RRR / アールアールアール

RRR / アールアールアール

RRR / アールアールアールのレビュー・評価・感想

New Review
RRR / アールアールアール
9

3時間を越える超大作!インド映画の最高傑作

インド映画といえば踊るだけの映画というイメージだったが、『RRR』は、そんな常識を覆すアクション映画である。インドでは歴代の興行収入ランキング3位を獲得し、アメリカでも大ヒット。インド映画史上、最も高額な予算規模で作られたというビッグタイトルとなっている。
舞台は1920年、イギリスの植民地支配下となっているインドだ。本来であれば敵対する立場の2人ラーマとビームが、お互いの素性を知らずに出会い、親友となっていくのがメインストーリーとなっている。男同士の熱い友情や絆をテーマに描かれたストーリーで、何とこの2人は実在する有名な戦士をモデルにしているとのこと。本来の歴史ならば出会うことのなかった2人が出会ってしまう。それをキッカケに物語は進んでいくのだ。歴史上のインドの革命の歴史を、フィクションを交えながら美しいCGと共に映していく。もちろん、壮大なダンスシーンもある。
RRRというのは、「Rise Roar Revolt」という意味。日本語に直すと、「蜂起、咆哮、反乱」だ。まさにその言葉通り、ハラハラするストーリーと、日本やハリウッド映画ともまたひと味違ったアクションは必見。気が付くと『RRR』の世界に飲み込まれ、3時間という長い時間もあっという間に感じることであろう。

RRR / アールアールアール
10

大ヒットインド映画「バーフバリ」の監督作!今まで見たこともなかったカッコいい肩車アクション!

時は1920年。大英帝国支配下のインド。白人支配層による人種差別や横暴に耐えかね、インドの国民たちの不満は爆発寸前まで高まっていた。
ここで母国を救うために2人の男が立ち上がる。攫われた少女を救うために森から現れたビーム、大義に殉ずるため敢えて大英帝国の警察官となったラーマ。彼らが出会ったとき、インド史を揺るがす大事件に発展する。
実在したインド独立運動の指導者たちを主軸に、フィクションながら骨太の歴史ドラマと壮大すぎる冒険とアクションを描いた作品。
3時間越えの大作ながら全く飽きるところがなく、全編にわたってクライマックスさながらのテンションで物語が突き進む。
ラージャマウリ監督がタランティーノ監督作品を見たうえでヒントを得たという映画であり、現実の歴史を改変したファンタジー作品ともなっている。もちろんインドの歴史を知らなくても、大迫力のアクションや手に汗握る展開、熱い男たちの友情、賑やかなダンスバトルシーンのいずれかに引き込まれ、心を掴まれることは必至。
既にアメリカを始めとした全世界でヒットを飛ばし、全世界で興行収入1億6000万ドル(約220億円)を越える興行収入も叩き出している。アジア映画が世界を席巻する中、既にアカデミー賞ノミネートも噂され、2022年を代表する映画作品の筆頭と言っても過言ではない。

RRR / アールアールアール
10

伝説的なインド映画

インドが製作した映画であり、アカデミー賞を受賞するほどの言わずと知れた名作です。
斬新かつパワフルな内容を褒め称えたいという人も多いのではないでしょうか。

イギリスに占領されたインド帝国を舞台に、実在した独立運動の指導者を描いた物語です。しかし、リアリティよりもエンターテイメントに振り切った内容になっています。
多用されるスローモーションがかっこよく、緩急のある演出が華々しく、盛り上がる筋肉が凛々しく、これらを見るだけで価値のある作品でしょう。

それでいてストーリーは至って真面目であり、不当な理由で攫われた少女を助けようとする男と、大義や規律を守ろうとする男が出会うことで物語が動き始めます。
友情を育んでいたが、実は敵対する立場にある2人だった…という内容は、細かい理屈を抜きにして感情的になってしまいます。
役者の演技が素晴らしく、この人たちだからこその内容なのだなと納得しました。

ストーリー、演出、音楽、テーマ性など、あらゆる部分で高いレベルを誇る本作。
あらゆる部分が非常にパワフルなので「何度でも見たい」「続きが見たい」と思わせてくれます。
部分的に見ると馬鹿馬鹿しいと判断されてしまうシーンがありますが、とにかく作品全体に流れる熱量が凄まじいので、細かいことは置いといてノリと勢いで楽しんでほしい作品です。

