LOST SONG(第5話『邂逅の歌』)のあらすじと感想・考察まとめ

レオボルトに想いを馳せながら、本意ではない歌の力で敵軍を制圧していくフィーニス。
一方リン達は、村の森で知り合ったレオボルトと再会するが、王都軍によって全員拘束されてしまう。
自分達の村や家族に起こった悲劇の真相を聞かされる中、リンはついに自分と同じ歌の力を持つフィーニスの存在を知ることになる。
今回は「LOST SONG」第5話『邂逅の歌』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「LOST SONG」第5話『邂逅の歌』のあらすじ・ストーリー

歌によって心も身体もボロボロになっていくフィーニスを救うため、コルテは奔走する

ルード王子は、次々と敵軍を制圧していくフィーニスを遠くから眺めながらほくそ笑んでいた。
その傍らに仕える軍師は、どのように平和主義の彼女をけしかけたのかと問えば、王子はこう答える。
「下らん情愛を持った女を操るなど、容易いものだ」
そのフィーニスは、「破壊の神」、「勝利の女神」と自分を讃える兵士達の声に、より一層表情を曇らせていった。
侍女であるコルテは、フィーニスが人を傷付けてまで歌い続けているのには、何か理由があるのだろうと問い掛ける。
その言葉に、先の戦闘で氷漬けにされてしまった兵士達の姿を思い出し、縋るようにレオボルトの名前を呼ぶフィーニス。
やがてコルテは、フィーニスが敵軍の野営地を歌によって制圧しろとのルード王子の命令を拒絶した際に、王子が囁いた言葉を聞かされ愕然とする。
歌の力で敵軍を攻撃しないなら、ヘンリー・レオボルトを処刑する。
歌によって誰かを傷付けたくはなかった。しかしそれでもレオボルトをどうしても失いたくはなかったのだと、泣き崩れるフィーニス。
それほどまでにレオボルトへの想いを募らせていたことに、コルテはフィーニスを抱き締めてこう慰める。
「大丈夫、大丈夫です! 私が、私がなんとかしますから!」
そしてコルテは、周囲を巡回する兵士達の目をかいくぐりながら、森の中で特定の草花を採取する行動を取り始める。

常にリンを気遣うアルに、ポニーは労いの言葉をかける

一方アリューとモニカを迎えて再び王都を目指すリン達は、以前ダンデラ村の森で知り合ったレオボルトを馬車から見かけたため後を追おうとするが、さすがに王都軍の馬の足には追い付けず、見失ってしまう。
辺りはすっかり暗くなっており、適当な場所で火を起こして野宿をすることになったリン達。
レオボルトを見かけて以来ずっと黙り続けるリンとアルに、ポニー達は気になっていたことを問い掛ける。
何故王都で屈指の名家とされるレオボルトと知り合いなのか、そしてその彼が何故王都から離れたこんな場所で一人馬を走らせていたのか、そしてリン達が、何故王都を目指していたのかを。
なかなか口を開こうとしないリンの代わりに、アルが事情を話し始める。
それは起こしていた火が消えるまで続いていたらしく、ポニーとアルを除いて皆眠りに就いてた。
アリューとモニカに守られるように眠るリンの目元は、泣き腫らしたのか赤くなっている。
何度も過酷な状況に立たされながらも、しっかりと前を向いて進もうとするリンは本当に凄いと感心するアル。
「あんたも、大変だったね」
ポニーの労う言葉に、思わず感極まりそうになるのを誤魔化すためか、アルは発明品の素材を探してくると、背を向けて歩き出す。
好きなだけ探してくるといいとポニーに見送られ、少し離れた岩場でアルもまた、押し殺すように静かに涙を流すのだった。

リンの歌の力に、またしても危機を救われるレオボルト

翌日、夜通しで馬を走らせていたレオボルトは、フィーニスが超えたとされる西の関所に辿り着く。
しかしそこで、バズラ将軍の息が掛かっている役人に見つかってしまい、行き先を阻まれてしまう。
フィーニスを「美しい兵器」と煽りつつ、自分達はバズラ将軍の命によって動いている。王都軍の将軍による命令となれば、それはすなわちルード王子の、引いてはゴルト王の命令であると述べる役人。
レオボルトは、バズラ将軍のような男に軍を指揮させては駄目だと訴えるが、それを将軍並びに王都への批判と受け取った役人は、重罪人として彼を拘束しようと兵を差し向ける。
しかし数で勝る兵士達を相手にしても怯むことなく圧倒するレオボルト。
全く寄せ付けないといった彼の気迫を前に、兵士達は次第に怖気づいていく。
レオボルト「私には救うべき人がいる! その邪魔をするなら、容赦しない!」
そんな中、後からやって来たリン達一行は、好機とばかりにレオボルト達の騒ぎに乗じて関所を越えようとする。
乱闘の横を、全速力で馬を走らせて通り過ぎる馬車から心配そうにこちらを見遣るリンの姿を認めて、目を見張るレオボルト。
その一瞬の隙を突かれ、兵士が関所の上からレオボルトに向けて矢を放つ。
しかし、その矢はリンの風の歌によって、見えないなにかに阻まれたかのように、レオボルトの目前で停止する。
レオボルト「まさか、まさか君も歌の力を!?」
役人「歌う女だ、停めろ! 通すな! 向かいの出口を閉めるんだ!!」
やがて関所の出口は閉められ、リン達はレオボルトと共に捕らえられてしまう。

