グラップラー刃牙(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

板垣恵介による日本の漫画。週刊少年チャンピオンで連載されていた。東京ドームの地下に秘密裏に建造された闘技場では日夜、熱き格闘家たちによる試合が行われていた。そして地下格闘技場の若きチャンピオンである範馬刃牙は今日も強者との戦いを求めていた。すべては地上最強の生物である父親、範馬勇次郎を倒すため、刃牙は戦い続けるッ! 全国の男を熱くさせた格闘漫画の金字塔!

『グラップラー刃牙』の概要

『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で1991年~1999年連載された板垣恵介による日本の格闘漫画。全42巻。続編に『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』『バキ道』がある。外伝としては『グラップラー刃牙 外伝』『バキ外伝 疵面~スカーフェイス~』『バキ外伝 創面』『愚地独歩外伝』がある。OVA化、テレビアニメ化(4クール)されている。『アメトーク』の「グラップラー刃牙芸人」でも紹介された。主人公範馬刃牙は一見、普通の高校生だがその実は東京ドームの地下に極秘裏に建造された闘技場で行われる地下格闘技のチャンピオンである。彼の目標はただ一つ、父親であり地上最強の生物範馬勇次郎を越えることだ。空手家、医者、プロレスラー…様々な強者との戦いを経て刃牙は成長していく。

『グラップラー刃牙』のあらすじ・ストーリー

地下格闘技場編

主人公範馬刃牙は普段は冴えない高校生として暮らしているが、その実は東京ドームの地下にある地下格闘技場のチャンピオンである。彼の目標はただ一つ、地上最強の生物である父親、範馬勇次郎を倒すことだ。試合の前日彼は、無名の選手として空手の全国大会に出場し優勝する。その目的は試合相手の空手家、鎬昴昇との戦いに備えるためだった。迎えた本番、刃牙は鎬の「紐切り」に追い詰められながらもなんとか勝利を収めるが、試合を見ていたストライダムから鎬程度に苦戦するようでは到底、父親には勝てないと忠告される。
その後、刃牙は地下闘技場にチャレンジャーとして現れたマウント斗場、鎬紅葉と戦い勝利を収めるがやはり自分と父親との間にはまだ差があることを自覚し、決意を新たにするのであった。

