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kokoko121

kokoko121のレビュー・評価・感想

あの頃ペニー・レインと / Almost Famous
8

夢と現実の狭間でもがく少年少女の一瞬のきらめき

主人公は有名音楽雑誌のライター見習いとして家を飛び出し、ロックバンドのツアーに帯同した15歳の少年。
そこで出会ったグルーピーの少女と過ごす中で、揺れ動く自身の感情と向き合う少年の成長を描いた作品です。
理想と現実の狭間でもがきながら、少しずつ大人になっていく成長が頼もしくも少し切なく、刹那的なきらめきの描写がとても美しく印象に残ります。
監督のキャメロン・クロウ自身も主人公と同じく15歳で「ローリング・ストーン」誌のライターとしてのキャリアをスタートさせており、
バンドメンバー同士やそのグルーピーの女の子たち、クセの強い音楽プロデューサーらとの人間関係の複雑さを、繊細に描いていることもポイントです。
劇中では、60年代に流行したファッション・音楽・カルチャーが細部までふんだんに盛り込まれており、画としても大変見ごたえがあります。
何より、ロックバンドを中心にストーリーが展開するため、劇中歌やサウンドトラックは物語への没入感をより高めてくれる重要な要素になっています。
主要人物全員が素晴らしい才能や魅力を持ちながら、それ故に周りから理解されずに苦しみ悩む姿に共感するとともに、
私たちは誰からの賞賛や愛情を求めているのか、本当に自分が欲しいものは何なのか、とても考えさせられる作品です。

メイドインアビス / Made in Abyss
9

メイドインアビスの魅力

メイドインアビスは、つくしあきひと先生原作の漫画です。
この作品の大まかなあらすじは、アビスと呼ばれる巨大な穴がある街に住んでいる探窟家の少女リコと、アビスの底からやって来た、記憶喪失の機械の少年レグが大穴の底で待っているリコの母親に会う為に、大穴の底を目指すお話です。
とても可愛らしい絵の作品なのですが、そんな可愛らしい絵とは裏腹に、とても過酷で残酷な出来事が二人を待ち受けています。
大穴の中には独自の生態系があり、危険な生物がたくさんいるのです。
それだけでも充分危険だと言うのに、他の探窟家の悪意、果てはアビスの呪いと呼ばれる原因不明な現象と言った、数々の驚異が二人を襲うのです。
主人公の二人は小さな子供なのですが、子供が体験するには余りにも悲惨で凄惨な出来事が何度も起こります。
ただ不思議な事に、残酷でありながらも何処か綺麗で美しいと感じてしまう不思議な魅力がこの作品にはあります。
つくしあきひと先生が影響を受けた複数の作品の中に、シュナの旅と言う作品があります。
これはあの風の谷のナウシカの原型になったと言われている作品です。
そう言った部分がメイドインアビスの残酷ながらも美しい世界観を形作っているのではないでしょうか。
不思議で独特な世界観、そこに住む奇妙な生物、解明されていない超常現象、それらを秘めた巨大な大穴、この作品にはたくさんの謎が存在します。
全ての答えは、巨大な大穴、アビスの底に隠されています。
リコとレグと共に、この謎の答えを解明しましょう。

優里
8

ドライフラワー最高

「ドライフラワー」が最高です。この曲は曲調に心地よい波があり、とても聞き入ることのできる曲になっています。私はこの方の声に惹かれました。低音がとても個性的で、なかなか聞いたことのないような声質をしています。優里は、高校時代にギターとバンドを始め、夢中で音楽を製作するようになったそうです。彼にとって趣味は音楽以外無いようで、とにかく歌が好きだと語っています。元々はギターを弾いていたようですが、先輩のバンドの誘いをきっかけにボーカルに転身をしました。母親は洋楽好きだった事もあり、ハードロックバンドに傾倒していたそうです。最初は、4人組ロックバンド「THE BUGZY」を結成しましたが、2019年5月に解散しています。グループ解散後はソロになり、路上ライブ活動を始めます。そこから、一気にyoutubeやSNS上で話題となり、現在まで至ります。デビュー曲は「かくれんぼ」という曲で、これはしっとりした大変良い曲になっています。私の場合は、一度聴いたら耳から離れなくなり、何度も何度も聞きました。他にも良い曲はたくさんあるのでどうぞ聞いてみてください。

コードギアス 反逆のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Rebellion
10

何度見ても飽きない!!

この作品は、帝国ブリタニアの王家の血を継ぎながら植民地に移住してきた主人公ルルーシュが、妹のナナリーが住みやすい世界を作るために世界のほとんどを占めるブリタニアに反逆する、というストーリーになっています。
ブリタニアを自身の特別な力”ギアス”で外側から変えていこうとするルルーシュと、日本人でありながらブリタニアの軍人になり、出世することで内側から変えていこうとするスザクとの衝突も見ものです!!

ルルーシュのシスコンともいえるナナリーへの愛、さらにナナリーの考える「人に優しくなれる世界」を構築するためのルルーシュの決断、ルルーシュに対して敵対心と疑心を持つスザクが最終的にルルーシュに対して行ったこと、様々な主要キャラクターの生き様、想い、死などを経てルルーシュとスザクに訪れる結末は、シリアスですが片時も目を離せないほど魅力あふれる作品です。
とはいえそんなシリアスすぎる場面ばかりではなく、まだルルーシュたちは高校生なので学校生活でのほんわかとした日常ストーリーなども織り込まれ、物語の合間にほっこりとさせてくれます。
ぜひ最後まで見て、主人公たちの世界を変えるための選択に注目してほしいです!