恋する小惑星(恋アス)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『恋する小惑星』とはQuroによる4コマ漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品である。
高校に入学した主人公である木ノ幡みらは幼い頃にした将来小惑星を見つけて名前をつけるという約束を叶えるために、地学部に入部する。そこで幼い頃の約束の相手である真中あおと再会する。そこから他の地学部のメンバーと一緒に地質分野を学んだり、バーベキューをしたり、合宿に行ったり、ワークショップに参加したり、新しい後輩を歓迎したりと様々な活動をして成長していく物語である。

『恋する小惑星』の概要

『恋する小惑星』とは2020年冬に放送されたテレビアニメ作品。読み方は「恋するアステロイド」。略称は「恋アス」など。原作は『まんがタイムきららキャラット』で、2017年3月号から連載されている。原作者はQuro。アニメの監督は平牧大輔で、制作会社は動画工房である。作品の魅力としては地質や天文といった分野に関して地学部の日常を通して楽しく触れることができる。このアニメは地質分野に触れた日常系アニメが少ない中、地質分野を題材とし、多くの視聴者が地学に触れるようになるきっかけを作った。

高校の地学部を舞台として、個性的なキャラクターたちがそれぞれの目的や目標に向かって、部活動をともにして、たくさんの楽しい思い出を作る物語である。2020年冬の放送では、主人公の木ノ幡みらの入学から2年生の夏までの出来事を描いている。

高校に入学した主人公である木ノ幡みらは幼い頃にした将来小惑星を見つけて名前をつけるというあおとの約束を叶えるために、天文部に入部しようとする。しかし天文部は部員不足で、地質研と合併して、地学部になっていた。そこで幼い頃の約束の相手である真中あおと再会する。そこから他の地学部のメンバーと様々な活動をする。河原で石拾いをしたり、地質標本館に行ったりして地質について学んだり、小惑星を見つけるワークショップであるきら星チャレンジに参加して実際に小惑星を探す方法を教わったりした。他にはバーベキューや鍋を食べたり、海に行ったり、いろんな種類の石を売っているミネラルショーを見に行くなどのことも行った。あおがきら星チャレンジの予選に落ちたり、あおとケンカしたり、あおの親が転勤になってあおもともに引っ越さなければならなくなったりと困ったことはたくさん起きるが、その度に地学部のメンバーや周りの人に助けてもらいながら、一歩ずつ小惑星を発見するという目標に向かって前進して行くストーリーである。

『恋する小惑星』のあらすじ・ストーリー

第1話 二人の約束

主人公、みら(木ノ幡みら)は幼い頃にキャンプで出会った「あお」という子と将来小惑星を発見し、小惑星に「あお」という名前をつけることを約束した。そして高校生になったみらは天文部に入部しようとしたが、なんと天文部は地質研と合併して、地学部となっていた。
地学部の部室に行くと、部長のモンロー(森野真理)、副部長の桜(桜井美景)、2年生のイノ(猪瀬舞)と出会う。さらにそこには幼い頃の約束の相手「あお」こと真中あおがいた。久しぶりにみらと会ったために、最初はみらとの距離感に悩んでいたあおも、みらと電話をしたりメッセージを送り合うといったコミュニケーションをとるにつれて次第にみらと打ち解けていく。

第2話 河原の天の川

顧問の遠藤先生(遠藤幸)の提案でバーベーキューをしていた地学部のメンバーたち。バーベーキュー以外にもすず(鈴矢萌)の家で作っているパンを食べたり、みらの上級生に対するあだ名づけ、河原で石ころハンティング、天体観測などをして楽しんでいた。
部活の方では会報を作ることにした地学部。部員がそれぞれ各々の持ち味を生かした記事を作っている中、みらはどのような内容にしようか悩んで生徒会に所属する姉のみさ(木ノ幡みさ)に相談したところ、みさにみらの記事の内容にみららしさががないと厳しく指摘されたため、みらは拗ねてしまった。みらはあおからの会報用のイラストを描いて欲しいという頼みごとをきっかけに、会報の内容をマンガにすることに決め、その会報もみさの宣伝もあり、好評ですぐになくなってしまった。その後会報制作のお疲れ様会で温泉に行った地学部一同は温泉でも温泉の効能や温泉に置いてある岩などについての地学の豆知識で盛り上がる。

