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killthit1のレビュー・評価・感想

ハイキュー!! / Haikyu!!
9

話が進むほど面白い!The・王道スポーツマンガ!

小柄な少年、日向翔陽は偶然見かけたバレーボールのテレビ実況で、「小さな巨人」と呼ばれる選手に強い憧れを抱く。中学最後の大会、日向は初戦で優勝候補と対決することになり、結果は惨敗。相手チームのプレイヤーである影山飛雄、通称「コート上の王様」を倒すと心に決めた日向は、「宮城県立烏野高校」に進学。するとそこには影山の姿があるのだった。

個性豊かな仲間たちと全国大会を目指し、ライバルたちと熱い闘いを繰り広げる、王道スポーツマンガ。
たくさんのスポーツマンガが存在する中、「ハイキュー!!」の圧倒的な人気の秘訣は、「キャラクターの個性」と「主人公たちがドンドン強くなっていく王道展開」だ。キャラクター1人1人が細かく心理描写されており、彼らはまるで本当に生きているかのようだ。
カタルシスを巧みに利用して、読者に満足感を与える作者の腕は確かなもので、読んだ後に没入感や達成感が感じられるのだ。

原作は完結しているが、その人気は底知れない。「好きなスポーツマンガ、アニメと言えば?」で「ハイキュー!!」と答える人は少なくないだろう。それほどまでに完成された世界観を持つ作品である。

ボーン・コレクター / The Bone Collector
8

若い人から中高年まで幅広い世代で楽しめる漫画

若い10代のころに、ジャンプに連載中の時に読んでいた「聖闘士星矢」ですが、大人になった40代になって、改め読んでみて面白いと感じた作品です。若いころは、単純に聖闘士の少年たちが戦う姿がカッコいいと思って読んでましたが、大人になるとまた違った視点で読める漫画だなと感じました。
若いころは青銅聖闘士が好きでしたが、大人になると黄金聖闘士の方が好きになり個性溢れるキャラクターと、あと見た目が美形ばかりでそれもあって惹かれてます。今だと、かなり無理な設定とかよくこの内容で漫画に出来たなと感じるような部分もあったりしますが、それが当時だからこそできた内容でありそれも持ち味ではないかと思います。今の漫画とはかなり違い、熱くて努力とか今ではあまり言われなくなったところも魅力ではないかと思います。

この作品が魅力なのは、車田先生が描かれている原作以外にも、他の作家がそれぞれ独自の視点から思い描いた聖闘士星矢の作品を描いていること。たくさんある漫画の中でも作者が公認して同じ作品で二次創作をしているのは珍しいのではないかと思います。
二次創作に関しても魅力的な作品が多く、それをあわせて読むと、また本来の原作の魅力がわかるのも好きなところです。

Caligula -カリギュラ- / The Caligula Effect / Caligula Overdose -カリギュラ オーバードーズ- / The Caligula Effect: Overdose
7

正しさなんて誰も求めていない人たちがメインのゲーム

登場人物は、全員現実が辛くて、メビウスというバーチャルアイドルが作った仮想空間に落ちてきます。主人公たち帰宅部は、メビウスから脱出するために現実に帰宅するというゲームです。
switch版では、味方のメンバーの視点のみから見て脱出、敵側の視点を知った上での脱出、敵側に寝返る、の3つの分岐があります。主人公たちが現実に帰りたい側の人たちなので、敵側はメビウスにいつづけたい人たち、つまり現実に帰りたくない人たちの集まりです。主人公はゲームを進めていくなかで、登場人物たちがなぜ帰りたいのか、なぜ帰りたくないかを知っていきます。
敵側の視点を一切見ないルートの話をします。このルートでしか見られない琵琶坂という人物のエピソードがあります。すべてのルートをクリアした上で言いますが、これでもいいと思えました。公式ではどうも琵琶坂がいないルートの方が、ハッピーエンドぽく描いていることの反発でしょうか。彼が現実に帰らなければ万事解決という流れが飲み込めなくて、彼が現実に帰る、このルートも良いと思えました。
続いて敵側の視点を知った上での脱出ルートの話です。このルートでも琵琶坂が現実に帰ることができますが、敵側の視点を一切見ないルートより後味が悪いです。味方側からもあからさまに嫌われています。現実に戻った後でもあいつの顔なんて見なくてすむから別に良いと言われてしまいます。
寝返るルートは、ゲーム上の分岐で作ったというだけという印象です。バッドエンドです。現実もメビウスも崩壊してしまいます。