MEG ザ・モンスターズ2 / Meg 2: The Trench

MEG ザ・モンスターズ2 / Meg 2: The Trenchのレビュー・評価・感想

New Review
MEG ザ・モンスターズ2 / Meg 2: The Trench
4

タイトルとあっているような、あっていないような、そんな感じがした。

ジェイソン・ステイサム演じる、潜水レスキュー隊員のジョナスと海洋研究所の面々は、マリアナ海溝の約10キロの深海へ向かったけれど、潜水艇が壊れて潜水服を着て海底の基地まで歩いていく事になった。
基地まであと少し!のところで小さいけれど、獰猛で素早い肉食魚に襲われ、デカいサメのメガロドンも襲い掛かってきて、所員が三人もお亡くなりになってしまった。悲しい場面なのに、海底の暗さをリアルに再現しすぎて襲撃シーンがちょっとわかりにくかった。

生き残った一行は、海洋研究所の所長が中心となり、深海生物の調査のために作ったアイアンマンのとちょっと似ているパワードスーツがコピーされたものを発見する。そこでは別の所員がパワードスーツをパクッて海底でしか取れない高エネルギーを出すレアな鉱石を採取し、裏ルートで大金と交換していた。ここからは、秘密を知ったからには生かしておけねえと狙われるジョナス一行(のちに二人増える)と、人の褌で相撲を取る悪役との闘いがメインとなる。
小さな肉食魚とでかいイカも乱入し、関係のない南国のビーチでバカンスをしていた観光客も巻き込んでもうめちゃくちゃ。
ザ・モンスターズとタイトルからして、デカすぎるサメや生き物がメインの映画のはずなのに、金と資源を独占しようとした欲深い悪党と闘う人間同士の勧善懲悪がメインになり、でかいイカは闘う人を引き立てる役で、サメは悪役にとどめを刺す係になっていて、主役がタイトルと違って、これでよかったのかなあと、鑑賞後は複雑な気分だった。ただ、主演のジェイソン・ステイサムは、メガロドン二匹を相手に水上スキーと爆発するモリをしょって立ち向かう姿がかっこよかった。