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fato610のレビュー・評価・感想

Something ELse
9

一曲しか知らない?もったいない。

「あぁ、ラストチャンスの人達だよね」
という方が多いかもしれないが、本当にそれだけではもったいない。素晴らしい楽曲がテンコ盛りなのだ。

Something ELse(通称サムエル)は、

大久保伸隆(メインボーカル・アコースティックギター)
伊藤大介(ボーカル・アコースティックギター)
今井千尋(ベース・キーボード・ボーカル)

の3人からなるユニット。
3声の美しいハーモニーと、時に暖かく時に冷たく響く、アコースティックギターが強くフィーチャーされたサウンドが特長。

メインライターである今井の生み出す、さわやかで耳なじみの良いメロディ
それとは違う一面を加える、伊藤の手がける「ウソツキ」や「磁石」のような哀愁漂うサウンド
これらを「Something ELse」という一つの世界にまとめ上げる大久保の太く安定した歌声。

緻密に計算されたコーラスワークとギターフレーズがとにかく気持ちよく、何の抵抗もなく体内に流れ込んでくる。

おすすめの曲を挙げだしたら枚挙に暇がないのだが、一つ紹介するのであれば14枚目のシングルである「少年」だ。
何とこちらの楽曲は3つのコードしか使用されていない。
また楽器もほぼドラム・ベース・ギターのみというシンプルさでありながら、
それを感じさせないグルーヴで、まさにサムエルの代名詞ともいえる楽曲に仕上がっている。

残念ながら2006年、10周年を目前に解散してしまった彼らだが、
ラストチャンスを掴んだ後には、間違いなく歴史に残る名曲が存在した。

花のズボラ飯
7

一人暮らしの人におすすめ。

夫が単身赴任中の花ちゃんが、ズボラな飯を食べるという漫画です。
1話目は、シャケトーストで、ただのシャケフレークを食パンにかけてマヨを塗って焼くというだけですが、だいぶ美味しそうです。
やはり、手間をかければ美味しいという物ではないのかもしれません。
花ちゃんの夫は漫画の中には出てこないのですが、よく、花ちゃんと電話をしていて、すごく仲が良くて、聞いてると照れてしまうほどです。
それに、単身赴任から帰ってきたときには、花ちゃんにお弁当のお土産をあげたりと優しい人なのだろうなというのがわかります。
花ちゃんは、ズボラ飯を作るだけあって、ズボラな人で、部屋も汚いし、いつもパンツとシャツみたいな格好で部屋にいます。
ズボラとかいいつつ、部屋着は綺麗とかだとおかしいし、そこもズボラなところがかわいいです。
すごく共感できる女性だなと思います。
それに、ズボラといっても、電車で立ち聞きしたレシピを作ってみたり、母親直伝のレシピを作ったり、食には貪欲ですごいなと思います。
食べた時の反応もよくて、本当に美味しそうに見えます。
なので、読んでて面白いし、レシピが増えてうれしいです。
簡単な丼とかが載っているので、一人暮らしの人にもおすすめの漫画です。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド / Once Upon a Time in... Hollywood
9

ハリウッドの映画史を変える一作

世界的な有名俳優のブラット・ピットとレオナルド・ディカプリオが初共演したことで話題となった本作でありますが、他にもたくさん、人々を魅力する点があります。まず、1960年代に最盛期を迎えたハリウッドの世界が忠実に再現されているということです。監督を務めるクエンティン・タランティーノは幼少の頃、ハリウッド映画の影響を多大に受けました。そのため、本作は彼のハリウッドへの尊敬が大いに込められた一作となっています。もう一つの特徴をして、ノンフィクションとフィクションを上手く融合させている点です。ストーリーは、ハリウッド映画が衰退していくきっかけとなってしまった実際の事件「シャロン・テート殺人事件」が題材となっています。1960年代、世界に激震を走らせたこの事件ですが、当時衝撃を受けた一人であるクエンティン・タランティーノ監督は本作の世界でそれを阻止したのです。俳優として落ち目になっていく自分に焦りを感じるレオナルド・ディカプリオ演じるリック・ダルトンと彼のスタントマンを務めるブラット・ピット演じるクリフ・ブースという架空のコンビが殺人を計画する犯人に果敢に立ち向かい、事件は解決を図ります。ハッピーエンドで終わる本作には、この悲惨な事件がなければ未だにハリウッド映画は輝き続けていたかもしれないと考えるクエンティン・タランティーノの思いが込められているように観客に感じさせます。

