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2hmononokuro1126のレビュー・評価・感想

ニューイヤーズ・イブ
9

最後の日の神様からの贈り物

大晦日。新年を迎える前日。
ニューヨークのタイムズスクエアにはいろんな思いを抱えた人々が集まってくる。
レインドロップを成功させたい人、クリスマスパーティーの料理を作る人、ゴスペル歌手を目指す人などさまざま。
でもその裏には、家族との確執で会いたいけど会えない人や年末を前に仕事を切られてしまった人、去年の年末に素敵な女性と出会い今年も大晦日に会おうと約束していながら会うかどうか迷っていいる男性、ある事情から別れてしまった恋人同士が再開したり…。
素直になれればいいのに、心のどこかに引っかかっていて、それが邪魔をしてすれ違う。
ただ、大晦日はそんな思いを1年に1度だけ許される日なのかもしれない。
素直に気持ちを伝えれば許される日なのかもしれない。
相手への不満や不安な気持ちをぶつければ、言葉になって帰ってくる。
誤れば許してもらえることもあるかもしれない。
心が通い合えば、誤解していたこともわかるかもしれない。
映画だからドラマだから、ハッピーエンドになるんだと思うかもしれないけど、大晦日の夜に少しだけ振り返ってみるのもいいかもと思えるような作品。
大掃除やおせちの用意が済んだ夜に映画を観て、振り返ってみるのはいかがでしょうか?
そんな思いになる映画です。

ハウス・ジャック・ビルト
8

私たちには理解できない感性。

ジャックがしてきた殺人を見せつけてくる映画です。
ジャックがなぜ人を殺したのか、それはわかりませんが、強迫観念にとらわれているって感じの描写でした。最初の被害者が、なぜ彼をからかってしまったのか、それが不運だったなって感じです。
お話は、ジャックが謎の老人に、今までの殺人について語って聞かせる形式で進むため、とてもわかりやすかったです。いろんな殺人があり、怖いし、嫌ですが、どこかコミカルでブラックコメディなのかなって感じでした。見ていられないシーンも多いのですが、そこをあえて描いているところがいいなと思います。ほんと殺人は見ていられない所業です。淡々とそれをこなす主人公が、おそろしかったです。
5番目の事件など、もう捕まっている間中怖かったでしょう。彼には彼の芸術論があり、5つの殺人を通じそれをみせつけていました。その芸術論は、よくわからなかったけど、シリアルキラーと呼ばれる人たちの頭の中には、このような考えがあるのかもしれません。普通の感性じゃなくてあたりまえなのかもしれません。
その後に起きる展開は、なんだかよくわからないものになったのですが、それも幻想的でよかったです。死体で家を作るという描写のすさまじさにおびえてしまいました。

アメリカン・スナイパー / American Sniper
8

傷心の米軍英雄の狙撃兵と生と死を鮮烈なタッチで描いた名作『アメリカンスナイパー』

『アメリカンスナイパー』は2014年公開のアメリカの戦争映画で、監督はクリント・イーストウッド、脚本はジェイソン・ホール。
映画の原作は米軍の実在の狙撃兵クリス・カイルが2012年に発表した自伝です。
クリス・カイルの自伝にはスコット・マクエンとジム・デフェリスが編集の協力をしました。
映画は米軍史上で最多殺害人数を誇る狙撃兵になったカイルの生涯を辿ります。
カイルはイラク戦争従軍期間中に255人を殺害しました。
そのうちの160名は米国国防総省から公式に認められています。
カイルは兵士として成功を収めたために祝福されますが、イラク戦争に従軍したことで個人としては厳しい犠牲を強いられました。
映画の製作はクリント・イーストウッド、ロバート・ロレンツ、アンドリュー・ラザール、ブラッドリー・クーパー、ピーター・モーガンです。
カイル役にはブラッドリー・クーパー、カイルの妻ターヤにはシエナ・ミラー、そのほかにルーク・グライムス、ジェイク・マクドーマン、 コリー・ハードリクト、ケヴィン・ラーチ、 ナヴィド・ネガーバン、キーア・オドネルが共演しています。
映画の先行上映は2014年11月11日にアメリカンフィルムインスティチュート映画祭で行われ、米国での限定公開は同年12月25日、全世界での一般公開は翌年の1月16日でした。
映画は大きな成功をおさめ、全世界では5億4700万ドルの興行収入、米国内では2014年の最高の収益をあげた作品になりました。

宇多田ヒカル / Hikaru Utada / Hikki
10

作詞作曲もしているすごい人

宇多田ヒカルさんの1番の魅力はなんと言っても“愛を貫いている”ところです。
世の中には数多の恋愛ソングが溢れかえっていますが宇多田さんのように一貫性のある曲を出している人はなかなかいないです。これは(私の知る限り)ファーストシングルが出た1998年から続いています。
あなたが好き、あなた以外いらない、報われなくともあなたを想い続ける。
もう、純愛小説も裸足で逃げ出すほどの想いっぷりです。それでいて曲がめちゃくちゃ深い。
恋愛ソングって薄っぺらに聞こえることってないですか?
私が恋愛経験が乏しく、想像力が足りないことも要因ではあるんですがね。
宇多田さんの曲はそれがないんです。きっとご本人が作詞作曲しているというところが大きいんだと感じます。
現に活動休止する前と後では曲の仕上がりに違いが出ています。
休止前の曲は明るい曲でも闇を感じさせるような歌詞が少しだけ混じってたりするんです。これは宇多田さん本人が子供の頃に家庭の事情でいろいろと苦労した事が原因みたいです。ですから宇多田さんの心情や経験が曲にしっかりと落とし込まれているから味のある曲に仕上がるんだと思います。
是非聴き比べてみてください。
また活動再開後は多数のコラボやカバーを出しているのでそちらもおすすめですよ。