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ootanatukiのレビュー・評価・感想

ONE PIECE / ワンピース
10

ONE PIECE レビュー

少年漫画の王道である「週刊少年ジャンプ」にて長年看板を守り続けている「ONE PIECE」。
海賊というアンチヒーローを主役に据えた異色作品かと思いきや内容は「週刊少年ジャンプ」の理念「友情・努力・勝利」を完璧に踏襲している王道バトルファンタジーだ。
主人公と仲間たちとの友情、強大な敵を乗り越えるための努力、みんなで掴み取る勝利、ハラハラドキドキの後に訪れる感動にいつも涙してしまう。
「ONE PIECE」の魅力は大きく二つにある。叙事詩的な壮大なストーリーと、魅力たっぷりのキャラクターたちだ。
海賊がテーマなので航海した先にある島々が舞台になっていく、そこで巻き起こる様々な冒険や事件。それぞれに立ち向かい乗り越え解決し次の冒険に向かっていく飽きのこない物語は「ONE PIECE」の大きな魅力の一つになっている。
もう一つの大きな見どころとなる魅力的なキャラクターたち。冒険の行先で出会う仲間たちそれぞれに悲しい過去や苦しい今があるのだが、それらを全て打ち壊し乗り越え半ば無理やりな時もあるくらいグイッと仲間になっていく。
仲間の一人一人に語り尽くせない程の魅力があるのだがそれに引けを取らないのが敵役のキャラクターたちだ。こちらにも是非注目して頂きたい。
見所たっぷりの「ONE PIECE」絶対に損はしないので是非ご覧頂きたい。

神々の山嶺
10

エベレストに全てを賭けた男の物語

登山を題材にした漫画作品は多いが、神々の山嶺の羽生丈二ほど、山に対してストイックな登場人物はいないだろう。
羽生は登山をする中で、未踏破ルートを登ることに命を賭けている。第一登頂者こそが価値のある人間であり、第二登頂者以降は全て模倣者という考え方を持つ彼は、世界でも名だたる危険地帯に足を踏み入れていく。

そんな羽生に惹かれ、彼のことを調査し始めたのが今作の主人公、深町誠である。深町はエベレスト登山隊にカメラマンとして同行した男だ。エベレスト登頂に失敗し、隊を離れた深町はネパールの首都、カトマンズにいた。

カトマンズはヒマラヤ山脈登山者の拠点となる都市で、多くの登山者やショップが存在していた。とある中古登山道具取り扱い店に入った深町は、伝説的なカメラを手にする。かの有名なセリフ「そこに山があるからさ」を言ったジョージ・マロリーのカメラである。

マロリーのカメラを通して羽生と繋がった深町は、その後の人生を大きく変えることになる。

この作品の最大の魅力はなんと言っても羽生の山への情熱だ。登りたいという強い思いが、不可能と言われる未踏破ルートを攻略していく。
その思いは深町にも伝わり、彼を変えていくのだった。

素晴らしい作品です。
魅力溢れる羽生と深町のキャラクター、続きが気になる引き込み力の高さ。まさに名作であります。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

鬼滅の刃 最高です!

アニメから入りました。Ufotableさんが制作したのものですが、演出や絵が最高すぎます。水の呼吸のシーンは歌舞伎で良く表現されるような描き方をしていて本当に驚きましたし、すごいなと思いました。第1話の雪のシーンはリアルで驚いたのですが、実際に雪山に行って取材したそうです。そういうプロ意識というか求め続ける姿勢が作品に反映されていて素晴らしいと言いたいです。偉そうですが。
アニメも、素晴らしいのですが、漫画もまた素晴らしい。言葉がまた読者の心にしみるのです。特に、おすすめしたい巻数が6巻の柱合会議編、9巻からの遊郭編、16巻あたりから無限城編。6巻の柱合会議は義勇さんや、鱗滝さんの覚悟が伝わってきます。鱗滝さんはお館様に宛てた手紙の中で、もし禰豆子が人を襲った場合、炭治郎、鱗滝、義勇が責任をとって腹を切りますと書いていました。この後のお館様の柱たちへの言葉がすごいなと思ってしまいます。お館様は頭ごなしに納得しろと言うでもなく、静かに言葉で説得という手段をとっていきます。柱合会議のあとの蟲柱 胡蝶しのぶのもとに炭治郎たちは預けられます。そして、炭治郎としのぶとの会話のシーンがあります。ここで、はじめてしのぶの心情が明かされます。しのぶの鬼への憎しみ、亡き姉カナエの意思を継がなければという想い。自分の中の相反する感情に対しての葛藤がセリフに表れていると思います。

ゆるキャン△ / Laid-Back Camp / Yuru Camp
8

ゆるふわなキャンプライフ

キャンプ好きな人、きらら系漫画・アニメが好きな方には手放しでおすすめできる作品です。アニメ化もしていて、実写ドラマにもなった作品です。この作品のメインキャラはソロキャンプが大好きなクールな女の子・志摩リンと、ゆるふわなでちょっとポンコツな女の子・各務原なでしこです。二人のかけあいは見ていて癒されます。
山梨県のキャンプ場の近くに引っこしてきたばかりのなでしこが富士山をみにきたはいいけれど夜までベンチで寝てしまい暗いトンネルをくぐれず立ち往生しているところを、山梨県の本栖湖へソロキャンプに来ていたリンに救出されるところから物語は始まります。出会った直後の場面で、おなかのすいたなでしこがカップラーメンをリンから分けてもらうシーンが個人的なお気に入りで、なでしこが明るい笑顔で嬉しそうに「口の中ヤケドした!!!」と言うところが可愛いかったです。外で食べるカップラーメンのおいしさは格別なものですから、きっと相当美味しかったんでしょうね。
キャンプ用品の説明などもあるので、キャンプ初心者やキャンプを始めてみようと思っている人にはお勧めな作品です。アニメ版ではナレーションを大塚明夫さんがやっていて、ダンディな声が聴けます。