いぬやしき(第11話『地球の人たち』)のあらすじと感想・考察まとめ

『いぬやしき』とは奥浩哉による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ作品。
犬屋敷はついに家族に機械の体を持つことを打ち明ける。家族はそれを受け入れ、犬屋敷たちは幸せな日々を送っていた。しかし、その幸せは巨大隕石が地球に迫っているという発表でかき消されてしまう。今回は「いぬやしき」第11話『地球の人たち』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「いぬやしき」第11話『地球の人たち』のあらすじ・ストーリー

犬屋敷が家に帰ると、テレビで人を救う犬屋敷の姿を見た家族が待っていた。
「あなた…あなたなの…?」と聞く母親に犬屋敷は機械の体を見せ、「ごめん…ごめんなさい。僕は…犬屋敷一郎じゃないかもしれない。僕は偽物。犬屋敷一郎ととそっくりに作られた機械…なんだと思う。ごめん…今まで黙ってて…。」と謝り家を出ようとした。母親が犬屋敷を止め「新婚旅行は…?」と聞くと犬屋敷は新婚旅行の思い出を泣きながら話した。それを聞いた母親と麻理は涙を流して犬屋敷を抱きしめた。それを息子の剛史が「いや…おかしいって…なにこれ…。」と受け入れられずにいた。

学校では犬屋敷の話題で持ちきりだった。安堂はそれを喜びながら犬屋敷に報告した。
安堂が学校から帰ると、部屋には獅子神が待っていた。「よお。やられたよ。強かったよ…あのジジイ。」という獅子神に安堂は「ジャンプ!今週の…買ってあるよ…読む…?」と返した。それを聞いた獅子神は顔を明るくし「読む!読む読む!」と嬉しそうに答えた。
ジャンプを読みながら獅子神は安堂に「学校に行っているのか」「イジメられてはいないか」「友達ができたか」と質問した。安堂は上の空でその質問に答えながらトイレで犬屋敷に助けを求めた。トイレから戻った安堂に獅子神は犬屋敷について質問した。安堂は「呼んだよ…もうすぐここに来るよ…。あの人呼んだから…。俺を殺しても…あの人がお前を破壊するから…。」と答えた。「いや…そういうんじゃなくて。俺、ただチョッコー(安堂のあだ名)に会いに来ただけで。前みたいに漫画読んでダラダラしたいなーって。」と獅子神は言うが「お前はもうヒロじゃない殺人機械だ。心がない、偽物の機会だ。お前今までで何人…何人殺したんだ…?」と安堂は獅子神を責めた。獅子神は何も言わず立ち上がったが、その目にからは涙が流れていた。
犬屋敷が安堂の部屋に来た時には獅子神はすでに姿を消していた。

獅子神はネットやテレビで多くの人から死を望まれているのを目にする。
そして、しおんとその祖母が新しいアパートで過ごしているのを涙ながらに見ていた。

犬屋敷とその家族の関係は以前とは比べ物にならないほど明るくなっていた。しかし、息子の剛史だけが馴染めずにいた。
剛史は学校でカツアゲされていた。そして周りの生徒が犬屋敷を英雄視するのを聞いて浮かない顔をしていた。
学校の帰り、剛史と犬屋敷はコンビニで鉢合わせた。二人は一緒に帰ったが、その時「俺も…機械になりたい。人救ったりとかして、俺も褒められた。死ななくていいし。」と剛史は言った。「死ぬからこそ、大切で愛しいんだよ。僕と同時に機械になった少年は、人を殺すために力を使った。でも僕は、人を救うことに使った。これは生まれ持った僕の性質なんだ。僕は弱かったし、背も低いけど、別にそれで良かったんだ。機械になる前に自分をもっと好きになれば良かったって、機械になってやっとそう思えるようになったんだ。」と犬屋敷は剛史に話した。

