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永遠のロック少年
彼らのかき鳴らすロックンロールは、ロックそのものである。1985年に結成されたTHE BLUE HEARTSは10年の活動で解散し、その半年後に↑THE HIGH-LOWS↓が結成された。ハイロウズは2005年をもって活動を休止し、2006年ザ・クロマニヨンズが出現したのだ。ボーカル甲本ヒロト、ギター真島昌利。30年以上変わらない2人。ずっと同じものが、彼らの中を流れている。それを支えるベース小林勝、ドラム桐田勝治。パワフルなサウンドが聴く者の鼓動を最大限まで高鳴らせる。
毎年リリースされるニューアルバムと、それに先駆けた先行シングル。初回購入者限定のレコードジャケットを思わせる紙ジャケットには、CDとともに、歌詞カードと、全国ツアーの日程が書かれた紙が同封されている。歌詞カードはまだ見ない。ビニールに入れられたCDを取り出し、毎年変わらないわくわくと新たな興奮を覚えながら、CDラジカセにセットする。そして、1曲目から順番に聴きながら、誰が作詞作曲した曲なのかを予想する。ザ・クロマニヨンズの楽曲は、全て、甲本ヒロト、真島昌利のどちらかが書いている。だから、初めて聴くときはこうして各曲を吟味する。
この興奮は、彼らにしか創れない。彼ら自身がロックンロールを誰よりも好きだから。好きなことを好きなようにやる。そこから放出されるエネルギーは、いつになっても変わらないものなのだ。