幼年期編

地下闘技場編から遡ること、四年。十四歳の刃牙は強さを求め邁進していた。不良百人と喧嘩し、プロボクサーと拳を交える。全ては憧れの父親と並ぶため、そして母親からの寵愛を受けるためだった。強さを求めた刃牙はある日、来日していたプロボクサー、ユリー・チャイコスキーとスパーリングを行い敗れる。その悔しさから刃牙は今までやっていた近代的なトレーニングをやめ、飛騨山へ籠るのだった。一方その頃、刃牙をさらに強くしたい母親の思惑により、日本最強のヤクザ、花山薫も動き出していた。山籠もりを行った刃牙は、飛騨山最強の夜叉猿に勝負を挑もうとしていた。あくる日、刃牙が夜叉猿の巣食う夜叉岩で待っているとついに夜叉猿が姿を現す。しかし、その予想外の強さに刃牙は返り討ちに遭い、助けにきた山岳監視員の安藤も瀕死の重傷を負ってしまう。逃走した刃牙は、夜叉猿討伐に向け、さらに力を蓄える。体を限界以上に酷使しエンドルフィンを出すというトレーニングと崖から谷底に落ちるというトレーニングによって刃牙は格闘家として新たなステージに立つ。そして迎えた二度目の夜叉猿戦、血で血を洗うようなすさまじい戦いの末、刃牙は夜叉猿に勝利する。しかし、同時に夜叉猿に子どもがいたこと、夜叉猿の妻を父親が殺していたこと、それらが発覚し刃牙は罪悪感を抱く。後日、夜叉猿の巣穴に勇次郎が殺した夜叉猿の妻の頭蓋を届けにいった際、刃牙と夜叉猿の間に友情のようなものが芽生え、刃牙はさらに強くなることを誓うのだった。
夜叉猿との戦いを経て、刃牙は以前よりも数段パワーアップしていた。かつてライバル視していたユリーでさえ、刃牙にとっては強敵ではなくなり当初抱いていたユリーとの再戦の意欲も失せかけていた。そんな時、ヘヴィ級ランキング戦に向かうユリーを花山薫が襲撃するという事件が起きた。ユリーを再起不能に陥れた花山に興味を抱いた刃牙は花山のいる組事務所に乗り込む。その行動が花山の怒りを買い、以後花山につけられようになる。そして、フクロウビルにて刃牙対花山の死闘が始まる。
スピードやテクニックで翻弄する刃牙に対し、圧倒的なパワーでねじ伏せる花山。花山の「握撃」や刃牙の「合気」によって試合は二転三転し、相打ちで幕を閉じる。命を賭した戦いを経た刃牙と花山の間には熱い友情が結ばれた。
だが、それも束の間、範馬勇次郎が乱入する。満身創痍の二人に向かって戦えと迫る勇次郎。刃牙はそれを拒否、花山は勇次郎に襲い掛かるが両者とも瞬殺されてしまう。あっけなくやられた二人を目にした勇次郎は深く失望する。
友情を交わし合えた花山を目の前で凄惨に痛めつけられ、刃牙は深く悲しむ。と、そんな刃牙の前に父勇次郎が現れ突然決闘の約束を交わされる。乗り気ではなかった刃牙だが、目の前で夜叉猿の死骸を弄ばれて憤慨、父親の打倒を決意するのだった。
勇次郎と戦う力を養うため、刃牙はストライダムに戦場を要求する。ストライダムは、刃牙に陸上自衛隊第1空挺の精鋭五人が演習を行う北海道のある山を戦場として紹介する。そこには勇次郎と並ぶとも噂される戦力「ガイア」がいるのだった。「ガイア」と戦うため刃牙は陸上自衛隊第1空挺の精鋭たちと死闘を繰り広げる。その結果、野村という気弱な自衛官の第二の人格であるガイアが覚醒、刃牙はガイアと交戦する。ガイアの圧倒的な戦闘センスと環境利用闘法により、刃牙は一時仮死状態にまで追い込まれるが、刃牙自身も戦闘スキルを開花させ見事ガイアを打ち破るのだった。
ガイア戦後、迫る勇次郎戦に向け刃牙は数々の武術家たちと手合わせする。それによってコンディションを整えた刃牙はついに勇次郎との決闘当日を迎える。
決闘当日、自分の前に現れた勇次郎に対し、刃牙は勇猛果敢に飛び掛かる。今までの修行の成果を全て注ぎ込む戦う刃牙。ところが、全てを注ぎ込んでなお、刃牙と勇次郎の間には天と地ほども開いた実力差があった。瞬殺される刃牙。なすすべもなくいたぶられる刃牙をかばったのは、なんと母親だった。今まで刃牙を勇次郎のご機嫌をとるための道具として扱っていたはずの母、江珠が土壇場で母親としての自分の感情に気づいたのだ。刃牙をかばったことで勇次郎から致命傷を受ける江珠だったが、それでも一歩も引かず勇次郎に食い下がる。その気丈なさまに胸を打たれた勇次郎は江珠を抱きしめ、そのまま絞め殺すのだった。
気絶していた刃牙が目を覚ました時、母親はすでに死んでいた。刃牙はもう、動かない母親の亡骸を抱えながら街を彷徨うのだった。
それから刃牙は父、勇次郎を倒すため死に物狂いで修行を積み、世界中の格闘家たちの元を渡り歩いた。そして刃牙はある時、東京ドームの地下に強者が集う格闘場があるという噂を耳にする。
東京へ向かった刃牙は、地下闘技場のオーナー徳川光成に頼み込み地下闘技場戦士になるのだった。
そしてそこから刃牙が真の強者となるための戦いが始まる。

最大トーナメント編

地下格闘技場のオーナー徳川光成は、世界中から猛者を集め地上最強を決めるトーナメントを開催する。優勝者には時価10億円のチャンピオンベルト(かつて古代ローマ・パンクラチオンの歴代王者の腰に巻かれていたもの)を贈呈するという。

