4aLaylah@4aLaylah

4aLaylah
4aLaylah
@4aLaylah
0 Articles
6 Reviews
0 Contributions
0 Likes
4aLaylah

4aLaylahのレビュー・評価・感想

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 / シン・エヴァ / EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME
9

エヴァンゲリオンの完結

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、ファン待望のアニメ映画『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの最終章です。本作はこれまでのシリーズの謎を解き明かし、新たな展開を見せることで物語の完結を迎えます。

ストーリーは、主人公・碇シンジがエヴァンゲリオン初号機と共に、自らの運命と対峙する様子が描かれています。前作までの世界観や、物語の真相が明らかになり、最後には予想外の展開が待ち受けています。
アニメーションのクオリティについては、さすがの一言です。エヴァンゲリオンの戦闘シーンは、シリーズを通して一貫して高水準でしたが、本作では更に進化し、特撮の要素を取り入れた迫力満点の映像が展開されます。
ネタバレを含みますが、登場人物たちもそれぞれに深い心情を持ち、激動の物語を生き抜く様子が描かれています。特に主人公の碇シンジは、旧アニメ版からの精神的な変化の対比が印象的でした。ラストでシンジがエヴァンゲリオン初号機に乗る時、旧テレビ版はミサトからシンジへの一方的な関係であったのに対して、今作では親子のような関係になっていることが分かりますシンジとゲンドウの関係や、シンジ自身の成長にも注目です。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、シリーズを愛してきたファンたちにとって、感慨深い一作になるでしょう。

女王蜂 / QUEEN BEE (band) / Ziyoou-vachi
9

異端な才能を持つ女王蜂について

みなさんは「女王蜂」というアーティストをご存知だろうか?
アヴちゃん(Vo)、ひばりくん(Gt)、やしちゃん(Ba)、ルリちゃん(Drs)、からなる4人組のロックバンド。
メンバー全員が性別不詳、国籍不明、年齢不明、顔と名前以外の情報が謎に包まれている。
2011年にSony Music Associated Recordsからメジャーデビュー。
映画『モテキ』で『デスコ』がテーマソングに抜擢され、人気に火がついた。

楽曲はダークな内容やメロディの楽曲から非常にポップな楽曲まで非常に変幻自在。
さらに音域はmid2G#〜hihiA#までとかなり広い。
他のアーティストと比較しても類を見ない異様な存在感があるバンドだ。

このバンドをまとめ上げるのがヴォーカルのアヴちゃん。
声は男性の力強い声から女性の繊細な声まで様々な種類の声が出せる。
先述したように個人城ホが謎に包まれている上、さらにドラァグクイーンのようなメイク・ファッションのPVや非常に幅広い音域などが彼女(彼?)の妖艶さを際立たせており、そこが彼女の魅力だ。
どの楽曲も「芸術」としての括りで聴いている人がいてもおかしくないようなインパクトを持つ。

また、音楽以外でも2012年に行われた東京・代官山を世界有数の文化拠点にする街づくりプロジェクト
「代官山アートストリート」ではイメージモデルに抜擢。
2022年にはアニメーション映画の『犬王』にて森山未來とW主演を果たすなど、音楽以外の活動にも今後目が離せない。

四畳半神話大系 / The Tatami Galaxy
9

芸術寄りの青春アニメ

森見登美彦による同名の小説のアニメ化作品です。物語の舞台は京都、大学生である主人公の「私」が悪友の「小津」と時に共闘し時に振り回されながら送る波乱万丈のキャンパスライフがコメディを交えつつ終始軽妙なテンポで描かれます。
この作品でまず特徴的な事は本編開始とともに流れ始める主人公の怒涛のモノローグです。森見作品に特徴的なかなりクセのある台詞回しであり、原作を知らない人にとって最初はかなり驚きますが、二話三話と見進めていくうちにその軽妙な言い回しと声優さんの迫真の演技がクセになり、独特の世界観へと引き込まれていきます。
この演出を用い、全11話という短さの中でこれでもかというくらい主人公の内面を濃く描写していきます。主人公の内面は、自意識が肥大しがちなまさに多くの人がこの年頃に大なり小なり通過するものであり、それらをコメディ化して描くことで、特に大学生の年頃以降の人にとっては、俯瞰しながら見守れる様な視点で楽しめる要素に仕上がっています。
若者あるあるのお悩みの娯楽化がこの作品の一番の醍醐味でもあります。また、物語の背景には京都に実在するスポットが有名な場所から知る人ぞ知るディープな場所まで数多く登場し、住んでいた経験がある人にとっては思わずニヤリとしてしまうお楽しみ要素になっています。
視聴してから京都を訪れて楽しむもまた良し、さらっと軽く楽しめて日常に味わいを落としてくれる一冊の小説の様なアニメです。

