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Amazones1のレビュー・評価・感想

あひるの空 / Ahiru no Sora
9

等身大のスポーツ漫画

熱心に部活動を行った経験のある人には特に刺さるリアリティのあるスポーツ漫画。
弱小のバスケットボール部が大きな目標に向かって成長していく過程が描かれていくが、その中で高校生ならではの苦悩(学問、恋愛、進路)にぶつかる様子も描かれている。
部活動の周りにある人間関係や怪我や伸び悩みによる挫折、保護者の支えや並行して営まれる高校生活の様子、そういったものがしっかりと描かれているので、身に覚えのあるような場面に触れることもあり物語が身近に感じられる。
目標に向かって努力し、一つ成長した時の喜び、手が届かなかった時の虚しさ。一生懸命だからこそ得られる特別な経験がこの物語の中には詰まっていて、それは高校生という年代にしか出来ないこと、その時だから出来ることを同時に描き出している。
また、それぞれの登場人物の背景も丁寧に描かれていて、それぞれがドラマを抱えながら日々の生活が送られているというリアリティのある場面も描かれる。そういった側面を切り取りながら一つの目標にチームとして臨んでいくという様子を描いている。
それは正にどこかにあるかもしれないような、そんな劇的ではない等身大の物語。それがより新鮮なスポーツの感動と熱気というものを体感させる要素となって働き、劇的な展開のあるバスケットボールの魅力を同時に引き立てている。
そんな魅力の詰まった『あひるの空』は高校生活の部活動・バスケットボールというものを中心に置きながら、登場人物の一人一人が送る人生をもってそれを多角的に捉えた酸いも甘いもある夢見がちには進まない等身大のスポーツ漫画となっている。

進撃の巨人 / Attack on Titan
7

人気があって敬遠していたけれど観たらハマった

海外でも人気のある「進撃の巨人」のアニメ。第3シーズンまで放映されていて各シーズン内容が濃くて面白い。人類に対しての絶対的な敵である巨人がグロテスクで最初に観たときよりも怖いものみたさのせいか迫力があり、どんどん引き込まれていきます。怖さが面白いというか、巨人とは対照的な弱い人間のミカサ・エレン・アルミンが対抗すべく人類の知恵を総出で戦う姿は小気味が良くて感動します。話が進む都度巨人の新たなる謎が噴出するのでみていて飽きません。また、人間の陰謀などが絡んで話はより複雑に。複雑になるけれど、キャラクターが魅力あり共感できる内容なので物語の展開はわかりやすいです。続きが気になって仕方がなく一気にシーズン観終えてしまうのは驚きでした。観るひとの性格にもよってどのキャラクターに愛着がわき、感情移入するかが自然に決まると思います。また、話の内容とは別にそれぞれのキャラクターに愛着が出るため物語とは別に、こう思っていたんじゃないかとか想像の余地が出てきて勝手に話を作りたくなるのも頷けます。別作家さんが進撃シリーズでお話を実際に描かれています。マニアがたくさん出てきて作品に思い入れが湧くのもわかる味わい深い作品です。