第3話 思い出はたからもの

数学の試験の再試のためにみらの家で勉強しているみらとあお。そこにすずも勉強を教えにやってくる。歌を歌って公式を覚えたり、すずがみらの秘密の自作マンガをあおにバラしたりして騒がしくなる。その後みらとあおはすずの実家のパン屋でアルバイトをすることになる。忙しく働いていると、部活から帰ってきたすずの妹のめぐ(鈴矢芽)と出会う。
とある休日にイノとすずが一緒にいるところに遭遇したみらとあお。尾行するも、見つかってしまう。イノ達は市町村の領域ではあるが、地理的に離れている飛び地を見にきていたのだった。その後イノが幼い頃に地図を使って宝探しをしていたことをきっかけにして地図にハマったこと聞き、イノに宝の地図を書くように頼むみら。後日、宝の地図をもらったみら達は校内を探検し、無事イノの宝物である飛び地での記念写真を発見することに成功する。

第4話 わくわく!夏合宿!

地学部の夏合宿ではまず地質標本館、JAXAに向かった。地質標本館では桜は様々な石を見て大興奮、みらは川で拾った化石の鑑定をしてもらった。一方JAXAではみらとあおが小惑星発見のヒントを得るため職員に質問し、モンローも宇宙飛行士という夢に近づくため真剣に話を聞いていた。またみらとあおの小惑星を見つけるという夢を知った顧問の遠藤先生は小惑星を見つけるワークショップであるきら星チャレンジへの応募を提案する。そしてみんなの夢を聞いたイノはずっと行きたかった国土地理院に見学に行くことを決意する。

第5話 それぞれの夏休み

イノ、すず、みら、あおの4人で海にやってきた。すずはあおとみらの仲の良い様子をみて、あおにみらの親友の座を賭けて勝負を挑む。それはみらの好きな食べ物を当てる、あおとすずで泳ぎの速さを競うといった内容のものだった。結果、すずとあおとみらはイノの「3人で親友になればいい」という提案を受け入れ、さらに仲良くなった。
夏休みのある日、みらと桜の二人でいろんな種類の石を売っているミネラルショーに行くことになる。桜は受験勉強の息抜きに、みらへ中に鉱物の結晶がある「ジオード」や値段の高い石があることを教えたりして、楽しい時間を過ごす。その後にカフェで将来やりたいことがないという悩みを打ち明ける桜に対して、みらは自分も小惑星を見つけた後のことは考えていないという気楽な返答をして桜を和ませる。

ある日の部活に行く途中に地学部を偵察している新聞部を発見したみらとあお。たくさん人がいた方がいいアイデアが生まれると考え、偵察に来ていた新聞部と文化祭の展示を考えることになる。案の一つとして桜は地層の歴史を調べるためのボーリング調査をしようと試みる。予算や精度の問題があり一度は諦めようとしたが、みんなの応援もありもう一度挑戦しようと決意する。

第6話 星咲祭!

イノと桜は地層の歴史を調べるためのボーリング調査を校庭で行おうとするが、2人だけでは力が足りず上手くいかない。そこで新聞部の助言に従い、力のある野球部に手伝ってもらったところすぐにボーリング調査を終わらせることができた。一方、文化祭で展示する太陽系の模型を作っているモンロー、あお、みらは途中時間がかかってしまう場面もありつつ、なんとか予定通りに終わらせることができた。そこに文化祭でだす商品の試作品の感想を3人に聞こうと持ってきたすずだったが、お腹のすいていた3人はすぐに食べきってしまい、感想を聞くことができなかった。

そして文化祭当日、すずの作ったユニークな商品と様々なお客さんで盛り上がる地学部のカフェ。展示の解説や展示品の話題で地学部のカフェは賑わう。お客さんとして部員の家族や知り合いが多く訪れる。そして文化祭の終わった夕方、3年生であるモンローと桜の2人が次期部長としてイノを指名する。

