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KEのレビュー・評価・感想

ミスト / The Mist
10

映画「ミスト」衝撃的なラスト

映画「ミスト」とは2007年にアメリカで公開されたSFホラー作品です。ある日突如発生した霧に覆われた街中で主人公が息子を守るために奮闘し、霧の中に潜む謎の生物と戦い帰りを待つ妻のもとへ戻る話です。
主人公と息子でスーパーに出かけているときにその霧は発生し、スーパーに逃げる隠れると、二人のほかにも多くのお客さんや従業員がいました。その霧はとても深く、10メートル先は何も見えない様子でした。
その中から人間のサイズをはるかに超越したサイズの化け物や、空を飛び回って人を襲ってくる鳥や、巨大化した蜘蛛のような虫といった化け物が主人公たちに襲いかかります。彼らは完全に霧の中でスーパーに取り残され、取り残された人々は精神的、肉体的に限界な状況に立たせれおかしくなっていきます。
時が進むにつれて絶望的な状況はより深刻化しスーパー内で争いが始まるようになり、主人公たちは外も中も危ない状況に立たされ、最後の選択肢を迫られます。
最後まで手に汗握る展開で最後の結末に誰もが驚愕し主人公に感情移入してしまうでしょう。
グロイシーンはあまりありませんが、子供の時にこの映画を見たらトラウマに残りそうな映画でした。ですが、人間性について考えさせられる映画となり、ホラーが苦手の人でも全然見れる映画となっています。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
10

悲しい!辛い!鬼!でも切なくて悲しい

鬼滅の刃についてはどこから話せばいいのかわからない。家族が買ってきた1巻を読んだ時「打ち切り漫画では?」と思いました。(後でまわりに聞けば、みんなそういう印象だったそうです。)
しかし読めば読むほど悲しくて、辛い話で、どんどん世界観に引き込まれていきました。スルメ漫画という言葉がぴったり合います。
さらに善逸の登場で雰囲気が一変。怖くてほんのり悲しい雰囲気からギャグシーンも見どころの一つに変わります。特に炭治郎の純粋さが他の漫画にはない味を生み出しています。
主人公の炭治郎のキャラは他の漫画ではありそうでなかった性格で、ひたすら真っ直ぐに鬼と向き合う姿勢に何度も泣きそうになりました。なんなら泣きました。
他の漫画の主人公は「主人公が人との出会いで変わっていく」のに対して、炭治郎に関しては「炭治郎が出会った人の心を変えていく」という特殊なポジションです。
さらにギャグの中では純粋さ故に謎のやりとりが発生します。特に義勇との会話は必見です。
ちなみにアニメ版はあのFateのufotableが手掛けます。
前半の打ち切りの香りがする部分で上手く盛り上がりを作り出していて、初めて鬼滅を見るならアニメ版のほうがいいかもしれません。いやでもやっぱり漫画のほうを読んで欲しい。
家族愛で泣ける方は絶対に泣けると思います。辛さあり、涙あり、シュールさありの鬼滅の刃。オススメです。

おいしくるメロンパン
7

おいしくるメロンパンがくる

おいしくるメロンパンは、日本のロックバンドです。ボーカル兼ギター担当のナカシマ、ベース担当の峯岸翔雪、ドラム担当の原駿太郎からなる3人組。2015年9月に活動を開始、2019年現在、インディーズで3枚のミニアルバムを出しています。2016年夏、ロッキング・オンが主催するアマチュアアーティストのコンテスト「RO69JACK2016forROCKINJAPANFESTIVAL」第16回で優勝を果たしました。
そんなおいしくるメロンパンが、今後来る!と予想。「透明感のある歌声とソリッドな演奏。甘酸っぱいメロディを奏でる3ピースのギターロックバンド」とは、公式ホームペ字に書かれている一文。この通りだと思います。男性にしては少し高めのナカシマさんの声は、少年のようで、耳に心地よく、また歌詞が歯切れよく歌われているので、自然と情景も浮かんできます。2016年にリリースされた1stミニアルバム「thirsty」に収録されている「色水」は、かき氷が人肌で溶けていく情景を、「君」と「僕」の恋愛の終わりに重ねたせつない歌詞と、ノスタルジックな雰囲気のメロディーが印象的です。2017年にリリースされた2ndミニアルバム「indoor」に収録されている「あの秋とスクールデイズ」は、先述とは異なる荒々しい印象もあるサウンド。緩急自在な曲展開にドキッとします。いろいろといい曲があるので、インディーズだけど今後きっと来る!

