ムーンウォーカー(映画)

ムーンウォーカー(映画)のレビュー・評価・感想

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ムーンウォーカー(映画)
9

「ムーンウォーカー」ってこんな映画

製作総指揮、原案、主演がマイケル・ジャクソンという「マイケルの、マイケルによる、マイケルのための映画」である。とは言うものの、マイケルファンはもちろん、初めてマイケル・ジャクソンの作品に触れるかたも存分に楽しめる。
この映画の前半は1987年までの彼の歌や功績がたっぷりと収められており、後半はマイケルが子供たちを悪の組織から救うために闘うという物語になっている。「もはやここまでか!」という時、マイケルが急にスーパーカーやロボットや宇宙船に変身するので驚くが、マイケルなら有り得るのかなと謎に納得してしまう。
そんな見どころ満載な映画ではあるが、中でも前半部分に出てくる「マイケルとウサギ(粘土の人形)のダンスバトル」は必見だ。マイケルのはじけるような笑顔やお茶目な表情を堪能することができるので、新たな魅力を発見できるだろう。また、「スムーズクリミナル」という曲のダンスシーンの途中でマイケルが突然ウィンクをする場面があるので、ファンの方は心の準備をしておくことをお勧めする。
マイケルの友達役の1人として、当時13歳だったジョン・レノンの息子、ショーン・レノンが出演している。映画後半では、ビートルズの「カムトゥゲザー」をマイケルがカバーしているのが感慨深い。マイケル版の「カムトゥゲザー」もカッコよくアレンジされており、こちらも見どころのひとつである。