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ymkrn17i7のレビュー・評価・感想

ギルバート・グレイプ / What's Eating Gilbert Grape
7

レオナルド・ディカプリオの演技に陶酔

かなり前に視聴した映画なので、話の内容は少し忘れている部分もあります。
ジョニー・デップが主人公のギルバートを演じています。温かいけれどどこかほろ苦い家族のストーリーを淡々と綴っています。何より素晴らしいのが、知的障害を持つ弟役を自然体で演じていたレオナルド・ディカプリオの演技です。

あらすじは地方に住む田舎の青年が弟も含め肥満の母の世話をして毎日を過ごし、不自由な暮らしをしていたところ、地元外からやってきた女の子と知り合い心を通わせるという物語になっています。

派手なシーンはありませんが、ギルバートの心の内側に重点が置かれているので、ギルバートに共感ができれば物語に入っていきやすいかと思います。
また、レオナルド・ディカプリオ演じる弟の存在が映画の中で非常に重要で、物語の起爆剤となっています。ディカプリオはこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞しています。ディカプリオの演技だけでも一見の価値ありと思います。

この後はネタバレになるかもしれません。ギルバートは女の子に一緒に田舎を出ようと誘われましたが、結局家族のために町を出ることを断念します。その決断に対して、「自分が同じ立場だったらどうするか?」と少し考えさせられる映画でもあります。

アンストッパブル(2019年の映画) / ANGEL OF MINE
8

「私の天使」が原題

がっつりネタバレしているので、これからご覧になる方は読まないでいただきたい。
事故により、まだ赤ん坊だった娘を亡くした母親リジーとその家族の7年後。
ある日「もしや自分の本当の娘では?」と思える少女に出くわす。
そして母親の勘を頼りに少女に近づく。
他人や観客からしてみれば、リジーはストーカーそのものだ。執拗につきまとい少女家族を脅かしていくのだから。
まあ、子供を亡くしたらそんなものかもね。精神イカレちゃっても仕方ないよね。
にしても度が過ぎてやいないかい?
勝手にボートに乗せたりバレエの発表会に忍び込んだり、と思いながら見進めていく。
必然的に少女の母親や別居している夫側に感情移入しながらね。
だから後半20分の大どんでん返し!!にぶったまげることマチガイなし。
実は、少女は本当にリジーの実娘だった!…そんなことってある?
確かに、主演が狂気に満ちたサイコ女のまま終わる物語はあんまりないけどさ。
驚愕のラストに、リジーを敵として見ていた心が宙ぶらりんになる。でも面白い。
ただ欲を言えば、もう少し母親同士の対決シーンが見たかった。
主演のノオミ・ラパス、対峙する母親役のイヴォンヌ・ストラフスキー共にアクションが出来る女優さんたちなので余計に惜しい気がする。
でも、メッタ刺しや人が死ななくてよかった。結局ラストはハッピーなエンディングだったしね。
個人的には、娘のローラ役の女の子がめちゃくちゃ可愛くて、実の母親じゃなくてもメロメロになってしまった。

Awich / エイウィッチ
8

日本を代表するフィメールラッパー、Awichをご紹介

Awichってどんな人?
Awichは日本人女性のフィメールラッパーです。本名は浦崎亜希子(うらさきあきこ)。1986年に沖縄県那覇市で生まれました。YouTubeで公開されている「Queendom」 (https://youtu.be/1zUq_5ia1sI) や「口に出して」 (https://youtu.be/WWrIDzz9jEU) はともに200万再生を超えており、日本を代表するラッパーといえるでしょう。

Awichの生い立ち
沖縄で生まれた彼女は米軍基地が身近にある環境で外の世界に強いあこがれを持ちます。そんな彼女はテレビ番組『ポンキッキーズ』をきっかけにヒップホップの世界に足を踏み入れていくことになります。そこから彼女は高校卒業とともにアメリカに留学し、経営学を学び学士号も取得しています。
アメリカ留学時代にファーストアルバム「Asian Wish Child」を出しています。この頃からアメリカ現地で知り合った麻薬の密売人の男性と付き合っていました。彼の職業柄もあり、Awichが妊娠しているときも刑務所にいたと彼女自身の曲で語っています。ですが同時にその間も愛しあっていたということも述べています。

Awichの家族について
彼女の夫は麻薬密売人だったこともあり、娘を出産していたことも重なり、2011年家族で沖縄に住むことを決めます。そんな矢先、夫が何者かに銃殺されてしまいます。当時3歳の娘さんに父親が死んだとをどう告げればいいか悩んだとAwichはインタビューで語っています。そのあとは沖縄に移り住みます。

