前回同様にこれまでの話を説明した後ウシオを会わせ、今回も協力することになる。
また凸村から貰った潮のスマートフォンをウシオに渡し、指紋認証でロックを解除、動画が保存されている事を確認する。そこには潮と影のウシオが映っていた。ウシオは7月18日、海の清掃活動時で出会った潮をスキャンしたことで生まれた。ウシオは『オリジナル』と言われる本体を消さないと影は存在できず、17日にしおりが影を見ていたことから、次にしおりが影に狙われることを確信し、それを守り抜くために潮とウシオの2人でしおりを襲いに来るであろう影に戦いを挑むこと決めた。そして万が一の事を考え、潮たちは動画を残すことにしたのだった。
記憶が蘇り、自分が影だと認識したウシオは、自らの能力を使い7月21日に起きたことを慎平と窓にデータを再生するかのように見せる。
海に遊びに来たしおりと潮たち。一瞬目を離した隙にしおりが海深くに影によって連れ去られ、潮が追いかけて影を剥がし、ウシオがしおりを海面まで上げようとする。しかし影により潮が首を絞められ殺害され、ウシオも拘束されてしまう。消される寸前で後から助けに来た澪と窓の存在により完全には消されずウシオは海底に沈んでいく。その時にしおりは消され影のシオリにすり替わっていた。
過去の映像であるデータを見ていた慎平と窓であったが、映像の最後、慎平の腕が映像であるシオリに掴まれ「見つけた」と言われる。シオリは3週目の最後に見たハイネへと変化し、ウシオは記憶のデータの再生を終了させたが、慎平の掴まれた腕にはハイネの手形が残されることになる。
窓が朱鷺子が影と話していたこと、また過去に一度、忍び込もうとして見つかってしまい、中には入ることができなかった菱形医院の旧病棟が怪しいと考え、23日の夜に慎平・潮・窓の3人は準備をした後に向かうことに。その旧病棟内の壁の隙間からウシオの能力を駆使し扉を見つけ、地下洞窟へと続く道を見つける。そこには大量の影が潜んでいた。

旧病棟内の壁の隙間をウシオに調査させる為に祭りでの約束をする慎平

襲われながらも進んだ先には窓の妹の朱鷺子が待っていた。影を従えた朱鷺子を前に慎平は戦力的には勝てない事、朱鷺子がすぐに攻撃してこない為、狙いはウシオなのだと考え、ループするにしても真相が分かってからだと判断し、その場では降参しヒルコ様と呼ばれるのところへ連れていかれる。
一方、心配になり外で慎平に電話をかけていた澪が、偶然通りかかった凸村と共にマンホールの中に消えるシオリの影を目撃し、2人で捜索に向かうことになる。
同時刻、別行動をしていたひづると銀次郎も地下の洞窟にたどり着き、そこへ入っていく澪と凸村を目撃する。さらにその先には昨日倒したはずのシオリと、4本腕の影が。
退却するべきだと銀次郎は言うが、その瞬間に攻撃を受け死亡してしまう。ひづるは怒りにまかせて銃を乱射するが4本腕に撃ち抜かれ、一時撤退を余儀なくされることになる。
ヒルコ様のもとへ連れていかれた慎平ら3人はヒルコ様がハイネであることを知る。そしてハイネは長年、人の情報を食しておらず、衰弱している状態であった。
ここで窓と朱鷺子の会話から、朱鷺子が影に協力しているのは彼女と窓の母親は実は既に死亡しており、影が生活をしていること。影の元であるハイネがこのまま死んでしまえば、影の母親も消えてしまうため、母親を守るために協力していたことを知る。それを知った上でも、ハイネを阻止したい慎平は反撃を試みるが、戻ってきた4本腕の影に指と武器を落とされ、窓、そして朱鷺子も裏切られ殺されてしまい、ハイネによりウシオも拘束され、絶体絶命となる。
この時、4本腕の影から慎平の右目がハイネの右目であり、並行世界を観測しそれを事実にする事ができ、世界を描写(レンダリング)する力を持っていることから、死亡した際にループができる事を知る。その為ハイネも同様にループができることを知る。また慎平が死ぬことで発動する為、ハイネの目的が達成されるまで最後まで生かし続けようとする。
そこへ、凸村と合流して戻ってきたひづるが助けに入り、2人が作った一瞬の隙のおかげで慎平は事前に用意していた毒薬を飲むことができ、ループすることに成功する。

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