それでも町は廻っている / それ町 / And Yet the Town Moves
10

最高の漫画、それ町

『それでも町は廻っている』は、女子高校生の主人公・嵐山歩鳥を中心とした日常と少しの非日常を描いたジャンル分けが難しいが、間違いなく面白い漫画です。
作者の石黒正数さんはSFやミステリーが好きな方なのか、漫画の随所に小ネタやミステリー展開などがちりばめられています。
漫画は最初は日常コメディなかんじで始まりますが、巻数が増えていくと、人気も出て作者の好きなことができるようになったのか先述のミステリー展開などが入ってきます。それがよく考えられており、引き込まれます。
また、この漫画は意図的に各話の順番を入れ替えています。具体的には主人公が2年生の時の話の次が1年生の時の話になり、その次では3年生の話になったりします。何年生の話なのかはヒントなどがあるのでよく読めば分かるようになっています。このような構成なので、先ほど述べた小ネタなどと相まって、繰り返し読むとその度に新しい発見がある漫画です。
登場人物もみなキャラクターが立っており、本当に日本のどこかにいるような、生きているようなかんじで描かれており、その部分も作品のクオリティーを上げている要素だと思います。
巻数も全16巻で集めやすく、読みやすいちょっと手を出すには本当にちょうど良い漫画かなと思います。

コードギアス 復活のルルーシュ / Code Geass: Lelouch of the Re;surrection
9

あの日の続きを今

ついに!ついに!!ついに!!!ルルーシュ復活ぅぅぅぅ!
待っていました、皇帝陛下!10年間という月日を越えて、ついにルルーシュは復活しました!
公表された声優陣に福山さんの名前がなかったので、一時はどうなることかと不安でしたが、やはりこうでなくては!

しかしCCの献身ぶりには驚きました。隠れながらの進軍はただでさえ辛いもの。なのに魂を失ったルルーシュはただのぬけがらで、食事をとるのもままなりません。CCはアニメ版でもルルーシュに対して献身的でしたが、死んだルルーシュを生き返らせるほどとは思いませんでした。ぼくはシャーリー派なのですが、本作はそんなぼくにもCCの可愛さを余すことなく突きつけてきました。

コードギアスファンの皆様には、ルルーシュの復活に際して気になることがあると思います。そう、ルルーシュを見たときのスザクの反応です。アニメ版最終章、ルルーシュとスザクは共闘こそしていましたが、その関係は複雑なものでした。スザクがルルーシュを完全に許すことはないでしょうが、心のどこかではルルーシュに対する友愛が残っています。ルルーシュと再開したときのスザクは彼に殴りかかります。殺したかった、しかし殺したくもなかった友が生きていた。また裏切られたという思いと、生きていてよかったという思い。どちらも本当の思いゆえの苦悩が、見事に描かれていました。
他にも、カレンの反応や、扇達との関係など、見所は盛りだくさん。まだまだ書ききれない感動があります。コードギアスファンなら必ず見るべき一作です。

二重生活
10

原作読みたくなりました。

小池真理子さん好きで結構読みましたけど、本作は未読。
エンディング見ておぉって気付く。
原作読みたくなりました。
「陰があってちょっとエロティックだけど色気の無いどこか欲望に溢れた女性」私の小池真理子作品の女性たちのイメージなんですけど、門脇さんぴったりw
二重生活って言うのは尾行することで、同じ行動を2人でするってことなんでしょうか。
そこから対象の秘密を垣間見る。
でも見えている物が全てではなく、見せかけの嘘もあるんだよ。
と、最後に教授に知らされる。
彼女の論文読んでみたいです。
こういう謎めいた作品、映画ぽくていいですね。
私は楽しめました。知らない人を尾行することは、結局、自分の心情を発見する作業になっていく。対象者の行動を見ている時、その公的な良し悪し、倫理性がどうとかではなく、自分の内面がどう変化していくか、それを自身で考察せよということが、教授の狙いだったのではないだろうかと思う。

ただ主役は、感受性、他者との共振性が人より強く教授の狙い以上に対象者に近づいてしまった。尾行が下手だったからという実務的なことよりも人間をただ観察するという第三者になり切れない性格だったことが問題だったのだ。

でも恋人にも捨てられ、ふと我に返って「観察者」として成長し、教授を次のターゲットにした彼女に教授は驚きつつ満足したわけだ。

だから「哲学」というフレーズを掲げても良い映画だ。ただ、エンタメとしては物足りないのも確か。もっと遠慮なくベタにドキドキわくわくさせてくれるサービス精神がもう少しあってもテーマや空気感は壊れなかったのでは?と思った。

