mo_kyu1201@mo_kyu1201

mo_kyu1201
mo_kyu1201
@mo_kyu1201
1 Articles
5 Reviews
0 Contributions
0 Likes
mo_kyu1201

mo_kyu1201のレビュー・評価・感想

機動戦士ガンダム 水星の魔女 / Mobile Suit Gundam: The Witch from Mercury / G Witch
7

学園ものから始まるガンダム

ガンダムというと昭和から続くロボットアニメで有名なアニメです。テレビシリーズが何作も作られており、またビデオシリーズなどもあるのでいくつもの物語があります。「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は、独立した世界を舞台にした新シリーズです。今回は初めて17歳の少女が主人公です。
これまでのテレビシリーズでは、一貫してガンダムに乗るのは、男の子で、自分の意志とは関係なく、戦争に巻き込まれる話でした。
しかし、今回、ガンダムに乗るのは、太眉が印象的で人見知りする女の子です。

舞台は軍事産業が主な事業になっていてるスペースコロニー内にある学校で、戦争をいつでもできるように人材を育てています。
主人公は、転校生として学校にやって来るのですが、持ち込んだロボットがある秘密を持って作られた「ガンダム」に乗って周囲に翻弄されながら仲間たちと成長して行くストーリーです。学園のルールが独特で、白黒をはっきりさせたい時や自分の考えを押し通したい時、生徒同士でロボットに乗って決闘して、勝者の意思が通されることになっています。ひょんなことから主人公は登校初日に学校内で一番強い生徒と決闘することになって、いきなり勝ちます。そこで主人公の印象的な言葉がでてきて「逃げたら1つ、進めば2つ」という母の教えを信条にし、他者の妨害や大人からの圧力に立ち向かって行きます。

以前のシリーズは同じような設定が続いたので、私は観るのを途中で辞めていました。
しかし、これは最初から強いガンダムとパイロットがでてきて活躍する場面があり、インパクトのある第一話になっています。

PandoraHearts / パンドラハーツ
8

伏線の押収とキャラクターの魅力が詰まった作品「Pandora Hearts」

スクエアエニックスの月刊Gファンタジーで10年以上連載されていた望月淳の漫画「Pandora Hearts」は全24巻のダークファンタジー作品です。美麗なアナログイラストで展開されるアリスモチーフの世界観と貴族間の駆け引きは非常に魅力的であり、1コマ1コマの表情にまで意味があるのではないかと思わされる伏線の細かさに引き込まれます。序盤で意味深だった台詞がクライマックスで輝いたりもするので、何度も読み返したくなります。複雑な物語構成なので一気に読み進めたくもなり、重厚な世界観と人物関係に心を揺さぶられたりと、最後まで飽きさせません。
2007年にフロンティアワークスよりドラマCDが発売された後、2009年4月から同年9月までにアニメーションも放送されました。原作の完結前にアニメ化したため、オリジナルのストーリー展開がありますが、「魔法少女まどか☆マギカ」や「鬼滅の刃」などの劇伴で有名な梶浦由記の曲と共に楽しめる映像作品は、まず作品に触れてみたい人向けの入り口となっています。また美しいイラストとアリスモチーフの世界観は非常に人気が高く、グッズ展開やコラボレーションカフェ、画集の販売でも多くのファンを魅了しました。人によって好みに刺さるかどうかは個人差があるかとは思いますが、読み始めたら続きが気になる作品であることは確かです。