あまりにも熱く癖の強い内容なので、肌に合わないという人がいてもおかしくありませんが、インド映画の集大成のような内容で、斬新かつかっこいいと思える映像作品に仕上がっています。
これまで数多くの映画が作られてきた歴史の中で、伝説的なインド映画が生まれたと言っても過言ではありません。
内容が濃い作品であるとはいえ、話題になった歌やダンスだけでも一見の価値ありではないでしょうか。

RRR / アールアールアール
7

何を見ているのかわからないアクションエンターテイメント

英国の植民地だった1920年代のインドが舞台です。
英国軍に連れ去られた少女を救うため、森からデリーに向かった部族の守護者・ビーム。彼は英国のお尋ね者になり、英国側のインド人警察官ラーマが、ビームの捜索に名乗りを上げました。
お互いの素性を知らないまま親友となったふたりが、やがて友情か使命かの究極の選択を迫られるお話です。

「10分に1度、身を乗り出して熱狂してもらえると思います」という、S・S・ラージャマウリ監督の言葉通り、インド映画史上最大の製作費がかけられている作品です。
目を見張るアクションの連続は、映画ではなくアトラクションなのではないかというような、アクションエンターテイメント作品になっています。
野生の虎と対決するビームと、数千の群衆を相手にたった1人で飛び込み、暴動を抑え込むラーマの超人的な登場シーンに虚を衝かれました。
列車事故の現場から少年を救い出すシーンや、第1部のラストのシーン、第2部のクライマックスのシーンなど、「クライマックスが何回あるのか」というような、ありえないアクションシーンが次々と展開され、驚嘆します。

見どころばかりの映像の中でも、パーティの場でふたりが踊る「ナートゥ」のキレがとてもよい最高のダンスシーンは、陽気な曲が気分を最高潮に高めてくれます。楽し過ぎて誰もが虜になり、一緒に踊り出したくなるようなダンスシーンは、YouTubeにフル公開されているうえ、動画は数億回再生されています。
アクションやダンスだけではなく、感動する場面のほか、いろいろな寓意が込められている点があるのもよかったです。

エンドロールのダンスも楽しく、3時間の全編が30分くらいの体感でした。
私の好みから多少外れていたものの、見終わったあとしばらくの間、「ナートゥ」の曲が頭から離れなかったうえ、世間の評価の高さに納得した映画に、とにかく圧倒されました。

RRR / アールアールアール
7

RRR

『RRR』はインド映画で、インドがイギリスの植民地時代だったころを舞台にしたお話です。メインの人物であるラーマとビームの友情と、正義が描かれています。
インド映画を観るのはこれが初めてだったのですが、アクション・恋愛・正義・友情…この映画では全てが楽しめる大作です。
上映時間は3時間と映画の中でもかなり長めですが、途中で飽きることなく、見終わった後も大満足の映画です。

特にナートゥというダンスが見所で、インドっぽいあの曲調で、足の細やかなステップがクセになります(ダンス素人が踊ろうとしたら転びかけた)。
なんとインド映画で初めてアカデミー賞で歌曲賞も取ったほどです。一度聴いたらクセになること間違いなしです。
初公開は2022年10月です。その内容の面白さにリピート者も続出していたようでした。

硬い友情に結ばれたラーマとビームですが、それぞれ成し遂げなければいけないこともある2人。自分の正義と作り上げた友情のどちらを優先するか…。そんなドキドキのシーンもあります。
自国が植民地になるということは現代の日本にはあまり馴染みがないのかもしれませんが、見ることをきっかけにそれがどんなにひどいことなのか、現在不自由なく過ごしていることの素晴らしさも感じられると思います。

RRR / アールアールアール
10

心に炎が宿る!インドが産んだ興行収入200憶円越えの超弩級ハイパワーアクション映画!

有名インド映画「バーフバリ」シリーズのラージャマウリ監督がインド映画史上最高額の97億円の製作費をかけ手掛ける今作。

「最近やる気・元気がでない...」「アクションや熱い展開が大好き!」という方に超オススメの映画です!