第7話 星空はタイムマシン

3年生が引退して新しくなった地学部に子供会の天体観測会の依頼がくる。依頼を受けるかためらうが、成功すればイノの部長としての自信につながると考え依頼を受けることにする。天体観測の当日は最初は小学生を上手くまとめられずにごたごたするも、すずがお菓子で小学生を落ち着かせたりして、なんとか上手く天体観測会を行うことに成功する。
ある日学校に行くとあおが学校を休んでいることを知り、イノとあおはお見舞いに行くことにする。お見舞いに行ったところ、あおが何か悩みを隠していることにあおの表情や仕草から気が付いたイノは何かあれば相談するように助言する。

桜が大学に推薦で受かった一方で、モンローはその推薦で不合格になってしまった。イノ・みら・あおの3人はそんなモンローのことを心配するが、桜からモンローの受験結果を気にしても仕方がないので、自分たちの目標に集中して今できることをするように諭される。そしてイノは自分が今できること探す、みらとあおは小惑星を見つけるための準備を進めるといったそれぞれの行動を始める。

第8話 冬のダイヤモンド

地学の知識を競う大会である地学オリンピックの予選を受けにきたイノ。緊張していたイノだったが、隣に座っていた冴木とおしゃべりしたことで、緊張がほぐれて楽しく地学オリンピックの予選を受けることができた。予選には落ちてしまったイノだが、地学を楽しむ仲間がたくさんいることがわかってより世界が広くなった。

地学部は忘年会として鍋パーティーを企画する。キムチ鍋が辛すぎたりするトラブルはあったものの、屋上で天体観測をしたり、プレゼントを渡したりして忘年会を楽しむ。

初詣にやってきたイノ・みら・あおの3人。イノがあおのおかしな様子を見かねて相談するように諭す。するとあおは親の転勤で3月に転校しなければならないことを打ち明ける。後日の部活であおの転勤にどう対応するべきか話し合う。長期休みに会う、毎週電車を使って会いに行くといった意見が出る中で、みさは大学の近くに引っ越すことにより空く自分の部屋であおが代わりに暮らすことを提案する。

第9話 本当の気持ち

あおが親へ一生懸命頼んだこともあり、あおは無事みらの家に住めることとなった。一方ですずはみさが遠い場所に引っ越しすることを知らせてくれなかったことに少し落ち込んでいる。別の日、桜がすずにバレンタインのチョコレートの作り方の伝授を依頼する。バレンタインの当日は無事桜もすずも憧れていたみさにチョコレートを渡すことに成功する。
みらやあおがモンローが大学に受かったことを祝い部室にやってくる。モンローは卒業式のあとに地学部設立当初を振り返る。そしてみらたちから貰った自分の写っているアルバムの中で笑っている自分の写真をみて、自分のことをドライだと思っていたモンロー自身も部活を楽しんでいたことに気づく。

春休みになり、あおがみらの家に引っ越してきた。しかしみらが勝手にあおの荷物を開けてしまったことであおとみらはケンカをしてしまう。その後みさに相談して、あおがみらに謝りに行くことで、すぐに仲直りすることに成功する。そして新学期に入り、みらは地学部の勧誘活動を行う。

第10話 雨ときどき占い

勧誘活動には許可が必要だったため、許可がでるまで部員募集の計画を立てることにする。その会議中になんと入部希望の1年生2人、桜の妹であるチカ(桜井千景)と気象をやりたいナナ(七海悠)が部室にやってくる。そして新入生のために、みらたちは新歓バーベキューを企画する。
しかしバーベキュー当日は雨になってしまう。なんとか屋根のある場所を見つけ、雨が止むようにてるてる坊主を作る。バーベキューをしたあと、ナナは気象を勉強したい理由として親戚が豪雨の被害を受けたことがあり、そのような被害をなくすために気象を勉強していると話した。そうしているうちに天気がよくなり、虹が見えるようになる。夜には学校の屋上で天体観測を行い、部員一同で楽しんだ。
きら星チャレンジに結果が発表され、みらだけが受かり、あおは落選してしまう。一緒にきら星チャレンジに参加できないことに落ち込んでしまうみらとあおだが、先輩たちに励まされてみらは小惑星を見つけるという目標のために一人できら星チャレンジに挑戦することを決意する。その後みらはきら星チャレンジの開催地である沖縄に到着した。そしてその沖縄になぜかあおがいた。

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