星のローカス

星のローカスのレビュー・評価・感想

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星のローカス
8

星座と神話が織りなす青春ストーリー

町工場を経営する父親に言われるがまま工業高校の機械科に入学した二木聡。共同経営者の娘で幼馴染みの阿見志保里。聡の下宿先の隣人で同級生の永尾友幸。同じ工業高校の機械科に入学した3人の友情と恋愛模様を描く高校3年間の青春ストーリーです。

この三人を軸に、星座とギリシャ神話や他の神話などをモチーフにストーリー展開がされていきます。
しかし、「神話には全く興味がない!」という人にも楽しめるように、ギャグなども織り交ぜながら描かれているので、気にしなくても十分読み応えのあるストーリーとなっています。

神話に描かれている教訓を元に聡たちがどのようにストーリーを進めていくのか楽しみのひとつであり、展開も面白く引き込まれていくので、毎回最後まで一気に読んでしまいます。

月刊少年チャンピオンで連載され始めたころは、ギリシャ神話や星座、星の名前も全く知りませんでした。しかしこのマンガを読み進めるうちにギリシャ神話や星にも興味を持ち始め、ギリシャ・ローマ神話の本を手に入れ読み始めました。

神話を元にしたマンガはいくつか有るのかも知れませんが、神話の話のまま描くのではなく、教訓として別のストーリーを組み立てていったマンガは私の知る限りこのマンガだけだと思います。