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0imitaka_nagawa221のレビュー・評価・感想

キャリー(2013年の映画)
7

宗教に傾倒している親って怖い。

キャリーのリメイク。こちらのキャリーはかわいくて、ちょっとホラーとしては弱いかもしれないと思いました。
お母さんは不気味でしたがキャリーももっと不気味でもよかったです。
でも、血みどろのところとかは元祖と同じように血みどろでした。
キャリーには超能力があって、そのせいでいろいろ起きたけど、本作で怖いのはそこではなくて、お母さんの教育方針だなと思いました。
なんか、子どもをダメにするのは簡単っていうか、こんな育て方去れていたらそりゃあ…ってなります。
宗教も大事なことかもしれないけど、怖いです。傾倒しすぎて、子にあなたもこうしなさいとかよくないです。
そんなこんなで学校でもキャリーはいじめられているし、家も休まる場所ではなく本当に居場所がなかったんだなと悲しくなりました。
それでああなってしまったんだなと妙に納得です。
このお話は最終的にいじめっ子への復讐があるのでスッキリはします。
でも、キャリーのことを考えるとなんだか悲しくて、モヤモヤしました。大殺戮シーンとかはすごいです。
そこらへんはホラーって感じがします。
昔とほとんどお話は変らないのに面白いんで、元のお話が本当によくできているんだなと感じました。

.hack//Roots
8

主人公がダークな道に堕ちるまでの物語

剣と魔法のMMORPG「The World R:2」が舞台の作品です。シリーズに『.hack//SIGN』がありますが、こちらを見ておくと、朧気ながら作品が繋がっているのがわかり、.hackの世界をさらに楽しむことができます。

時は2017年。世界最大の規模を誇るネットゲーム「The World R:2」、「なんだか懐かしい気がする」とゲームを始めてみたのは、プレイヤーネーム・ハセヲという男子高校生でした。
しかし、「The World R:2」の世界は穏やかではなく、見ず知らずのプレイヤーを攻撃・殺害する行為「PK」が横行しており、初心者のハセヲはすぐにカモにされてしまいます。
そんなハセヲの窮地を救ったのは、巨大な左腕を引きずったオーヴァンと名乗るプレイヤーでした。
このゲームに不快感を覚えたハセヲでしたが、オーヴァンに誘われてギルドへ入り、ゲームを続けていくうちに「The World R:2」内での事件に巻き込まれ、大切な人を失ってしまいます。
心の支えを失ったハセヲはどうなるのか。全てはゲーム『.hack//G.U.』へと続きます。

というわけで、ゲーム『.hack//G.U.』の前日譚にあたるのがこの『.hack//Roots』になります。
アニメ前作の『.hack//SIGN』や、ゲーム前作の『.hack//』4部作をプレイした人は、前作との細かい部分繋がりや、今作の謎についての考察をし、携帯電話が主流となった時代だったため、様々な予想がネットの世界に溢れ返りました。
同じコンテンツを楽しむ人とのそういった交流も、.hackシリーズの醍醐味かもしれません。

更にメディアミックスも前作以上に壮大で、アニメやゲームだけではなく、コミックスや小説、ドラマCDにこの作品の情報だけが載った専門雑誌まで発売され、まさにお手本のようでした。
専門雑誌に至っては創刊から最終刊まで全て買い揃えました。いまも綺麗に保存してあります(笑)
オタクならオタクであるほど楽しい.hackの世界、是非皆様一度はご覧になってみてほしいです。