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Resonancel0のレビュー・評価・感想

SLAM DUNK / スラムダンク / スラダン
10

バスケットはお好きですか

最高のスポーツ漫画を1つだけ上げろと言われたら、私は間違いなく「スラムダンク」をあげるだろう。
スラムダンクという言葉の意味は、強烈なダンクシュートという意味。この題名からも分かるようにバスケット漫画である。
元々、私はバスケットに興味がなく、なんとなく読んでみた漫画だった。私の周りではバスケットは野球ほどメジャーではなく、卓球よりもマイナーではないスポーツであった。
「バスケットはお好きですか?」という質問から始まるヤンキーの桜木花道のたった数ヶ月のサクセスストーリーを31巻にまとめている。
最初は女目的で始めて問題ばかり起こしていた花道が、徐々にバスケットの魅力にはまっていく。その中で、色々な魅力的なキャラや名言が際立っており、1つの作品としてとてもまとまっている。
特に最後の最強のチームとの戦いは、少しも余すところがないくらいに、充実した内容になっている。一つひとつがそれまでのストーリーを思い出させて、鳥肌が止まらないくらいに身震いするだろう。
読み終わった後は、終わってしまったという虚無感と、まるで少年に戻ったかのような達成感に包まれるはず。
もう1度読み返してみたくなること間違い無い、名作漫画である。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 / 俺ガイル / My Teen Romantic Comedy SNAFU
10

ある意味自己啓発?主人公比企谷八幡から学べるぼっち道をご紹介!

青春・恋愛系の1つとしてやはり俺の青春ラブコメは間違っている。というアニメがあります。
主人公の比企谷八幡はクラス内で友達がいないいわゆる「ぼっち」なのですが、雪ノ下雪乃という女の子との出会いで彼の学園生活が変わっていきます。そんな彼はぼっちを極めているので学園生活の中で多くの屁理屈を言ったり人の悪口をさらっと言うことが出来ます。人に合わせようとする心が全くないのでみてるこっち側も清々しくて気持ちいいです。雪ノ下も同様な感じなので2人の言い合いもかなりみどころがあります。
ここで八幡の名言を一部抜粋します。
「青春とは嘘であり、悪である」
「なぜ自分の感じている楽しさを、自分の楽しさを、己一人で証明できないのか」
言葉1つに説得力がありカッコよさも感じます。人の意見に流されるような経験があるって方にはかなり響く言葉じゃないかなと思います。
現実を見るとやはりぼっちが悪い奴だったり敬遠される立ち位置になることもあったりしますが、このアニメをみると全く悪いことではないむしろ誇るべきことだと思わされます。八幡の「ぼっち道」を感じることも出来るし、八幡の考え方が生活の中で役に立つこともあるのでご自身の生活と照らし合わせながらご覧いただくと面白いのかもしれませんね。

キャプテン翼 / キャプ翼 / Captain Tsubasa
9

現在も続くレジェンドサッカー漫画

2021年の現代において、日本のサッカーワールドカップ出場はもはや当たり前となっており、
久保・堂安を中心とした先日の東京オリンピックでも若き日本代表の活躍は記憶に新しい所である。
しかし、わずか30年前までは日本代表がワールドカップに出場する事は「夢のまた夢」の時代であった。
そんなサッカー暗黒の時代1980年代に一つのサッカー漫画がスタートする事になる。

「キャプテン翼」
静岡県南葛市に引っ越してきたサッカーの天才大空翼が、たくさんの仲間やライバルとの出会いを通じて成長していくスポーツ漫画。
それまでの少年スポーツは野球が中心(それしか選択技がなかった)だった中、
「週間少年ジャンプ」で連載スタートした「キャプテン翼」は瞬く間に日本中に大ブームを巻き起こし、サッカーは大ブームを巻き起こした。
それから約40年。世界で活躍するサッカー選手の多数が「キャプテン翼」の影響を受けており、
その後の日本サッカーはJリーグの開幕・ワールドカップの出場(1998年以降6回連続)等、現在に至るまで急激な飛躍を成し遂げるまでに至る。

