悪いが私は百合じゃない

悪いが私は百合じゃないのレビュー・評価・感想

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悪いが私は百合じゃない
10

最高の絆がぶっ壊れないか心配(第6巻のレビュー)

『悪いが私は百合じゃない』第6巻の魅力は、委員長の四方塚さんとヤクザの娘の幡龍さんをそれぞれリーダーにして、2チームに分かれて行うことになったドッジボールをきっかけに主人公いつみたちのクラスの絆が深まっていくところです。
対決の理由は文化祭の出店の衣装として、四方塚さんがプライドの高い幡龍さんに従者のメイド服を着せて屈服させたい支配欲を包み隠ずそれを本人に告げて、拒否されたからです。クラス全員の前で堂々と言っちゃうのがまた、たまりません。

いつみが中学時代の後輩の凜と友人たちにコーチを頼んで練習をする中で、不登校の柳さんの泥棒疑惑を晴らし、柳さんが仲が良かった岩垣さん、神定さんと仲直り。
柳さんに再登校してもらうべく、女の子たちがそれぞれの思いを抱えて柳さんの胸の内を聞きに行ったり、行動する姿に感涙しました。

いつみは凜と第5巻でおうちデートをして、気持ちを打ち明けあって正式にお付き合いを始めました。凜はいつみに「もしも勝てたら、恋人同士としての初めてのデートをしよう」と約束しているので、試合当日に観戦に来ています。しかしいつみは複数の同級生の女子とただれた関係を築いているので、凛がそれを知って、そこからせっかく深まっていた凜との関係とクラスの絆が崩壊しないかが凄く心配です。いつみのことが大好きな河野るるかも変態思考のやばめ陰キャなので、凛といつみが恋人同士だと知ったら何をしでかすかわからない恐怖もあります。

悪いが私は百合じゃない
10

読めば寿命が延びる「ガールズスキンシップコメディ」 5話のレビュー

この漫画の主人公は、女子高に藤堂いつみだ。ネットで買った惚れ薬を好きな男性教師に飲ませるつもりだったのに、嫌いなクラス委員の四方塚さんに対して「薬の実験台に」と飲ませたことが始まりとなって、女の子たちに惚れられまくる「百合百合な日々」を送るGLコメディである。

第5巻の1番の見どころは、いつみの妹のあられがモデルの仕事のために東京へ数日行くことになり、両親も泊りがけでついて行くため一人で留守番をすることになった回である。
いつみは中学時代の部活の後輩の羽根井凜を家に呼んで、自宅でお泊りデートをする。凛が藤堂家に上がってからお話の終了まで、隙なくイチャイチャ、イチャイチャするのがとてもたまらない。
「ラブラブえっちなシーンまで修正無く収録してくださって本当にありがとうございました、その御配慮で救われる命があります」とお礼を申し上げたい。

この話の冒頭で、いつみの母がいつみに「くれぐれも問題は起こさないでよ」と釘をさすのだが、すでに手遅れである。なんといつみはすでに5人の女の子との「アツい」関係があるのだ。
・1番最初に惚れ薬を飲まされた四方塚さん(四方塚邸のベッドで裸で寝たエピソードがマジであります)
・ヤンキーの神定さん(惚れ薬の効果が切れたのに、まだいつみの事が好き)
・神定さんの幼馴染で神定さん大好きな岩垣さん(「神定さんが自分以外と仲良くしている」といつみへの嫉妬に狂い、いつみは危害を加えられたくなくて、「岩垣さんが好きだから神定さんに近づいた」と嘘をつく。それをまんま信じている)
・高身長厨二ガールの白城さん(友達以上の関係になることが5巻収録エピソード内で確定した)
・訳アリ不登校ガールの柳さん(いつみとカラオケボックスでイケナイことをした)

もしも彼女らとの関係が一斉にばれてしまったら、いつみはどんな言動をとるのだろうかと楽しみだ。

悪いが私は百合じゃない
9

四巻のバトル展開嫌いじゃないよ、百合てんこ盛りを続けてくれるなら。

女子高に通う主人公のいつみは、好きな先生に飲ませるつもりで怪しいサイトから惚れ薬を買うも、今ひとつ信用できないので嫌いなマジメ委員長にドリンクに混ぜて飲ませた。そこから、先生そっちのけで女子に惚れて惚れられるいつみの学園百合な日々が始まった。
この作品の好きな点は、惚れ薬の効果があってもなくても、何人かの女の子がいつみに恋情を抱いていることだ。惚れ薬が効いている時に「私にセクハラしたくせに!」といつみは委員長を責めるも、惚れ薬の効果があるうちの記憶がないから委員長は身に覚えがない、けれどもじゃあ貴方に無意識にそういう感情を抱く魅力を感じているのねと、とても素敵なクーデレ発言をいただけた。
照れ屋で暴力的な不良娘が惚れ薬の効果が切れてもいつみに一途なのも良い。素直にいつみへの恋情を打ち明けられなくて、いつみを煽る発言をする中学生の後輩ちゃんとの交流も、良いものだ。彼女はいつみがドリンクに惚れ薬を入れたことを察して飲まなかったので、嘘偽りないデレが読者の心を火の上のやかんよりも熱く沸かせる。新キャラとの友好関係を築き上げていくのも、予想外のスキンシップなシーンが入るのも、作品の百合度合いがどんどん広がっていくのもまた大変良き。
四巻では一冊丸まるが不登校のヤクザ娘とのケイドロ対決で、鬼役との戦闘シーンの躍動感がすごかった。ヤクザ娘が登校することになったので、五巻以降はヤクザ娘も交えて是非とも百合マシマシにしていただきたい。