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yt961025のレビュー・評価・感想

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
8

少年漫画のクセにスッキリしない

ジャンプの有名作品にありがちな、敵を倒して勝利を喜ぶというスッキリ展開があまりなく、憎い鬼を倒しても、なぜか虚しさが残る、そんな作品です。魅力的なキャラも容赦なく死んでいき、鬱展開も多め。
煉獄さんを容赦なく殺した上、それでは飽き足らず他の柱もどんどん死んでいく様は、人気漫画にしては珍しいなと感じました。
敵味方含め、個性溢れる魅力的なキャラクターが多いです。
登場回数が少ない人物ですら、キャラ設定がしっかりされていることが多く、作者のこだわりを感じます。
また、完結はしていますが、まだまだ回収されていない伏線がたくさんあり、読者それぞれが色々な捉え方ができる点も人気の理由の一つかと思います。
話自体は、「鬼を倒して平和を取り戻す」というシンプルなものですので、子供でも十分理解でき、人気が出るのも納得です。ただ、深く見ていくとかなり細かい設定が散りばめられており、何度読み返しても新しい発見ができます。
老若男女問わず真似したくなる技名も、「うまくやったな」という印象。読んだ人のほとんどは、自分が何の呼吸かを真剣に考えたことがあると思います。
戦闘に関しては、本作では、皆で力を合わせて強い鬼を斬る、というスタンスです。個人的にサシ勝負が好きなので、盛り上がりに欠けました。善逸VS獪岳は完全なるサシであり、さらに当初は自分よりも格上だった相手に善逸が勝利する、という典型的な少年漫画の展開なので、一番好きな戦闘です。この戦闘は、善逸が人気投票一位であることにも貢献しているのではないでしょうか。
「人気だから」という理由で読み始めましたが、ストーリー、キャラの魅力、かっこいい技、伏線回収など、総じて面白かったです。

クレヨンしんちゃん / クレしん / Crayon Shin-chan
8

国民的最強アニメ

皆さんが知っている国民的アニメ、漫画の「クレヨンしんちゃん」ですが、思春期真っ盛りの10代の私でもものすごく楽しめることをこの外出できないこの時期に気づくことができました。
昔、幼稚園のころに見ていた時は、しんちゃんやその周りのキャラクターがどんなことをするかがワクワクしながら楽しく見ていました。しかしながら今大学生の私はある程度しんちゃんやその周りのキャラクターがどうするかが、ある程度予想がついてしまいます。そんなある程度、状況やどうなるかがわかっていても面白いんです。こんなに単純である結末とわかっていても、面白いクレヨンしんちゃんすごいな、と改めてゴールデン帯の国民的アニメの凄さを改めて気づくことができました。
今netflixでは少し昔のクレヨンしんちゃんが見放題なのでぜひこの外出が難しいコロナ禍の暇つぶしとして見てみてください。個人的にはものすごくおもしろかったです。クレヨンしんちゃんにものすごくはまってしまったので、私は単行本、コミックの原作をみるようになりました。コミックもコミックならではの作者(臼井健人さん)としんちゃんのキャラクターが混ざり合ったストーリーがとても面白く、作者のキャラクターへの愛情をかんじられます。

今日から俺は!!
9

たかが青春ギャグ漫画のレベルではない

初めて手に取ったのは高校生の時だ。高校生というのはメランコリーな時期で、わけもなく虚しく、孤独で、でも仲間と笑っていたいと思う。いつも何かに甘えているのに、敵なしだと思っている。それが僕らの時代の高校生像だ。
『今日から俺は!!』の主人公2人、三橋と伊藤の魅力はそんなリアルな高校生像のように芯がないところだと思う。
「今日から俺は変わる」と言いながら思いっきり外見から入る芯の無さ。それがまさに高校生のリアルを描いていて、漫画なのに鏡で自分を見ているような親近感が湧く。
喧嘩は強いが簡単に揺れるし、簡単にブレるし、簡単に裏切り、そして結局は友情を守る。高校生の心の弱さをコメディタッチで描く技術は見事すぎる。
コメディの部分に関しては、クスクスというレベルではなく本当にお腹から声を出して笑うレベルだ。なかなかそれだけ笑う漫画もない。
そして最後に力説したいのは、ヒロインの理子ちゃんだ。男の青春を描く上でかわいい女の子の存在は欠かせないのだが、僕の漫画人生の中ではダントツ一位のかわいさである。イタズラ好きでお茶目、天然ボケだけど芯が強く、合気道の使い手で本当に強い。印象に残ってる場面は、三橋が縛られて困っているのに理子ちゃんがお茶目にいたずらをするシーンだ。その茶目っけが本当にかわいい。
また青春に帰りながら読みたい漫画だ。