「キャプテン翼」の最大の魅力は、昭和からスタートし、平成・令和と3世代まで続く日本サッカーの歴史とシンクロさせた物語に尽きる。
初代の昭和版ではサッカー黎明期らしく、中学生の大空翼が日本代表になれるほどのレベルであったが、
時代が進むにつれ、平成に入るとメインキャラクター達がJリーグに所属し、令和では海外の一流クラブに所属した大空翼が日本代表の世界一をかけて戦っている。
現実の日本サッカーと、架空の漫画が見事に融合しているところが素晴らしい。

「キャプテン翼」が続く限り、日本のワールドカップ優勝が、現実と漫画で実現される日はそう遠くない予感がしてならない。

酒と恋には酔って然るべき
10

キュンキュンするだけじゃなくてお酒の豆知識も豊富!社会人になりたての男女に是非読んでほしい!

とても面白いです!
主人公の松子は一人暮らしの自宅の食器棚にカップ酒が敷き詰められているほど日本酒愛が強く、恋愛よりもおひとりさま宅飲みを楽しむ30代OLです。
そんな松子が生意気な後輩今泉と不器用な恋をしたり、同じ日本酒好きな伊達さんと大人な恋をしたり。結婚適齢期を前に悩む姿がリアルで共感してしまいます。
また、今泉はすれ違いの末、後輩の美森さんと付き合ってしまいますが…ライバル関係にあるはずの美森さんと何故か仲良く女子会してしまったり。伊達さんと仲が良すぎる女性同僚の最上さんに嫉妬しながらも飲み友達になってしまったり、展開の早さや人間関係のライトさも大人の恋愛っぽくて面白いです。なにより、流れに任せて自分の意見をはっきり言えない、困ったら酔ってしまえ!な憎めない松子のキャラクターが可愛くて、読んでいて楽しい気分になります。松子の周りの人達のキャラクターも個性的で憎めないやつばかりです。
日本酒についてしっかりと教えてくれるのもこの作品の魅力です。松子の日本酒の知識は作中の大人の男性が驚くレベルで、実在する、日本全国の美味しい日本酒を、物語と絡ませながら紹介してくれます。松子が部長を務める日本酒部では、日本酒が苦手な人におすすめの飲み方などを紹介するシーンもあるので、日本酒が苦手な方も日本酒が気になってくるのではないでしょうか。

天穂のサクナヒメ / Sakuna: Of Rice and Ruin
9

米作りRPGという新境地

制作元が同人ゲームレーベル屈指の「えーでるわいす」ということで、大きな期待をもってNintendo Switch版をプレイ。
本当に同人レーベル??と思うくらいの圧倒的クオリティ。美麗なグラフィックと和風のBGMで彩られたオープニングにワクワクが止まらない。
戦闘に関してはアクションゲームが得意でない人も投げ出さないレベルの戦闘レベル。もうちょっと難しく作ってあってもよかったかもとも思うが。
このゲームの一番の売り…というか、面白さ。米作り。豊穣神である主人公のサクナ姫を成長させる為米作りをすることになるのだが、これがまぁ異常なリアルさ。(誉め言葉)田を均すところから始まり、たい肥を育て土を育て適切な感覚を開けて稲を植えて水量を調整し……進化する農具や合鴨などの益獣の飼育、冬には冬でタネを育て、田畑も増えていきやることは一年を通してしっかり「稲作」。その「稲作」の工程や作業の煩雑さへの妙にリアルなこだわりには本当に驚いた。そして妙に燃えた。
ストーリーは、自分勝手で怠惰なサクナ姫が神の祭事にて大失敗を侵し、罰として鬼のでる島を調査するというもの。「大失敗」の原因となった人間たちとともに島で暮らしながら、精神的な成長を遂げ、豊穣神として大成していくとういう王道RPGといった感じ。
兎に角「ゲームで米作り」は体験する価値があるので、是非プレイしてみてほしい。

