ドラえもん のび太のパラレル西遊記

ドラえもん のび太のパラレル西遊記のレビュー・評価・感想

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ドラえもん のび太のパラレル西遊記
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SF「少し不思議」作品の金字塔

1988年3月に公開されたドラえもん映画作品。『西遊記』をモチーフにお馴染みののび太、スネ夫、しずかちゃん、ジャイアン、ドラえもんで唐の時代を大冒険していく物語です。

この作品は子供の時に鑑賞してから何度もリピートしているほど大好きな作品です。
まずSF・友情・家族・ミステリー・パラレルワールドなどの要素が散りばめられていてストーリーが最高。そして、ストーリーを盛り立てる挿入歌も物語にマッチした涙を誘う名曲です。

最近の『ドラえもん』の映画はコンプライアンスを重視しているのか、親子愛や綺麗なものを中心に描いてる印象があります。
それと比べて初期の頃の『ドラえもん』は、藤子不二雄先生のSF(少し不思議)のエッセンスが散りばめられていて、ミステリーや不思議要素、パラレルワールドのストーリーが中心となりミステリー映画として見て面白い。
人の裏切りや悲しい場面も表現されていて、人間味がある初期の劇場版『ドラえもん』は、大人になってからでも映画作品として面白いので何度も見たくなる作品です。

特にこの『ドラえもん のび太とパラレル西遊記』は、単なる子供向けアニメ映画ではなく、大人も子供も楽しめるミステリー映画としておすすめしたい最高の作品だと言えるでしょう。