がっこうぐらし! / School-Live!

がっこうぐらし! / School-Live!

『がっこうぐらし!』とは海法紀光の原作、千葉サドルの作画によって、2012年より『まんがタイムきららフォワード』で連載されている漫画および、それを原作としたアニメ作品である。主人公の丈槍由紀が住む街にゾンビが出現。周囲の人間がゾンビ化する中、生き残った丈槍由紀を含む4人の女子高生が学園生活部を立ち上げ、学校に寝泊まりするというサバイバル作品。1話まではストーリーのホラー要素が隠されていたため、多くの視聴者に大きな衝撃を与えた。

がっこうぐらし! / School-Live!のレビュー・評価・感想

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がっこうぐらし! / School-Live!
9

第1話から騙された!!!

『がっこうぐらし!』とは、海法紀光原作の『まんがタイムきららフォワード』にて連載されていた漫画をアニメ化した作品だ。
何の知識もないままこのアニメを見ると、女子高生の日常を描いたほのぼの学園日常系アニメだと騙されてしまうだろう。

第1話のあらすじ。
高校生の丈槍由紀、恵飛須沢胡桃、若狭悠里、直樹美紀の4人は、彼女たちが通う巡ヶ丘学院高等学校で学園生活部として学校の部室で寝泊まりしていた。丈槍由紀は授業に出席し、クラスメイトや先生といつも通りたわいのない話をしていた。またペットの太郎丸が逃げ出し、その捜索や屋上の花壇にて園芸部の部員と一緒に植物を育てるなど、一見するとどこにでもある内容だ。
しかしアニメ1話のラスト部分で一気に話の展開が変わる。

放課後、主人公の丈槍由紀は教室にある自分の鞄を取りに行く。
そこにはいつも通りクラスメイトが多数いて、いつも通りの会話をする。学園生活部の事、太郎丸の事。
そこに直樹美紀が現れ、息を飲むように丈槍由紀に声をかける。
途端にシーンが変わり、窓ガラスが大量に割れ、机や椅子が至る所に散乱し、カーテンや床に大量の血がついた放課後の教室の中で丈槍由紀は振り返り返事をした。
「みーくん!どうしたの?」
横には誰もいないはずなのに丈槍由紀は声をかけ続ける。
「学園生活部の、そう美紀ちゃん。だからみーくん。頭いいんだよ」

学校の中や外には大量のゾンビが溢れかえっており、先ほどまでのほのぼの学園日常系は見る影もない。
このアニメは2011年に放送された『魔法少女まどか☆マギカ』と同じくらい衝撃を受けた。
2話以降にも随所に伏線を張り巡らせているのでぜひ視聴していただきたい。

がっこうぐらし! / School-Live!
8

わたしたちはここにいます!

とても可愛い4人の高校生達が「学園生活部」という部活として、学校で生活していく物語です。
アニメの第一話は初見殺しと言われるほど、鳥肌がたつような構成でされていて、日本中だけではなく、海外にもそのファンは多数います。

舞台はゾンビに支配されていく世界なのですが、それを脱するために「ゆき」「くるみ」「ゆうり」「みき」でサバイバルしながら、大学、ウイルスの原因であるランダルコーポレーションへと向かう話になります。

この4人の成長記録でもあります。最初は何も見ないようにしていた「ゆき」、途中でゾンビに噛まれてゾンビ化が進んでしまい足手まといになりたくないからと部活を抜けようとする「くるみ」、途中から昔亡くなった妹の面影をぬいぐるみにみはじめてしまう「ゆうり」、親友と別れてしまい、心に傷をおったままの「みき」が徐々に自分の気持ちを整理して、大学での抗争等に巻き込まれながらも、自分たちは前に進むしかないとウイルスの現況となったランダルコーポレーションに向かうが、そこはもう無人とかしていて大学からついてきてくれた「椎子」のおかげでウイルスの原因と対処方法をつきとめるかつきとめるがあと少しのところで変異ウイルスに侵された椎子がゾンビ化してしまい、4人は対処方法がある学校に戻りそこで待ち受ける、人と人との争いを無線機を使ってゆきが止めに入ります。

「わたしたちはここにいます」

オープニング曲にも使われているキーワードみたいなもので熱消毒させようとされていた世界を止めたのです。
涙なしには見れない感動作品であり、アニメと原作でエンディングや内容がかなり異なっているので両方とも是非ともハンカチ片手に見てほしいです!

がっこうぐらし! / School-Live!
7

仲良し4人組 + α の学校生活

キービジュアルやタイトルから可愛い系萌え漫画に見える本作は、蓋を開けてみれば明日の身も知れぬゾンビパニック作品です。
ある時突如始まったゾンビの襲撃と、彼らに傷をつけられることで多くの人間がゾンビと化してしまいました。

そんな状況でたくましく生き残る少女達は、学校の施設を利用し食糧や水などを確保していました。
この学校には無限ではないものの発電設備などが備えられていて、作中でもどうしてこのような設備があるのかが追求される場面があります。

探索の中で見つけた資料を見る限り、人々のゾンビ化は想定されていたもので、この学校ではその対策として発電を含む様々な設備が整っていたことがわかります。
しかし想定を超えていたのかそれを知っていたはずの教員達もみな命を落としてしまいます。若い女性教師で「めぐねえ」と慕われた佐倉慈も主人公の命を身を挺して守り、自らはゾンビ化。教え子を襲わないように自らを地下へ閉じ込め、後に真実を知った少女が彼女を終わらせました。

仲間内でもゾンビに感染し発症しかけるエピソードがあるものの、ワクチンによって完治する場面があります。しかしゾンビ化が進行してしまっていた犬の太郎丸は凶暴化が治りつつも衰弱死してしまうなど、治療の可能性と条件が見えます。

学校という閉鎖空間、たった4人の少女達、見え隠れする陰謀など、気の抜けないスリルあるパニックホラー作品です。