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kurico174

kurico174のレビュー・評価・感想

天外者
5

天外者

主演が三浦春馬くんの作品です。歴史上の人物として学んだ記憶がなかった五代友厚さんのお話でした。
坂本龍馬役が三浦翔平さんで、この二人が出演する映画なので気になりました。
江戸から新たな時代へと移り変わっていく激動の日本が題材でした。
三浦さん演じる、五代は志がとても高く、常に日本の未来を新たな時代を見据え、日本が変わり必ず良い方向へと進んでいく事を疑わない男性でした。
誰もが夢を持てる世の中を作りたいと奮闘する姿はとても力強いものを感じました。
武士でありながら商売の才能も、相手をうまくいなす話法も持ち合わせているにもかかわらず、富も名声にも興味を持たないのです。
自らはいつも誰かに狙われており、大切な恋人や仲間を失い、それでも日本の為に前へと進んでいく人。
ここまで自分自身を犠牲にしてでも取り組めるのは凄いと思いました。
歴史には疎いですが、それでもこの映画を観ただけでも物凄い時代の変化の中、その先頭に立ち続けることの苦労が伝わってきました。
未来の事を考えて、良い方向に進もうとしているにもかかわらず、武士にも商人にも疎まれてしまう、計り知れない人生です。
最後には彼の功績の凄さを物語っていると思いました。

Novo Amor
10

風景と情熱

メインボーカルのアリ・レイシーとエド・タレットが織りなすUKユニット。
音色に関しては、風景や心の内に秘めた熱い情熱を優しく奮い立たせるような奥行きのある壮大なスケールを感じます。そして、その中に温かい優しさも感じられるそっと背中をおして、受け入れてくれるような音色。自らの世界観をとても大事にしていて、出だしのサウンドでこの曲はこのミュージシャンだ、と分かるくらいサウンドから生まれる世界観が確立されていると言っても過言ではありません。
彼らの繊細さと心にあるどことない孤独感がサウンドと歌詞からも描写されています。仕舞い込んでしまった心を優しく開いてくれたり、その優しいサウンドが風となり、包み込んでくれるような唯一無二のミュージシャン。ボーカルのアリ・レイシーの綺麗な高音ボイスが特徴の一つでもあります。
聴いたものの心をグッとキャッチし、何度でも聴きたくなるようなまるで我が家のような居場所的存在にもなるサウンド。ギターやシンセサイザー、ピアノも多様に駆使し、一曲一曲から一つの物語が始まったかのような新たな出発に踏み出す時にもとてもマッチした曲となっています。一度聴いてみる価値は間違いなくあります。ぜひ、お手にとり自分の脳裏に焼きつけることをお勧めします。一度では足りないくらい何度も聴きたくなるのではないでしょうか。

リアリティ・バイツ
7

軽く観れるのに深いストーリー

大学を卒業し社会人になりたての若者が、実社会で働き生きていく厳しさを痛感するというのがストーリーの大筋です。1994年の映画で、まだ固定電話でやり取りしているような時代を描いていますが、いつの時代に見てもぶれることのないストーリー性であることは確かです。社会に出た自立したての若者が、家賃の支払いに苦労したり、周囲の人間の生き方が気に食わなかったり、人間関係に悩まされたりするという内容は、どの時代に生きる私たちにも通じるものがあります。ファンタジーやアクション、現実離れした設定は一切ありませんが、私たちの日常に身近なことや誰しも一度は経験したことがあるような内容だからこそ、観ていて登場人物たちと同じ気持ちになれます。結末で、登場人物たちがあえて完璧な答えを出していないという部分も映画のテーマに深みを与えていていいです。また、主人公のリレイナという女性に取り巻く2人の男性との成り行きがどうなっていくのかも気になるところです。ただ日常を映しているだけではなく、そういった結末が気になる部分もあるので、観ていて飽きないと思います。激しいアクションやバッドエンドに疲れてきたという人には、ドラマ性もコメディー要素もあるこの映画がおすすめです。