ばらかもんの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「ばらかもん」は、長崎県の五島列島を舞台として、都会から書道の修業のために越して来た主人公「半田清」と島民との交流を描いたヨシノサツキによる漫画、及びそれを原作としたアニメ作品である。島民と触れ合いながら島で生活していく内に、書道家として人として半田は成長していく。その中で生まれた数々の名言も作品の魅力の一つである。

半田清「オレがどれだけこの書展にかけてると思ってるんだ。たしかに大規模な書展ではない。競う相手も多くはない。でも、オレにとっては、新しく生まれ変わる為の大事な第一歩なんだ。必ず踏み出してみせる。」

精神的に成長はしているものの、半田は書展に提出する字を締め切り直前になってもまだテーマも決まらず、書くことができずにいた。半田が書展に参加できそうにないのを見て、神崎が「特に大きい大会でもないし、半田がいないのなら自分も出ない」と言う。それに対する半田の言葉。
自分の成長のため、何が何でも越えるべき壁を自覚し、乗り越える決意が示されているシーンである。

美和「1位と2位じゃ雲泥の差じゃろが!」

美和とタマは半田から習字を教わっており、学校の習字コンクールにも自信をもって臨んでいた。しかし結果はタマが金賞で美和が銀賞。落ち込む美和に「銀賞でも十分すごい」と励ますタマに、美和はこのセリフを返した。神崎に負けて書展2位だった時の半田と全く同じ光景であり、半田という師匠の精神が受け継がれている様子がはっきりと見て取れる。

美和「これは学校の行事という名目で汚してもいないのに町のゴミ拾いをさせられるのと同じこと。私たちは常に年長者の尻ぬぐいをしながら生きるという縮図。教育です。」

半田が書展のために東京に帰っていたが、もうすぐ戻ってくると判明した。しかし半田の家は美和やタマが勝手に上がり込んで散らかし放題だった。その片付けを他の子供たちに手伝わせようとする、美和のもっともらしい大義名分。身もふたもないが、確かに世の本質を突いた名言である。

アッキー「自分達が子供だからってのは、失礼なもの言いをしていい理由にはならない。攻撃する事は反撃されてもかまわないという意思表示だよ。」

子供にお菓子をあげるイベントで、以前なる達との遊び場の取り合いがきっかけでもめた隣町の悪ガキと偶然再会した半田とヒロシ。当時の因縁を引きずり、悪ガキと大人げなく本気の口論になっている途中、同じく島の小学生のアッキーが登場した。半田たちに罵声などの失礼な物言いをした事実に対し、「でも大人ならそんなこと許すべきだ」などと言い訳をする悪ガキたちに、アッキーが言った戒めである。
そうして悪ガキたちとともに謝罪をし去って行くアッキーの背中を見送りながら、半田とヒロシは大人として負けた気分に苛まれるのだった。アッキーの小学生らしからぬ大人なキャラクターが見て取れるシーンである。

半田清「必要なのは確信じゃなくて覚悟だろ。最近の若者は夢を叶えるのに他人の太鼓判をほしがるのか?」

ヒロシは料理人になるという夢を見つけ、その進路に向けて突き進んでいた。しかしこれまであらゆる事で「普通」を越えられず、得意の料理に至っても「普通」と言われる現状に、本当に料理人としてやっていけるのか将来を心配していた。
「自信はあるけど確信を得られず、自信が空回りしているんじゃないか」と相談するヒロシに半田が言ったセリフ。
この言葉に感銘を受けたヒロシは、料理人の道を進むことを迷うことはなくなった。

ヒロシ「自分で自分を立て直せるようにできてるんだよ。人間って。」

ヒロシは就職面接に落ち、しばらく自我を無くしたように落ち込んでいた。しかし、フラッと復活し、心配する半田達に言い放ったセリフ。
一度転んでもすぐ立ち上がり、また前へ進もうとするヒロシの強さが伝わってくる。

半田清「オレは七ツ岳のために走ったんだ。一人で勝っても意味ねぇよ。」

町対抗リレーで、七ツ岳の代表走者に抜擢された半田は、隣町の陸上経験者の東野に謎の対抗意識を持たれており、個人的な勝負の流れになっていた。半田はその相手を追い越してバトンを渡したものの、最後にアンカーのミスで七ツ岳は負けてしまった。
リレー直後、「勝負にこそ勝ったんだからいいだろ?」と東野に問われたが、それを否定しリレー自体が負けてしまったことに悔しがる半田。半田が徐々に町の一員となっていく様子を示すシーンである。

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