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percy8278のレビュー・評価・感想

ARMORED CORE 3 SILENT LINE / アーマード・コア3 サイレントライン / AC3SL / Silent Line: Armored Core
7

『アーマード・コア3 サイレントライン』のレビュー

『アーマード・コア3 サイレントライン』はフロムソフトウェアが開発したプレイステーション2の作品です。『アーマード・コア』シリーズの7作目に当たります。当シリーズは全体を通して「ロボット3Dアクションゲーム」のカテゴリーに入ります。

1作目の『アーマード・コア』で自由に機体を構成できるシステムが人気を博し、PS2にて『アーマード・コア2』が発売された際にはカテゴリーが増えています。「ラジエーター」「インサイド」「エクステンション」と更にバリエーションが増えたのに加え、オーバードブースト(通称:OB)というコアの追加機能が付きました。

シリーズ6作目の『アーマード・コア3』では、従来のコア機能のOBに加えて新たにイクシードオービット(通称:EO)が追加され、ミッションでは共闘してくれる僚機を雇うシステムが追加されました。

その次作である当作品は敵機のAIがシリーズ屈指の精巧さで、よりいろいろな機体構成を考える必要があり、すごくやり込み甲斐のある作品となってます。

ファン層はコアなファンが多いです。
世界観や登場人物のセリフも独特、難しい単語を使ったものが多く、しかしそこがコアなファンを惹きつける一因にもなっていると思います。

カウボーイビバップ / Cowboy Bebop
10

大人向けアニメの金字塔

シリアス、ギャグ、SF、感動…様々なジャンルが内包されたこのカウボーイビバップ(以下ビバップ)は、いわゆる萌えアニメというジャンルに疲れた、骨太なアニメが見たい人は是非とも見るべき作品である。
あらすじは、宇宙を舞台とし、賞金稼ぎのスパイク、ジェットの二人が賞金首を追う…というもの。全26話で基本的に1話完結のハードボイルドSF活劇というのがビバップの特徴だが、何といっても1話1話の密度がすごい。主人公の鮮やかな活躍が見れる…と思ったら重く暗い結末に終わる1話に始まったかと思えばギャグ調で終始ドタバタコメディーが繰り広げられる2話など、様々なジャンルの話が各話のテーマに沿って展開される。シリアスが見たいがギャグも見たいという欲張りな方にはうってつけだろう。
また、ビバップを語る上で外せないのが音楽だ。かの名作曲家である菅野よう子さんが劇判を担当しているのだが、クオリティが他のアニメとは段違いである。まず曲数がとてつもなく多い。たった1回しか流れなかった、なんて曲が多く、フルアルバム3枚組でも網羅しきれないほどである。そして1曲1曲がどれも名曲。普段テレビで見るバラエティー番組で流れている曲、実はビバップの今日なんですなんてパターンも多いので、知らない間に聴いているのではないだろうか。曲のジャンルは基本的にジャズだが、やはり各話のテーマによって変わっているので一概には言えない。
少々ネタバレを含んでしまったが、是非とも一度は見てほしい名作であることは間違いない。

聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
7

名作「聖闘士星矢」の正統続編!

週刊少年ジャンプの黄金期を支えたビッグタイトルのひとつ、「聖闘士星矢」の正統続編です。
ストーリーは前作最終回からの続きで、冥王ハーデスの呪いを受けて余命3日となった星矢を救うべく、アテナ沙織と瞬や紫龍たちが前聖戦の時代にタイムスリップするというものです。
過去の時代の黄金聖闘士たちは皆個性派ぞろいで、人気キャラである現代黄金のサガやシャカ、アイオリアたちに負けず劣らずインパクトがありますよ。
それに加えて13番目の黄金聖闘士である蛇遣い座まで登場するトンデモ展開が繰り広げられます。

もともと「聖闘士星矢」はジャンプ連載時には打ち切りで終わったので、最終章のハーデス編もなかば駆け足執筆による消化不良感が残りました。
その時に描き切れなかったであろう諸々の設定が、この「星矢ND」では所々に垣間見られます。

聖域のほかに神々の居住地である天界のオリンポス勢力も登場し、さらには十二神を超越する時の神クロノスまでもが登場。
未だ謎多き蛇遣い座のオデッセウスの動向にも注目が集まります。

この漫画は全編オールカラーなので、お馴染みの必殺技の応酬も美麗にして迫力満点です。

「星矢」は他の作家による別作品が多く存在しますが、やはり本家車田節が炸裂するのはこの星矢NDだけですね。

L'Arc~en~Ciel / L'Arc〜en〜Ciel / ラルク アン シエル / L'Arc-en-Ciel
8

4人が描く無限の虹

多くのバンドは、メンバーの一人が作詞作曲を担当することが多い。もちろん例外はあるだろうが、作詞作曲を担う人間以外のメンバーによって作られた楽曲は、どうしてもそのバンドの持つカラーから外れがちだ。それは、一人が作詞作曲を担当することによって、そのバンドのイメージがある程度固まってしまうからだ。
ところがL'Arc〜en〜Cielというバンドは違う。メンバー全員が作詞作曲をする。こういったバンドは珍しいのではないだろうか。4人の人間が集まり1つのバンドとして存在してはいるものの、1人1人が独立しソロでも活動できるほどのポテンシャルを持つが故に、その楽曲は多様性に富んでいる。耽美なものから底知れないほどダークな曲が奏でられたかと思えば、切ないバラードやハードなロック、ポップで馴染みやすい曲までと、その楽曲の振り幅は計り知れない。また、多くの作詞はボーカルのhydeによるものだが、全員が作曲をすることで生まれる多様性のおかげで、hyde以外のメンバーが作詞をした曲でも特に違和感を感じることはない。
華やかなヴィジュアルに甘えることなく、それぞれのメンバーがミュージシャンとしてのレベルの高さを遺憾なく発揮している。彼らの紡ぐ楽曲は、バンド名である虹が描く7色には収まらない程に多彩な色を纏っている。