となりの席は外国人

となりの席は外国人のレビュー・評価・感想

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となりの席は外国人
8

国籍が違う子が多くいると、文化の混ざり合いが面白い

以前、小学校の先生をしていた作者の学校に、1クラス最低5人以上いた外国の子どもたちの少し特殊な実体験を描いた漫画です。
見た目は日本人だけど、日本語が話せない、見た目は外国人だけど、日本語がペラペラなど、個性豊かな多くの子どもたちや先生が登場し、作者の驚きや対応が面白い作品でした。テレビなどであまり見ない文化の違いや、面白い学校生活が見所です。
日本人にはない、学校内での子どもたちや先生の何気ない発言や行動が面白かったです。
「手芸(しゅげい)」を「手芸(てげい)」と読み間違える、牛乳に入れるミルメークをソーセージにかける、運動会の昼休みにバーベキューをするなど、日本人がやらない行動や言動をする子どもたちや先生が面白かったです。
学校行事の登山では、部活動で床に置いて使うような重い水筒を親から持たされ、苦労する子どもの姿は面白かったうえ、思わず微笑みたくなるような、頼もしい光景でもありました。
外国の文化を受け入れながら、ツッコミを入れたり、学校生活のルールを教えたり、日本の先生の姿はすばらしかったです。漫画の中に書かれた楽しい外国文化が身近に感じられ、興味を引くでしょう。
身近な学校生活の中から、知らない外国が漫画でわかる貴重な作品でした。