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shantivegetableのレビュー・評価・感想 (2/2)

遊☆戯☆王ZEXAL
8

カッとビングで元気が出る物語。

このアニメは、2011年4月11日から放送された遊戯王シリーズの4作目です。主人公も、前作「遊戯王ファイブディーズ」の不動遊星から九十九遊馬にバトンタッチされました。ところが、この九十九遊馬はデュエルが上手ではなく、いつも失敗ばっかりする冴えない主人公で不動遊星とは真逆な雰囲気です。ですが、謎の生命体アストラルに出会ってから、デュエルの腕も上達して、後半でまともに戦えるようになる点では、見事成長した姿を見せてくれます。
このシリーズで主に注目されたのは「エクシーズ召喚」です。本来はエクシーズモンスターのはずなのに、なぜかアニメでは「モンスターエクシーズ」と呼称されていました。シンクロ召喚よりは手間がかからない召喚方法なので、使いやすいカードです。
特にこのアニメの見所は第1話と第2話に渡るデュエルで、遊馬が初めてエクシーズ召喚した「No.39希望皇ホープ」が登場したシーンや神代凌牙というライバルキャラに負けそうになっても最後で逆転した回は見所です。
このアニメを見て、一応カードを集めました。
デュエルがダメダメな九十九遊馬でしたが、数々の戦いの中で、成長した姿は素晴らしいと思いました。特に遊馬のセリフでよく言っている「カッとビング」というのはなんでもチャレンジするという意味です。失敗しても諦めないでチャレンジするところも素晴らしいと思いました。この言葉を聞いたでけで、元気が出る気分になれます。

スワッガー
6

演出が面白いフランスのドキュメンタリー

オリヴィエ・バビネ監督によるフランスのドキュメンタリー映画です。
舞台はパリの北東郊外の街、オルネーとスヴラン。ここは公営の集合住宅が立ち並び、劣悪な環境とされる地区のひとつです。移民が多く暮らすこの街で育つ11人の子どもたちへのインタビュー映像は、それぞれに個性豊かで、彼らが生きる現実、独自の視点、心に抱く夢が引き出されています。
この作品の面白いところは、普通のドキュメンタリーの様なインタビュー映像だけでなく、ひとりひとりの心情や生き方を、その個性に合わせてミュージカル風、SF風、などのいろいろなジャンルの映画のように撮り表現されている点です。タイトルの『Swagger』には、「偉そうにいばって歩く」「ふんぞり返って歩く」や、「流行の、いきな」という意味があり、この街で子どもたちを取材するに当たって、頻繁に聞こえてきた言葉だそう。
被写体の子どもたちの嘘のない言葉がリアルに入ってきて、考えさせられるシーンもありましたが、監督による映画的な演出が入ることで、重過ぎたり、観たあとの後味が悪くなるということはありません。パリというと華やかなイメージだけが先行してしまいがちですが、こういった面にも目を向けることは大切だと感じました。

大石昌良 / オーイシマサヨシ
8

大石昌良の弾き語りラボ

たまたま見たアニメから大石昌良さんを知りました。とてもキャッチーなフレーズ、聞いてて飽きない曲調に惹かれ、もっと聞いてみたいと思い購入しました。
普段は日本のロックバンドをよく聴くことが多いのですが、こちらの作品に関してバンド楽曲や、打ち込みはなく、ギター1本による弾き語りの作品で、大石昌良さん特徴の「スラム奏法」が思う存分に味わえる内容で大変楽しめます。
ギターのみで奏でられるベース音、メロディラインにコード進行は本当に一本のギターで演奏しているのか?と耳を疑ってしまう程の実力派で、それに合わせる歌詞もどこか可愛らしく、いつの間にか何度もリピートしていることが多いです。
トラック2の「君じゃなきゃダメみたい」はアニメの主題歌にも使われており、アニメ自体の内容から作成された楽曲ということもあり、アニメのファンの方ですとより楽しめるかと思います。
アニメ本編ではバンド楽曲が使われていたので、それをよく聞く方は多いかと思いますが、こちらの弾き語りverはまた違った良さがあり、シンプルな構造のスッキリとした楽曲なので飽きないで聴いていられます。もちろんアニメを見ていない方でも楽しめ、本編を見てみたくなるかもしれません。
他にも魅力的な楽曲が詰まったアルバム。特に晴れた日のドライブなんかには最高の作品となっているのではないでしょうか。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
10