そして地下格闘技場には32名もの猛者が集まった。

“武神”と称される伝説の空手家・愚地独歩。
独歩の養子で技術的には彼を超える空手界の麒麟児・愚地克己。
実戦で磨き上げた技を振るう空手家・加藤清澄
「総合格闘技」の先駆けたる日本拳法を修めた稲城文之信。
アマレスの米国代表選手であるロジャー・ハーロン。
素手で行うムエタイ“ムエカッチュアー”のジャガッタ・シャーマン。
破門覚悟で己の強さを試さんとする少林寺拳法の三崎健吾。
ボクシング3階級制覇のラベルト・ゲラン。
完全な打撃対策をしたと豪語する柔道家・畑中公平。
関節技に特化したレスリングの猛者ローランド・イスタス。
気合と根性なら誰にも負けない特攻隊長・柴千春。
本能のみで戦うバーリ・トゥードの勇者ズール。
軍人にしてテコンドーの使い手でもある李猛虎。
“世界一のタフガイ”を自称する用心棒リチャード・フィルス。
合気を極めた老柔術家・渋川剛気。
現役のボクシングヘビー級王者アイアン・マイケル。
正体不明の喧嘩屋ジャック・ハンマー。
ムエタイの強豪デントラニー・シットパイカー。
ブラジル柔術の達人セルジオ・シルバ。
2m40cmの巨漢レスラーアンドレアス・リーガン。
超実戦柔術家・本部以蔵。
キック・ボクシングの統一王者ロブ・ロビンソン。
サンボのロシア王者セルゲイ・タクタロフ。
かつて刃牙と死闘を繰り広げた空手家・鎬昂昇。
心技体全てを備えたシュート・レスラー山本稔。
中国拳法の拳士・烈海王。
往年の名レスラー猪狩完至。
究極の肉体と医学的知識による人体破壊術を有する鎬紅葉。
現役の横綱・金竜山。
刃牙の友人にして最強のヤクザ花山薫。
アメリカを主戦場とする超一流のレスラーマイク・クイン。
そして現チャンピオンである範馬刃牙。

32名の闘士はそれぞれが磨き上げた技を振るい、壮絶な試合を繰り広げる。刃牙は強敵に苦戦しながらも勝ち上がっていくが、決勝で彼の相手となったのは独歩や花山といったこれまでにも活躍した猛者ではなく、喧嘩屋のジャック・ハンマーだった。ジャックは「今日勝てるなら明日死んでもいい」との覚悟の下に危険なドーピングを繰り返して超人的な力を獲得しており、その力で相手を蹴散らして勝ち上がってきたのだった。
さらにジャックもまた勇次郎の子であることが、刃牙の腹違いの兄であることが判明し、トーナメントの決勝は“どちらが父にして史上最強の生物である勇次郎に挑むか”を決める空前の兄弟喧嘩となる。互いに死力を尽くした末に、刃牙はついにジャックを締め落とし、トーナメントの覇者として拍手喝采を浴びる。

「ジャックが勝つ」と見ていた勇次郎はこの結果に驚き、刃牙のさらなる成長に期待し心躍らせる。トーナメントで戦った闘士たちに祝福されながら、刃牙はさらに強くなることを誓うのだった。

『グラップラー刃牙』の登場人物

地下格闘技場編からの登場人物

範馬刃牙(はんま ばき)

CV:菊池正美、島﨑信長(TVアニメ)/山口勝平(OVA)/KENN(デジタルコミック)
本作の主人公。見た目は普通の高校生だが、その正体は地下格闘技場無敗のチャンピオン。幼い頃からの過酷なトレーニング、そして数々の戦闘によって彼の体には夥しい数の傷が刻まれている。彼の家の付近の不良たちは刃牙に敗れたはらいせから刃牙の家の壁や屋根、果ては地面に至るまで「刃牙死ね」「マザコン」などのラクガキをびっしりと描いてる。しかし決して実際に手合わせしようとはしない。それは刃牙と自分たちの間にある圧倒的な実力差に気づいているからである。父親であり、地上最強の生物、範馬勇次郎を倒すことを目標にしている。飄々とした性格で、戦闘中相手を挑発し激怒させることも。戦闘スタイルはトータルファイティング。徳川光成曰く「範馬刃牙流格闘術」。様々な格闘家との戦闘を経て、作り上げられたスタイルである。

範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)