ブリトニー・スピアーズ / Britney Jean Spears
10

プリンセス・オブ・ポップの称号が相応しい、最高のアイドル

子供の頃からタレントとして活躍し、10代でポップアーティストとして華々しくデビューしたブリトニー。

HIP HOPが世界的にメジャーな音楽となり、ブームが過熱を見せる中で、HIP HOP的なグルーブを乗りこなせるポップアイドルとして、まさに時代に求められていた存在。
おまけにルックスもパーフェクトな可愛さを誇り、あっという間に世界中を夢中にさせました。

アルバムを出すごとに、刺激的になっていくブリトニー。
楽曲は最新のダンスミュージックの流れを汲みとり続け、プリンセス・オブ・ポップとなります。
そして、ダンスの腕前も素晴らしく、ミュージックビデオやライブでも魅せられる、完全無欠のアイドルとして活躍。

しかしながら、ブリトニーのライブは口パクだということは周知の事実となっています。
そうすると、歌が下手なのでは?と囁かれるのも当然ですが、生歌のデモテープがネット上で出回ってしまった際に、その歌唱力が高かったことから、世間を驚かせています。
ライブが口パクなのは、演出上しかたのないことなのでしょう。

また、ゴシップ誌を騒がせることもしばしばあり、精神がメルトダウンしてしまったと話題になった時期には、奇行が目立つこともありました。
しかし、そんなゴシップも込みで愛されるのがブリトニー。
ポップアイコンとして素晴らしい存在です。

スーパーカブ
9

アニメ『スーパーカーブ』の魅力

トネ・コーケン著の『スーパーカブ』というライトノベルを原作にしたアニメが、2021年4月7日~6月23日 にかけて全12話で放送された。
もしも、貴方がこの放送を見ていないのであれば、「強く勧める!今すぐ見るんだ!」とまでは勧めないが、ぜひ見てほしい。
わざわざ紹介するには理由がある。この作品の良さは、「地味」にあるのだ。
作品中にバトルがあるわけでもない、ラブストーリーがあるわけでもない、しかし、心に染みるのだ。
主人公は、高校2年生のとても物静かな小熊という少女なのだが、わけあって一人暮らし。
アニメの女子高生といえば、友達と集まって「アイドル!アイドル!」と大騒ぎしそうなものだが、このアニメの主人公の小熊ちゃんには何にも楽しいことがない。とことん、楽しいことがない。
アニメの第一話が始まって数分、私は「コレ、面白くなるんか?」と心底思ったが、その後で、その小熊ちゃんが出会ったのはタイトルにある「スーパーカブ」だった。
そして、スーパーカブに乗るだけ。そんなアニメなのに、実に心に染みるのだ。
無為に流れる時間の描写が心に染みるのだ。
何にも楽しいことがない人生を生きる小熊ちゃんだから、スーパーカブが特別に輝くのだ。
よそのアニメなら、ここから仲間がたくさんできる展開だが、このアニメは違う!
ストーリーが進んでも、たったの二人しか友達が増えない。しかし、そういう作りの作品だからこそ、ストーリーに引っ張られて役割を果たすだけのキャラにならず、リアリティのある友達との描写が生まれるのだ。
知り合って仲良くなっていく過程に描写される「無為に流れる時間」が視聴者の心に染みるのだ。
派手な大冒険はないが、スーパーカブは小熊ちゃんの人生を素敵なものに変えた、人生の意味を買えた宝ものなのだ。
ぜひ、貴方にも無為に流れる地味な静かなこの物語を体験してほしい。
かっこつけて自分を強そうに見せる必要はないのだ。
そんな穏やかに気持ちになる全12話を、ぜひ見てほしい。