NARUTO / ナルト
8

NARUTO-ナルト-疾風伝

主人公のうずまきナルトが成長していく姿に感動しました。
最初は里の人からも嫌われおり、それを覆すためにみんなから認められる火影を目指し、それを実現する行動力に惹かれました。
ナルトは九尾を封印されていたので里の人に嫌われていたのですが、この部分に私は納得できませんでした。
九尾をナルトの体に封印したのは四代目火影である波風ミナトだったのですが、封印したのは九尾の暴走を止めるためにやむを得ない判断でした。
そのおかげで木の葉の里は守られたのにも関わらず、木の葉の里の人はナルトを嫌いました。普通なら木の葉の里を守った立役者といわれてもおかしくないと思います。
でも木の葉の里の人の中には九尾に家族を殺された人もいるので、九尾を恨んでる人も少なくないと思います。なので九尾の代わりにナルトを嫌うのも少しわかります。
ここで私が納得出来なかったポイントは、ナルトが火影になった後に木の葉の里の人はナルトを英雄として受け入れました。ナルトは英雄になりましたが、九尾が体に封印されていることは変わらないになぜ、木の葉の里の人は受け入れてくれたのかが疑問です。
この部分に疑問はありますが、戦闘シーンのカッコよさやナルトが成長していく様が素晴らしいです。

かまいたちの夜
9

かまいたちの夜を知らない人へ

かまいたちの夜は1994年にスーパーファミコンで発売されたサウンドノベルの金字塔です。その後、PS版など数種類のハードに移植されました。
「サウンドノベル」とは小説形式でゲームが進んでいき、途中で主人公の行動に関する選択肢が提示され、プレイヤーがどの選択肢を選ぶかによって結末が異なっていくゲームのことを指します。

本作の舞台は雪山。主人公は平凡な大学生男子。彼女とはまだ呼べない微妙な関係の女友達と一緒に訪れたペンションで、他の泊まり客や従業員と共にバラバラ殺人事件に巻き込まれるというストーリーです。
主人公、すなわちプレイヤーの選択によって事件の犯人を探し出すことができたり、探し出せない場合はその犯人から仲間や主人公が殺されたりと、プレイヤーの選択によって物語が大きく変わっていきます。
犯人は自分の犯行がバレないようなトリックを仕掛けており、そのヒントは文章中にしっかりと示されています。したがって初見で犯行を暴くことは一応可能なのですが…はっきり言ってそれはほぼ不可能です!
ほとんどのプレイヤーは初見で殺人犯もしくはプレイヤーを殺人犯だと考えた他の誰かに殺される運命を迎えることでしょう。2周目、3周目、丁寧にヒントを拾いつつ、真犯人をあぶりだすことができるか…。
クリア後には「スパイ編」や「幽霊編」などといった全く設定の違うシナリオも用意されており、二度三度とおいしいです。
ぜひこのゲームの恐怖、面白さを味わってほしいと思います。

LISA RPG / LISA: the First / LISA: the Painful / LISA: the Joyful
7

おじさんまみれのディストピア「LISA」

Steamで販売されているLISAというゲームは、フラッシュというなぞの光による災害から世界が一変してしまったディストピア・ゲームです。主人公ブラットは、フラッシュのまえは、どこにでもいる子供たちに武術を教えていただけのふつうに暮らしていた男性でした。沢山の人間がたおれ、女性が一人もいなくなり人口が増えなくなった荒廃した世界。どこからか出回った依存性の高いあぶない薬「ジョイ」。人間だったハズがなぜか化け物に変わり、人間を襲い始める「中毒患者」。人口がおそるべき速さで減少し、モラルも秩序もなくなった血と暴力の世界に赤子の声が響いていました。主人公のブラッドは祈りながらも恐る恐るその子供を見てみると、それがこんな酷い世界には存在してはいけない性別、女だった事に気づきます。何をしてでもこの子だけは守ろう、この子に幸福な人生を歩ませよう。武術の腕だけは確かだったブラッドはすこし大きくなった子供に刃物を持たせ、床に転がり「女だ!」と叫ぶ悪漢を指さし冷酷に言います。「やるんだ。生きるために、やるんだバディ」。だれも幸せにならない世界、塵芥のように扱われる命。生きる事が難しい世界で望むものをつかみ取ろうと足掻く一人の男のゲームです。