SDガンダム ガシャポンウォーズ
10

フルボッコの快感

ジャンルは戦略シミュレーション+アクション、といったところでしょうか。ユニットであるガシャポン風にデフォルメされたガンダムシリーズの機体を、陣取りゲーム式に展開させていき、相手の基地を占領するか、70%の陣地を攻略するか、相手の全機体を破壊することで勝敗を決めていきます。一番の特徴は、戦闘のアクション性でしょう。普通のシミュレーションゲームでは、ユニット同士が接触すると非アクションで戦闘が始まりますが、このゲームでの戦闘は純アクションです。ユニットの特性にあわせて、タックル系、ビームサーベル系、ビーム・ミサイル系の主要3系統の攻撃技のいずれかを駆使して敵を倒していきます。さらにこれらには3すくみ要素があり、ビームにはサーベルが強く、打たれたビームをタイミングよくサーベルで弾けば相手を一瞬で気絶させる、といった咄嗟の判断や相手とのかけひきを楽しめます。溜め打ちもでき、高性能ユニットほどビジュアルが派手なのでかなり気持ちいいです。戦闘は最大で3対3なのでごちゃごちゃ感も楽しいです。そして、このゲームでの一番の快感はなんといっても強力ユニットで雑魚ユニットをボッコボッコにやっつけるときでしょう。バウンドドッグというユニットが凶悪で、タックルで雑魚敵3体を蹴散らす快楽は、禁じられた遊びかと思ってしまうほどです。

ヲタクに恋は難しい / ヲタ恋
3

ヲタクに恋は難しい(映画実写版)

自分は最初にアニメの方で「ヲタクに恋は難しい」、通称「ヲタ恋」を見て、登場人物のアニメ知識によるボケやツッコミなどに笑いを受け、これはかなり面白いっと感じアニメの方は1~11話まで全部見た。
映画の方は実写版で出ているのでアニメとは違和感とかは感じると思いつつも、一ファンとして映画を見ることにした。だが、実際に映画を見て正直自分はがっかりしてしまった。アニメと実写化の違いとかそういう問題ではなかった。
はっきり言って内容が酷く、原作のキャラクターを壊すような作品だと思った。何より、時々出てくる歌とダンスが出てきてこれはもう「ヲタ恋」ではなくディズニーの日本人版かと思い、見ていて気分が悪かった。しかも、この歌とダンスの演出時間が長く、これで尺を大幅取っていたから、ほぼ内容は手を抜いていると感じてしまった。「ヲタ恋」が好きだった自分にとって、この映画の感想ははっきり言って残念の二文字しかなかった。
自分の想像とはまるで違った作品であった。ギャグ要素はしっかり入っていて笑えるところは笑えたので、気に入っている俳優や女優をメインで見るなら予想外の一面を見れると思うので、そういう目的で見るなら面白い作品ではあると思う。

ペルソナ5 / Persona 5 / P5 / ペルソナ5 ザ・ロイヤル
8

抑圧された正義を体験できるゲーム

ゲーム会社「ATLUS」から発売されているペルソナシリーズの五番目の数字を持つこのゲームは、他のペルソナシリーズと直接的な関わりはなく、このシリーズのゲームを初めてプレイする人にも楽しめる内容となっていました。
主人公や主人公の仲間になる人物は、自らを取り巻く環境や人間関係などに悩まされており、それを解決していくというのがゲームの大筋です。「学校も周りも隠蔽する一人の教師による体罰」「弟子の絵を自分の絵として発表している大御所」など高校生の力ではどうしようもできない環境に、最初主人公たちは苦しみます。主人公も濡れ衣を着せられ、傷害罪という前歴を持っているために周りから白い目で見られているのですが、それを払拭するかのように、主人公たちは手に入れた力で、現実ではどうしようもできなかった悪い大人を改心させていきます。
一日ごとに自由行動をできるという要素も面白い部分です。ハンバーガーを食べに行ったり、図書室で本を読んだり、授業で先生の質問に答えたり、と等身大の高校生の生活も、異世界と行き来する中で送ることができます。
現実で自分ではどうしようもできないことにぶつかったことは大小関わらず人にはあると思います。このゲームはそれをやるせない気持ちのまま終わらせずにやり返すことができるとてもすっきりとしたゲームとなっていました。

キン肉マン / Kinnikuman
9

熱さと勢いと筋肉!女子もハマる少年漫画

一年前の私はまさか一年後の私が、少年漫画のキン肉マンのコミックスを片手にして、筋肉逞しい超人の事や作品について考える事になるとは少しも思っていませんでした。キン肉マンは少年なら誰しも知っているであろう少年漫画の王道です。当時少女だった私も作品の名前は知っていましたが、筋肉隆々の男たちが肉弾戦をする漫画はちょっと趣味に合わないなとスルーして今まで来てしまったのです。好みの男性も細マッチョが好きだたったのに今では断然ゴリマッチョなプロレス体型に魅力を感じるようになったきっかけは、ネットでキン肉マンの理不尽で面白いシーンをまとめた記事を読んだことがきっかけでした。最初はどうしてこんな事になってしまったのかと抱腹絶倒しているだけでしたが、数多く読んでいるうちにファン達のただならぬ愛と作者ゆでたまごの恐ろしさを感じ「これはもしかして本当に面白いのではないか?」と気になり始めました。本屋でキン肉マンの短編集があるのを見つけて試しに購入してみました。短編集なので話の大きな流れはなく、知識のない私は読んでみて正直言うと何が何だかよくわからなかったのですが、謎の勢いと熱さそして筋肉が読み手を圧倒させるパワーがありました。それから漫画を集め、最新のWeb更新を心待ちにして、アニメも見るしキャラソンも聞く。どうしてこうなってしまったのか、とにかく熱くキン肉マンをおすすめします。