名探偵コナン / Detective Conan / Case Closed
9

面白くて最高

名探偵コナンは1994年から始まり今もなお連載が続いてるアニメ、漫画になります。
名探偵コナンはストーリーを見て、読んで楽しむことはもちろんですがアニメではアニメオリジナルストーリーや、スペシャルがたくさんあり今から見る人でも楽しめる作品となってます。
内容として高校生探偵の工藤新一が黒の組織に薬を飲まされ、小学一年生の江戸川コナンの姿で黒の組織を見つけ捕まえるといった内容になっています。名探偵コナンに出てくるキャラクターは一人一人意味があったり特徴があり魅力的です。
個人的には赤井秀一の復活がものすごく面白くてよかったです。
アニメ「ブラックインパクト」シリーズ425話で黒の組織との内容が大きく進み、黒の組織に潜入していたFBI捜査官赤井秀一が殺されるがコナンのトリックにより死の偽装に成功した。
それが我々読者、視聴者に明かされたのは779話から783の間で約10年後に明かされるという事実。
これにはものすごく興奮しました。よくよくアニメを見れば赤井秀一が生きているという伏線もありよく作られてるなと感心しました。
名探偵コナンはまだ完結していないのでこれから黒の組織側と江戸川コナン側の対決を楽しみにしています。

ドラえもん のび太とブリキの迷宮
9

ロボット支配

ドラえもんの映画って事件の起きない前半部分が楽しすぎるのですが、本作もブリキンホテルに行きたくなりました。食事も出てくるし、海あり山ありでとても楽しそうな場所です。
のび太のパパが寝ぼけて予約したなんとも怪しげな場所ですが、あれだけ楽しそうだったら、のび太じゃなくても行ってしまうなと思いました。
また、本作はドラえもんが敵にさらわれてしまって、別行動という大変な事態になります。
のび太がドラえもんのために頑張ってて、ドラえもんは愛されてるなと思いました。
世界観もすごくて、ロボットが人間を支配するためにしたことがよく考えられてるなと思いました。
たしかにロボットに仕事を押し付ければ楽ですが、そうするとどんどん人間の居場所がなくなる気がします。
ロボットの支配ではないけど、私たちも車はあるわ、自転車も電動があるわ、だんだん体力がなくなっているような気もします。
ほっといたら、チャモチャ星人のように長い間歩くこともできなくなってしまうのではないかと怖いです。
こんな世界を今よりずっと前に考えつくなんて、藤子・F・不二雄先生はすごいなと思いました。
最後の敵のやられ方はなんか間抜けだけど、同時に怖いなとも思えるものでした。
ロボットとの付き合い方を考えさせられます。

魔界転生
10

『魔界転生』の凄まじきエンタメ精神

『魔界転生』は故・山田風太郎の人気忍法帖小説を映画化したもので、今まで何作もリメイクされて来ました。しかし、白眉は何といっても81年版の深作欣二が監督を担当した作品であると断言します。何より出演陣が素晴らしいのです。主人公・天草四郎を演じた沢田研二はすこぶる妖艶で、中性的な美しさを遺憾なく発揮しています。その天草四郎が地獄から甦らせた魔界衆も豪華な顔ぶれこの上ありません。まず、槍の達人・宝蔵院胤舜に室田日出男、悲劇の死を遂げた細川ガラシャ夫人に佳那晃子、柳生一族との戦いを望む宮本武蔵に緒形拳、伊賀の忍者・霧丸に真田広之、そして柳生一族の総領にも拘らず、一子・十兵衛との死闘を望み魔界衆に堕ちた柳生但馬守役には若山富三郎が起用され、各自名演を魅せています。四郎たち魔界衆は徳川幕府の壊滅を目的に暗躍するのですが、それを阻止するために立ち上がったのが、千葉真一演じる柳生十兵衛です。十兵衛は魔物を斬る妖刀村正を武器に、魔界衆たちに次々と戦いを挑みます。クライマックスは炎上する江戸城内における十兵衛vs但馬守の親子対決です。演者が両者ともに殺陣には定評があるので、凄まじい立ち回りを披露してくれます。そしてラストは強敵天草四郎との決戦です。どちらが勝って、どちらが負けたのか、どういう結末を迎えたのかは是非その眼で確かめてみてください。81年版『魔界転生』の凄まじきエンタメ精神を目の当たりにすることができるでしょう。