キングダム / KINGDOM
10

不朽の歴史大河マンガ

このマンガは、秦の始皇帝が中国を統一していく過程で、下僕だった少年『信』が大将軍に上り詰めるまでを描くものです。

親友だった少年の死をきっかけに、後の始皇帝となる嬴政(えいせい)と知り合って一蓮托生の仲間となり、そこから多くの戦を通して百人長、千人将、二千人将、五千人将と出世をしていきます。
このマンガの見所のひとつが、史実にもある大きな戦と、その中での主人公・信の活躍です。
最初は一介の歩兵から始まりますが、大きな戦に参加する度に敵将の首級を挙げ、都で嬴政から報償を贈られ次々と出世していきます。

また、その戦の中で多くの仲間たちとも出会います。
中でも河了貂(かりょうてん)と羌瘣(きょうかい)という可愛らしい二人の女性との絡みは微笑ましく、見ていてニヤニヤしてしまいます。
河了貂は嬴政と知り合った最初の戦いで一緒に仲間になります。
最初は小さい男の子風のキャラだったのが実は女性であることが後に明らかになるのですが、信がそれに気づかずに弟のような扱いで「男同士」として振る舞い、素っ裸で河了貂の前に出るなど、ハチャメチャなエピソードが笑えます。
羌瘣は暗殺者集団の一人だったのですが、信と一緒に戦う中で次第に信に惹かれていき、最後は「信の子どもを産む」宣言まで飛び出します。
しかし実は子作りの方法を知らないままでの宣言で、「強い男と力を合わせてどっかの山に登って何かを炸裂させたら子どもを授かる」というちょっと天然な知識を披露してくれます。
そんな微笑ましい三角関係の中、信たちは中国統一に向け新しい戦いへ向かっていきます。

信自身も魅力的なキャラクターで、ちょっとおバカですが天性の戦闘に対する嗅覚と、仲間を率いるカリスマ性、そしてどんな相手でも最後には勝つという勝負強さで誰もが将器を認めてしまいます。
たまにおマヌケな一面を見せ、部下たちからもツッコミを入れられ、それでもひとたび戦になれば大殊勲を挙げ、先達の大将軍達からは後を託され、君主である嬴政からは頼みの綱として頼られます。

今年の春には映画化もされます。
まだまだ天下統一までの道のりは長く、信の成長と出世はこれからも続きます。
ぜひ今からでも読み始め、スカッと活躍する信の物語を楽しんでください。

シュガシュガルーン
9

一度は読んでみてほしい作品!

少女マンガにしてはクオリティーがとても高いです。
物語は、主人公のショコラと親友のバニラが魔法界のクイーンを決める試験のため人間界へ行き、人間の心(ハート)を結晶化して集め、より多くのハートを得た者がクイーンになれる。
「どちらが勝ってもずっと親友」と約束し、魔法界を出た二人は人間界で学園生活を送ることに。でも、魔法界と人間界では好みのタイプが正反対!
ショコラは負けん気の強い、いわゆる気が強い女の子。魔法界ではそんな女の子がモテるのに、人間界ではバニラのような泣き虫で女の子らしくて守ってあげたいと思わせる子がモテる。そんな事実に戸惑いつつも頑張るショコラ。
ショコラのある日の行動をキッカケに二人は喧嘩をしてしまい、二人の仲は壊れてしまいます。壊れた仲をどうにか修復出来ないかと悩み、行動するショコラに様々な試練が。
無事にバニラとの仲が元通りになった後魔法界では異変が起こる。それを止めるため、ショコラは自分の父親であり大罪人の魔法使いグラースの元へ。
最後はショコラ自身、愛を手に入れる、そんなお話です。

最後の方は読んでほしいと思うので多少省きました。
安野モヨコ先生の他の作品を読んだことがないのですが、登場するキャラクターはどの子も魅力的で、絵も安野モヨコ先生の特徴的な絵でもありますがとても可愛いです。洋服だったり、登場する小物類だったりかなり凝っています。あまりにも素敵なので何処かでコラボして出してほしいと思うほど可愛いです。女の子が好きっていう物が詰まっている作品だと思います。
また、全8巻と数も少なくも多くもない作品なのでサクサクと読めます。他の少女漫画を比較するのは良くないですがグダグダしているなどは殆ど無いです。