CV:乃村健次、大塚明夫(TVアニメ)/中嶋比呂嗣、堀秀行(ゲーム)/小山力也(デジタルコミック)
刃牙の父親であり、地上最強の生物。当初『グラップラー刃牙』に登場する格闘家のほとんどは範馬勇次郎を倒すことを目標にしていた。彼のタフネスは野生の肉食獣なみであり、どんな攻撃にも耐えることが出来る。武神と呼ばれる愚地独歩の攻撃すら彼には一切通じていなかった。性格は傲岸不遜そして残虐。道場破りを趣味的に行っており、積み上げてきた技術が自分の手で崩れ去るのを見ることに至上の喜びを感じている。彼によって再起不能にされた格闘家やアスリートは数知れない。勇次郎には「オーガ」という呼び名もある。これは彼が攻撃態勢に入った時、背面に浮かび上がる鬼の文様に由来する。実際は文様ではなく、極限まで戦闘に特化したヒッティングマッスルが盛り上がって出来たものである。背面の鬼にはもう一段階上があり、それは腕を天高く掲げた際に出来る「鬼が哭いている」と呼ばれる状態である。その状態から繰り出される攻撃はあまりに強力で速すぎて防ぐことすら出来ない。彼のこのような強さは生来のものである一方、世界中の戦場を素手で戦い抜くことで磨かれたものでもある。彼はその常軌を逸した強さ故、あらゆる国から恐れられている。日本は彼がどんな犯罪を犯そうが不問にし、アメリカは彼個人と平和条約を結んでいる。

末堂厚(すえどう あつし)

空手道神心会の一員。フルコンタクト系空手の全国大会「リアルファイトトーナメント空手道大会」の王者。刃牙に負けるまで三連覇していた。身長205cm、体重130kg。驚異的な身体能力を誇り、ベンチプレスは270kgを持ち上げ100mは裸足で11秒を切る。ミット打ちをする際は三人が抱えなければいけないほどのパワフルさを誇る。気性が荒く、神心会の目上の師範に対する礼儀はおろか総帥である愚地独歩にすら噛みつく場面も見られた。また短気な性格で、怒ると手が付けられない。だが、一番恐ろしいのは彼が怒りを通り超して冷静になった時である。その状態の末堂は頭の中にプロファイルされたいくつもの戦術を用いて徹底的に相手を叩きのめす。アメリカのプロレスラーは冷静になった末堂に重傷を負わされた。

愚地独歩(おろち どっぽ)

空手道神心会の総帥。あだ名は「武神」「人食い大蛇」「虎殺し」と様々である。江戸っ子気質で豪放磊落な性格。またひょうきんな面も持ち合わせ、冗談や挑発を口にすることもしばしばある。刃牙の試合を見るまで一線を退いていたが、鍛錬は一日たりとも欠かしたことはなく今なお現役。戦闘スタイルは手に何も持たぬことが「空手」という「空手」の真髄を体現したスタイル。刃物並に鍛え上げられた手足を武器にビール瓶を切断したり、土管を粉々に粉砕することが出来る。また前歯の構えや回し受けなどの受け流し技を用いて、相手の攻撃を絶対防御することも出来る。あらゆる状況に対応した格闘スタイル。

加藤清澄(かとう きよすみ)

空手道神心会の一員。目や金的などの急所を狙うダーティーな空手を好む。それゆえ格闘スポーツ的な空手に嫌気がさし、一時期は裏社会に身を置き日本刀や鉄砲の中でその拳を磨いていたが独歩の誘いで神心会に戻る。刃牙が出場した空手全国大会にも顔を出し(出場はしていない)刃牙を訪ねた格闘家たちを打ちのめしていた。刃牙に対抗意識を燃やしていた。あだ名は「核弾頭」「神心会のデンジャラスライオン」。

本部以蔵(もとべ いぞう)

本部流柔術の師範。50歳。長年に渡り、どの流派にも属さず独自の超実践柔術を追求している。武術界でも名の知られた存在で多くの空手家たちを壊してきた。初登場時は得体の知れない不気味な人物として現れたが、話を重ねるごとに親しみやすい性格の人物として描かれるようになる。また様々な格闘技に精通しているため最大トーナメントでは解説役に回ることも多かった。

徳川光成(とくがわ みつなり)

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