インド映画!?歌って踊るだけの映画でしょ...?3時間は疲れそう...という固定観念はかなぐり捨てて見るべき1本です。
見るエナジードリンクとはよく言ったもので、疲れるどころか見た後は元気をもらえて気分爽快になっていること間違いなし。

舞台はまだイギリスに植民地として占領されていたころのインド。
イギリス軍に拉致された村の娘を救い出すべく立ち上がったビーム、ある目的のためにイギリス政府の警察に属し命令に忠実に働くラーマ。
この2人の男の熱い友情と苦悩、そして決意を超弩級のアクションと映像で描く今作。
感想を交えながら見どころを3つにまとめました。

1つ目の見どころは、カッコよすぎて笑えてくるほどの最高のアクション!
この映画はとにかくカッコいい!いままでいくつものアクション映画を見てきましたが、その最高水準を塗り替えるほどに。
心の奥底で求めていたモノはこれだったんだ!と気づかせてくれるそんなシーンが幾度どなく続きます。
また、クライマックスがアツい!とかではなく、序盤からエンドロールに至るまで、見に来てよかった...と感服するシーンで埋め尽くされているのがすごいところ。
言葉にできないほどのカッコ良さに、笑いがこぼれること間違いなしです。

2つ目の見どころは、アクションだけじゃない、ハラハラするストーリー展開!
本作はイギリス政府から村の娘の奪還するという目的をもったビームと、イギリス政府の警察で働くラーマの2人の屈強な男がダブル主人公として描かれていきます。
対立関係にあるはずの2人が川でおぼれる子供を協力して助けたことを発端にお互いの立場や目的を知らぬまま親友になっていくのですが、いつ事実が露見して対立してしまうものかと冷や冷やしながら物語を見守ることになります。
そのハラハラがたまらないんです。
この2人がどうなっていくのかは、是非ご自身の目で確かめてみてください。

3つ目の見どころは、さすがインド映画だけあってダンスシーンが最高に楽しい!
インド映画といえば劇中にいきなりダンスが始まることで有名です。
この作品も例にもれず、最高に楽しいダンスシーンがあります。
変な踊りをみんなでやるシーンが急に始まるんでしょ?違和感あってみてられないのでは?という想像される方もいらっしゃると思いますが、侮ることなかれ。
ちゃんとストーリーの流れでやるべきところでダンスが始まるので違和感は全くないですし、とにかくスカッとさせてくれます。
またダンスのクオリティも高く、激しく高難易度のダンスをしっかり合わせて踊っているので観ていて気持ちがいいのです。
作品を見終わった後に自分も踊りたくなってしまうことでしょう。

いかがだったでしょうか、自分自身インド映画をみるのは初めてでしたが、これほどまでに面白いのかインド映画は...と感服しました。
この感想をみてより多くの人がRRRという名作を目の当たりにすることになれば幸いです。

RRR / アールアールアール
10

話題の映画『RRR』

世間で話題になったインド映画「RRR」についてのレビューです。インド映画といえば突然みんなで踊り出したり歌い出したりしてしかも上映時間が長い、、、というイメージを持っている方も多いと思います。もちろん私もそうでした。友人から「RRR」というインド映画が面白かったと勧められても3時間か、、、と思うとなかなか見る気にもなれず。
ところがある日テレビの紹介でやっていたのをたまたま見ました。その時はまだ公開されてから1ヶ月ほどの時だったと思います。存在自体は知っていたもののそこまで興味をそそられていた訳でもありませんでしたが、その紹介ではクライマックスと思われるシーンがまだ序盤でここから更に物語が進むんです!!とアナウンサーの方が豪語していて、その方が推しのアナウンサーさんだったこともあり次の休みに観にいきました。
もう観ていなかった頃には戻れない面白さ。なんなら今すぐ記憶を消してもう一度観たい、、、そう思わせるほど面白かったです。
その時は1人で観たので興奮を抑えきれず、思わず友人と家族に布教するほどでした。そして着実に沼に落とし語り合える仲間を増やしました。
正直3時間は一瞬です。ストーリ展開の面白さ、アクションシーンなどなど尿意がくる隙間なんてありません。一部の映画館では休憩を挟んで上映しているところもあるので、ぜひ調べてみてください。一緒にナートゥナートゥを踊りましょう。