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kiyo06q7のレビュー・評価・感想

バービー(映画) / Barbie (film)
8

映画バービーについて

映画バービーに対しての私の印象は二転三転した。私が映画バービーの存在を知ったのは、プロモーション映像が公開されたときだ。巨大なバービー(マーゴット・ロビー)がセクシーな水着姿で岩山に立ち、周りにいた少女はとても驚いていた。私はこの時バービー人形が巨大化する話なのかと思い、とても興味を持った。その後アメリカで公開され、この作品がフェミニズムに関する作品だと評されていることを知った。日本公開は8月、その日を楽しみに待っていた。同じくアメリカで公開され、大成功を収めている作品にオッペンハイマーがある。原爆の父と呼ばれるオッペンハイマーについての作品だ。こちらの作品は日本公開が決まっていない。SNSではこの2つの作品をかけ合わせたBarbenheimerのタグが盛り上がっており、同時期に公開されともに大ヒットしている二作品を応援するタグであった。しかし、一部のファンはこのタグを使用し原爆を揶揄する悪質なコラージュを作成した。また、バービー公式アカウントがこれに好意的なリプライをしており、日本ユーザーを中心に炎上した。映画バービーを楽しみにしていた多くの日本人にとって、公式アカウントの行為は裏切りである。

JUJU
10

歌手ではなく、語り部。

JUJUは歌手ではなく、語り部だ。
彼女の歌には、愛が溢れている。現在進行形の愛を歌った曲では、愛してる/ありがとう/と相手を想う気持ちを全面に魂を込めて歌いあげ、終わってしまった愛にも、労りや励ましを感じるような惜しみ無い愛が、燦々と注がれている。
去って行った相手へ離れた場所からエールを送り、終わった愛に傷付いている自分の心を、優しく包み癒すことを決して忘れない。
聞き重ねると、『歌』ではなく『物語』が聴く者の心に広がるようだ。その光景は、意識せずとも聴く者の心を包む。何故か?

JUJUには、歌手を志した時から憧れる歌手がいる。
名は、サラ・ボーン。アメリカ人の女性シンガーだ。
『生きていれば、そんなこともあるよね。』と身の回りにある喜怒哀楽をサラッと歌いあげる、サラ・ボーン。
JUJU曰く、サラ・ボーンは歌手ではなく、語り部。
自分も、語り部のような歌手になりたいと志し、語り部のような歌手でいたいと想いながら歌い続けている。

平等に誰かを想う気持ちは、平等に存在する。しかし、実を結ぶ愛が全てではない。
愛には色んな形があり、物語があることをJUJUは歌い続けている。
誰にでも平等に芽生える気持ちだからこそ、聴く者の心にそれぞれの物語を描いてくれる。

ガールズ&パンツァー / GIRLS und PANZER / ガルパン / GuP
8

やっぱりガルパンはおもしろい!

女子のたしなみとして「茶道」「華道」などと並んで「戦車道」がある時代。かたくなに戦車道から逃げようとしていた主人公・西住みほが、友情と誇りのために、並みいる戦車道強豪校を奇想天外な作戦で負かしていく、痛快無比の物語である。この作品に触れたがために、戦車模型オタクになってしまったファンも数多い。みほの率いる大洗女子学園に対峙する、強豪校の顔ぶれがまた素晴らしい。それぞれの高校が、イギリス、アメリカ、イタリア、ロシア、ドイツ、日本、フィンランドといった国々のオマージュになっているのである。戦車道の試合ではお互いに敵として全力で戦う登場人物たちだが、フィールドを離れれば、よき友よきライバルとして交歓する、とても気持ちのいい女子たちである。このことは、本編を観終わった後、劇場版を鑑賞する際に、忘れてはならないこととして認識されるであろう。
作品の舞台となる茨城県大洗市には、町をあげてガルパンを応援する気風が溢れている。町の至る所にある等身大ポップ。大洗でしか買えないグッズ。本編に登場したシーンのもとになった場所の案内等々である。
他にも、この作品の魅力は枚挙に暇がないが、ここでは、聖グロリアーナ女学院を率いるダージリン閣下のありがたいお言葉を引用して、この稿の結語としたいと思う。「戦いの勝敗を決するのは勇猛さではないわ。冷徹な計算に基づいた捨て身の作戦よ」。