犬屋敷の一家は久しぶりに家族揃って出かけた。楽しく過ごし、帰りには家族旅行の計画していた。
家に帰り、テレビをつけるとアメリカの大統領が全世界に対して演説をしていた。
「我々は全力を尽くしました。3日後、巨大隕石は地球に衝突します。人類は試されています。残された時間をどのように過ごすか試されています。私は十分行きました。大統領にもなりました。思い残すことはありません。クソ野郎ども、好きにしろ。今なら何をやっても罪にならない。」
その発表に犬屋敷たちは呆然とした。

翌日、電車に人は少なく、裸の男たちが走り回っていた。街にはお金が落ちており、怪しい宗教の街頭演説が行われていた。犬屋敷の会社は誰も出勤しておらず、街ではスーツを着た男が死んでいた。隕石衝突を前に、世界では何が起きてもおかしくなかった。

「みんな…バラバラで死ぬより…一緒に…いっぺんに死ぬのも良いかも…。」と母親が夕飯の時に話した。

安堂はいぬやしきに電話して「まさか…こんなことになるなんて…。怖い…怖いです…。」と打ち明けた。
犬屋敷はそんな安堂に「僕はやってみるよ。最後まで。意味ないかもしれないけど。」「聞こえるんだ。全世界の助けを求める人たちの…たくさんの声が。子供から。老人から。様々な人種の声が。」と話した。

犬屋敷ははな子を抱きしめ、水を飲めるだけ飲んで家を出ようとするが、玄関で麻理が待っていた。
犬屋敷が月へ行こうとしている事を知った麻理は泣きながら犬屋敷にすがりつく。犬屋敷は「帰ってくる。約束する。」と麻理に言い、飛び立って行った。

犬屋敷は隕石を破壊しようとするが、あまりにも巨大で犬屋敷が持つ兵器では穴が空いたくらいだった。
安堂が犬屋敷に諦めて家族と過ごすように電話で言うが「意味があるはずなんだ!なぜ僕がロボットになったのか!」と諦めようとしなかった。
安堂との電話を切って何度も隕石の破壊を試みるが、犬屋敷は水が不足し、エネルギー不足になってしまう。苦悩する犬屋敷だったが、その側には獅子神が立っていた。

「なんで…ここに?」と聞く犬屋敷に「これの軌道を変えようと思って。」と獅子神は答えた。その意図が汲めない犬屋敷に獅子神は「俺にだって…死んでほしくない人…しおんとチョッコーには死んでほしくないんだ。」と話した。
そして獅子神は隕石の軌道を変えられると話す。その方法は獅子神が自爆することだった。

地球ではしおんが獅子神のことを思って泣いていた。
獅子神はその声を聞きながら、犬屋敷に眼を奥まで押し込むようにお願いする。それが自爆の起動スイッチだった。
その時、犬屋敷に再び安堂から電話が入った。犬屋敷は獅子神と一緒にいることを安堂に告げる。そして、獅子神が安堂のためにここに来たこと、自爆して軌道を変えようとしていること、を教えた。安堂は泣きながら獅子神の名前を呼んだ。

「あの時…あの公園に…君はなんで居たの?」という犬屋敷の質問に、獅子神は「頼む。」と答えた。
犬屋敷は獅子神の眼を押し込み、隕石を離れた。まばゆい光が地球まで届き、安堂としおんはそれを見ていた。

しかし、隕石はまだ壊れていなかった。
犬屋敷がシミュレーターで計算した結果では、ミサイルを全弾撃っても壊すことはできず、犬屋敷が自爆する道しかなかった。
安堂からかかって来た電話に犬屋敷は「獅子神君のおかげで地球は無事だよ。これから…家に帰るよ。」と答えた。そして「やっぱり…これが運命なんだ。」と言って自身の眼を押し込んだ。

二度目のまばゆい光に安堂と犬屋敷の家族は涙を流していた。

「いぬやしき」第11話『地球の人たち』の感想・考察

shuichi
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