Awichの代表曲
Awichは女性としての美しさを最大限に生かしつつ曲を通して心地よいテンポ、ラップとして素晴らしい曲を出しています。

Queendom (https://youtu.be/1zUq_5ia1sI)

Awichの人生を綴った曲で、Awichの生い立ちを考えながら聞くと感動不可避です。
歌詞の中に「いつも真っ直ぐな目で言われたんだI love Awich 俺が1番のファンだ」という歌詞があるのですが、これは夫がAwichのラッパーとして応援していたことを意味する歌詞で、彼女のほかの曲にも同じような意味の歌詞がでてくることから、夫の言葉がどれだけ励みになっているかわかります。

口に出して (https://youtu.be/WWrIDzz9jEU)

Awichをこの曲で知ったという人も多いのではないでしょうか?タイトルからは想像できぬダブルミーニング(意味掛け)がすごい曲です。爽快感のあるテンポ間に一度聴いたら頭から離れないでしょう。

まとめ
Awichどうだったでしょうか?日本ではまだまだヒップホップの文化は浸透していないですが、そんななか女性として一世を風靡している彼女、ぜひ曲を聞いてみてください!

前田亘輝
10

日本の夏を変えたTUBEのボーカル

蒸し暑く寝苦しい日本の夏がやって来ると共に現れるJPOPバンドのリーダーアンドボーカルを務める前田亘輝。
喉の血管が切れそうなほど熱く暑く日本の夏を歌い上げます。
「夏以外は何してるの?」と疑問に思っている人かなり多いと思いますが、もちろん生息してます。
バンド活動はお休みしていることの方が多いですが、それぞれソロ活動を行いファンを喜ばせてくれています。
代表曲として「君だけのtomorrow」、「そばにいるよ」、「Try Boy,Try girl」、「Always」、「恋ノウタ」、などなど多数あります。
2007年発売のベストアルバム「Single Collection +」もありますので何から買えば?と悩んだ方はそちらおすすめします。
先ほどあげた代表曲も最高にいいのですが、
TUBEからはあまり想像できないクリスマスソング、「Merry Christmas To You」や「Christmas For You」
この2曲も是非聴いていただきたいです。
ネタになりますが「一期一会」と言う四字熟語のみで書かれた曲がありまして、友達と一緒にカラオケで歌詞を見ずにどこまで歌えるか競ったことがあります。
パワフルな歌い方、泣かせる歌い方、全てが素晴らしいと思います。
落ち込んでる時に聴いてもよし、一人で静かに居たい時もよし、友達と一緒に盛り上がってる時もよし!
色んな場面であなたを盛り上げてくれるはずです!

記憶探偵と鍵のかかった少女 / Mindscape / Anna
8

事件の当事者の記憶をたどって真相を究明する探偵と彼が巻き込まれるある少女の事件

何か夢を見ていたような感覚だった。
真相を突き止めようとする超能力者記憶探偵が、事件を依頼されて真相を突き止めるまでのストーリーが、実は記憶探偵がその事件で容疑者となり、別の記憶探偵から真相を探るため自分の記憶を再現させられていたのだ。
事件のクライアントであるアナは非常に頭の良い少女で、何回も記憶探偵の調査活動セッションを重ねるうち、自分もセッションを操ることができるようになっていた。
真相を証明して!わたしの安息はあなたしかいないのよ!そう懇願するアナには目的があった。
何が真相で何が嘘なのか様々な疑問を抱え物語は進んでゆく。
アナが過去に起こした何件もの事件は両親の束縛から離れたい、他人と正常な交友関係を築くための歪んだ欲望だったのだ。
欲情処理の写真も、少女が持っていれば秘密になるが、成人男性が持っていれば犯罪へと発展してしまう。
アナは自分が資産を手にし、両親の束縛から逃れて自由になるために記憶探偵ジョンを利用したのだ。
女性が持つ恐ろしさとしたたかさを十分に味わえた作品だった。
女性の親密な行動というのは裏に何が隠されているかわからない。
ジョンも完全にアナに同調してアナを一生懸命助け出そうと必死になっていた。
アナはジョンに殺されたと世間に思わせ自由になろうとしていた。
過去の事件は無実だったがアナは犯罪者だったのだ。
女性を口説こうとしている男性諸君、少女ときれいな女性には十分ご注意を!

