ばらかもんの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「ばらかもん」は、長崎県の五島列島を舞台として、都会から書道の修業のために越して来た主人公「半田清」と島民との交流を描いたヨシノサツキによる漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。島民と触れ合いながら島で生活していく内に、書道家として人として半田は成長していく。その中で生まれた数々の名言も作品の魅力の一つである。

『ばらかもん』の概要

『ばらかもん』とは、ヨシノサツキによって「ガンガンONLINE」及びその他「スクエアエニックス」刊行の漫画雑誌に連載されている漫画作品。
2014年7月より9月までアニメが放送された。スピンオフ作品である「はんだくん」もアニメ化されるなど、高い人気を博している。

書道家の半田清(雅号は半田清舟)は、とある受賞パーティで自作を展示されていたのだが、その書を酷評する書道展示館の館長に腹を立て暴力沙汰を起こしてしまう。
その事件を知った父親、半田清明によって、五島列島での修業を強制され、半田の島での生活が始まった。
島の子供「なる」を始めとし、勝手に家に転がり込んでくる子供たちや、その他島民たちとの触れ合いを続け、半田は書道家として、人として成長していく。
舞台の五島列島は作者の出身・居住地であり、島での生活のリアルな情景や現地ならではのあるある、方言の数々など、五島列島としての魅力も豊富に描かれた作品である。「ばらかもん」とは、現地の方言で「元気者」の意。半田の成長を描く中で生まれた数々の名言も作品の魅力の一つとされている。

『ばらかもん』の名言・名セリフ

なる「先生も早く来い。この壁を越えなきゃ何も見えないぞ。」

半田は島に来て、自分が住むはずの家に勝手に転がり込んでいた自由奔放な子供、なると出会う。
そんななるが、「夕陽が綺麗に見える場所」を紹介すると言い、危険だという半田の注意も聞かず防波堤をよじ登り言ったセリフ(半田は島民にとって「書道家」という第一印象のため、島民全員から「先生」と呼ばれている)。
書道家として停滞を感じていた半田にとっては感じるものがあり、よじ登った先に見えた綺麗な夕陽に半田は感動したのだった。

美和「人と人とのつながりこそ万全な防犯対策やろ。」

島の子供、美和の「家に鍵をかけていない」という事実を追及する半田に、美和が反論した言葉。
万が一怪しい人物が侵入しようとしていたとしても、隣の家のおじいさんが見ていて捕まえてくれるだろうなどと、都会には無い「人とのつながり」が深いからこその考え方を披露する美和に、半田は感心したのだった。

ヒロシ「努力できるのが一番の才能だな。」

どれだけ頑張っても「普通」を越えられないことがコンプレックスな高校三年生のヒロシは、若くして書道家として成功している半田に否定的だった。
半田を「天才」として忌み嫌っていたヒロシだったが、想像を絶する夥しい数の書が散らかる半田の部屋を目撃して言ったセリフ。
半田がただの天才じゃないと分かったのと同時に、自分がこれまで中途半端にしか努力してこなかったと痛感した瞬間である。これを機に、ヒロシは自分も本気で頑張ろうと決めたのであった。

ヤスば「人に取られたものを欲しがる必要はなか。諦める必要もなか。譲ってやって、もっと大きな餅ば狙え。」

餅拾いのイベントに参加した半田だったが、怒涛の勢いの島民に押し負け、一つも餅を取れずにいた。この頃、半田は書展で5歳も年下の18歳の新人に大賞を取られて自信喪失していた。その状況と餅拾いでの不甲斐ない現状が重なり苦悩していた半田に、ヤスば(ヤスばあさんの略)がかけたアドバイスである。
この言葉をきっかけに半田は吹っ切れ、18歳の受賞者がどうだとか、他人を気にして落ち込むようなことはなくなり、自分の道を歩み出すようになる。

半田清「お前の言うオレのキレイな字は、親父に言われるままに書いた、行儀のいい字だ。怒られてもいいから、オレの…半田清舟でなければ書けない字を書きたい。」

ある日、半田の親友の川藤が、書展で大賞に入賞した18歳の新人、神崎を島に連れてきた。
その大会で半田は、これまでの基本に忠実なスタイルをガラっと変え、島でのインスピレーションをもとに書いた個性あふれる字を提出していた。
しかし神崎は「基本に忠実な半田」を目標として書道をしており、その半田が基本から大きく外れた字を書いていることに憤っていた。神崎に「島でうつつを抜かしているから下手になって大賞を逃すんだ」と言われ、それに対する半田の言葉。
教わったままに書く書道をやめ、自分の道を歩むという決意が見て取れるシーンである。

半田清「まぁ自分が一番と思ったもんが一番だな。お前もそれでいいんじゃないか? 何よりも自分が楽しいのが一番ってのがお前らの生き方だろ。」

島の子供の一人のタマは漫画家を目指し投稿作品を描いていたのだが、いざ投稿しようという時、自信が持てず不安が襲い掛かっていた。
自分が自信をもって描いた作品でも他人から見たときにどう評価されるか、といった様子で不安がるタマの背中を押した半田の励ましの言葉である。

半田清「オレは好きなように書く。好きなように書いて、出来上がったのが、オレの字。オレの魂だよ。」

川藤から「次の書展は大賞を獲れそうか」と電話がかかってきた際の、半田の返答である。
これまでずっと基本に忠実に書き続け、大賞にこだわり続けてきた半田が、書道家として一つ成長し自分の道を歩み出したことが伝わるセリフである。

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