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ks0_0v7

ks0_0v7のレビュー・評価・感想

寄生獣 / Parasyte
10

見事な完結。人の在り方を考えさせられる最高傑作。

大袈裟と言われても構いません。今までの人生での最高の出会いであり、最高の漫画です。
好きな漫画、オススメしたい漫画を聞かれた際は、必ず紹介する作品となっております。
正直悪い点や、気になる点は全くありません。
今読んでも古さを感じないので、どの世代にもオススメしたいです。

ここから多少ネタバレを含みます。
■すごい点、オススメしたい点
・10巻で完結という、読みやすく、ダラダラ続けていないところ。
・主人公は初め何も持っていないが、敵が仲間になり強くなるという王道のアガるストーリー。
・1988年連載開始の漫画で、髪型などが当初の流行りの雰囲気だが、これがまた格好いい。
・恐怖や虚無感、感情を読者に想像を駆り立てさせる作画のうまさ。
・今でいう中二病はこのことだろうと思う、所々の胸熱シーンの多さ。
・どのキャラもそれぞれの信念があり、憎めないキャラしかいないところ。
言い出すとキリがありません。この続きはご自身の目で見て、考えてみてくださいませ。

ちなみに一番私の好きなシーンは、主人公が大きくジャンプするシーン(きっと見ればわかります)。
セリフがないシーンなのですが、ここが中二病全開の瞬間すぎて、男心をくすぐります(笑)
最終巻、最後のシーンは泣けます。

涙あり、笑いあり、考えさせられるテーマ。
最高の漫画なので、ぜひ見て頂きたいです。

ラングリッサーシリーズ
8

フルリメイクにより原作とは全くの別物と化したけど、それでも遊びやすくなった良作。

元々メガドライブやプレイステーションなどで発売された人気SRPGシリーズ「ラングリッサー」の「I」と「II(デア)」をフルリメイクした作品です。
「I」は原作ではルート分岐無しの一本道だったのですが、本作ではメガドライブ版以外の「II(デア)」と同様にシナリオの分岐が発生するようになっています。

原作はかなりの高難度を誇っていたのですが、本作では難易度が調整されており、かなり遊びやすくなっています。
これまでの作品では裏技扱いだった、レベルや所持品などを維持したまま以前のシナリオをやり直せる「シナリオセレクトモード」が本作では「シナリオツリー」として標準装備されているので、少なくとも「敵が強過ぎて詰む」という事態にはならないと思います。
これまでSRPGが苦手だと敬遠していた、特に原作のあまりの高難度から投げ出してしまった人たちにこそ、是非遊んでもらいたい作品ですね。

キャラデザインが原作のうるし原智志氏から凪良氏に変更になった事、またゲームシステムが一新されてリメイクどころか、最早別のゲームと言える程までに変貌してしまった事などから、シリーズの熱狂的なファンたちの中には本作を「駄作」と称する人たちも多いようですが、個人的な意見として凪良氏のキャラデザインも一新されたゲームシステムも、そこまで酷い物とは思えませんでした。少なくとも万人に遊びやすく調整された作品にはなっていると思います。

ただ個人的に残念に思ったのが、シナリオツリー機能において、「以前のシナリオに戻る事は出来ても、進む事が出来ない」という点ですね。
どういう事かと言うとシナリオ8からシナリオ1に戻ったとして、再びシナリオ8を遊びたければ、「またシナリオ8まで自力で進まなければならない」という事です。
繰り返し遊ぶ事が前提となっている作品なだけに、これは本当に惜しいと思いました。フラグ処理の関係上どうしても断念せざるを得なかったのかもしれないですが。

体験版も配信されているので、購入しようか迷っている人は試しに遊んでみてはいかがでしょうか。