周杰倫 / ジェイ・チョウ / Jay Chou
10

台湾出身の音楽の天才 Jay Chou(ジェイ・チョウ)

Jay Chouは、中華圏で知らない人はいないと言ってもいいくらい有名で、大人気なミュージシャンです。
台湾の方なので歌はもちろん中国語ですが、彼の音楽は言語がわからない人にも良さがわかると思います。
その理由としては、3つあります。
1つ目に、耳に心地よいメロディが魅力です。ピアノが弾けるJayは、自ら作曲している歌も多いのですがノリが良いアップテンポな曲から、じっくり聞かせるバラードまで、曲がよく作り込まれています。
「声も楽器のうち」という本人の考えに基づいて、メロディラインに優しい歌声を綺麗にのせて、聞く者を魅了します。我不配、という曲が特にオススメです。
2つ目に、内容の深い歌詞が魅力です。Jayは家族を題材にした歌を多く作っています。
その中で代表的なのが、日本語で(お母さんの言うことを聞きなさい)というタイトルの歌です。
お母さんのことを歌った心温まる歌です。あまりに歌詞が良すぎて、台湾では小学校の音楽の教科書に載ったくらいです。
曲も良いので、歌詞の意味を知った上でぜひ聞いてみることをオススメします。
この曲のように語りかけるようなものもあれば、漢詩の世界のように雅な曲もあります。
代表作としては、七里香がオススメです。
3つ目は、Jayの遊び心です。忍者、という曲では日本語が少し出てきて思わずクスッと笑ってしまいます。
ある日本のアニメを題材にしている曲もオススメです。
是非PVを見てほしいのですが、日本人なら誰でも知っているアニメなので、見たらすぐにわかると思います。
もちろん曲自体も良いです。
ここには書ききれないほど、Jayの魅了はほかにもたくさんあります。
でもそれは、ぜひご自身で確かめてほしいです。中国語がわからなくても、彼の音楽はハマるものがあります。
中国語を学んでいる方には勉強のためにもオススメです。

ベルベット・バズソー:血塗られたギャラリー / Velvet Buzzsaw
8

アート界隈あるある

ライバルのアートギャラリーのオーナーが、口だけ番長の軽いやつだったり、ただの設営スタッフなのに、アーティストだとかいう男がいたり、アート界隈にいそうな人たち満載でした。
絵を描いた人の闇が絵に宿ったって話はありそうですが、どこかコミカルでおもしろかったです。
ジェイクもバイの批評家役で、自分の批評に悩んだり、もしかして絵のせいとかでおかしくなっていって、最終的に自分が批判したロボット?みたいなのに殺されれてるし、アートで金儲けしてる女オーナーは、アート類から遠ざかって、結局助かるのかなと思ったら、やられたのしで、愉快でした。
たしかにそれもアートの一種ねと思いました。
他の人々も次々、殺されて、ホラーとして、いいなと思います。
やっばり、ホラーといえば、たくさん人が殺されないとねと思います。
殺されかたもいろいろだったし、アートといってもいろいろあるなと思いました。
最後、あの呪われた絵がまだ残ってる的な終わりで、続きがありそうな終わり方もよかったです。
でも、あの作者の意図がアートで金儲けをするものに対するものであるなら、最後はただ絵がいいなって思った人に買われていったから、呪いは終わりってことかもしれません。
まあ、よくわかりませんがおもしろかったです。

鬼滅の刃 / Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba
9

テンポの良い展開と迫力ある映像

家族が鬼に殺された、唯一生き残った妹は鬼にされた→大切な妹を人間に戻す方法を探す という非常に理解しやすいストーリーで入り込みやすい。 その後の展開も無理なくテンポ良く進むため、中だるみなどを感じさせず面白い。主人公には徐々に仲間が出来ていくが、キャラクターが増えてもそちらのエピソードはそれほど深掘りせずにあくまで主人公と妹の話を中心に展開するため、「あっちがどうなっているのか気になる…」というようなモヤモヤがないのも見やすさに繋がっていると思う。主人公と妹の強い絆や、お互いのために奮闘する様子が感動した。残された唯一の家族、というわかりやすい絆であり、過不足ないエピソードの構成であるおかげで最初から最後までわかりやすく楽しめる。 有名な声優さんが多く起用されているため、特に女性からの人気が目立つが、ストーリーの面白さは男女問わず評価されるものであると思う。原作は読んでいないが、アニメ化された部分は全体の序章的な位置付けだと思われ、続きが気になるところで終了する。そういう意味ではすっきりしない最後かもしれないが、違うエピソードで終了するよりも原作通りの展開に繋がるようにされていて良いと思った。