ヌーナシア大陸でも最高級の、決して錆びないとされる鉱石を用いて作られたレオボルトの剣

リン達が捕らえられた牢の、すぐ横に置いてある荷物の中から、一人の兵士がレオボルトの剣を手に取る。
レオボルト家に代々受け継がれているとされるその剣に、強い関心を示していたからだ。
「気を付けろ。お前の身体など、あっという間に真っ二つだぞ?」
レオボルトの忠告に声を荒げる兵士は、今度は背後のリン達が入れられている牢にちょっかいを出してやろうと近付く。
しかしポニーの高飛車な態度と、それに続いて畳みかけるようにレオボルトが再び忠告を仕掛けてきたことに、兵士の怒りは頂点に達する。
それを利用して、食って掛かる兵士の鼻を掴み上げながら、気付かれぬように腰に着けていた牢の鍵を掠め取るレオボルト。
あまりの痛みに耐えかねた兵士は、そそくさとその場を立ち去る。
その後、レオボルトはリンの歌によって自身の怪我が癒えたこと、そしてリン達と別れた後ダンデラ村に起こった悲劇を聞かされる。
自分の所為でリン達を危険な目に遭わせてしまったことに苦悩するレオボルトに、今度はポニーが疑問を投げ掛ける。
ポニー「なんで王都の騎士であるあんたが、王都軍に狙われてるんだよ?」
レオボルト「私は、今の王都軍のやり方には反対なんだ。だから各地に行って反対派の人々を集め、いずれ王都にやり方を変えるように、進言するつもりでいた」
更にレオボルトは、各地で王都軍が行っている「吟遊詩人狩り」は、歌の奇跡を起こせるリンを捕まえるためのものだと語り、リン達を驚愕させる。
リンの歌の力を、戦争の兵器として利用するために。
現にリンと同じように、歌の力を使えることで兵器として王都軍に利用されている女性がいると聞かされ、心を痛めるリン。
一先ずここから離れようと、先程兵士から掠め取った鍵によって牢から脱出したポニー達は、アルの星弾によって兵士達をかく乱させ、その隙に逃げ出そうと画策する。
そんな中リンは、自分達の家族や村のことはレオボルトの所為ではなく、王都軍の方だと訴える。
そして戦争が終わったら、いつか自分達の家族や村の皆に会いに来てほしいと、リンは涙を浮かべながら笑う。
その言葉に、必ず弔いに行くと約束するレオボルト。

持ち前の方向音痴によって、レオボルトの思いがけない近況を知ることになるフィーニス

森から戻ったコルテは、フィーニスのいる幕舎を訪れるが、彼女の姿が見当たらない。
通りがかった兵士に尋ねると、体調が優れないからと、近くの水場に一人で水を汲みに行ったと聞かされる。
フィーニスの方向音痴を心得ているコルテは慌てて、その水場とは反対の方向に走り出す。
その読み通り、フィーニスは森の中を彷徨い歩いていた。
やがて彼女の足は、レオボルトが配属された前線部隊の兵士達がいる場所にやって来る。
そしてフィーニスは、レオボルトをからかっていた二人の兵士の会話を耳にする。
前線部隊から一人で飛び出していったのだから、今頃レオボルトは誰かに捕まっているに違いないだろうと。
突然現れた歌姫である自分に驚く兵士達に対して、フィーニスはレオボルトは何処にいるのかと問い詰める。

モニカのハーモニーによって力を増幅された風の歌は、一つの馬車を容易く浮かび上がらせてしまう

先陣を切っていたポニー達は、無事自分達の馬車に辿り着くが、そこでモニカがいないことに気付く。
モニカはパニックを起こしたのか、牢に続く階段の手前で爆睡してしまっていた。
そんな彼女に兵士が止めを刺そうとするが、レオボルトはリンの歌によって跳躍し、兵士を斬り伏せる。
レオボルトはモニカを抱えて行く手を阻む兵士を凌ぎながら、リンと共に馬車まで走る。
そして彼は、門が閉まる前に馬車を行かせるために、その場に残って兵士達を迎え撃つ。
レオボルト「行け! ここから西に行けば、ドクター・ヴァイゼンの研究所がある! そこなら安全だ!」
リン「待って! もう一人の歌の力を持つ人の名前って!?」
レオボルト「フィーニスだ!!」
リン「……フィーニス」
ポニーは懸命に馬車を走らせるが、その努力もむなしく、関所の門は閉ざされてしまう。
そこでリンは、もう一度風の歌を歌い始める。
それを援護する形でモニカのハーモニーが加わると、馬車が浮かび上がり、関所の上を駆け上がっていった。

「LOST SONG」第5話『邂逅の歌』の感想・考察

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