恋と青春

この作品から、すぐに印象づいたものは爽やかで青春でした。学校生活が多く話に出て、青春と恋の要素もたくさん入っている作品でした。
母の死をきっかけにピアノの音が聴こえなくなり、ピアノをやめた主人公が、ヒロインの登場で音楽の世界に戻るストーリーです。この作品には名言と思われるものが、いくつか散りばめてあり、その一つに「星は夜、輝く」と挫折から立ち直りの言葉があります。そういう名言も青春の要素かと思います。
幼馴染で家が隣の椿と、サッカー部で親友の渡、ヒロインのバイオリニストの宮園かをり、この登場人物の兼ね合いも青春で、自身の学校生活を思い返すとような話になっています。
話の流れでヒロインの宮園かをりと主人公の有馬公生が、音楽のコンクールに出ます。ピアノを弾く音楽と映像が、すごく見応えがありました。青春のストーリーがすごく好きな作品でした。ヒロインの宮園かをりが主人公に近づくために、題名にもある嘘をつきますが、乙女心のような可愛い嘘で、恋の要素も作品を彩るものでした。青春と恋、昔を思い返す少しの切なさと溢れる、楽しさがある作品でした。

ワールドトリガー / ワートリ / World Trigger
10

”遅効性SF”というキャッチコピーに恥じないじわじわと効く面白さ

週刊少年ジャンプにて連載の少年漫画なのですが、読者公募のキャッチコピー大賞に選ばれた”遅効性SF”というキャッチにぴったりな、読み込めば読み込むほどに”効いてくる”SFを題材としたバトル漫画です。
近界民(ネイバー)という名の侵略者に襲われる街、三門市を舞台に繰り広げられる、界境防衛機関ボーダーと、そのボーダーに所属する少年少女を中心に物語が描かれます。
SFと言っても未来を描いた話ではなく、近界民が襲来してくること、その近界民に対抗するための武器「トリガー」をボーダーが所持していること、目につくSF要素はこれくらいのものですので、SFにあまり馴染みのない人でもとっつきやすいかと思われます。
この漫画で戦う少年少女は中学校や高校に通っている学生が多く、時に部活感覚で仲間同士との鍛錬としての戦う姿を、時に街を守る明確な意思を持って戦う姿が描かれます。そういった、現代社会に生きる私達に比較的近しい”感覚を持つ者たちが戦いの様子が描かれる漫画です。
またそのキャラクターの数が多く、一度読んだだけでは把握が難しい場合もあるのですが、しかしキャラクターの掘り下げと設定の練り込みが深い。そういったところも含めて、何度読み返しても楽しめる”遅効性SF”として完成されている漫画であると思います。

K2
7

伝説の医療マンガの続編として!

高校時代にハマって全巻揃えた医療マンガ、『スーパードクターK』の続編である『K2』がすごくおススメです。当時は医療マンガ自体少なくて、目新しい存在だった『スーパードクターK』の子供世代のストーリーです。
医者離れした体格を持つK一族の遺伝子は相変わらずで、ヤクザやマフィアに絡まれても全然動じないのが面白い。それでいて医学知識はかなり最新の情報まで扱っていて本格的で、知識を得るという目的だけでもこの本を読んで損はないと思えます。
いったい作者の真船先生はどこからこんな情報を得ているのだろう?昔病気にかかって医者に世話になったことがもとで、この漫画を思いついたと語っている作者ですが、その知識には脱帽せざるを得ません。今回の『K2』はイブニング掲載とあって、年齢層高めのターゲットとなっていますが、高校生の頃に読んでもきっと楽しめるだろうと思います。
恋愛方面も、まったく似つかわしくないような女性があえて好意対象であり興味深いし、K一族の因縁の方も、新たにロシアの濃い刺客が送られて、どちらも進展しつつあり先がとても楽しみです。