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jintokkenf4のレビュー・評価・感想

マリグナント 狂暴な悪夢 / Malignant
9

「そうきたか!」現代ホラーの巨匠が放つ予測不可能の傑作!!

「SAW」や「死霊館」「インシディアス」を手がけた名プロデューサー・名監督、ジェームズ・ワンが放ったオリジナルストーリーの傑作。

ある日からマディソン(アナベル・ウォーリス)は、目の前で恐ろしい殺人事件を体験しているかのような非常にリアルな夢を見るようになる。
夢の中で正体不明の殺人鬼は超人的な運動能力と俊敏なスピードで、数々の殺人を犯していく。それだけならまだしも、彼女が夢で見た殺人は次第に現実でも起きはじめ、彼女は苦悩する。リアルすぎる殺人を疑似体験しているうちに、殺人鬼の魔の手は彼女自身にも伸びていく。

とにかく圧巻のストーリーが楽しめる作品なので、極力ネタバレはせずに鑑賞していただきたい。
気づきやすくも巧みに散りばめられた伏線、予想外なストーリー、ありとあらゆる要素が絡み合いラストに収束したときに思わず驚くこと間違いなし。

数々のホラー映画を手がけてきたジェームズ・ワンの作品ということ、怖そうなタイトルとパッケージ画像からかなりハードルの高いホラー映画を連想して敬遠してしまいそうですが、意外にもグロ描写は少なく、ホラー要素も薄め。どちらかというと「世にも奇妙な物語」のようなテイストに落ち着いているため、ホラーが苦手な方でも鑑賞可能。
ですが、ホラー映画好きな方には「そうきたか!」と予想の斜め上の物語に驚かされるため、是非見ていただきたい1本です。

ミラベルと魔法だらけの家
10

声優陣にあの人が…!?5感を揺さぶる ディズニーミュージカル

ディズニー映画は大きなスクリーンで観たい!公開中に観に行かなくては…と特に下調べをせずに鑑賞してきました。
鮮やかな色彩、軽快な音楽、ミラベルの複雑な心情と共にストーリーが展開されていきました。
“変身の魔法”を持つカミロが目まぐるしくコロコロ姿を変え、登場人物の様々な感情が現れる歌に聴き入り、“未来を見る魔法”を持つブルーノの部屋に流れるサラサラの砂に触れている感覚、思わずかぶりつきたくなる!“癒しの魔法”を持つフリエッタの手料理、“花の魔法”を持つイサベラが咲かせる花の香りなど5感が忙しく刺激されました。CG技術が素晴らしく、臨場感のある演出の数々に時間があっという間に過ぎてしまいます。
ストーリーも後半になると、あれ?涙が…。想定外のハンカチの出番がありました。

余韻に浸りながら、特に力強く印象に残る歌を歌っている“ルイーサ”の声優さんは誰なんだろう?と検索をすると、まさかの“ゆめっち(3時のヒロイン)”の名前が!?“パワーの魔法”を持つルイーサとゆめっちを重ねながらもう1度観たいと思います。歌唱力に驚きです!

誰もが、『唯一無二な存在であること』に誇りを持つことの大切さを教えてもらえたような、温かい気持ちになれる映画です。

春の呪い
9

「このマンガがすごい!2017」オンナ編2位 実力派少女漫画

「マンガ新聞大賞2018」大賞を受賞した『来世は他人がいい』の作者、小西明日翔の初連載作品です。本作も「このマンガがすごい!2017」オンナ編2位を受賞。2021年にはテレビ東京系列にてドラマ化されました。コミックスは2巻完結。
愛した妹・春を亡くした夏美は、家の事情から妹の婚約者であった冬吾と付き合うことになります。
1巻では、生前春と冬吾が訪れた場所を夏美と冬吾で回りながらそれぞれの過去・想いを辿っていきます。2巻では、夏美が春の闘病記録を綴ったSNSを見つけて、春の本当の気持ちを知ってしまうところからスタート。
快活な性格ながらも、春を失った悲しみと冬吾と付き合う罪悪感に苦しむ夏美。感情表現が小さく淡々としている冬吾。ふたりのアンバランスな関係性がどうなるのか。先の展開が気になってページをめくる手が止められませんでした。
登場人物の感情描写がとてもリアルで、ついつい感情移入してしまうところも魅力の1つ。「主人公が死んだ妹の婚約者と付き合う」という非日常的な設定ですが、リアルな感情描写と夏美の庶民的な性格が相まって物語全体に説得力を持たせています。
少女漫画らしからぬ不穏な空気、夏美と冬吾の関係の危なっかしさに引き込まれること間違いなしです。2巻完結なので、サクッと読みたい方にもおすすめ。

にのにの
6

泉誠司による今後のエロボケが楽しみな「にのにの」

「にのにの」は「大人の防具屋さん」や「外れたみんなの頭のネジ」で知られ、コミックスマートが運営するウェブコミック配信サイトGANMA!において、2019年1月から連載、毎週日曜日に更新されている漫画作品です。作者は過去に週刊少年マガジンで「課長令嬢」を連載し、少年ジャンプ+で読切作品「人間の達人」の作者である山形県出身の漫画家たかちひろなり氏です。

一(にのまえ)高等学校2年2組の生徒たちを主人公とする学園ショートコメディで基本的に毎話主人公が変わるオムニバスに近い作品です。作者の前作「課長令嬢」同様に「生徒会役員共」や「僕の彼女がマジメ過ぎる処女ビッチな件」に近い感じの下ネタ・エロネタも少なくありません。天然な女子生徒・花村ひよりや冷静な男子生徒・工藤公助、エロリスト男の泉誠司、ツッコミ担当女子・森川三波の4人の登場頻度が多いものの、ほぼ毎話主人公が変わるだけに話によってアタリ外れや好みが分かれる作品です。

特に泉誠司は、作者の前作「課長令嬢」の綾瀬十志郎に相当する人物で、2話において、花村ひよりから借りたリップクリームを使って関節フェラを画策し、森川三波から「ムケてほしいところにムケなくするクリームを塗る気かっ!」と突っ込まれていた危険人物で、泉誠司が登場する話は下ネタ・エロボケ愛好家にとってアタリになる場合が少なくないです。