ベニスに死す
8

現代の商業映画とは一線を画す、芸術性をとことん追求した歴史的名作。

芸術は人間が生み出した人工美。神が創り出した自然美には到底及ばない。
そして純粋なものほど自然美に近く、不純なものほど自然美から遠ざかる。また若いほど純粋で老いるほど不純になっていく。

この映画では若さと老いの対比、自然美と人工美の対比があらゆるシーンで印象的に描かれている。美少年タージオと老作曲家アッシェンバッハ。ベニスの街とそこから眺める海。

老作曲家アッシェンバッハは、健康を害しスランプに陥って訪れたベニスの街で、目も覚めるような美少年タージオに出会う。
タージオの若く純粋な美しさに惹かれたアッシェンバッハは、タージオを追いかけるようになるが、自信の無さから彼に話しかけることも触れることも出来ない。

人工美を象徴する作曲家のアッシェンバッハは自然美を象徴するタージオに近づきその美を手に入れたいと願う。
しかし滑稽なほど毒々しいメイクをこらして若返りを計っても、タージオの自然な美しさの前に出ると手も足も出ず怖気ずいてしまう。

ラストシーン、波打ち際で友達と喧嘩をするタージオを、砂浜で椅子にもたれて動くことも出来ずに眺めるアッシェンバッハ。
やがてタージオは海に入っていき、あたかも自然と一体になったかのようなシルエットの中、彼方の夕日を指さす。アッシェンバッハはその方向に手を伸ばそうとして、届かずに絶命する。
圧倒的な自然美の前に、人工の美が敗れたのである。

ビスコンティの作品はどれも絵画的で、とことん芸術性を追求したものが多い。商業主義に支配された現代の映画界でこういう映画を作るのはもう難しいだろうから、そういう意味でもビスコンティの作品は大いに価値があると思う。

初音ミク -Project DIVA-
10

難度高い。極めるなら永遠に遊べる。

3DS向けに発売された「Project mirai」「Project mirai 2」と比べると、圧倒的に難しく、EASY以外でパーフェクトが出せる人は、相当な腕の持ち主。
この作品を遊んだ後に、「mirai」を遊ぶと、「何これ、チョー簡単」と思うはず。
(PS3, PS4版等はプレイしたことがないので分かりません。)
初音ミクらがとてもかわいらしく、実際にゲームをプレイしなくても、「ただ見ているだけ」でも十分に楽しめる。
リズムゲーム中は、ノーツを目で追いかけるのに忙しくて、「ただ見ている」ことがなかなか出来ないので、PV鑑賞も別腹として楽しめる。
「mirai」のねんどろいどもかわいらしく、とても良かったが、アニメ調の優しいグラフィックも好感が持てる。
収録曲数が少なすぎる、と(的外れな)文句を言う人がいるようだが、それはとんでもない勘違いで、すさまじいボリューム。
最初から入っている100曲に加え、追加コンテンツ(有料)があり、140曲くらいにはなる。
1曲の1回のプレイを限りなく少なく見積もって「3分」と仮定しても、元から入っている100曲を1回ずつやるだけで300分=5時間になる。
難易度は、EASY, NORMAL, HARD, EXTREME, EXTRA EXTREMEの5つがあり(EXTRA EXTREMEがない曲もあるが)、しかも、アーケードモードとミックスモードの2種類があるから、その10(=5×2)倍となり、リズムゲームを「一巡」するだけで50時間かかる。
それを極め、高い評価、高いスコアを目指していくとすれば、永遠に遊べる、と言ってよい。
音ゲーとしては、最高峰に位置する。
個人的には、とてもオススメである。ただし、難度の高さから、向かない人も当然いるとは思う。

STEINS;GATE / シュタインズ・ゲート / シュタゲ
10

最初は痛いアニメ化と思ったが…

以下、若干のネタバレを含みます。
大まかに言って、本作→「シュタインズゲート・ゼロ」→劇場版と続く、長編の中の第一部です。
ゲームがもとになって、小説なども出ているようですが、そちらには手を出しておりません。
アニメのみで十分楽しめて、感動しました。
最初は会社の先輩に「絶対に観なさい!」紹介され、仕方なく見始めました(笑)。
本作は最初観ていると「結構痛いアニメだな」と思うのですが、5話目くらいからシリアスな内容になり、だんだんと物語に引き込まれています。
最終的には、一気に10話分ぶっ通しで観終えてしまいました。
各キャラクターは個性的で、一癖ある人たちばかりで好き嫌いは出てくるとは思いますが、それぞれのメンバーの過去を深堀りしながら話が展開していき、最終的には1つの結果に収束します。
シリーズ全部見終えて、ここまで練りこまれたストーリーは他では見たことがありませんでした。
最初と最後でこれほどギャップがある主人公も珍しい。
最後は、最高にかっこいいです(本作でもシリーズ全体でも)。
シリーズのアニメは全部見ましたが、本作の終わりの2話は何度見返しても感動します。
本作だけ独立してみても十分楽しめる内容ですが、続編もあるので、深く濃い内容で長くこの世界観、ストーリーに浸ることができます。
私の会社の先輩の言葉を借りれば、まだ見ていない人は「絶対に観なさい」です。